71 / 74
第3章:ジュブナイルとチョコのダンジョン攻略
第17話:BOSS戦 戦慄仲間割れの罠!
しおりを挟む
ふぅ……何度目の溜息だろう。
手に持った剣は、すでに刃がボロボロだ。
チョコは手がプルプルだが。
汗をぬぐって、再度剣を構える。
カナタが俺たちを待っている。
本を読みながら……
おかしいな。
ここ、ダンジョンだよな?
その寝椅子みたいなのは、どこから出した。
マジックバッグからですね。
聞くまでもない。
そうじゃない。
なぜ、あいつはこんなガキンガキンと激しい金属音が鳴り響くなかで、優雅に読書なんて。
本てのはな、高級品なんだぞ?
間違っても、ダンジョンでの暇つぶし用に持ってきていいもんじゃない。
そもそも、ダンジョンで暇つぶしってのがおかしいだろ!
突っ込まないと決めた俺の心は、とっくに粉々だ。
ストレスとイライラが自制心を上回った結果だ。
セーフエリアの中でも休憩所とよばれる安息の地を抜けたら、そう遠くないところにあるもの。
そう、ボス部屋。
これ、ダンジョンのほぼお約束。
ガイーンという音がする。
「うう、手が痺れます」
そして、チョコがメイスを取り落として手を見つめている。
その手は、プルプルと震えている。
ここのダンジョンの中ボスはアイアンゴーレム。
ただのアイアンゴーレムじゃない。
マジックアイアンゴーレム。
魔法を使ってくる。
たまに。
「魔法をしばらく避け続けたらいいよ」
というカナタのアドバイスを信じ、チョコと二人で避け続けた。
何回か被弾して、呆れた表情で緑色の液体をシャバシャバと掛けられたりもしたが。
主にチョコが。
レベルが上がっても、経験が足りない。
チョコは。
何も考えずに避け続けるから、壁に追い詰められたりするんだ。
ほぼ単調な行動しかできないゴーレムの方が、賢いなんて。
いや、なんかあのゴーレム妙に張り切ってたな。
カナタを見たときに、目の部分にあたる魔石が赤く光ってたし。
「あれ? 制御が……」
っていう、俺でもチョコでもカナタでもない声が直後に聞こえたのは、幻聴だったのだろうか。
とにかく避け続けてたら、途中で突進と腕降り攻撃にシフトチェンジしてた。
当たらないからあきらめたのか、次の行動に移ったのか。
違うらしい。
動力も魔力だから、魔法を連発しすぎるとやがて動きにまで支障をきたすらしい。
「プロならそこに気付かせずに魔法を打たせ続けて、気付いたらやっこさん手遅れ。そこをスパンと倒すのがお約束なのに」
どんなお約束だ。
魔法を使えなくても、金属の塊だぞ?
フルアーマーの騎士よりたちが悪い。
なんせ、中身まで金属だからな。
はっはっは。
笑い事じゃない。
俺とチョコの努力の結晶。
それが、いびつにデコボコになったゴーレムの外装。
でもさ……割と、厚みがあるからダメージは入っていない。
何をさせたいんだ。
今回に限りあまり、指示も出してこないし。
「そろそろか……」
ようやく準備が整ったのか?
何か円台状のものを持っているが。
おっ上がめくれるのか。
そして、取り出される二本の棒。
何かの魔道具だろうか?
その棒をおもむろに円台状の何かに突っ込む。
出てきたのは細長い肌色の何か。
というか、パスタだよなあれ?
上というか蓋を開けたらというか、途中からというか。
物凄く良い匂いがしてたもんな。
ゴクリ。
横を見ると、チョコが喉を鳴らしていた。
美味しそう。
俺も、そう思う。
美味しそうな魔道具の中身を……おもむろに口に運ぶカナタ。
「やっぱり、たまに食べるジャンクなもんは美味いな」
ジャンクの意味は分からないが、美味しいのは知ってる。
匂いで分かる。
そして、すでに子供の口調ですらない。
チョコがゆらりと立ち上がる。
その視線の先はカナタ。
手に握られたのはメイス。
そしてその手は力いっぱい握りこんでいるのが分かる。
気が合うな。
俺も、手伝おう。
「そいつ倒したら、一人一個ずつだすよ」
回れ右。
なにっ、チョコがいない?
