上 下
10 / 45
第一章

畑パート2

しおりを挟む
 大根、人参、夏野菜を苗ポットに植える。
 
 芋類は、畝を作り直接植える。自分が食べる分だけなので、量は無い。いや、少し多めに植えるか、保存してもいいし、大豆と一緒に売ってもいい。
 ぼちぼち植えていこう。
 多分、大丈夫だと思うが、育たなかったら時期をずらして、最適な育成期間を模索しよう。

 ユーリさん情報では、開拓した畑は個人の物になるらしい。税金が発生するので、開拓後に報告をする。日本にも同じような制度が昔あったよね?墾田永年私財法?その制度って持続できなかった理由があったような?

 あ、貧富の差の拡大に、公地公民の崩壊だったかな?飢餓があるのに、貧富の差もある可能性があるのか。ふぅー。

 せめて、飢餓が来ても食べられないことのないように対策しておこう。麻袋のおかげで、餓えることはないけれど、飢饉の時に何も無いとおかしいものね。

 最悪、見せ畑だ。飢えた町の人が来ても、畑な食べ物があれば、それを取って満足して帰るかもしれないし、なければ家の中まで押しかけられたら困る。

 なんせ女の独り身だ。その時は、庭の木や姫林檎の鉢は麻袋に入れておこう。飢えの情報は、街に行かないとわからない。やはり、近いうちに街に行かなと。

 麻袋のおかげで、開拓し放題だがあまり大きくしても不審がられるよね。二枚ある畑の隣に、一回り小さな畑を作る。ネットを貼り直して完成。畑は、徐々に増やしていこう。

 畑仕事が終わると、お風呂に入って一休み。昨日炊いた白ごはんに海苔としらすとネギを入れて、温玉を乗せたらしらす丼の完成。わかめサラダと麦茶と一緒に食べる。汗をかいたので、気持ち良い。

 午後、ウッドチェアを出したら、少し眠ってしまった。食後の居眠り、やばい。


 起床後は、散策歩行。
 ユーリさんの記憶で、蕗らしい植物があったんだよね。食べられるなら、回収したい。

 歩くこと、30分。ハードな散策歩行だ。管理されている森では無いので、歩きにくい。木や岩を避けて歩くので微妙に方向がずれて迷子になりそうになる。なんとなく、方向がわかるのはユーリさんの記憶のおかげだろう。それがなければ、遭難していると思う。

 蕗や蓬が見つかった。少し採取する。麻袋のおかげでいつでも新鮮な山菜が食べられる。
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

雪うさぎ

恋愛 / 完結 24h.ポイント:14pt お気に入り:694

婚約破棄後のお話

Nau
恋愛 / 完結 24h.ポイント:35pt お気に入り:2,095

最強賢者は死にたがり―最強ダンジョンを攻略させろ―

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:7pt お気に入り:6

【完結】転生したんだから前世とは違う生き方させてくれ!

恋愛 / 完結 24h.ポイント:14pt お気に入り:74

処理中です...