兄と異世界と私

第一章

濡れ手に粟楽しい

　ホットスナックは売れた。新しい味と、口コミで評判になり、人が並ぶと、口コミを知らない人も並んで買っていく。

　兄にお金を渡しているので、ある程度まとめて購入。ストレージに入れているのを、マジックバックに入れて売ると言う小細工もちゃんとした。２つのマジックバックはフル稼働だった。

　濡れ手に粟のような商売だ。１５日ほど働いたり、休んだりしながら、銅貨二万枚ほどになった。銀貨もあるけどほとんど銅貨。兄のストレージがないと持ち運びも大変だ。

　両替屋もあるけど、手数料がかかる。まあ、銅貨で問題ないので、銅貨のまま持ち運ぶ。

　トルクヤ領の領都は、馬車で5日。徒歩で8日。

　兄と相談して、馬車で行くことにする。幸い、明日の馬車が取れたので、今日は支度。食事は各自なのでマジックバックに野菜などを入れる。お肉は食中毒が怖いので、ネットスーパーで買った物を兄のストレージに入れる。

　兄がシュークリーム買って食べると言うので、一緒に食べる。ひと口で口の中が甘くなったので、コーヒーも追加で購入してもらう。兄は、シュークリームとバナナオレを一緒に飲んでいた。

　歯茎がワキワキしてきたので、シュークリームは一つでおしまい。美味しいとは思うけど、甘すぎるの苦手。

　シュークリームを食べ終わった後、私は洗濯物の取り込みに。兄はふらふらとどこかに行ってしまった。

　今日のログインボーナスをもらってないことに気付き、部屋に戻りログインする。

　今日出てきたのは、シチューのルー。家で使っている顆粒タイプの昔ながらのやつが30箱出てきて金。

　正直、手ぶらで異世界に来たら大喜びだろうけど、兄のネットスーパーで買えるので微妙。ルーより、現金が良い。まあ、美味しいけどね。

　ちなみに、4日目以降のログインボーナスはこれ。

4日目:金で現金10万円
5日目:虹で現金100万円２回目
6日目:金で商売許可証（発行先指定可）
商売許可証は、大口商売ができるようになるよう。これから行く、トルクヤ領発行のものに指定しておいた。

7日目:銀で小振の斧？のようなもの
8日目:虹で現金100万円3回目
9日目:銀でコーラ3ケース
10日目:金で派手なネックレス
11日目:銀で弓矢一式
12日目:金で不二家のケーキがショーケースごと
13日目:銀で魔物よけ
14日目:銀で小振の斧のようなもの２回目
15日目:虹で危険察知の能力、何故か兄についた
16日目:銀で現金10万円２回目


銅貨:20,231枚
銀貨:25枚
日本円:160万

　ちなみに、現地調達できるものは
現地のものを使うようにしている。包む葉っぱとか、日常の野菜など。日本円は、ガチャ頼みなので節約せねば。