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初めて友達とお酒を飲んで記憶をなくしました
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「勝負しろ!!!」
アオにエスコートされながら応接室に向かうとレオリオス団長が待ち構えていた
「勝負だ!勝負!この間の負けから俺は強くなった!勝負しろ!」
「うるさ」
「あ”?おまっっ・・・!!!」
多分アオが足払いしたんだと思うレオリオス団長が尻もちをついているから
僕は捉えられなかった
「はい、おしま~い」
「っっっくそ!!!」
「ご飯食べて行きなよ」
「っっ偉そうに言うんじゃねぇ!ここはアズール魔導長の家だ!」
「その子供が俺なんだよねー、敗者は黙って従いな」
「ア、アオ・・・」
「ご飯は友達同士で食べた方が美味しいよー」
「・・・あ”?」
「アオ、レオリオス団長と友達になったの?」
「違うよ、お父様の2番目の友達でしょ?」
「へ?そん「ああ?1番はどいつだよ」」
「俺」
「はああああああ!?!?ふざけんな!おい!アズール魔導長!俺が1番だろ!?」
「へえぇ!?」
「お父様の1番は全部俺が貰うに決まってんだろ?」
「ああ!?」
「お食事の準備が整いました」
イーストンの一言で口論は終わった
「おい、友達は俺が1番だからな」
「はへ?」
レオリオス団長と友達だったとは思わなかったし、1番にこだわる理由も僕には分からないけど
「良かったね」
そうやってアオは見透かしたような事を言うから僕はより一層顔を地面に向けて顔の熱さを冷ます事に一生懸命になる
泊まっていく事が最初から決まっていたみたいに食事終わりはレオリオス団長が客間へと案内されて僕は今日の疲れを落とすようにと早々にお風呂に入れられた
「賑やかな食事会でしたね」
僕の髪を梳かしながらイーストンが問いかける
「そうだね・・・楽しかったな」
「・・・それはようございました」
「10日に1度勝負しに来るって本気かな」
「レオリオス団長様には初めてお会いしましたが、嘘や上辺などなさらない方かと」
「そうだね」
「アオ様がいらしてから賑やかな屋敷になりましたね」
「・・・いい事だよね?」
「アズール様の笑顔を見る機会が増えたのは喜ばしい事です」
ドンドン!
「ア・ズ・ー・ル・!酒だ、酒!」
「ちょっとお父様があられもない姿だったらどうすんだよ」
「お前変な想像すんじゃねぇ」
「想像したのはお前だろ?」
「あ”あ”!?」
「ご用意は出来ておりますから、お持ちいたしますね」
喧嘩腰のような会話をしながら勝手に入ってきた2人に僕は実感する
友達同士ってこういう事なのかなって・・・・・
117歳になって初めて出来た友達2人は僕の都合なんかお構いなしにズカズカと入り込んでくる無遠慮な人達なのに僕はちっとも嫌なんかじゃない
「わっ!」
アオに顔を隠されて目の前が真っ暗になる
「そんな可愛い顔してると鬼に襲われるでしょー?」
「んなっっ!?んな事するか!・・・・・おい、その顔やめろ」
「お前、顔赤くなってんじゃんヘタレが」
「あ"あ”!?」
「ア、アオ、目隠ししないで・・・」
「ごめんごめん」
アオの美的感覚にはついていけないけどそれに巻き込まれるのは流石に可哀想
「レ・オ・リ・オ・ス・ごめんね、アオはちょっと美的感覚が僕たちとは違うからこういう事があるけど気にしないで」
「「・・・・・・・・」」
「おい」
「分かってるよ、でもどうにかするより俺たちが周りを警戒しておけばいいだろ」
「んな事言ったって護衛対象がこんなアホな頭じゃ守るに守れねぇだろ」
「忘れてるとは思うけどお父様は強いからある程度は大丈夫だろ」
「そ・・・分かった俺も見張っとく、これはあぶねぇ」
「勝手に危なくなってんなよ、お父様が汚れるだろ」
「っっっくそガキが」
コソコソと僕を仲間外れにして話し出した時にイーストンが入ってきて酒盛りの準備を始めたから聞きそびれた
「アズール」
「うん?」
「お前酒飲めんのか」
「どうだろう、夜会で出された時は嗜む程度には飲んでいるけど」
「まぁいい、限界まで飲めば分かんだろ」
「そういうもの?」
「ああ」
「まぁ、俺も賛成かな・・・限界を知っておけば外で酔い潰れる事もないだろ」
