幼馴染の犬と猫は今日もじゃれ合う

ユミグ

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「へぇ・・・本当に猫・・・だね」



ふざけんな

そっちがしつこく見合いの申し入れをするから会ってやってんのにその態度はなんなんだよ、顔で爪を研いでやろうかくそ野郎



「猫だが、何か問題が?」

「い、いや、うん・・・報告通りだね」



俺はモテてモテない

意味が分からないとは思うが実際そうだ



猫獣人はモテる

素っ気ない態度なのに、気分が乗った時はデレデレするという性質を持っている猫獣人は人気の種族だ

そして俺は猫獣人だ



高身長・家柄よし・安産型

猫獣人は背が高くすらっとした奴が多い

俺も背は高い

家柄だって悪くない 

先祖はなんとなしに育ててみた作物が当たったり

気まぐれに人間と関わったら隣国の王子で王様に頼まれて隣国との架け橋になってくれと言われたり

そんな風に適当だが、なにか当たる家系なもんだから割と有名だったりする

そして、代々子だくさんだ

俺も安産型と言われる腹と尻をしてる



だからモテるんだ

文字だけ見れば



猫獣人と言われてイメージするのは

すらっとした四肢、アーモンド型の瞳、気まぐれさを表す長い髪に可愛いより綺麗系な顔

対して俺は

ずんぐりな体系にアーモンド型な金色の瞳は眉が太くて目立たない、そして似合わないからと泣く泣く切った短髪



別に太ってるって訳じゃないと思う

生まれた時からデカくて骨太だと言われた

腹は出てるが段々になってる訳じゃない

ただただ元々の身体能力がこうなだけだ

でも確かにはたから見ればずんぐりむっくりに見えるだろう

そんな俺は人気な猫には見えないが、耳と尻尾は正真正銘猫を表している



「え・・・と、今日はわざわざ会ってくれてありがとう、その、予定が・・・」

「ご苦労さん」



追い出すように部屋から出す



俺は別に抱いても抱かれてもどちらでもいいんだ、そもそも俺がどちらかなんて思った事も考えた事もない



だが俺はどちらにも見目がよく映らない

だから俺はモテないんだ

でも別にいい、俺は恋愛っていうのがよく分からない

人を好きになるっていうのもいまいち理解できない





「もう帰ったの?見合いの人」

「帰った」

「じゃぁ帰ろ、おばさんにじゃがいもいっぱいもらったからじゃがいもたっぷりグラタンにしよ」

「チーズも」

「分かってるよ、ん」



こいつこそ猫獣人じゃないかって思う外見をしてるとつくづく思う



すらっとした四肢、アーモンド型の瞳、髪は肩までの長さだけど可愛いより綺麗系な顔

だけど、俺よりふさふさの耳にふさふさの尻尾は犬獣人そのものだ



犬獣人はあまりモテないと聞く

四六時中傍に居られて鬱陶しい種族っていうのが有名だ

だけどこいつは付き合ったっていう事を聞いた事がないから鬱陶しいっていうのは本当なのか定かではない



こいつはいわゆるお隣さんってやつで仕事を継いで彫金師をやってるこいつの部屋に俺はほとんど住んでる



こいつの部屋の方が快適で15歳すぎてからはほとんど家で寝てない



繋がれた手も彫金師っていうのがぴったりな神経質そうな形をしてる



「今日お昼寝まだでしょ?夕ご飯出来たら起こすから寝てな」

「分かった」



部屋に戻って横になるとぽかぽか日差しが心地良くてすぐに眠りについた







「アル・・・アルフレッド、ご飯だよ」

「ん・・・」

「起きれる?」

「ん゙ー・・・」

「はいはい」



ちゅ、んぢゅ、ちゅっ、ちゅ



「ほら、舌出して」

「ん・・・べーー」

「ん」



ぐちゅっ…ちゅ…れろ…ちゅ…



「ん、ふぃん」

「ん、ちゅ、ちゅ、起きれる?」

「起きた」

「ご飯食べよ」

「ふわあぁぁぁ・・・食べる」



ベッドから起き上がってリビングまで行く

こいつは継ぐ時に離れの家を作ったからお手伝い以外に入ってくるのは俺以外居ない



ダイニングテーブルの上にはグラタンにサーモンのマリネに焼きたてのパン



「スコットん家のパンか?」

「そう、行ったらギリギリ残ってたから焼き直したよ」

「やっぱパンはスコットんとこだよな」

「くすくす、そうだね」

「あー」

「あ、待って、サラダから食べよう、もうちょっとしないとアルには熱いよ」

「分かった」



フィンの言う通りサラダから食べてからグラタンを口にいれるとちょうどいい温度になっててガツガツ食べれる



「今日のお見合いの人はどんなだったの?」

「んあ?んー分かんね」

「すぐ帰ったの?」

「あからさまに猫獣人の特徴がない俺にがっかりしてた」

「そっか、馬鹿な奴で良かった」

「馬鹿なのか?」

「そうでしょ?こんなに格好良くて可愛いアルフレッドの良さが分からないのは馬鹿以外のなんでもないよ」

「フィンはいつもそう言うな」

「ただの事実だよ、ほら口についてるよ」

「ん」



今日もたらふくフィンの料理を腹にいれてゴロゴロしたら筋トレするのが日課だ

フィンも一緒にする時もあればしない時もある

だけど大体俺が1人は嫌だとか思ってる日は一緒にしてる事がなんとなく多い気がする



「フィン」

「ちょうどお風呂沸いたよ」

「ん」

「今日は一緒に入ってもいい?」

「いい」



体を洗うのが面倒だったからちょうどいい

服を脱ぎ捨て風呂場まで直行する

中は湯気が立っててますます暑くなる



「アル、目瞑って」



少し冷たいくらいのいい加減のお湯をかけてくれるから汗だくな体には気持ちいい

フィンと違って短い髪は洗うのは一瞬だ



「髪の毛また伸ばさない?」

「嫌だ」

「そっかぁ、似合ってたけどなぁ」



時々フィンは髪の毛を伸ばさないか聞いてくる

誰が見ても似合ってないのにずっと言い続けるフィンは時々鬱陶しい

体まで洗ってもらうと風呂に浸かる



「あ゙~~~~・・・」

「ふふ、気持ちいい?」

「おう」



小さい頃は風呂が嫌いだったみたいだけどフィンが何故か根気よく嫌がる俺に毎日風呂に入らせてたら俺も好きになったと親から聞いた



「アルフレッド、空けて」



フィンも洗い終わってお風呂に浸かる



26歳と同い年な俺たちは生まれてからほぼ一緒に居る

こいつが離れの家を作るまでは必ずどちらかの部屋に居たし学校もボランティアも遊びも全部こいつと一緒だった



15歳の時、離れの家で仕事をやるって言われてしばらく経ったら夕ご飯に誘われてからこいつの作る食事が美味い事に気付き、次の日も作るからと言われたら面倒だから泊まって行きそこから殆ど自分の部屋には戻ってない



