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第一章

ラップロール気持ちは、グレー。

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 麻袋に市場で買った小麦粉をいれて、小麦粉だけ出す。を意識すると、薄く黄色い小麦粉がそのまま出てきたのでそのまま使う。

 小麦粉に水を入れてとき、薄く伸ばす。具は鶏?肉と玉ねぎをとオリーブのピクルスを塩とハーブで整えたもの。胡椒を使いたいけど、ここら辺にはない。
 ハーブは乾燥させたものがあるので、それを使う。商売するなら、ハーブも増やさなきゃだね。
 じゃがいもをマッシュして、刻んで炒めたお肉とチーズを混ぜて味付けしたもの。
 甘いのには、胡桃をローストして砕いたものに蜂蜜をかけた物をくるんだ。

 もちろん、自分用には胡椒を使った。じゃがいもチーズが美味しい。やはり、高カロリーな物は美味しいな。体重も減っているし、一つなら大丈夫。体が大分絞れて来た。ラップロールに地球産のトマト、紫玉ねぎ、キャベツ、サラダチキンを挟んだ物を作る。もちろん、キャベツは大量に。野菜とタンパク質。うん、運動してこれ食べたら筋肉がつくね!

 異世界用には生野菜は無いが、コンビニのラップロールの様な仕上がりになった。

 ロープ代とラップロールをかごに入れて持つ。かごはユーリさんのを拝借。今日は台車がないので、足取りも軽い。が、気持ちはグレー。昨日の事を引きずっている。

 門番さんの顔も3回目の人だったので挨拶をした。

 「また、肉を持ってこいよ!」

 私は肉要員。箱罠に餌を仕掛けておこう。畑周りに悪さした跡がないから、かかるか微妙だけど。


 肉屋に行くと、ロープはできているので詰所に行きアレンさんを呼べと言われた。

 詰所、騎士?か、おばちゃんに聞くと、騎士?は、本当に騎士らしい。国の騎士と領の騎士があり、アレンさんは国の騎士。エリートらしい。

 エリート?なのかな?イメージ的には、近衛兵とかはエリートなイメージがあるけど。


 頼んでしまっているので、渋々詰所に行き、アレンさんを呼んでもらう。

 しばらくして出てきてアレンさんは、ブローチ破壊男だった。

 いゃー!!!

 踵を返して、帰ろうとすると、謝られ急いでロープを持ってきた。ロープの代金を渡そうとすると、要らないと言われ、花のモチーフのブローチを渡された。木でできて、色のついている素朴なブローチ。

 くぅ、許してないけど、ここで矛をおさめてやる!だっていつまでも怒る体質じゃないもの。くぅ、なんか悔しい。

 お代はいらないと言われたが、ラップロールはカゴごと渡した。約束だったしね!


 悔しい気持ちと、花のモチーフのかわいさと、心強さはないけどよくわからない気持ちでモヤモヤしながら帰った。

 お昼ご飯に、鶏ハムとモリモリキャベツのラップロールと野菜スープを飲んでいる時に気付いた。

 おばちゃん達のラップロールも一緒に渡してしまった!!
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