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第3章:ジュブナイルとチョコのダンジョン攻略
第10話:ビルドのダンジョン1階層~
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ギルドを出た後で魔女っ娘萌え萌えキュンキュンに武器を取りにいって、ようやくダンジョンの前までやってきた。
周りにはチラホラと、まさに今からダンジョンに挑む冒険者たちが歩いている。
緊張しているのがこっちにまで伝わってくる、見ていて微笑ましい新人ども。
逆に浅階層は消化試合と言わんばかりに、弛緩したムードのベテランまで。
そして、そいつらからの視線が痛い。
それもそうか。
ガキと女とおっさんのパーティとか、俺が見掛けても見ちゃうわ。
でも、しょうがない。
これは、マスターからの指名依頼だからな。
「お父さんと、娘さんと息子さんのパーティかな?」
うっさい、黙れ。
俺は独身だ。
「それじゃ、いざしゅっぱーつ!」
カナタが先頭で拳を突き上げて中に入ろうとしたので、後ろからその襟首をむんずと掴む。
「あー、先頭は俺が歩く」
「えー……」
なんで、こいつは不満そうなんだ?
普通に考えて前衛職の俺を差し置いて、なんで無職のお前が……
無職?
いや、気配探知レベル255だったわ。
どう見ても、散敵能力は俺より高いわな。
でも、ダンジョンで12歳……見た目とおになるかどうかのガキを前歩かせる戦士とか、碌な奴じゃねーわ。
ハイキングじゃねーんだから。
ただ、後ろが心配なんだわな。
カナタを一番後ろに持ってくるのが確実。
いや、体裁を気にしなければ先頭がカナタで次がチョコ、最後が俺ってのがベストだが。
「はあ……、取りあえず10階層までは俺が前を歩く。そこから先頭はカナタだ」
「まあ、いいけどね」
イラッ。
なんで、こいつはこんなに偉そうなんだ?
いや、良い。
まずは、チョコのレベリングを急がないと。
「あのー……私は?」
「お前は真ん中一択だ」
「はい……」
何故しょんぼりする。
まさか、先頭を歩きたかったのか?
「本当は先頭が……だってこのメイスが、我を血に染めろと話しかけてくるのです」
「気のせいだから」
メイスを胸に抱いて、キラキラとした視線を向けてくるチョコに対してカナタがバッサリ。
そりゃそうだ。
どう見ても、そんな物騒な……物騒だな。
竜の意匠がとてつもない威圧感を放ってる気が。
「どうどう」
「あっ……なんか、メイスが落ち着いたみたいです」
カナタが、竜を撫でると威圧感が収まる。
うん……考えるな。
考えたら負けだ。
「取りあえず、今回の一回で制覇する気は無いからな? というか無理だろ?」
「するよ?」
「はっ?」
「今回で、サクッと制覇するよ」
自信満々に言い切るカナタ。
いやいや、無理でしょ?
俺の予定では、取りあえず1ヶ月くらいは浅層でチョコとカナタのレベリングのつもりだったのだが。
正直レベル2の治療師とか、戦闘じゃ全く役に立たないし。
回復魔法も使えないんだぜ?
正直足手纏い以外の……チラッ
「いま、私の事を足手纏いって思ったでしょう?」
「ああ、思ったが?」
「否定してくださいよ!」
チョコが肝心な時に役に立たない勘を全力で働かせて来る。
全く。
戦闘や探索で発揮してもらいたいものだ。
「早く行くよ」
「ちょっ! おまっ!」
そんな事を思っていたら、すでにカナタがダンジョンの中に入っていた。
待てや!
俺が先頭つっただろ!
周りの冒険者からクスクスといった笑い声が聞こえる。
何笑ってやがる!
俺を笑ってやがるな!
そうだよ!
どう見ても、子守だよ!
クソがっ!