そういう事か・・・確かに酔っ払いは見ていて色々と大変そうだもんね
2人には辛い蒸留酒、僕には夜会で飲んだ事のある口当たりの軽いワイン
「他にも色々用意したから少しずつ飲み比べてみて」
確かにイーストンが用意したにしては種類が多すぎると思った
「早く飲もうぜ!」
「うるさいな」
「あ”?」
「そんな大きな声出さなくたって聞こえる」
「お前は態度がでけぇけどな!」
やっぱり話してるのか喧嘩しているのか分からない2人の喋りを聞きながら椅子にもたれリラックスしながらお酒を飲み進め、3杯目に少しだけ蒸留酒をもらった辺りから記憶がなくなった
「ん」
「アズール様体調はいかがですか?」
カーテンの光が眩しくて布団に潜り込みたかったけど喉の渇きに嫌々ながら起き上がる
「コクッコクッ・・・ぷは・・・んん?僕昨日どうしたっけ?」
「・・・・・どのあたりから記憶がないのですか」
「えっと・・・ん-、あ!3杯目までなら覚えてる」
「さようでございましたか、その後すぐに寝てしまわれたので私が寝室まで運ばせて頂きました」
「そっか、ありがとう」
「ちなみにお2人は飲み続けて楽しまれておられましたからご心配なく」
トントントン…
「おとうさまー!!!」
「わっ!」
「アオ様!?あなたまさかまだ飲んで・・・!」
ベッドに座っている僕に抱き着いて来たアオからは強烈なお酒の匂い
「お散歩しよー!んふふふふ」
「ア、アオ、よ、酔っぱらってる?」
「んふふふふふ、レオリオスが酔い潰れた後なんだか楽しくなっちゃって部屋で飲んでたー」
「「・・・・・」」
・・・・・あれからずっと飲み続けてるの???
「早くお散歩行こーよー」
「う、うん、ちょ、ちょっと待ってね?今すぐ着替えるから」
「えー・・・じゃぁその間に起こしてくるー!」
「え!?」
アオが早足で部屋を出て行った後急いで身支度を整えてもらっている時に
ドガアアアアアアン!!!!
「なっ!?何事です!?」
「大丈夫アオの魔力だから」
「・・・・・尚更心配になります」
アオの魔力が大丈夫だと教えるように僕の体を包み込む
「だから!次は負けねぇ!」
レオリオスの声が聞こえてくる、僕の部屋に向かって歩いているようだ
「お父様ーあーけーてー」
「私が」
いつもは勝手に入ってくるアオは扉の向こう側で待っているようだった
「お父様ー!用意出来た?」
「う、うん、アオもレオリオスもおはよう、その、凄い爆発音が聞こえたんだけど・・・」
「こいつ俺の頭スレスレに爆発起こしやがった!!!」
「声かけてんのに起きないレオリオスが悪いんじゃーん」
「当たったら死んでたぞ!?」
「ええ~?あんなに予兆あげたのに起きないなんてそれこそ死に値するくらいの鈍さだよねー?」
「っっこのクソガキ!」
「そんな事よりお散歩行こうよー」
「そうだぞアズール支度出来たのかよ、早く行くぞ」
「え?う、うん、行こう」
日課のお散歩に出たはいいけれど、アオはお酒を飲み続け機嫌良さそうに鼻歌を口ずさんでるしレオリオスは庭に咲いている花の名前を僕に聞いてきたりと色々とカオスな状況に置かれた僕はなんだか笑いが込みあげてきてゲラゲラと笑ってしまっていた
そんな風に笑う僕の横で2人は満足そうな顔で僕を見つめてる事も、屋敷の者達は感激に涙してる事も僕は知らなかった
****************
「はふ・・・熱い」
「お、お父様?」
「んんーーーー、熱いよお・・・はふ」
「お、おい待て、それ以上脱ぐな」
「ちょ、お父様落ち着いて!とりあえず俺の服着て!」
「い!や!」
「あーーー・・・・・俺やばいかも」
「おい、子供が親に発情してんじゃねぇ!」
「ならこのお父様どうにかしてくれよ!逆に拷問だろ!?」
「た、確かに・・・」
「おい鬼、見てんじゃねぇよ」
「お前も見てんじゃねぇよ」
「んんーーー!!!はふ、もう全部脱いじゃいたいなぁ・・・」
「「!!!」」
「ねぇ?あお、れおりおす・・・ぬがしてほしいな、だめ?」
「「い、いや、駄目じゃねぇ」」
「何をなさっているんです?」
ビクーーー!!!
「なにも・・・・・」
「ああ、まだなにもしてねぇ」
「まだ?」
ビクッ!
「い、いや、その・・・」
「お二人はアオ様の部屋で飲み直しがしたいのでしたよね?」
「!?そ、そう!そうなんだよ!」
「ああ・・・あっと・・・おい、案内しろ」
「任せろ!」
バタバタバタ………!!!