すでにゴーレムに肉薄したチョコが、メイスを思いっきり振りぬいていた。
先ほどまでは手のしびれに対する恐怖心からか、そこまで思い切った感じで振っていなかったが。
文字通り渾身の一撃。
そして、ゴーレムの身体が大きく揺らぐ。
「あれっ?」
「完全に振りぬいたら、衝撃が抜けて反動が少なくなるのなんて常識」
確かにな。
振り抜けた相手が、よろめいてくれたらな。
耐えられたら、さらにでかいダメージを負うことになるけどな。
「行ける」
いけないと思うけど、頑張れ。
俺もようやく覚悟が決まった。
「あちゃー」
ゴーレムがドシーンと音を立てて倒れると同時にそんな声が聞こえてきた。
よく分からないけど、勝てた。
レベル的には勝てて当然なんだろうけど。
やけに、動きの良いゴーレムだったし。
流石ボスだな。
そして、カップラーメンと呼ばれる食べ物がご褒美に貰えた。
もらえたけど、必死で戦った後だから暑い。
そして、この食べ物も熱い。
思ったほどじゃ。
「はふっ、はふっ、美味しい! 美味しいです!」
幸せなやつめ。
美味いのは確かだが。
「この先の階層は失敗作なんだって。改装するのも予算の関係で難しいみたいだし」
「駄洒落か?」
「おっさんじゃないんだから、そんな親父ギャグ言わないよ」
時折、おっさんくさいぞお前?
まあ、良い。
その情報の出元が凄く気になる。
「さっき居たじゃん、ダンジョンマスター」
「えっ?」
「はっ?」
いや、ゴーレムしかいなかったと思うが。
まあいい、どう失敗なんだ?
「この壁からむき出しになってるの、全部鉱物なんだってさ」
「へえ」
「好物? ダンジョンマスターの?」
チョコは少し黙ってようか。
俺も理解するのに、一瞬だけ時間が掛かったが。
「レアメタルや、魔石も混ぜ込んでるみたいだけど……」
「だけど?」
「こんなところにピッケル持ってくる冒険者なんていないでしょ?」
「まあ」
「しかも、ここから重たい金属の塊もって戻る?」
「それも、勘弁だな」
どうもボスを倒したは良いけどこれ以上進めない冒険者の為に、褒美もかねて希少な金属や魔石の混じった鉱石のある鉱脈エリアを開放しているらしい。
らしいが……これ以上進めないような満身創痍の冒険者が、元気にピッケル振るって掘削なんかしないよな。
むしろ、鉱石だって気付くのも難しいし。
よしんば気付いたとしても、指をくわえて眺めるだけ。
凄い高度な嫌がらせだな。
そのことに、辿り着いた冒険者4組目でようやく気付いたらしい。
その4組目の冒険者のメンバーにドワーフが居たらしくて、パーティで揉めに揉めたあげく手ぶらで帰ることに。
鉱石が欲しいドワーフと、先に進みたいメンバー。
かといって、そのドワーフのメンバー抜きでは、この先はどう考えても戦えない。
というか、そのドワーフがこのパーティのエース。
結果、ドワーフの男性を頑張って説得したが、どうにもならず。
リーダーがキレたら、ドワーフ逆切れ。
街に戻って、解散したらしい。
踏破まったなしとまで言われたパーティだったらしいが。
酷い嫌がらせだな。
「まあ、僕は持って帰るけどね」
そう言って、ピッケルを取り出すカナタ。
うん、件のパーティと違って、俺はこいつを止めたりしない。
だって、こいつの観光が目的だからな。
俺も、チョコも踏破は望んじゃいない。
むしろ、いやいや付き合ってる。
もし、鉱石に満足して帰るってなったら儲けものだ。
「宝石の原石もあるかもよ?」
「手伝わせていただきます」
チョコの扱い方を、カナタからだいぶ学んだな。
馬鹿と挟みは……
手に持った剣は、すでに刃がボロボロだ。
チョコは手がプルプルだが。
汗をぬぐって、再度剣を構える。
カナタが俺たちを待っている。
本を読みながら……
おかしいな。
ここ、ダンジョンだよな?
その寝椅子みたいなのは、どこから出した。
マジックバッグからですね。
聞くまでもない。
そうじゃない。
なぜ、あいつはこんなガキンガキンと激しい金属音が鳴り響くなかで、優雅に読書なんて。
本てのはな、高級品なんだぞ?
間違っても、ダンジョンでの暇つぶし用に持ってきていいもんじゃない。
そもそも、ダンジョンで暇つぶしってのがおかしいだろ!
