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確かに伝えた
人前で結婚の申し込みをするのが一般的だと
でもそれは街の広場や身内だけが集まって申し込むもんで決してこんな風に誰彼構わず人を集めた場所に両親まで揃ってするなんて言ってねぇ
「ジャクスティン」
確かに伝えた
申し込むそいつに花を差し出せと
花がたくさんあるのが好ましく、尚且つ聖樹様の落ちている花びらを持ってきて渡すのが1番ロマンチックだと
だがそれは、花束の話だ
こんな風に大量に聖樹様の花を馬鹿みてぇに振らせて、己の色の花を見つけて持って来いなんて言ってねぇ
「ジャクスティン、俺はジャクスティンが好きだ、そうやってすぐに泣くところも、人に心を砕く様も、普段は言いたい事をぐっと飲み込んでしまうけど俺には心全てを明け渡してくれるところも、笑う顔もふてくされてる顔も寂しそうにする顔も、伝えきれないたくさんの好きがあるけどこれからずっと毎日好きの言葉を囁くと誓うから
だから、ツライ思いはこの3年でし終いだ」
「ジャクスティンの魂を磨ききるその瞬間までジャクスティンだけを伴侶にするとイヴは誓う」
「どうか俺の旦那になってくれ」
確かに伝えた
結婚してくれと伝えるもんだ、中には言葉を添える者も居ると
だがこんな小っ恥ずかしい事を言えなんて言ってねぇ
それに長ったらしいんだよ!
そんな風に俺の事を言うんじゃねぇよ!
恥ずかしいだろ!!
こいつは
こいつは本当に馬鹿だ
「ジャクスティン」
「俺も・・・ぐす、俺もお前の旦那で居たい・・・ふぅぅっっ、ぐす、ぅ゙ぅ゙ぅ゙っっ」
「ぁあ、知ってる」
なんてキラキラしい顔で言いながら俺の左手の甲にキスをする
ぐっ!と俺を引っ張り膝をつかせる
こいつは抜かりがねぇ、膝をつく時もふわっと風が包むように優しく膝をつかせてくれる
そんなにヤワじゃねぇ
噛みつくように俺にキスをする
涙でイヴの顔が見えない・・・だがきっとあの猫みたいな目で楽しそうに笑ってるんだ
「認めるよ」
そんな声が聞こえた
・・・・・確かに伝えた
結婚の申し込みには立会人が居る方が好ましいと、身分の高い奴が認めればその2人は確固たる絆で結ばれるというまじないも伝えた
だからって聖樹様はやりすぎだろうよ・・・
後から父ちゃんに聞いたけど、俺が了承した瞬間振り続けていた花は今度は下から上に登るようにゆっくりと舞って溶けるように消えていったと
流石に幻想的で見惚れてしまったと
だから止めに入るのが遅れたと何故か謝られた、別に俺は嬉しかったからいいと伝えると
「分かってはいる、分かってはいるんだがどうしても可愛い我が子をアレに食われてるなんてまだ受け入れられないんだっっっ」
なんて、母ちゃんより父ちゃんの方が実は気に食わない思いをしてる事を知った
人前で結婚の申し込みをするのが一般的だと
でもそれは街の広場や身内だけが集まって申し込むもんで決してこんな風に誰彼構わず人を集めた場所に両親まで揃ってするなんて言ってねぇ
「ジャクスティン」
確かに伝えた
申し込むそいつに花を差し出せと
花がたくさんあるのが好ましく、尚且つ聖樹様の落ちている花びらを持ってきて渡すのが1番ロマンチックだと
だがそれは、花束の話だ
こんな風に大量に聖樹様の花を馬鹿みてぇに振らせて、己の色の花を見つけて持って来いなんて言ってねぇ
「ジャクスティン、俺はジャクスティンが好きだ、そうやってすぐに泣くところも、人に心を砕く様も、普段は言いたい事をぐっと飲み込んでしまうけど俺には心全てを明け渡してくれるところも、笑う顔もふてくされてる顔も寂しそうにする顔も、伝えきれないたくさんの好きがあるけどこれからずっと毎日好きの言葉を囁くと誓うから
だから、ツライ思いはこの3年でし終いだ」
「ジャクスティンの魂を磨ききるその瞬間までジャクスティンだけを伴侶にするとイヴは誓う」
「どうか俺の旦那になってくれ」
確かに伝えた
結婚してくれと伝えるもんだ、中には言葉を添える者も居ると
だがこんな小っ恥ずかしい事を言えなんて言ってねぇ
それに長ったらしいんだよ!
そんな風に俺の事を言うんじゃねぇよ!
恥ずかしいだろ!!
こいつは
こいつは本当に馬鹿だ
「ジャクスティン」
「俺も・・・ぐす、俺もお前の旦那で居たい・・・ふぅぅっっ、ぐす、ぅ゙ぅ゙ぅ゙っっ」
「ぁあ、知ってる」
なんてキラキラしい顔で言いながら俺の左手の甲にキスをする
ぐっ!と俺を引っ張り膝をつかせる
こいつは抜かりがねぇ、膝をつく時もふわっと風が包むように優しく膝をつかせてくれる
そんなにヤワじゃねぇ
噛みつくように俺にキスをする
涙でイヴの顔が見えない・・・だがきっとあの猫みたいな目で楽しそうに笑ってるんだ
「認めるよ」
そんな声が聞こえた
・・・・・確かに伝えた
結婚の申し込みには立会人が居る方が好ましいと、身分の高い奴が認めればその2人は確固たる絆で結ばれるというまじないも伝えた
だからって聖樹様はやりすぎだろうよ・・・
後から父ちゃんに聞いたけど、俺が了承した瞬間振り続けていた花は今度は下から上に登るようにゆっくりと舞って溶けるように消えていったと
流石に幻想的で見惚れてしまったと
だから止めに入るのが遅れたと何故か謝られた、別に俺は嬉しかったからいいと伝えると
「分かってはいる、分かってはいるんだがどうしても可愛い我が子をアレに食われてるなんてまだ受け入れられないんだっっっ」
なんて、母ちゃんより父ちゃんの方が実は気に食わない思いをしてる事を知った
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