「勝手に先に行くなよ!」
「うん!」
まあ、入り口付近に魔物が居ることはまずない。
5階層くらいまでは冒険者も結構いるので、魔物はあまり見かけない。
基本的には探し出して、狩るといった感じだ。
6階層くらいからは、冒険者の数が減るのに比例して、魔物の数も増えてくる。
曲がり角でばったりと出くわしたり、背後からのバックアタックにも気をつけないといけない。
もう一度言おう。
5階層くらまでの浅層に、魔物はあまり居ない。
捜し歩いて、見つけて狩るものだ。
だというのに。
「あっ、そこの角を右に曲がって少し行ったら、ゴブリンがいるからチョコさんメイス用意してね」
「あっ、はいっ!」
「一人で狩ってみよう!」
「えっ? 一人でですか?」
「大丈夫、大丈夫!」
俺は頭を押さえて、首を振る。
これで、30匹目のゴブリンだ。
しかもここはまだ、2階層。
ここで、30匹のゴブリンを狩ろうと思ったら、普通二日くらいは掛かるだろう。
信じられるか?
まだ、3時間も経ってないんだぜ?
「おい、カナタ? 大丈夫なのか?」
「うん、今回は3匹だからね。チョコさん一人でも問題無いでしょ?」
そして、曲がり角の先から現れるゴブリン。
また、ゴブリンか……
つかゴブリンの見た目なんかわかりゃーしねーけど、なんか似たような個体ばっか出てくるんだよなぁ。
「うう……やっぱり、物理で戦うのって慣れないですね」
「おまっ、魔法の攻撃手段持ってねーじゃねーか」
「はい……」
プルプル震えながら、ゴブリンに近付いて行き目を閉じてえいっとメイスを振るうチョコ。
目瞑っちゃだめだろ。
そんな事を思うが、なんの抵抗も無く先頭のゴブリンの頭がへしゃげる。
チョコが攻撃しようとすると、何故かゴブリンが攻撃姿勢の途中で止まるんだよな。
何故か……チラッ。
「どうしたの?」
「いや……」
このガキが何かした様子は見られないが。
とはいえ、何かおかしい。
「やった!」
喜ぶな!
あと2匹残ってるぞ。
そして1匹倒すごとに、小さくガッツポーズするチョコ。
隙だらけである。
その隙を突くこともせず、待ってくれるゴブリン。
おかしいどころの騒ぎじゃない。
「えいっ!」
「ギャッ!」
「やあっ!」
「ギャッ!」
なんか、気の抜けた掛け声といい。
凄くやる気がそがれる。
死ぬ覚悟を決めて来たというのに、この緊張感の無さ。
「私って才能あるかも?」
「ねーよ!」
「無いよ!」
こっちを見て、キラキラとした目を向けるチョコを二人でバッサリと切り捨てる。
実際に、カナタも死んだ魚のような目でその戦闘風景を眺めている事もある。
それほどまでに、才能が無い。
「これで、レベル5になりました! ふふーん。カナタよりも上ですね」
「ワー……オメデトウ」
カナタの言葉から、完全に感情が抜け落ちている。
そして、こちらに救いを求めるような瞳。
うんうん、分かってる。
俺と二人で来れば良かったって言いたいんだよな?
お断りだ。
足手纏いかもしれないが、これから回復魔法を覚えるかもしれないチョコが居るだけでも救いだ。
現に、カナタは本当に何もしない。
ぶっちゃけお前と2人とか、1人で挑むようなもんじゃねーか。
そんなこんなで、サクサクとレベリングが捗る。
ゴブリン、コボルト、スライム、吸血蝙蝠、それらをすべてチョコがメイスで粉砕していく。
何故か、ヒットの瞬間に魔物が硬直するという謎を除けば、素晴らしい展開だ。
もしかして、メイスの特殊効果かなにかか?
その女神像にパラライズの能力が付与されているとかじゃないよな?
「おお! 新しいスキル覚えました! 【小回復】です!」
「ついに! ついに回復魔法を覚えたのか!」
そして、レベル8に上がったところで、チョコがようやく回復魔法を覚えた。
カナタも安心したんじゃないかな?
そう思って、横に目を向けた瞬間に……おしっこチビるかと思った。
悪魔の笑みってああいうのを言うんだろうね。
これで、無茶が出来る……
っていう呟きも聞こえたし。
なんか、手帳を開いてるし。
手帳の表題には回復職向けカナタブートキャンプとかって文字が見えたけど……
ブートキャンプってなんだ?
不穏な言葉だってことだけは分かったけど。
「はっ! 背筋に悪寒が!」
目の前で、チョコもブルッと震えてた。
ご愁傷様って言葉が思い浮かんだ。
ダンジョンで不吉だな……
その言葉を振り払うように、頭を振ってチョコに近寄る。
「やったな!」
「ええ、凄く嬉しいです……けど、なんか途端に凄いプレッシャーが……」
「おめでとうチョコさん」
「ヒッ!」
「えっ?」
「えっ、いや、あっ……ありがとうカナタ」
背後からカナタも賛辞を贈る。
そして、チョコが満面の笑みでカナタの方に振り返って小さく悲鳴をあげる。
うん……
なんかしらんが、頑張れ。
あいつの笑顔がろくなもんじゃないことだけは、分かる。
分かるだけだ。
助けられそうにない。
よく見れば、人懐っこい普通の笑顔だ。
チョコも慌ててお礼を言っている。
言っているが、チョコの顔が若干引き攣っている。
――――――
「むりーーーーー!」
「アハハハハハ! 大丈夫だよ! 常時回復魔法を掛け続けてたら死なないから! むりーって言葉も、ヒールと字数一緒だし! どうせなーら、むりーーーーーの代わりにヒーーーーールって叫んだら?」
「精神が! 魔力が!」
「フフフ! だから、その首元から出てるストローで魔力回復ポーションを飲みながら、ヒールを繰り返したら良いだけだってー!」
「魔力と傷は癒えても、精神が―――!」
「新しい魔力回復ポーションだよー!」
「ちょっ、聞いて! 私の話聞いて! 勝手に補充しなくていいからー!」
――――――
なんだろう……真っ赤な壁の階層で、チョコが悲鳴をあげながらオークやオーガと戦ってるイメージが……
周りにはチラホラと、まさに今からダンジョンに挑む冒険者たちが歩いている。
緊張しているのがこっちにまで伝わってくる、見ていて微笑ましい新人ども。
逆に浅階層は消化試合と言わんばかりに、弛緩したムードのベテランまで。
そして、そいつらからの視線が痛い。
それもそうか。
ガキと女とおっさんのパーティとか、俺が見掛けても見ちゃうわ。
でも、しょうがない。
これは、マスターからの指名依頼だからな。
「お父さんと、娘さんと息子さんのパーティかな?」
うっさい、黙れ。
俺は独身だ。
「それじゃ、いざしゅっぱーつ!」
カナタが先頭で拳を突き上げて中に入ろうとしたので、後ろからその襟首をむんずと掴む。
「あー、先頭は俺が歩く」
「えー……」
なんで、こいつは不満そうなんだ?
普通に考えて前衛職の俺を差し置いて、なんで無職のお前が……
無職?
いや、気配探知レベル255だったわ。
どう見ても、散敵能力は俺より高いわな。
でも、ダンジョンで12歳……見た目とおになるかどうかのガキを前歩かせる戦士とか、碌な奴じゃねーわ。
ハイキングじゃねーんだから。
ただ、後ろが心配なんだわな。
カナタを一番後ろに持ってくるのが確実。
いや、体裁を気にしなければ先頭がカナタで次がチョコ、最後が俺ってのがベストだが。
「はあ……、取りあえず10階層までは俺が前を歩く。そこから先頭はカナタだ」
「まあ、いいけどね」
イラッ。
なんで、こいつはこんなに偉そうなんだ?
いや、良い。
まずは、チョコのレベリングを急がないと。
「あのー……私は?」
「お前は真ん中一択だ」
「はい……」
何故しょんぼりする。
まさか、先頭を歩きたかったのか?