突っ込まないと決めた俺の心は、とっくに粉々だ。
ストレスとイライラが自制心を上回った結果だ。
セーフエリアの中でも休憩所とよばれる安息の地を抜けたら、そう遠くないところにあるもの。
そう、ボス部屋。
これ、ダンジョンのほぼお約束。
ガイーンという音がする。
「うう、手が痺れます」
そして、チョコがメイスを取り落として手を見つめている。
その手は、プルプルと震えている。
ここのダンジョンの中ボスはアイアンゴーレム。
ただのアイアンゴーレムじゃない。
マジックアイアンゴーレム。
魔法を使ってくる。
たまに。
「魔法をしばらく避け続けたらいいよ」
というカナタのアドバイスを信じ、チョコと二人で避け続けた。
何回か被弾して、呆れた表情で緑色の液体をシャバシャバと掛けられたりもしたが。
主にチョコが。
レベルが上がっても、経験が足りない。
チョコは。
何も考えずに避け続けるから、壁に追い詰められたりするんだ。
ほぼ単調な行動しかできないゴーレムの方が、賢いなんて。
いや、なんかあのゴーレム妙に張り切ってたな。
カナタを見たときに、目の部分にあたる魔石が赤く光ってたし。
「あれ? 制御が……」
っていう、俺でもチョコでもカナタでもない声が直後に聞こえたのは、幻聴だったのだろうか。
とにかく避け続けてたら、途中で突進と腕降り攻撃にシフトチェンジしてた。
当たらないからあきらめたのか、次の行動に移ったのか。
違うらしい。
動力も魔力だから、魔法を連発しすぎるとやがて動きにまで支障をきたすらしい。
「プロならそこに気付かせずに魔法を打たせ続けて、気付いたらやっこさん手遅れ。そこをスパンと倒すのがお約束なのに」
どんなお約束だ。
魔法を使えなくても、金属の塊だぞ?
フルアーマーの騎士よりたちが悪い。
なんせ、中身まで金属だからな。
はっはっは。
笑い事じゃない。
俺とチョコの努力の結晶。
それが、いびつにデコボコになったゴーレムの外装。
でもさ……割と、厚みがあるからダメージは入っていない。
何をさせたいんだ。
今回に限りあまり、指示も出してこないし。
「そろそろか……」
ようやく準備が整ったのか?
何か円台状のものを持っているが。
おっ上がめくれるのか。
そして、取り出される二本の棒。
何かの魔道具だろうか?
その棒をおもむろに円台状の何かに突っ込む。
出てきたのは細長い肌色の何か。
というか、パスタだよなあれ?
上というか蓋を開けたらというか、途中からというか。
物凄く良い匂いがしてたもんな。
ゴクリ。
横を見ると、チョコが喉を鳴らしていた。
美味しそう。
俺も、そう思う。
美味しそうな魔道具の中身を……おもむろに口に運ぶカナタ。
「やっぱり、たまに食べるジャンクなもんは美味いな」
ジャンクの意味は分からないが、美味しいのは知ってる。
匂いで分かる。
そして、すでに子供の口調ですらない。
チョコがゆらりと立ち上がる。
その視線の先はカナタ。
手に握られたのはメイス。
そしてその手は力いっぱい握りこんでいるのが分かる。
気が合うな。
俺も、手伝おう。
「そいつ倒したら、一人一個ずつだすよ」
回れ右。
なにっ、チョコがいない?
すでにゴーレムに肉薄したチョコが、メイスを思いっきり振りぬいていた。
先ほどまでは手のしびれに対する恐怖心からか、そこまで思い切った感じで振っていなかったが。
文字通り渾身の一撃。
そして、ゴーレムの身体が大きく揺らぐ。
「あれっ?」
「完全に振りぬいたら、衝撃が抜けて反動が少なくなるのなんて常識」
確かにな。
振り抜けた相手が、よろめいてくれたらな。
耐えられたら、さらにでかいダメージを負うことになるけどな。
「行ける」
いけないと思うけど、頑張れ。
俺もようやく覚悟が決まった。
「あちゃー」
ゴーレムがドシーンと音を立てて倒れると同時にそんな声が聞こえてきた。
よく分からないけど、勝てた。
レベル的には勝てて当然なんだろうけど。
やけに、動きの良いゴーレムだったし。
流石ボスだな。
そして、カップラーメンと呼ばれる食べ物がご褒美に貰えた。
もらえたけど、必死で戦った後だから暑い。
そして、この食べ物も熱い。
思ったほどじゃ。
「はふっ、はふっ、美味しい! 美味しいです!」
幸せなやつめ。
美味いのは確かだが。
「この先の階層は失敗作なんだって。改装するのも予算の関係で難しいみたいだし」
「駄洒落か?」
「おっさんじゃないんだから、そんな親父ギャグ言わないよ」
時折、おっさんくさいぞお前?
まあ、良い。
その情報の出元が凄く気になる。
「さっき居たじゃん、ダンジョンマスター」
「えっ?」
「はっ?」
いや、ゴーレムしかいなかったと思うが。
まあいい、どう失敗なんだ?
