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第二章

蓮の花とは泥中に咲くのだ。

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 目の前に広がるは、蓮の花。

 出産して、アレンと結婚した。呼び捨て恥ずかしい。

 結婚には、色々ありもう事実婚でいいかなと思いましたけど、メイさんの義父が知り合いだったようで、仲裁に入ってくれた。私がケタイシ領の領主と養子縁組する形で結婚した。

 義父さん何者?

 そして、メイさんの義母と旦那さんがなんと、同じ転移者だった。アレンさんと結婚をする時に麻袋は燃やしてしまったので、賞味期限があるものを少し買い取ってもらった。

 砂糖を売るように勧められたので、30キロ入りを1つ売る。お近づきの印に、寒天で作った水羊羹と煎茶を差し入れしたらすごく喜ばれた。他にも色々あるので、今度ケタイシ領に来た時に見て買い取ってくれるそう。実際、砂糖の効果ってすごい。多分、今あるのを全部売ったら遊んで暮らせるっぽい。

 いや、お菓子作りたいし、美味しいご飯食べたいから売らないけど。

 某大手衣類メーカーのヒートでテックな下着は何で1サイズなのか怒られた(笑)


 アレンも今は、騎士爵をもらい。全国各地に派遣されている。国の管轄で、不正や謀反を取り仕切るのだ。話を聞くと、確かにエリートなのか?よくわからない。

 ここは、ギンリエ領、ケタイシ領の隣である。

 もう一度、目の前に広がるは、蓮の花。

 蓮の花ってお仏壇のイメージがあったけど、綺麗。でも、蓮の花より、レンコン!レンコンより泥よ!

 この沼なら、多少手を加えれば米が作れるのでは?昔の人は沼に米を撒いて作ったはず。今の日本の米は肥料撒いたり、水抜きしたりがあるけどそこそこなものが作れるのでは?

 正直、米は一生分はない。ここの小麦も食べられないこともないけど、食べられるなら米も食べたい。

 今ちゃんから買った苗シートはダメになったけど、苗シートの板に籾を入れて使いまわせば、毎年、定期的に米を作れる。

 米、米、米。
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