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消えていく音
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腹が満ちたら片付けをして出発する
片付けをしてる間もユイはちょこちょこと動いて手伝おうとするから抱き上げて大人しくさせる
・・・・・にしても
「「嫌な心臓の音ですね」」
「ああ・・・獣人の習性に詳しいんだな」
俺達獣人は匂いにも音にも敏感だ、人間と接する時は音で嘘を匂いで悪意を嗅ぎ分ける
人間の中でも分かりにくいように、いつでも冷静でいるよう訓練している者がいる
そいつらと同じ音に近付いてる、そうすると本意が隠されて考えが読めなくなる
厄介だな
警戒を解いたんじゃなくて冷静になって次の対策を立ててるんだろうな・・・
こいつはこんな小さな体でなにを強要され生きてきたんだ・・・・・???
今俺達が心臓の音に気付いてる事にも気付いてるだろうな、それでもなにかの機会を伺ってるのか
「俺が番ツガイだって事が分かってくれたら早いんだけどな・・・・」
「・・・・・益々獣人国に早く連れて行った方がいい」
「ぁあ、そうだな・・・・・ユイ」
名前を呼ばれたと分かるとこちらを向く
「これから、獣化して夜通し歩くから眠れるなら寝た方がいい・・・・・それと警戒しなくていい・・お前は俺の唯一無二だ」
「ありぇ?」
「まぁ、いいか離さなきゃいいんだろ」
そのまま頭を撫でて、1度降ろして服を脱ぐ
獣化すると分かったんだろう
少し離れて待ってる
そのまま乗れと仕草して乗らせる、服は予め着せてあるから問題ない
そのまま走る、起きてても獣化した背に乗るのにも躊躇がなく大人しい
そのまま眠りに着いてくれるが寝ても起きても嫌な心臓の音のままだった・・・
✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼
それから2日かけてハドソンとエイドリアンの実家に着いた
人間みたいに爵位やら面倒な事はない、ただ強いか弱いかで力関係が変わるだけだ
そうして強い者が弱くなれば世代交代かそのまま名前がなくなる
「「ただいま帰りました」」
グラハム卿が出迎えてくれる
「ぁあ、バカ息子共きちんと王子を守れていますか?」
「相変わらずだなグラハム卿、2人ともよくやってくれている」
「そうですか、そちらの人間がアレハンド王子の番ツガイ様なのですね」
「ぁあ、ただ色々訳ありでな・・・話がある
それとこいつの湯浴みの準備をしてくれるか?」
「もちろんです、世話はどうされます?」
「俺がやる」
「かしこまりました」
「僕も湯浴みした~い!」
「・・・・・俺もだ」
俺とユイ以外は浴場で湯浴みをしてる
客間を用意してもらって俺達は準備されてある浴室に入るが・・・・・
「あー・・・脱がすぞ?」
「ありぇ?」
とりあえず、脱がしていく・・・あれからこいつの心臓は嫌な音のままゆっくりとただ単調に動いている、吐く息も脈も一定のまま
今まで会ってきた人間の中で1番気持ち悪い
何も分からなくなっていく・・・ただ匂いだけは変わらず俺を誘惑し続けるから、匂いに集中するようになった
脱がしていくと意図が分かったのか自分で脱いでいく、これが俺だから脱いでるとかならいいんだけどな・・・・・
とりあえず俺も脱いでいく、離れるのは得策じゃねぇしそもそも離れたくもねぇからな
そのままズボンを脱ごうとしたら手を添えられ脱がされていく・・・・・
あ?あーーー最悪だ「チッ」
俺の舌打ちで手を止めて頭を下げたユイ
あーーー、胸糞わりぃな!なんでそんな自然に脱がそうとするだよ!くそ!くそ!くそ!
ぁあ!くせぇ!くせぇくせぇくせぇ!他の男の匂いがくせぇ!!!
