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第一章

ぷーんっだ!

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 ラップロールを肉屋親子に作る。もうなんかイライラしてたから、騎士のと差別化と思い、マヨ玉や、角煮ロールと言った贅沢版。デザートは、カスタードクリームとイチゴジャムで巻いた。

 イチゴの季節は過ぎたが、ジャムならいける!

 プンスコしながら街に行く。門番にも黙礼だけで済ます。騎士はプーンだ!

 肉屋親子にラップロールを渡すと、笑顔で食べてくれた。心が癒される。お兄さん、熱い視線を向けるな!ノータッチだぞい。

 肉屋のおばちゃんに、角煮の作り方を聞かれたけど、説明できない。みりんもしょうゆもないものね。茶色い実で煮たと誤魔化しておいた。

 そのまま、帰ろうとすると、アレンさんに呼び止められた。騎士だからスパイを疑わないといけない。分かるよ、やらなければいけない仕事だ。でも自分がされたら許せない。矛は収めたけど、消化不良じゃい。


 アレンさんいわく、ご飯がとてつもなく美味しかったと。また、作って欲しいと。ブローチは、工房に修理に出せるように手配したと。

 いや、ロープ無料にしてもらってるし、木のブローチを貰ったからもういい。関わりたくない。を、やんわり伝える。

 日本人だもの、ダイレクトには無理だ。

 やんわりがいけなかったのだろう、Now、家への帰り道、なぜかアレンさんに付き添われています。


 どうしてこうなった!!



 「あの~、帰ってくれませんか?」

 「いやいや、森の中は危ない。」


 いや、私そこに住んでますので。てくてく歩き、もう畑が見えてきた。ん~、困るものはないはず。

 「ユーリさんは、作物を市場で売るのですか?広い畑ですね。」

 大豆のわしゃわしゃ育っている畑。横には、夏野菜や秋に向けてのお野菜が植わっている。

 「そうですね、祖父が亡くなったのでそれで税を納めようと思っていました。」

 ま、名誉街民になったから、非課税だけどね。ビバ非課税!!自分の物は自分の物!

 「私は、こういう物に疎くて、あれは何ですか?」

 「あれは、大豆ですよ。」

 アレンさんは、不思議な顔をした。ん?何かおかしかったかな?大豆?大豆?大豆?昔、保存食や馬の飼料に使われていたから一定の需要はあると思うのだが、油も取れるし、油の後は飼料と、あ、あ、あ!

 大豆がない世界なのかな?うっかりしていた。馬飼料に使われたのは、日本だったはず。なら、ないかもしれない。とうもろこしやトマトもやばいかも。調査しなければ。

 「あ、あれは流れの行商人に保存の聞く食べ物と聞いて試しに作っています。色々用途があるようなので、試してみようかと思いまして。」

 「・・・、ユーリさんには、色々お話を伺いたい。よろしいだろうか?」

 よろしくねぇわ、ゴリマッチョ!
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