誰かが創り上げた楽園に今日もあやかる

ユミグ

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【アルバート】【ジェイク】

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【アルバート】



ベッドに着くと潤滑油が用意されていた、獣人用に匂いの少ないモノだ

ジェイクは緊張してるのか動きが固い

まぁ、いつか襲うだろうと煙草を点けてジェイクの膝の上に座る

微睡んでいるとジェイクはクンクンと頭を嗅いでくる

風呂上がりは必ず匂いを嗅ぐ、どうやら匂いが消えて分かりにくくなるらしい

まぁ、そうだろうな



煙草を消してジェイクの好きにさせる



お腹に巻きついてる手が脇に差し込まれ、向かい合わせになる

出会い頭に押し倒されギラついた眼で見られてた時みたいにひどく欲情されている

番だから大丈夫だとは思っていたけど、やっぱり男相手は厳しいんじゃないかと思っていたから安堵した

安心したから腕をジェイクの首に回す

俺から抱き着くのは初めてだと気づいた瞬間にはキスをされていた



「ん・・・・」



最初に見た時は固く結ばれていたのに、最近じゃニコニコとしてる唇が合わさると案外柔らかい事に気付く

ああ、経験がないんだな・・・と思った

まぁ、でもそうだとは感じていた

獣人や竜人は番以外に興味がないと聞くし、性に関する事について聞いた時も動揺していたから



拙い口の動きは俺を興奮させるには十分な出来事だった

ジェイクは少し遠慮ぎみだった行為は、舌を俺から絡めると興奮で我を忘れたかのように口内を無遠慮に舐めまわしてくる

酸欠になりそうだ・・・

ジェイクの舌は分厚い、その分厚い舌で俺の口内を舐めつくし頭を手で押さえつけられる

こんな乱暴なキスは経験がない



じゅるじゅると音を鳴らしてキスをする

わざと出しているんじゃないかと疑って目を開けてジェイクを見るが

眉間に皺が寄って目元が赤い、俺で興奮しすぎてるみたいだ

それに安堵し、またキスに夢中になる

頭を抑えられているが、それに気づき優しく添える程度にされるんだがまた強く抑えるからその強弱にも快感が生まれる



けど、そんな事気にしなくていい

だから俺は首に回した腕をジェイクの頭を抱えるようにぐっと引き寄せた

一瞬口の動きも止まったが、それもほんの一瞬だけで頭を強く抑えられたままにされるから満たされた気持ちになった



ジェイクの手はずっと俺の服の間から背中をさすってる

直接触ったらいいだろうと脱ぐために少し離れたが、追いかけるように噛みつくようにキスをされる



「あ、は・・・あ、ま、まて・・・ん、ん、服を脱ぐだけだ、んっ!」



キスの合間に途切れ途切れだがしたい事を伝える

ジェイクはぽすっと俺を膝の上からベッドの上に移動させ俺の服を脱がしていく

楽でいいな、次からも任せよう



というか、視姦されるってこういう事か

脱いだ体をあの黒い目で見つめられるとなんだかぞくぞくしてくる

寒いからか?