「アル、次からお見合いは断るようにおばさんに言っておいたから」

「あ?なんで」

「種族だけ見て申し込むような相手と話すのは面倒でしょ」

「確かに面倒だけど・・・」

「結婚については俺が他の案考えておくよ」

「あーじゃぁ、よろしく」

「うん、そろそろ出る?」

「出る、暑い」



風呂上がりはフィンに髪の毛を乾かしてもらってあとは寝るだけ



「フィンー」

「ちょっと待ってね?朝ご飯の支度しちゃうから」

「ん゙ーーー」



「フィンっ!」

「わっ!・・・アルフレッド危ないよ?」

「フィン、フィン」

「あとちょっと我慢して、その間舐めてていいから、ね?」



フィンの足の間に座ってパジャマを脱がす

既に勃ってるちんこの先を舐める



「ん、んちゅ…ぢゅっ…ぢゅっ…」



舐めながら俺のパジャマも脱いでシコってく



「ん…んはぁっ…ん、ん、いい匂い、おいし」



フィンの手元はせっせと朝ご飯の準備をしてる

物足りなくて大きく口を開けて思いっきり扱く



「んぐっ、ずちゅっ!ずちゅっ!んっんっ」



俺のちんこも濡れてきて滑りやすくなってぐちゅぐちゅと音を立てて扱くとますます興奮してきて腰も浮いてくる



「んぐっっっ、んあっ、んぢゅっ、ちゅぱっっ………はぁはぁはぁっ」



1度苦しくなって口を離す

けど、ぴくぴくと動くフィンのちんこにまだ苦しさが残る口内にまた収めようとするけどいつも半分以上入らなくて悔しい



「はぁっはぁっ、んっ、おいしっ、んっんっふぃんもっと欲しい・・・ちょーらい?」

「ん、はぁ……これ切れば終わりだからね?終わったらいくらでもあげるから」

「んーーっっ・・・」



あとちょっとの我慢

そしたらもっと奥までくれる

想像したら扱く手も口も早くなる



「はぁっはぁっ、ふぃんっふぃんっ……あーーーきもちいいっきもちいいっ手、止まんない」

「ふふ、気持ち良さそうだね、ごめんねお待たせどうして欲しい?」

「はっ!はっ!おく!喉奥までいっぱいほしいのっっ!んぐっっ!?おぇ゙っっ!んぐっっーーー!!」



腰を前に突き出して頭を押さえるフィンにもう我慢しなくていいんだって思うとイきそうになる



「あ………づっっ、ふぃんっ、ん゙ぇ゙っっ!ぎもぢいいっっ、イくイくっっ!ふぐぅ゙ぅ゙ぅ゙っっっ、おおぉぉぉおおっ!?あぶっっ、んぐっっっ」



イきそうになるとフィンが腰の動きを早めて気持ち良くするから俺も手を思いきり上下に扱いて射精する



「あーーー………あーーー………」



口から離されたフィンのちんこはまだ元気だ

射精もしてない

俺はキッチンに思いきり性液をぶちまけてちんこをひくつかせてる



「アルフレッド、今日はお尻触ってみてもいい?」

「ん・・・駄目だ」

「そっか残念、ベッド行こうまだ足りないでしょ?」

「足りない」



ささっとキッチンを綺麗にして脱ぎ捨てたパジャマも丁寧に持ってベッドに向かうフィンに手を繋がれて歩く



「アル、背中向けて」

「ん」



背中を向けて寝っ転がると覆いかぶさってくるフィンは体全体で気持ちよくしてくる

俺はこれが好き



「あふっ、ん…ん…んんっ!あっ、あっ、あっ、あっ」



首から舐められて、肩、背中、腰と下がってくフィンの手はお尻をすりすりとずっと触り続けてる

ここ最近は抜き合いだけじゃなくてお尻に挿れる事に興味を持ってるフィンに気持ち良さそうじゃないからとずっと断ってる



