兄と異世界と私

第一章

状況を整理してみよう。

　ステータスを見て、しょぼんになったが、とりあえず情報を整理しよう。

　「兄、情報を整理しよう、取り敢えず飲み物買って！」
　「お、おぅ！いいぜ！」

　兄がネットスーパーを起動させる。がなかなか出てこない？

　「どうしたん？」
　「金が足りんらしい。」

　おぅふ。

　飲み物無しで、状況を整理する。太陽が２つあるし、ステータスボードがあることから、異世界認定します！異論は認めません。

　鑑定で、兄を見ると身体強化や言語理解はそのまま。体を強くしたり、言語を話したり読み書きができるらしい。ストレージは、容量無限時間停止付きの物入れ。ネットスーパーも、文字通りお買い物ができる。日本円で！！はぁ？！

　異世界で日本円って？どうやって獲得するの？

　兄に、鑑定結果を話す。

　「え～、じゃあアイスもビールも買えないじゃん！商人無双もできないから、身体強化極めて、俺TUEEEEするしかないな！」

　ポジティブｩｩー！兄のそんなところすごい！バカだけど、すごい！

　でも、言語理解やストレージはチートだと思うんだ！通訳や流通って手もある。手に職素晴らしい。

　続いて、自分を鑑定する。

　隠密、隠蔽、鑑定はそのまま。隠蔽は、ステータスボードも隠蔽できるらしい。ログインボーナスは、唱えることで1日1回ログインボーナスがランダムで貰えるらしい。生活魔法は、家電レベルの魔法が使える。つまり、魔法でウォッシュレットが可能。すごい！何気にうれしい！

　兄に、自分の結果を話すとログインボーナスもらってみろよと。うん。私も気になる！

　「ログインボーナス。」

　目の前に、キラキラした球が現れる。銀色から金色にそして、虹色に！

　「スーパーレア確定だな！」

　兄、うるさい。

　虹色の球は、手に乗ると、割れた。中に入っていたのは・・・。




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兄視点


　妹の唯が、ログインボーナスを言うと、キラキラの球が出てきて最終的に虹色になった。確定演出じゃん。

　「スーパーレア確定だな。」

　思わず呟くと、唯の視線が刺さる。


　虹色の球は、ポンと割れて唯の手の中に何かが出てきた。


　今、起こったことをありのままに説明するぜ、確定演出（思い込み）の虹の球から一万円札が100枚。日本円で100万円出てきた。