ジェイクが離れたから寒くなった気がした

そう思うとぶるっと体が震える、それに気付いたジェイクは俺をベッドに寝かせて布団を背負い俺に覆いかぶさってくる



足の間にジェイクが足を入れるからまだ服の上だけど、兜合わせのような形になる



ジェイクは興奮してるのに俺を傷つけないようにゆっくりと触って俺の反応を伺う

ジェイクの手は無駄にデカい、体もデカいが一番目立つのが手だと思ってる

そのデカい手で撫でまわされるからあっという間に触れていないところなんかなくなる

それに鍛えてるからか手がゴツゴツとしてて気持ちがいい



乳首にジェイクが触れる

俺はあまり快感が拾えないからあまり感じない

けど、番との行為は別物だと聞く

だからそのまま身を委ねる



大きな手で乳首を触りながら俺の体を視姦し続けるジェイクは官能的だ

目が合う

キスをされる

俺はジェイクの舌が好きみたいだ、苦しいくらいに分厚い舌を入れられるのが好きだ



ジェイクも分かってくれたのかそこから俺の体から唇が離れる事はなかった



キスをしてたらどんどん下がっていく舌に期待する

顎をぬるぬると舐められ首も吸われたり舐められたりする

その時目についたジェイクのぴくぴく動く耳を丸みを帯びてる形に沿って撫でる



ジェイクの体もぴくぴくと動く



「う、あ!アルバート!ま、あ、あ、あ!」



ふうん



ちょっと楽しくなってきた

ジェイクの静止を無視して耳を触っていたら我慢出来なくなったのか

俺の下着ごと降ろされ、ジェイクも脱いだ

ジェイクの腰が動いてガチガチのジェイクのモノが俺のに擦れる



やっぱり獣人はデカいんだな



俺の倍はありそうなちんこに期待でケツが締まる

両手でジェイクのちんこを抑えて2人分を扱いていく



「アルバート・・・ぐっ・・・」



「気持ちいいか?」



俺の問いに肯定というように腰の動きが早くなり手の中のちんこがびくびくと震える

俺を離さない舌は俺の舌を扱いている



「はっはっ、すまない、一度イかせてくれっっ」



ジェイクのちんこを強く握って射精を促す



「あ、は、は、アルバート!は、は、ぐっっ、出る・・・!あ、は、は、はっ」



びゅるびゅると出てくる精子は俺の手を濡らし腹を濡らす

凄い量だな、未だびゅくびゅくと出てる量に関心する



「は、は、は、す、すまない、俺が気持ちよくなってしまった」

「構わない」

「そうか、でも今日はアルバートをめいっぱい気持ちよくしようと思ってるんだ」

「そうか」



出したのにも関わらずガチガチなちんこを見て俺はそれだけで充分気持ちがいいと感じた

俺の体にかかっている精液だって俺を染めようとしているみたいで好きだ



ジェイクは潤滑油を手に取り馴染ませてから俺のアナルの入り口をほぐすようにゆっくりと円を描えがくようにくるくると中指で触ってる

片方の手では俺を撫でまわしてあちこちと触ってる

あれもこれもしたいのに手が足りないと語っている



ケツに洗浄をかけていく

独特の感覚がアナルに伝わる

やっぱり習得したんだな



つぷ…とジェイクの指が第一関節まで入る

痛みは感じない、そこから出し入れせずに中で指を曲げて腸内を擦る



「は、は、は・・・ん、ん、ん」



だんだんと気持ちよくなってきて、そこでようやく体中に力が入っていたことに気が付く

もし、番でも気持ちよくなかったら・・・なんて思いがあったみたいだ

けど、気持ちよくなっていく自分に安堵した



「ん、ん・・・やっぱり、ん、番は気持ち、いいんだ、な、ん、ん、ん」



思った気持ちを吐き出すとジェイクは



「・・・ああ、当たり前だろう、気持ちいいか?」

「ん、気持ちがいい」

「そうか、それと他の事を考えないでくれ、ひどくしてしまいそうだ」

「ん、ん、・・・分かった、もう考えない、んんっ!」

「ありがとう・・・ただ気持ちよくなって」



ジェイクに気持ちよくなってくれとお願いされればまるで今までせき止めていたかのような快感が襲う



「う、あ、あ、んんっっ!あ、あ・・・あっ!」



こんなに気持ちがいい事があるのか

まるで初めて快楽を知ったような気持ちになる

いや・・・初めてなんだ、だってまだ指が入っただけでこんなに気持ちいいんだから



「あ、あ、あ・・・ん、ん、ん、ああっっ!!」



アナルにぬぷぬぷと指が入ってくる

その途中で前立腺を掠め取られる

目ざとく気付いたジェイクはぷっくりと触って欲しくてたまらないような前立腺を指の腹で擦る



「あ!あ!あ!・・・あー、あー、あー・・・んあっ!」



気持ちよくて声が漏れ出る俺を見るジェイクはまるで捕食者だ

そういえば、最近はジェイクの作った飯以外は煙草と水くらいだ

それに、こうして体に快楽を1から教えてくれるのもジェイクだ



中も外もジェイクでいっぱいになってる



「あ、あ、ジェイク、も、出る・・・」

「ああ、いくらでも出せ」



「う?あ、あ、あ・・・・あーーーー!あーーーー!」



前立腺を攻められながらちんこまで握られて扱かれたらあっという間に出る



「あーーー・・・あーーー・・・は、は、まってくれ・・・」



そのまま続けようとするから手を止めてもらうようにお願いする

指は抜かないけど、動かず待っててくれる



「ん、ん・・・もういい、うごいてっ、あ!あ!」