「この壁からむき出しになってるの、全部鉱物なんだってさ」
「へえ」
「好物? ダンジョンマスターの?」
チョコは少し黙ってようか。
俺も理解するのに、一瞬だけ時間が掛かったが。
「レアメタルや、魔石も混ぜ込んでるみたいだけど……」
「だけど?」
「こんなところにピッケル持ってくる冒険者なんていないでしょ?」
「まあ」
「しかも、ここから重たい金属の塊もって戻る?」
「それも、勘弁だな」
どうもボスを倒したは良いけどこれ以上進めない冒険者の為に、褒美もかねて希少な金属や魔石の混じった鉱石のある鉱脈エリアを開放しているらしい。
らしいが……これ以上進めないような満身創痍の冒険者が、元気にピッケル振るって掘削なんかしないよな。
むしろ、鉱石だって気付くのも難しいし。
よしんば気付いたとしても、指をくわえて眺めるだけ。
凄い高度な嫌がらせだな。
そのことに、辿り着いた冒険者4組目でようやく気付いたらしい。
その4組目の冒険者のメンバーにドワーフが居たらしくて、パーティで揉めに揉めたあげく手ぶらで帰ることに。
鉱石が欲しいドワーフと、先に進みたいメンバー。
かといって、そのドワーフのメンバー抜きでは、この先はどう考えても戦えない。
というか、そのドワーフがこのパーティのエース。
結果、ドワーフの男性を頑張って説得したが、どうにもならず。
リーダーがキレたら、ドワーフ逆切れ。
街に戻って、解散したらしい。
踏破まったなしとまで言われたパーティだったらしいが。
酷い嫌がらせだな。
「まあ、僕は持って帰るけどね」
そう言って、ピッケルを取り出すカナタ。
うん、件のパーティと違って、俺はこいつを止めたりしない。
だって、こいつの観光が目的だからな。
俺も、チョコも踏破は望んじゃいない。
むしろ、いやいや付き合ってる。
もし、鉱石に満足して帰るってなったら儲けものだ。
「宝石の原石もあるかもよ?」
「手伝わせていただきます」
チョコの扱い方を、カナタからだいぶ学んだな。
馬鹿と挟みは……
52
お気に入りに追加
351
あなたにおすすめの小説
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
神様の願いを叶えて世界最強!! ~職業無職を極めて天下無双する~
波 七海
ファンタジー
※毎週土曜日更新です。よろしくお願い致します。
アウステリア王国の平民の子、レヴィンは、12才の誕生日を迎えたその日に前世の記憶を思い出した。
自分が本当は、藤堂貴正と言う名前で24歳だったという事に……。
天界で上司に結果を出す事を求められている、自称神様に出会った貴正は、異世界に革新を起こし、より進化・深化させてほしいとお願いされる事となる。
その対価はなんと、貴正の願いを叶えてくれる事!?
初めての異世界で、足掻きながらも自分の信じる道を進もうとする貴正。
最強の職業、無職(ニート)となり、混乱する世界を駆け抜ける!!
果たして、彼を待っているものは天国か、地獄か、はたまた……!?
目指すは、神様の願いを叶えて世界最強! 立身出世!
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
現代ダンジョンで成り上がり!
カメ
ファンタジー
現代ダンジョンで成り上がる!
現代の世界に大きな地震が全世界同時に起こると共に、全世界にダンジョンが現れた。
舞台はその後の世界。ダンジョンの出現とともに、ステータスが見れる様になり、多くの能力、スキルを持つ人たちが現れる。その人達は冒険者と呼ばれる様になり、ダンジョンから得られる貴重な資源のおかげで稼ぎが多い冒険者は、多くの人から憧れる職業となった。
四ノ宮翔には、いいスキルもステータスもない。ましてや呪いをその身に受ける、呪われた子の称号を持つ存在だ。そんな彼がこの世界でどう生き、成り上がるのか、その冒険が今始まる。
1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!
マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。
今後ともよろしくお願いいたします!
トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕!
タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。
男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】
そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】
アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です!
コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】
*****************************
***毎日更新しています。よろしくお願いいたします。***
*****************************
マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。
見てください。
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
生贄にされた少年。故郷を離れてゆるりと暮らす。
水定ユウ
ファンタジー
村の仕来りで生贄にされた少年、天月・オボロナ。魔物が蠢く危険な森で死を覚悟した天月は、三人の異形の者たちに命を救われる。
異形の者たちの弟子となった天月は、数年後故郷を離れ、魔物による被害と魔法の溢れる町でバイトをしながら冒険者活動を続けていた。
そこで待ち受けるのは数々の陰謀や危険な魔物たち。
生贄として魔物に捧げられた少年は、冒険者活動を続けながらゆるりと日常を満喫する!
※とりあえず、一時完結いたしました。
今後は、短編や別タイトルで続けていくと思いますが、今回はここまで。
その際は、ぜひ読んでいただけると幸いです。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる