俺の番は噛み跡を消す

ユミグ

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獣化

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その後睡魔と戦ってたが眠気には勝てず俺の膝の上で寄りかかるようにしてすやすやと眠る、その顔を誰にも見せたくなくて顔を周りから隠して尻尾を体に巻きつける



「にしても、無防備すぎますね」

「運命でなくとも心配になる小ささです」

「川で眠っていたと言いましたが、持ち物はこれが全てですか?」

「・・・男の服を着てたから脱がして捨ててきた」

「「・・・・念の為川に行って他になにかないか見てきます」」

「ああ、頼む」



ハドソンとエイドリアンが川まで走って行く



「・・・その子なんなんだろう」

「分からねぇ」

「獣人に囲われてるにしては大人しいし取り乱して暴れたりもしないし~、警戒してると思えばすぐ食事を口にするし」

「しかも、肉食わせた時、嫌悪もなかったしな」

「・・・・・・・・」

「性奴隷だった可能性もあるな」

「・・・娼館でなく、囲われてたんだね~」

「多分な、4人つぅのは多すぎる気がするけどな」

「大丈夫~?」

「ああ、まだ憶測に近いしそれにもうこいつは俺のだからな」

「くすくす、そうだね・・・でも、気をつけてね?人間なんだから裏切られる事も騙す事もあるんだから~」

「ああ・・・・・そん時は国に迷惑かけずに2人で森ん中でも暮らす」

「・・・・・」

「・・・・・・・・それにしても不思議な人間だ」

メイソンが言う

「ああ、そうだな・・・あーーーー、名前が知りてぇなぁ・・・早く俺の名前呼んでくれねぇかなぁ」



話がしたい、閉じ込めたい、ずっと腕の中に居ればいい

ここより安全なところなんかないんだから



「とりあえず、あいつら戻ってきたら1度国に戻るぞ」

「それはいいけど・・・獣化するの~?」

「あー、まぁ、その方が早い」

「泣き叫ばれても知らないよ~?」

「こいつは肉も噛めないんだ、死なれたら俺は狂う」

「・・・・・とりあえず戻ろう」

「メイソンは女房に会いたいだけじゃ~ん」

「・・・・・当たり前だ」

「とりあえず、僕は警戒しておくからね!」

「ああ、任せた」

「っっ~~もうっ!」

「ぁあ、それとこいつが持ってた男の手帳これだけは持ってきた」

「・・・・・見せろ」



その後手帳を軽く3人で見たが

「なに・・・・これ?召喚?生贄?力を与えてくれる人間の召喚てなに?」

「召喚した奴の血肉を最終的に食らうなんてのもあるな・・・・・」

「この子・・・」

「ぁあ、もしかしたら人間国に召喚されたのかもな、だとしたら色々と納得がいく」

「でも、凄く無力だよ?魔力も感じないし」

「もしかしたら、食われそうになってるところを逃げ出して来たのかもな・・・だとしたら胸糞悪すぎるな」

「・・・・・もう少しじっくり読みたい」 

「ぁあ、頼んだ」

「はぁー・・・僕は片付けしておくよ、いつでも出れるようにね~」

「助かる」



ハドソンとエイドリアンが戻ってくるまで寝顔を見続けていた

そのうち戻って来た2人と険しい顔したメイソンとミッシェルを集めて出発前に話し合いをした



「「戻りました」」

「ぁあ、とりあえず休め」

「「ありがとうございます」」



その間にメイソンとミッシェルが話しだす



「やっぱり召喚に関する内容が書いてあるが理解出来ないところも多い」

「「召喚?」」

「今、2人に確認しに行ってもらった服の匂いと同じ男の手帳をアレハンド様が持ってきてたんだけど~、そこに人間を召喚する為に必要な事柄と召喚した者の扱いが書いてあったんだ~」

「・・・・・・召喚ははるか昔にした事があるらしい特徴が黒目黒髪の女」

「「「!?!?!?」」」

「それじゃぁ、やっぱりこいつっっ!!」

「・・・・・・・ぁあ、恐らく召喚されたんだと思う」

「それ見て思ったんだけど、確かに黒髪や黒眼は居るけどどちらも備えてるって見たことも聞いたこともないんだよね~」

「「なるほど・・・」」

「服はローブとシャツが落ちてました」

「ただ近くにズボンが埋めてあり」

「匂いはローブの男と同じ匂い」

「来た方角も匂いを少し辿りましたが、荒れ地で誰も住んでいない場所からだと推測します」

「なんで埋めてあるの~?」

「隠したと憶測するなら」

「ただ捨ててバレたらマズイからか」

「「「「・・・・・・・・・・」」」」

「とりあえず手帳はいい情報だ、持ち帰って詳しい人間に聞こう、これ以上は俺等で考えても無理だ」

「「脳筋ですからね」」

「うるせぇ、体休めたら行くぞ」



1時間ほど体を休ませ早く国に戻る為に獣化する、荷物は全部魔法収納鞄にいれる

破れない為に服は脱いでから獣化する、その後はこいつを俺の背中に乗せて走るだけ

落とすような事はしないが風が強すぎて痛くならないよう俺の服を巻き付けておく



どうか獣化してない時に起きてくれ
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