許可を出したらまた動かす

ただただ気持ちよくしてくれて苦しい事も痛い事もない

乳首をぬるぬると舐められるとアナルがきゅっと締まって興奮を伝える

ジェイクのその分厚い舌で俺の乳首まで勃起させていく



「あ、あ、あ!あふ、ん、ん、ん、んんんーーー!!!」



中でのイき方を覚えたらしい俺はすぐにイかされる

イった後は止まって俺の様子をじっと観察する

息を整えよとするとまたぬちぬちと擦り上げイかされ、乳首も口内もジェイクの舌で快楽を引きだされながら絶頂する

6回目くらいイったところで数えられなくなった



「あーー!あーー!また出る!出る!っっっ~~~!!!」



中でイき続けてもう出ないと思ってたのに兜合わせになって激しく扱かれてイかされてそのまま意識が落ちた・・・





次の日起きるといつものようにジェイクは居なかった

どうやらまだ番休暇は取らないみたいだ

昨日は気持ち良すぎて意識を飛ばすなんて初めての体験をしたが楽しかった

またしたい

今日も帰ってきたらシてくれるかと期待して起き上がる

挿れてないからそこまで腰も重くない



今日もリビングに行けば書き置きと飯が用意されているだろう

のんびりと店に座ってればジェイクが帰ってきて飯を食って一緒に眠る







俺にもやっと番が迎えにきてくれた







【ジェイク】



「痒い所はないか?」

「ない」



食事が終わって一緒に風呂に入る

最初一緒に入ると伝えた時は少し不思議そうな顔をしたけど嫌がってはいない、むしろ喜んでいる



また挿入まではしていないけど、何度か体を重ねてアルバートの本音を聞き出す

なんとなく分かっていたが、アルバートは喋らなくても分かってくれると思っている

いや、そう思わされてる

だから、アルバートは思っている事を口に出そうとしない

出す必要がないと思ってる

俺もそれを訂正しない

無条件に番を受け入れてくれるこの街の当・た・り・前・に感謝しているからだ



アルバートは風呂が好きだ

そしてこの時間を邪魔されるのが嫌いだ

けど、アルバートは極度の面倒くさがりのため一緒に入って全部洗われるのは楽でいいと思っているらしい

俺が全て世話をして、なんなら足の筋肉さえ衰えて歩く事も排泄する事も俺に任せてくれればいいと願ってる

そのうち俺が煙草屋の表に立ってアルバートを寝室から出さず地に足もつかせない未来に向けて企んでいる事を俺の可愛い番は知らないし、知る事もないだろう



全て洗い終えると抱きかかえて浴槽にいれる

膝の上でくつろいでる番アルバートに手を出さないように一生懸命律している



風呂から上がって水を渡し煙草を吸い終わると寝室に向かう

もちろん俺も一緒だ



刺繍がもうすぐ出来上がるみたいだけど、中々進まない

俺がすぐに押し倒すからだ

けど、なんの文句も言わないで素直にされるがままのように見えてアルバートも望んでいるのだと、昨日問い詰めたらそう答えた



「ん、ん、ん、ん---・・・」



気持ち良さそうに俺の舌を堪能している

基本されるがままのアルバートは俺の性癖にぴったりらしい

さすが番だと言ったら、当たり前だと言われた



毎日毎日気持ちよくとろけさせる為だけの愛撫をする

途中我慢できなくなる俺の事をアルバートは好きらしい

そうやって本能じみたモノを感じると嬉しいみたいだ



けど、全て出すのはまだ早い

まだ我慢だ



「あ、あ、あ、~~~!!!」



日に日に感度がよくなり、イきやすくなる体

中だけの刺激で絶頂する時のアルバートは可愛いというより綺麗だ

元々の綺麗さが俺の手で快楽に溺れていくとますます綺麗になっていく



今日は指を3本挿れてみる



「う!あ!~~~っっっ、ああっっ!!」



「は、痛くないか?」



「ない!ああー!!!」



ぱらぱらと指を不規則に動かすとすぐにアナルが痙攣してくる

最近はねだるように足を絡ませてくる



「あっ、もっ・・・!いくっっ・・・っっっ!!!ああああ!!!」



意識が落ちるアルバートを確認すると、指の動きを激しくする



「・・・・・あ?・・・・・ああああああああああ!!!」



「アルバート、今日は誰と話した?」



「あ、あ、ああああ!!お、おぼえてなっっ!いく!いく!あ!最近は煙草を指定されるだけで・・・んんん!!!あ!あ!なにも!!はなさなっっっ!!」



「そうか、きちんと言う事を守れているな」



最初は分からなかったが意識が一度落ちて起こした後のアルバートは記憶がないらしい

それに気付いてからは毎日の行動と誰と話したか事細かく聞くようにしてる



「あ、あ、あ、あーーー、あーーー・・・」



行為について嬉しい事幸せな事もこの間に全て聞いている



「不満はないか?」



「あ、あ、んんんんっっ!!あ!あ!な、なんで・・・んあっ!休暇を取らない?」



「言っただろう?よく知って欲しいと、それまで取らない」



「ん、ん、まだだめなのか?あ、あ、でも、俺、寂しい・・・あ?あああああああ!!!」



「は、は、そうか、寂しい思いをさせていたか、なら明日申請しよう」



「あ、あ、わ、わかった、あ、あ、あ・・・」









こんな俺を番が待ってくれていた
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