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聖女様と呼ばれてあげましょう19
しおりを挟むそこから訓練をレドモンド様の膝の上でぼーっと見てたけど浄化までには粗くだけど習得してるだろう者も何人かは居るかなという印象
「まもなく昼食のお時間ですのでご移動を」
クーパーに声をかけられて、レドモンド様は私を抱いたまま騎士達に話しかけた後、王宮内へと入っていく
また、眉間にシワが寄るのも嫌だからまたぐりぐりしてみる
魔力調整で疲れた顔はしてるけど、行きより穏やかな顔してるから良き良き
「今日からレンの部屋で一緒?」
ごほっごほっ
咳き込んで欲しい訳じゃなかった……ごめん
レドモンド様に対する目線がうざくて二人きりになりたいな、とか考えてたら口から出てた
にしても、王宮内部に入り込むと目線が鬱陶しいな、うーん
「レン、ちゅーする?」
「はい!?はい!?!?」
「ちゅー」
「っっ~~」
「ちゅーし「ひなの様お控えください」」
「………………」
クーパーの言葉に騎士たちも赤い顔しながら激しく同意してる
ちゅーでもすれば少しは目線が外されるかな?という少しの打算と下心95%で伝えてみた
まぁ、ここで硬まっても私を落とすことはないしこの通路でぺたぺたぎゅぅぎゅうしてるのは暇じゃないしいいんだけど…
「あとで、ちゅー?」
こそこそとレドモンド様にだけ聞こえるように伝えてみる
可愛い顔でうんうんと首を縦に振ったり赤い顔でふるふると首を横に振ったり忙しない
可愛い…
「聖女様、聖主様がいらっしゃいました」
閉じてる扉にクーパーが話しかければ扉前に立っていた騎士が開けてくれる
「我が王、本日は「よいよい、今日は兄弟として話そう」」
「では、遠慮なく」
3人共席に座り………そうなんだよ、何故か席に座らされたんだよね!何度も不貞腐れたら嫌かなと思って我慢したけどね!
悶々としながら食事を進めていく
「ひなのは所作が綺麗だな」
「ありがと、レンの伴侶になった認めて?」
「んぐっっっげほっごほっ」
「認めなければ伴侶になれないぞ?」
「私の中ではもう伴侶」
「ふむ………レドはどうなのだ?同衾したと聞いたが」
「どっっ!た、確かに同衾はしましたがそれだけです、手は出しておりません」
「ひなの、本当か?」
「出してない、我慢した」
「んぐ」
「そ、そうか我慢出来て偉いな???」
こくっ
「認めることは出来るが、この国におけるレドの立場を伝えただろう?もちろん私はこれからも全力で馬鹿げた風習をなくすように動くが、これから先当たりは強いぞ危険な目に合うかもしれん、それでもレドの伴侶になるのか?」
「逆。レンは慎ましく生きてきたのに私のせいでもっとずっとツラくなる、それでもそれ以上幸せにするから一緒に居て欲しい」
「私はレンの伴侶になれるなら周り全てが敵でも構わない」
「そうか………ひなの………………ありがとう」
「私は、周りが全て敵にならぬようひなのに憂いがかからぬように出来うる限り立場と力をもってひなのを守りたい…」
「ですから、ひなのと伴侶になって生涯ひなのだけを愛すると誓いを立てたい」
「分かった、認めよう」
「ありがとう……………ございます」
「とはいっても披露目などもやらなくてはならない」
「日程などはある程度こちらで決めさせてもらうがよいか?」
「レンがいいなら」
「私は衣装などの決定権がこちらにあれば」
「うむ、そのくらいの調整はできるだろう」
「ひなのはないのか?したいことや、ひなのの国の風習を組み込んでも構わないぞ?」
「レンと一緒に居たい、物理的に」
「一緒に暮らすということか?」
こくっ
「まぁ、それは問題ないだろう。しかしまだ伴侶ではなく婚約者だということを頭にいれておいてくれ」
こくっ
「しかし、娘にしたいと思っていたがレドの伴侶になるとは………」
初耳なんだけど…
その後、訓練方法や披露目についてのおおざっぱな割り振りを決めながら昼食が終わった
それからレドモンド様の仕事の手伝いを少ししてから早めの入浴になった
夕食前に肌の調子を整えてくれるんだって
レドモンド様と合流したあとは食事をして食休めの為ゆったりとお茶をする
「レンは私以外の伴侶は作らないの?」
「私がですか?………考えた事もありませんでした」
「そう。誓いをたてるまで時間があるから考え直しても「いえ」」
「我が王に宣誓したときに誓いを立てたと思っております」
心に決めた顔で私を見つめる
「レンの部屋で住んでもいい?」
「もちろんです、その為にひとまずではありますが整えてもらっていますから」
「お部屋見たい」
「ぐっ………はい、ご案内します」
レドモンド様の部屋は神殿内でも奥まったところにある
部屋が4つあり神殿内の装飾とあまり変わらないのを見ると部屋に頓着しないのかあまり部屋に居ないのかどちらかでしょう
その横に部屋が複数空いている為そこが私の部屋になるみたい
既に側仕えたちが動いてくれているみたいだけど、そんなにこだわらなくてもいいって伝えたんだけど無言の笑みでスルーされた…
国庫に負担をかけない程度にお願いします…………
今はレドモンド様の部屋で寛いでいます
レドモンド様の匂いでいっぱいなの嬉しい
えへへへ
レドモンド様は側仕えを必要としない生活をしていたから負担にならないようにレドモンド様の部屋では側仕えも騎士も待機はしてもらうけど部屋内に居るのは遠慮してもらった
2人だけになれるしね!!!
そのお陰かレドモンド様はいつもよりゆったりとした雰囲気をさらけ出している
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