そのまま乱暴に腕を掴んで浴槽に抱き上げて入る、ぱちぱちと瞬きしながら下を向いて少し考えた後体の汚れを落としだした
それを、じっと見てたがそれもそうか
あーーー・・・少し頭冷めたわ、先に汚れ落とさなきゃならねぇだろ
だからこいつも疑問だったんだろう
湯が汚れたのは仕方ねぇからそのまま石鹸を取ってユイの体を洗っていく
大人しく洗われてるユイを見てるとまたイライラしてくる、このままだと無理矢理手籠めにしそうになる
そう思って丁寧に、だが最速で洗い湯から出る
ユイの体に合う服なんかねぇから、俺の服を着させるとワンピースになって丁度いい
下着がないから部屋から出してやれねぇ、急いで繕ってもらってるがまだかかるだろう
「ユイ、飯はまだだ少し我慢してくれ」
「ありぇ」
「とりあえず寝るぞ」
こいつは名前を呼ぶと呼び返す、それが嬉しくて移動中ずっと名前を呼んでたんだが
「ノイローゼになるよ!うるさいよ!いい加減にして!」
とミッシェルに言われてから自重してる
まぁ、番ツガイが居ない奴からしたら拷問にしかならないだろう
ベッドに連れて行って一緒に横になる
「ユイ、安心しろ・・・なにもしねぇ」
「ありぇ」
そのままぎゅっと抱きしめて無理矢理にでも寝ようとする、少し経ってユイが動く
俺のパンツを脱がそうとしてる・・・・・
「ユイ、大丈夫だから寝ろ」頼むから俺が襲う前にやめてくれ
そう思うのに手は止まらない、止めたいのに止められるほどの意志が俺にはない
「ユイ、やめ・・・・・ろ」
「ありぇ」
見れば申しわけなさそうな顔をしてる、なんでお前がそんな顔するんだよ・・・・・
思わず固まった俺の下半身をいつの間にか潜っていたユイが口に含む
「・・・・・・・・・・は?」
片付けをしてる間もユイはちょこちょこと動いて手伝おうとするから抱き上げて大人しくさせる
・・・・・にしても
「「嫌な心臓の音ですね」」
「ああ・・・獣人の習性に詳しいんだな」
俺達獣人は匂いにも音にも敏感だ、人間と接する時は音で嘘を匂いで悪意を嗅ぎ分ける
人間の中でも分かりにくいように、いつでも冷静でいるよう訓練している者がいる
そいつらと同じ音に近付いてる、そうすると本意が隠されて考えが読めなくなる
厄介だな
警戒を解いたんじゃなくて冷静になって次の対策を立ててるんだろうな・・・
こいつはこんな小さな体でなにを強要され生きてきたんだ・・・・・???
