13 / 45
第一章
初夏のレモネード
しおりを挟む
明日、何を売るかを考えて、レモネードを作って売ることにした。少し汗ばむ気候なのでさっぱりした甘い飲み物は需要があるだろう。
水は、戸籍があるので街で汲めるし持っていくのは、水差しとマドラーとレモンとハチミツ。レモンを切るためのナイフも用意する。ハチミツは、小壺に入れている。水差しと小壺は、ユーリさんの家にあった物。
コップは、麻袋先生の出番。木を取り入れて、水分を抜きつつ薄くコップの形で取り出す。軽いコップの完成。全部で30個。
街で果実水が銅貨3枚ほどで売られていたので、強気の銅貨5枚。ハチミツが入っているので余裕で売れるはず。コップを返してくれれば、銅貨を1枚返す。
手間を考えれば、コップは返してくれない方がありがたい。
全部売れれば、銀貨1枚と大銅貨5枚。コップを返されても、銀貨1枚と大銅貨2枚になる。これは、宿屋代ギリギリ2泊、または宿屋代1泊と豪華な食事2回分ぐらいかな?スリには合うかもしれないが、絡まれるような金額でもない。うん。完璧。
完璧と思っていた時もありました。
街に入り、閑散とした市場でレモネードを売り出す。服はワンピースに茶色の地味なスカーフで髪や顔を隠して、お客を呼び込む。
なんでか、考えなければならなかった。何で街の市場が閑散としているのか。
街は、食料不足だった。領の食を賄っている多数の村の街道に盗賊が出ており、食料の供給が不安定だったのだ。
お腹に溜まらない飲み物だが、ハチミツが入った事で満足感が出る。最初の客が買うと同時に、残りのレモンとハチミツを購入したいと交渉してきた。それを聞いた通りがかりの人達が購入を希望する。レモネードにして、きっちり売った。コップはみんな返してきた。
そして聞かれる、レモンとハチミツの入手経路。ハチミツは、死んだおじいさんが取ってきてくれていたもの。レモンは、森で見つけたと言い張った。
森に食料があるのかと聞かれたので、蓬という草と菜蕗は食べられる話と食べ方を伝えておく。
帰ったら、プラスチックのネットもせっかく貼ったけど回収しておこう。
街の市場では、萎びた葉野菜が大銅貨で売られていた。
水は、戸籍があるので街で汲めるし持っていくのは、水差しとマドラーとレモンとハチミツ。レモンを切るためのナイフも用意する。ハチミツは、小壺に入れている。水差しと小壺は、ユーリさんの家にあった物。
コップは、麻袋先生の出番。木を取り入れて、水分を抜きつつ薄くコップの形で取り出す。軽いコップの完成。全部で30個。
街で果実水が銅貨3枚ほどで売られていたので、強気の銅貨5枚。ハチミツが入っているので余裕で売れるはず。コップを返してくれれば、銅貨を1枚返す。
手間を考えれば、コップは返してくれない方がありがたい。
全部売れれば、銀貨1枚と大銅貨5枚。コップを返されても、銀貨1枚と大銅貨2枚になる。これは、宿屋代ギリギリ2泊、または宿屋代1泊と豪華な食事2回分ぐらいかな?スリには合うかもしれないが、絡まれるような金額でもない。うん。完璧。
完璧と思っていた時もありました。
街に入り、閑散とした市場でレモネードを売り出す。服はワンピースに茶色の地味なスカーフで髪や顔を隠して、お客を呼び込む。
なんでか、考えなければならなかった。何で街の市場が閑散としているのか。
街は、食料不足だった。領の食を賄っている多数の村の街道に盗賊が出ており、食料の供給が不安定だったのだ。
お腹に溜まらない飲み物だが、ハチミツが入った事で満足感が出る。最初の客が買うと同時に、残りのレモンとハチミツを購入したいと交渉してきた。それを聞いた通りがかりの人達が購入を希望する。レモネードにして、きっちり売った。コップはみんな返してきた。
そして聞かれる、レモンとハチミツの入手経路。ハチミツは、死んだおじいさんが取ってきてくれていたもの。レモンは、森で見つけたと言い張った。
森に食料があるのかと聞かれたので、蓬という草と菜蕗は食べられる話と食べ方を伝えておく。
帰ったら、プラスチックのネットもせっかく貼ったけど回収しておこう。
街の市場では、萎びた葉野菜が大銅貨で売られていた。
34
お気に入りに追加
52
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
こんなに遠くまできてしまいました
ナツ
恋愛
ツイてない人生を細々と送る主人公が、ある日突然異世界にトリップ。
親切な鳥人に拾われてほのぼのスローライフが始まった!と思いきや、こちらの世界もなかなかハードなようで……。
可愛いがってた少年が実は見た目通りの歳じゃなかったり、頼れる魔法使いが実は食えない嘘つきだったり、恋が成就したと思ったら死にかけたりするお話。
(以前小説家になろうで掲載していたものと同じお話です)
※完結まで毎日更新します
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