「あ、あ、あ、あ、はぁっ!気持ちいい、フィンの口気持ちいい」

「ん、んちゅっ、ならお尻の入口だけでも舐めてもいい?舐めるだけならいいでしょ?」

「ん、ん・・・」

「気持ち良くなかったらすぐやめるよ」

「ん、あふっ、ん…わかった・・・ふわああぁぁぁっっ!?ああっっ!!」



お尻の入口を舐められるとびっくりするくらい気持ちいい

こんな事ならもっと早くしてもらえば良かった



「フィン、フィン、気持ちいいっ、もっとしてっ、もっとっ気持ちいいのたくさん欲しいっ」

「ん、じゃぁ、中にいれてもいい?」

「気持ちいいならいいっ!いいからあっ!あ゙っ!あっ!あっ!舌入ってくりゅっっ、ああっ、きもちっ、ふぃんっ、しょれしゅきっっっ!んああっ!」



舌がぬるっと入ってきて中を気持ちよくしていく

あー!気持ちいい!気持ちいい!気持ちいい!



「ふぃん!ちんこもっ!ちんこっさわってほしぃぃっ!んあ゙っっ!?あーーー!あーーーー!あーーー!いいよおっ!あー濡れてきちゃう!」

「ふふ、最初からびちょびちょだよ?気付かなかったの?」

「ん゙あ゙っ!?しこしこきもちいいっ!おれのしりぬれてる?おれだかれるほうなの?んづっっ・・あああああぁぁぁあ゙あ゙あ゙あ゙!!!」



ちんこをシコられてお尻に指を挿れられるのが気持ち良すぎてすぐイきそうになる



「あ゙ーーっっ!イく!イぐっイぐっ!っっっっっ、あ・・・・・あああああぁぁぁ!!イったあ!イっだあ゙!ゆびっ!ゆびとめれっっっ、はひっ、あーー!あーー!」

「言ったでしょ?元々アルフレッドは女腹だって、忘れちゃった?抱かれるのが好きなんだよ?だから、毎回僕とする度に濡れてたからしようって言ったのに」

「あ゙っ!わがっだ!わがったからあああっっっ!!いっかい、とまっっでぇぇぇっっ」

「駄目だよ、抱かれるにはいっぱいここ広げなくちゃいけないんだから、僕の入らないでしょ?」



「あ、あ、あ、あ、イぐっまたいくっ、あぅ゙っっ!いくいくいくいくっっっ!あっだめだあああ!!いっでる゙からあ゙っっ!」

「でも、そうだね、今日は初めてだしここまでにしようか明日から毎日広げなくちゃだけど出来る?」

「できるっできうっ!お゙っ!?できうからあ゙あ゙あ゙ぁぁぁっっっ!あぎゅっ!?」

「明日から毎日頑張ろうね?」

「がんばっぎゃんばりゅっ!ありゅっ!あぎゅぅぅぅっっ!いくうぅぅぅぅっっっ!らめらめらめっっ!らめになりゅぅっっ!!」















「アル、アルフレッド朝ご飯だよ」

「ん・・・?」

「起きた?」

「あれ?俺昨日・・・」

「あのまま寝ちゃったんだよ、起きれる?」

「食べる」

「くすくす、食べようね」



今日の朝ご飯は厚切りベーコンに卵焼きとサラダとオニオンスープにスコットのパン

厚切りベーコンは5枚あるからパンが足りるかどうか



「パンはもう1本買ってあるから好きに食べてね」

「おう」



心配もなくなり食事を摂る



「今日もアルの家に行かないと」

「もぐ……なんでだ?」

「今日からアル抱かれる準備始めるでしょ?抱かれたら子供が出来るかもしれないしそうしたら結婚しておかないと色々と面倒だよ」

「そういうもんか?」

「そういうものだよ、面倒事は任せて」

「おう、頼んだ」

「うん、お昼寝の後行こっか」

「わかった」



「ふふ」

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