「・・・・・あれは凶器だ」
「同意する」
アオにエスコートされながら応接室に向かうとレオリオス団長が待ち構えていた
「勝負だ!勝負!この間の負けから俺は強くなった!勝負しろ!」
「うるさ」
「あ”?おまっっ・・・!!!」
多分アオが足払いしたんだと思うレオリオス団長が尻もちをついているから
僕は捉えられなかった
「はい、おしま~い」
「っっっくそ!!!」
「ご飯食べて行きなよ」
「っっ偉そうに言うんじゃねぇ!ここはアズール魔導長の家だ!」
「その子供が俺なんだよねー、敗者は黙って従いな」
「ア、アオ・・・」
「ご飯は友達同士で食べた方が美味しいよー」
「・・・あ”?」
「アオ、レオリオス団長と友達になったの?」
「違うよ、お父様の2番目の友達でしょ?」
「へ?そん「ああ?1番はどいつだよ」」
「俺」
「はああああああ!?!?ふざけんな!おい!アズール魔導長!俺が1番だろ!?」
「へえぇ!?」
「お父様の1番は全部俺が貰うに決まってんだろ?」
「ああ!?」
「お食事の準備が整いました」
イーストンの一言で口論は終わった
「おい、友達は俺が1番だからな」
「はへ?」
レオリオス団長と友達だったとは思わなかったし、1番にこだわる理由も僕には分からないけど
「良かったね」
そうやってアオは見透かしたような事を言うから僕はより一層顔を地面に向けて顔の熱さを冷ます事に一生懸命になる
泊まっていく事が最初から決まっていたみたいに食事終わりはレオリオス団長が客間へと案内されて僕は今日の疲れを落とすようにと早々にお風呂に入れられた
「賑やかな食事会でしたね」
僕の髪を梳かしながらイーストンが問いかける
「そうだね・・・楽しかったな」
「・・・それはようございました」
「10日に1度勝負しに来るって本気かな」
「レオリオス団長様には初めてお会いしましたが、嘘や上辺などなさらない方かと」
「そうだね」
「アオ様がいらしてから賑やかな屋敷になりましたね」
「・・・いい事だよね?」
「アズール様の笑顔を見る機会が増えたのは喜ばしい事です」
ドンドン!
「ア・ズ・ー・ル・!酒だ、酒!」
「ちょっとお父様があられもない姿だったらどうすんだよ」
「お前変な想像すんじゃねぇ」
「想像したのはお前だろ?」
「あ”あ”!?」
「ご用意は出来ておりますから、お持ちいたしますね」
喧嘩腰のような会話をしながら勝手に入ってきた2人に僕は実感する
友達同士ってこういう事なのかなって・・・・・
117歳になって初めて出来た友達2人は僕の都合なんかお構いなしにズカズカと入り込んでくる無遠慮な人達なのに僕はちっとも嫌なんかじゃない
「わっ!」
アオに顔を隠されて目の前が真っ暗になる
「そんな可愛い顔してると鬼に襲われるでしょー?」
「んなっっ!?んな事するか!・・・・・おい、その顔やめろ」
「お前、顔赤くなってんじゃんヘタレが」
「あ"あ”!?」
「ア、アオ、目隠ししないで・・・」
「ごめんごめん」
アオの美的感覚にはついていけないけどそれに巻き込まれるのは流石に可哀想
「レ・オ・リ・オ・ス・ごめんね、アオはちょっと美的感覚が僕たちとは違うからこういう事があるけど気にしないで」
「「・・・・・・・・」」
「おい」
「分かってるよ、でもどうにかするより俺たちが周りを警戒しておけばいいだろ」
「んな事言ったって護衛対象がこんなアホな頭じゃ守るに守れねぇだろ」
「忘れてるとは思うけどお父様は強いからある程度は大丈夫だろ」
「そ・・・分かった俺も見張っとく、これはあぶねぇ」
「勝手に危なくなってんなよ、お父様が汚れるだろ」
「っっっくそガキが」
コソコソと僕を仲間外れにして話し出した時にイーストンが入ってきて酒盛りの準備を始めたから聞きそびれた
「アズール」
「うん?」
「お前酒飲めんのか」
「どうだろう、夜会で出された時は嗜む程度には飲んでいるけど」
「まぁいい、限界まで飲めば分かんだろ」
「そういうもの?」
「ああ」
「まぁ、俺も賛成かな・・・限界を知っておけば外で酔い潰れる事もないだろ」
そういう事か・・・確かに酔っ払いは見ていて色々と大変そうだもんね
2人には辛い蒸留酒、僕には夜会で飲んだ事のある口当たりの軽いワイン
「他にも色々用意したから少しずつ飲み比べてみて」
確かにイーストンが用意したにしては種類が多すぎると思った
「早く飲もうぜ!」
「うるさいな」
「あ”?」
「そんな大きな声出さなくたって聞こえる」
「お前は態度がでけぇけどな!」
やっぱり話してるのか喧嘩しているのか分からない2人の喋りを聞きながら椅子にもたれリラックスしながらお酒を飲み進め、3杯目に少しだけ蒸留酒をもらった辺りから記憶がなくなった
「ん」
「アズール様体調はいかがですか?」
カーテンの光が眩しくて布団に潜り込みたかったけど喉の渇きに嫌々ながら起き上がる
「コクッコクッ・・・ぷは・・・んん?僕昨日どうしたっけ?」
「・・・・・どのあたりから記憶がないのですか」
「えっと・・・ん-、あ!3杯目までなら覚えてる」
「さようでございましたか、その後すぐに寝てしまわれたので私が寝室まで運ばせて頂きました」
「そっか、ありがとう」
「ちなみにお2人は飲み続けて楽しまれておられましたからご心配なく」
トントントン…
「おとうさまー!!!」
「わっ!」
「アオ様!?あなたまさかまだ飲んで・・・!」
ベッドに座っている僕に抱き着いて来たアオからは強烈なお酒の匂い
「お散歩しよー!んふふふふ」
「ア、アオ、よ、酔っぱらってる?」
「んふふふふふ、レオリオスが酔い潰れた後なんだか楽しくなっちゃって部屋で飲んでたー」
「「・・・・・」」
・・・・・あれからずっと飲み続けてるの???
「早くお散歩行こーよー」
「う、うん、ちょ、ちょっと待ってね?今すぐ着替えるから」
「えー・・・じゃぁその間に起こしてくるー!」
「え!?」
アオが早足で部屋を出て行った後急いで身支度を整えてもらっている時に
ドガアアアアアアン!!!!
「なっ!?何事です!?」
「大丈夫アオの魔力だから」
「・・・・・尚更心配になります」
アオの魔力が大丈夫だと教えるように僕の体を包み込む
「だから!次は負けねぇ!」
レオリオスの声が聞こえてくる、僕の部屋に向かって歩いているようだ
「お父様ーあーけーてー」
「私が」
いつもは勝手に入ってくるアオは扉の向こう側で待っているようだった
「お父様ー!用意出来た?」
「う、うん、アオもレオリオスもおはよう、その、凄い爆発音が聞こえたんだけど・・・」
「こいつ俺の頭スレスレに爆発起こしやがった!!!」
「声かけてんのに起きないレオリオスが悪いんじゃーん」
「当たったら死んでたぞ!?」
「ええ~?あんなに予兆あげたのに起きないなんてそれこそ死に値するくらいの鈍さだよねー?」
「っっこのクソガキ!」
「そんな事よりお散歩行こうよー」
「そうだぞアズール支度出来たのかよ、早く行くぞ」
「え?う、うん、行こう」
日課のお散歩に出たはいいけれど、アオはお酒を飲み続け機嫌良さそうに鼻歌を口ずさんでるしレオリオスは庭に咲いている花の名前を僕に聞いてきたりと色々とカオスな状況に置かれた僕はなんだか笑いが込みあげてきてゲラゲラと笑ってしまっていた
そんな風に笑う僕の横で2人は満足そうな顔で僕を見つめてる事も、屋敷の者達は感激に涙してる事も僕は知らなかった
****************
「はふ・・・熱い」
「お、お父様?」
「んんーーーー、熱いよお・・・はふ」
「お、おい待て、それ以上脱ぐな」
「ちょ、お父様落ち着いて!とりあえず俺の服着て!」
「い!や!」
「あーーー・・・・・俺やばいかも」
「おい、子供が親に発情してんじゃねぇ!」
「ならこのお父様どうにかしてくれよ!逆に拷問だろ!?」
「た、確かに・・・」
「おい鬼、見てんじゃねぇよ」
「お前も見てんじゃねぇよ」
「んんーーー!!!はふ、もう全部脱いじゃいたいなぁ・・・」
「「!!!」」
「ねぇ?あお、れおりおす・・・ぬがしてほしいな、だめ?」
「「い、いや、駄目じゃねぇ」」
「何をなさっているんです?」
ビクーーー!!!
「なにも・・・・・」
「ああ、まだなにもしてねぇ」
「まだ?」
ビクッ!
「い、いや、その・・・」
「お二人はアオ様の部屋で飲み直しがしたいのでしたよね?」
「!?そ、そう!そうなんだよ!」
「ああ・・・あっと・・・おい、案内しろ」
「任せろ!」
バタバタバタ………!!!
「・・・・・あれは凶器だ」
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