転生したら、伯爵家の嫡子で勝ち組!だけど脳内に神様ぽいのが囁いて、色々依頼する。これって異世界ブラック企業?それとも社畜?誰か助けて
ゆうた
ファンタジー
森の国編 ヴェルトゥール王国戦記
大学2年生の誠一は、大学生活をまったりと過ごしていた。
それが何の因果か、異世界に突然、転生してしまった。
生まれも育ちも恵まれた環境の伯爵家の嫡男に転生したから、
まったりのんびりライフを楽しもうとしていた。
しかし、なぜか脳に直接、神様ぽいのから、四六時中、依頼がくる。
無視すると、身体中がキリキリと痛むし、うるさいしで、依頼をこなす。
これって異世界ブラック企業?神様の社畜的な感じ?
依頼をこなしてると、いつの間か英雄扱いで、
いろんな所から依頼がひっきりなし舞い込む。
誰かこの悪循環、何とかして!
まったりどころか、ヘロヘロな毎日!誰か助けて
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
[完結]前世引きこもりの私が異世界転生して異世界で新しく人生やり直します
mikadozero
ファンタジー
私は、鈴木凛21歳。自分で言うのはなんだが可愛い名前をしている。だがこんなに可愛い名前をしていても現実は甘くなかった。
中高と私はクラスの隅で一人ぼっちで生きてきた。だから、コミュニケーション家族以外とは話せない。
私は社会では生きていけないほどダメ人間になっていた。
そんな私はもう人生が嫌だと思い…私は命を絶った。
自分はこんな世界で良かったのだろうかと少し後悔したが遅かった。次に目が覚めた時は暗闇の世界だった。私は死後の世界かと思ったが違かった。
目の前に女神が現れて言う。
「あなたは命を絶ってしまった。まだ若いもう一度チャンスを与えましょう」
そう言われて私は首を傾げる。
「神様…私もう一回人生やり直してもまた同じですよ?」
そう言うが神は聞く耳を持たない。私は神に対して呆れた。
神は書類を提示させてきて言う。
「これに書いてくれ」と言われて私は書く。
「鈴木凛」と署名する。そして、神は書いた紙を見て言う。
「鈴木凛…次の名前はソフィとかどう?」
私は頷くと神は笑顔で言う。
「次の人生頑張ってください」とそう言われて私の視界は白い世界に包まれた。
ーーーーーーーーー
毎話1500文字程度目安に書きます。
たまに2000文字が出るかもです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!
七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」
その天使の言葉は善意からなのか?
異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか?
そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。
ただし、その扱いが難しいものだった。
転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。
基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。
○○○「これは私とのラブストーリーなの!」
主人公「いや、それは違うな」
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
男爵家の厄介者は賢者と呼ばれる
暇野無学
ファンタジー
魔法もスキルも授からなかったが、他人の魔法は俺のもの。な~んちゃって。
授けの儀で授かったのは魔法やスキルじゃなかった。神父様には読めなかったが、俺には馴染みの文字だが魔法とは違う。転移した世界は優しくない世界、殺される前に授かったものを利用して逃げ出す算段をする。魔法でないものを利用して魔法を使い熟し、やがては無敵の魔法使いになる。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
全能で楽しく公爵家!!
山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。
未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう!
転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。
スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。
※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。
※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる