30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。

ひさまま

文字の大きさ
26 / 45
第一章

ぷーんっだ!

しおりを挟む
 ラップロールを肉屋親子に作る。もうなんかイライラしてたから、騎士のと差別化と思い、マヨ玉や、角煮ロールと言った贅沢版。デザートは、カスタードクリームとイチゴジャムで巻いた。

 イチゴの季節は過ぎたが、ジャムならいける!

 プンスコしながら街に行く。門番にも黙礼だけで済ます。騎士はプーンだ!

 肉屋親子にラップロールを渡すと、笑顔で食べてくれた。心が癒される。お兄さん、熱い視線を向けるな!ノータッチだぞい。

 肉屋のおばちゃんに、角煮の作り方を聞かれたけど、説明できない。みりんもしょうゆもないものね。茶色い実で煮たと誤魔化しておいた。

 そのまま、帰ろうとすると、アレンさんに呼び止められた。騎士だからスパイを疑わないといけない。分かるよ、やらなければいけない仕事だ。でも自分がされたら許せない。矛は収めたけど、消化不良じゃい。


 アレンさんいわく、ご飯がとてつもなく美味しかったと。また、作って欲しいと。ブローチは、工房に修理に出せるように手配したと。

 いや、ロープ無料にしてもらってるし、木のブローチを貰ったからもういい。関わりたくない。を、やんわり伝える。

 日本人だもの、ダイレクトには無理だ。

 やんわりがいけなかったのだろう、Now、家への帰り道、なぜかアレンさんに付き添われています。


 どうしてこうなった!!



 「あの~、帰ってくれませんか?」

 「いやいや、森の中は危ない。」


 いや、私そこに住んでますので。てくてく歩き、もう畑が見えてきた。ん~、困るものはないはず。

 「ユーリさんは、作物を市場で売るのですか?広い畑ですね。」

 大豆のわしゃわしゃ育っている畑。横には、夏野菜や秋に向けてのお野菜が植わっている。

 「そうですね、祖父が亡くなったのでそれで税を納めようと思っていました。」

 ま、名誉街民になったから、非課税だけどね。ビバ非課税!!自分の物は自分の物!

 「私は、こういう物に疎くて、あれは何ですか?」

 「あれは、大豆ですよ。」

 アレンさんは、不思議な顔をした。ん?何かおかしかったかな?大豆?大豆?大豆?昔、保存食や馬の飼料に使われていたから一定の需要はあると思うのだが、油も取れるし、油の後は飼料と、あ、あ、あ!

 大豆がない世界なのかな?うっかりしていた。馬飼料に使われたのは、日本だったはず。なら、ないかもしれない。とうもろこしやトマトもやばいかも。調査しなければ。

 「あ、あれは流れの行商人に保存の聞く食べ物と聞いて試しに作っています。色々用途があるようなので、試してみようかと思いまして。」

 「・・・、ユーリさんには、色々お話を伺いたい。よろしいだろうか?」

 よろしくねぇわ、ゴリマッチョ!
しおりを挟む
感想 9

あなたにおすすめの小説

モブっと異世界転生

月夜の庭
ファンタジー
会社の経理課に所属する地味系OL鳳来寺 桜姫(ほうらいじ さくらこ)は、ゲーム片手に宅飲みしながら、家猫のカメリア(黒猫)と戯れることが生き甲斐だった。 ところが台風の夜に強風に飛ばされたプレハブが窓に直撃してカメリアを庇いながら息を引き取った………筈だった。 目が覚めると小さな籠の中で、おそらく兄弟らしき子猫達と一緒に丸くなって寝ていました。 サクラと名付けられた私は、黒猫の獣人だと知って驚愕する。 死ぬ寸前に遊んでた乙女ゲームじゃね?! しかもヒロイン(茶虎猫)の義理の妹…………ってモブかよ! *誤字脱字は発見次第、修正しますので長い目でお願い致します。

巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?

サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。 *この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。 **週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**

能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?

火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…? 24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?

神々に見捨てられし者、自力で最強へ

九頭七尾
ファンタジー
三大貴族の一角、アルベール家の長子として生まれた少年、ライズ。だが「祝福の儀」で何の天職も授かることができなかった彼は、『神々に見捨てられた者』と蔑まれ、一族を追放されてしまう。 「天職なし。最高じゃないか」 しかし彼は逆にこの状況を喜んだ。というのも、実はこの世界は、前世で彼がやり込んでいたゲーム【グランドワールド】にそっくりだったのだ。 天職を取得せずにゲームを始める「超ハードモード」こそが最強になれる道だと知るライズは、前世の知識を活かして成り上がっていく。

天才魔導医の弟子~転生ナースの戦場カルテ~

けろ
ファンタジー
【完結済み】 仕事に生きたベテランナース、異世界で10歳の少女に!? 過労で倒れた先に待っていたのは、魔法と剣、そして規格外の医療が交差する世界だった――。 救急救命の現場で十数年。ベテラン看護師の天木弓束(あまき ゆづか)は、人手不足と激務に心身をすり減らす毎日を送っていた。仕事に全てを捧げるあまり、プライベートは二の次。周囲からの期待もプレッシャーに感じながら、それでも人の命を救うことだけを使命としていた。 しかし、ある日、謎の少女を救えなかったショックで意識を失い、目覚めた場所は……中世ヨーロッパのような異世界の路地裏!? しかも、姿は10歳の少女に若返っていた。 記憶も曖昧なまま、絶望の淵に立たされた弓束。しかし、彼女が唯一失っていなかったもの――それは、現代日本で培った高度な医療知識と技術だった。 偶然出会った獣人冒険者の重度の骨折を、その知識で的確に応急処置したことで、弓束の運命は大きく動き出す。 彼女の異質な才能を見抜いたのは、誰もがその実力を認めながらも距離を置く、孤高の天才魔導医ギルベルトだった。 「お前、弟子になれ。俺の研究の、良い材料になりそうだ」 強引な天才に拾われた弓束は、魔法が存在するこの世界の「医療」が、自分の知るものとは全く違うことに驚愕する。 「菌?感染症?何の話だ?」 滅菌の概念すらない遅れた世界で、弓束の現代知識はまさにチート級! しかし、そんな彼女の常識をさらに覆すのが、師ギルベルトの存在だった。彼が操る、生命の根幹『魔力回路』に干渉する神業のような治療魔法。その理論は、弓束が知る医学の歴史を遥かに超越していた。 規格外の弟子と、人外の師匠。 二人の出会いは、やがて異世界の医療を根底から覆し、多くの命を救う奇跡の始まりとなる。 これは、神のいない手術室で命と向き合い続けた一人の看護師が、新たな世界で自らの知識と魔法を武器に、再び「救う」ことの意味を見つけていく物語。

転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ

如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白? 「え~…大丈夫?」 …大丈夫じゃないです というかあなた誰? 「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」 …合…コン 私の死因…神様の合コン… …かない 「てことで…好きな所に転生していいよ!!」 好きな所…転生 じゃ異世界で 「異世界ってそんな子供みたいな…」 子供だし 小2 「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」 よろです 魔法使えるところがいいな 「更に注文!?」 …神様のせいで死んだのに… 「あぁ!!分かりました!!」 やたね 「君…結構策士だな」 そう? 作戦とかは楽しいけど… 「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」 …あそこ? 「…うん。君ならやれるよ。頑張って」 …んな他人事みたいな… 「あ。爵位は結構高めだからね」 しゃくい…? 「じゃ!!」 え? ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!

いきなり異世界って理不尽だ!

みーか
ファンタジー
 三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。   自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!

神様の忘れ物

mizuno sei
ファンタジー
 仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。  わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。

処理中です...