今俺達が心臓の音に気付いてる事にも気付いてるだろうな、それでもなにかの機会を伺ってるのか
「俺が番ツガイだって事が分かってくれたら早いんだけどな・・・・」
「・・・・・益々獣人国に早く連れて行った方がいい」
「ぁあ、そうだな・・・・・ユイ」
名前を呼ばれたと分かるとこちらを向く
「これから、獣化して夜通し歩くから眠れるなら寝た方がいい・・・・・それと警戒しなくていい・・お前は俺の唯一無二だ」
「ありぇ?」
「まぁ、いいか離さなきゃいいんだろ」
そのまま頭を撫でて、1度降ろして服を脱ぐ
獣化すると分かったんだろう
少し離れて待ってる
そのまま乗れと仕草して乗らせる、服は予め着せてあるから問題ない
そのまま走る、起きてても獣化した背に乗るのにも躊躇がなく大人しい
そのまま眠りに着いてくれるが寝ても起きても嫌な心臓の音のままだった・・・
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それから2日かけてハドソンとエイドリアンの実家に着いた
人間みたいに爵位やら面倒な事はない、ただ強いか弱いかで力関係が変わるだけだ
そうして強い者が弱くなれば世代交代かそのまま名前がなくなる
「「ただいま帰りました」」
グラハム卿が出迎えてくれる
「ぁあ、バカ息子共きちんと王子を守れていますか?」
「相変わらずだなグラハム卿、2人ともよくやってくれている」
「そうですか、そちらの人間がアレハンド王子の番ツガイ様なのですね」
「ぁあ、ただ色々訳ありでな・・・話がある
それとこいつの湯浴みの準備をしてくれるか?」
「もちろんです、世話はどうされます?」
「俺がやる」
「かしこまりました」
「僕も湯浴みした~い!」
「・・・・・俺もだ」
俺とユイ以外は浴場で湯浴みをしてる
客間を用意してもらって俺達は準備されてある浴室に入るが・・・・・
「あー・・・脱がすぞ?」
「ありぇ?」
とりあえず、脱がしていく・・・あれからこいつの心臓は嫌な音のままゆっくりとただ単調に動いている、吐く息も脈も一定のまま
今まで会ってきた人間の中で1番気持ち悪い
何も分からなくなっていく・・・ただ匂いだけは変わらず俺を誘惑し続けるから、匂いに集中するようになった
脱がしていくと意図が分かったのか自分で脱いでいく、これが俺だから脱いでるとかならいいんだけどな・・・・・
とりあえず俺も脱いでいく、離れるのは得策じゃねぇしそもそも離れたくもねぇからな
そのままズボンを脱ごうとしたら手を添えられ脱がされていく・・・・・
あ?あーーー最悪だ「チッ」
俺の舌打ちで手を止めて頭を下げたユイ
あーーー、胸糞わりぃな!なんでそんな自然に脱がそうとするだよ!くそ!くそ!くそ!
ぁあ!くせぇ!くせぇくせぇくせぇ!他の男の匂いがくせぇ!!!
そのまま乱暴に腕を掴んで浴槽に抱き上げて入る、ぱちぱちと瞬きしながら下を向いて少し考えた後体の汚れを落としだした
それを、じっと見てたがそれもそうか
あーーー・・・少し頭冷めたわ、先に汚れ落とさなきゃならねぇだろ
だからこいつも疑問だったんだろう
湯が汚れたのは仕方ねぇからそのまま石鹸を取ってユイの体を洗っていく
大人しく洗われてるユイを見てるとまたイライラしてくる、このままだと無理矢理手籠めにしそうになる
そう思って丁寧に、だが最速で洗い湯から出る
ユイの体に合う服なんかねぇから、俺の服を着させるとワンピースになって丁度いい
下着がないから部屋から出してやれねぇ、急いで繕ってもらってるがまだかかるだろう
「ユイ、飯はまだだ少し我慢してくれ」
「ありぇ」
「とりあえず寝るぞ」
こいつは名前を呼ぶと呼び返す、それが嬉しくて移動中ずっと名前を呼んでたんだが
「ノイローゼになるよ!うるさいよ!いい加減にして!」
とミッシェルに言われてから自重してる
まぁ、番ツガイが居ない奴からしたら拷問にしかならないだろう
ベッドに連れて行って一緒に横になる
「ユイ、安心しろ・・・なにもしねぇ」
「ありぇ」
そのままぎゅっと抱きしめて無理矢理にでも寝ようとする、少し経ってユイが動く
俺のパンツを脱がそうとしてる・・・・・
「ユイ、大丈夫だから寝ろ」頼むから俺が襲う前にやめてくれ
そう思うのに手は止まらない、止めたいのに止められるほどの意志が俺にはない
「ユイ、やめ・・・・・ろ」
「ありぇ」
見れば申しわけなさそうな顔をしてる、なんでお前がそんな顔するんだよ・・・・・
思わず固まった俺の下半身をいつの間にか潜っていたユイが口に含む
「・・・・・・・・・・は?」
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