「本当は先頭が……だってこのメイスが、我を血に染めろと話しかけてくるのです」
「気のせいだから」
メイスを胸に抱いて、キラキラとした視線を向けてくるチョコに対してカナタがバッサリ。
そりゃそうだ。
どう見ても、そんな物騒な……物騒だな。
竜の意匠がとてつもない威圧感を放ってる気が。
「どうどう」
「あっ……なんか、メイスが落ち着いたみたいです」
カナタが、竜を撫でると威圧感が収まる。
うん……考えるな。
考えたら負けだ。
「取りあえず、今回の一回で制覇する気は無いからな? というか無理だろ?」
「するよ?」
「はっ?」
「今回で、サクッと制覇するよ」
自信満々に言い切るカナタ。
いやいや、無理でしょ?
俺の予定では、取りあえず1ヶ月くらいは浅層でチョコとカナタのレベリングのつもりだったのだが。
正直レベル2の治療師とか、戦闘じゃ全く役に立たないし。
回復魔法も使えないんだぜ?
正直足手纏い以外の……チラッ
「いま、私の事を足手纏いって思ったでしょう?」
「ああ、思ったが?」
「否定してくださいよ!」
チョコが肝心な時に役に立たない勘を全力で働かせて来る。
全く。
戦闘や探索で発揮してもらいたいものだ。
「早く行くよ」
「ちょっ! おまっ!」
そんな事を思っていたら、すでにカナタがダンジョンの中に入っていた。
待てや!
俺が先頭つっただろ!
周りの冒険者からクスクスといった笑い声が聞こえる。
何笑ってやがる!
俺を笑ってやがるな!
そうだよ!
どう見ても、子守だよ!
クソがっ!
「勝手に先に行くなよ!」
「うん!」
まあ、入り口付近に魔物が居ることはまずない。
5階層くらいまでは冒険者も結構いるので、魔物はあまり見かけない。
基本的には探し出して、狩るといった感じだ。
6階層くらいからは、冒険者の数が減るのに比例して、魔物の数も増えてくる。
曲がり角でばったりと出くわしたり、背後からのバックアタックにも気をつけないといけない。
もう一度言おう。
5階層くらまでの浅層に、魔物はあまり居ない。
捜し歩いて、見つけて狩るものだ。
だというのに。
「あっ、そこの角を右に曲がって少し行ったら、ゴブリンがいるからチョコさんメイス用意してね」
「あっ、はいっ!」
「一人で狩ってみよう!」
「えっ? 一人でですか?」
「大丈夫、大丈夫!」
俺は頭を押さえて、首を振る。
これで、30匹目のゴブリンだ。
しかもここはまだ、2階層。
ここで、30匹のゴブリンを狩ろうと思ったら、普通二日くらいは掛かるだろう。
信じられるか?
まだ、3時間も経ってないんだぜ?
「おい、カナタ? 大丈夫なのか?」
「うん、今回は3匹だからね。チョコさん一人でも問題無いでしょ?」
そして、曲がり角の先から現れるゴブリン。
また、ゴブリンか……
つかゴブリンの見た目なんかわかりゃーしねーけど、なんか似たような個体ばっか出てくるんだよなぁ。
「うう……やっぱり、物理で戦うのって慣れないですね」
「おまっ、魔法の攻撃手段持ってねーじゃねーか」
「はい……」
プルプル震えながら、ゴブリンに近付いて行き目を閉じてえいっとメイスを振るうチョコ。
目瞑っちゃだめだろ。
そんな事を思うが、なんの抵抗も無く先頭のゴブリンの頭がへしゃげる。
チョコが攻撃しようとすると、何故かゴブリンが攻撃姿勢の途中で止まるんだよな。
何故か……チラッ。
「どうしたの?」
「いや……」
このガキが何かした様子は見られないが。
とはいえ、何かおかしい。
「やった!」
喜ぶな!
あと2匹残ってるぞ。
そして1匹倒すごとに、小さくガッツポーズするチョコ。
隙だらけである。
その隙を突くこともせず、待ってくれるゴブリン。
おかしいどころの騒ぎじゃない。
「えいっ!」
「ギャッ!」
「やあっ!」
「ギャッ!」
なんか、気の抜けた掛け声といい。
凄くやる気がそがれる。
死ぬ覚悟を決めて来たというのに、この緊張感の無さ。
「私って才能あるかも?」
「ねーよ!」
「無いよ!」
こっちを見て、キラキラとした目を向けるチョコを二人でバッサリと切り捨てる。
実際に、カナタも死んだ魚のような目でその戦闘風景を眺めている事もある。
それほどまでに、才能が無い。
「これで、レベル5になりました! ふふーん。カナタよりも上ですね」
「ワー……オメデトウ」
カナタの言葉から、完全に感情が抜け落ちている。
そして、こちらに救いを求めるような瞳。
うんうん、分かってる。
俺と二人で来れば良かったって言いたいんだよな?
お断りだ。
足手纏いかもしれないが、これから回復魔法を覚えるかもしれないチョコが居るだけでも救いだ。
現に、カナタは本当に何もしない。
ぶっちゃけお前と2人とか、1人で挑むようなもんじゃねーか。
そんなこんなで、サクサクとレベリングが捗る。
ゴブリン、コボルト、スライム、吸血蝙蝠、それらをすべてチョコがメイスで粉砕していく。
何故か、ヒットの瞬間に魔物が硬直するという謎を除けば、素晴らしい展開だ。
もしかして、メイスの特殊効果かなにかか?
その女神像にパラライズの能力が付与されているとかじゃないよな?
「おお! 新しいスキル覚えました! 【小回復】です!」
「ついに! ついに回復魔法を覚えたのか!」
そして、レベル8に上がったところで、チョコがようやく回復魔法を覚えた。
カナタも安心したんじゃないかな?
そう思って、横に目を向けた瞬間に……おしっこチビるかと思った。
悪魔の笑みってああいうのを言うんだろうね。
これで、無茶が出来る……
っていう呟きも聞こえたし。
なんか、手帳を開いてるし。
手帳の表題には回復職向けカナタブートキャンプとかって文字が見えたけど……
ブートキャンプってなんだ?
不穏な言葉だってことだけは分かったけど。
「はっ! 背筋に悪寒が!」
目の前で、チョコもブルッと震えてた。
ご愁傷様って言葉が思い浮かんだ。
ダンジョンで不吉だな……
その言葉を振り払うように、頭を振ってチョコに近寄る。
「やったな!」
「ええ、凄く嬉しいです……けど、なんか途端に凄いプレッシャーが……」
「おめでとうチョコさん」
「ヒッ!」
「えっ?」
「えっ、いや、あっ……ありがとうカナタ」
背後からカナタも賛辞を贈る。
そして、チョコが満面の笑みでカナタの方に振り返って小さく悲鳴をあげる。
うん……
なんかしらんが、頑張れ。
あいつの笑顔がろくなもんじゃないことだけは、分かる。
分かるだけだ。
助けられそうにない。
よく見れば、人懐っこい普通の笑顔だ。
チョコも慌ててお礼を言っている。
言っているが、チョコの顔が若干引き攣っている。
――――――
「むりーーーーー!」
「アハハハハハ! 大丈夫だよ! 常時回復魔法を掛け続けてたら死なないから! むりーって言葉も、ヒールと字数一緒だし! どうせなーら、むりーーーーーの代わりにヒーーーーールって叫んだら?」
「精神が! 魔力が!」
「フフフ! だから、その首元から出てるストローで魔力回復ポーションを飲みながら、ヒールを繰り返したら良いだけだってー!」
「魔力と傷は癒えても、精神が―――!」
「新しい魔力回復ポーションだよー!」
「ちょっ、聞いて! 私の話聞いて! 勝手に補充しなくていいからー!」
――――――
なんだろう……真っ赤な壁の階層で、チョコが悲鳴をあげながらオークやオーガと戦ってるイメージが……
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