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第3章:ジュブナイルとチョコのダンジョン攻略
第5話:アンダーザマウンテン3~観光ですか?いいえ準備です~
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「遅くなりましたー!」
その時、冒険者ギルドの扉が開いてチョコが駆け込んでくる。
「ひいっ! くまあああああ!」
そしてここまで走って来ると、目の前のギルマスに驚いて悲鳴を上げる。
等の本人は片眉を上げただけで特に反応はしてないが、カナタが横を向いて噴き出すのを堪えている。
「いたーい!」
「馬鹿! 昨日もあっただろ! このギルドのマスターだ! すいません」
思いっきりチョコの頭に拳骨を落とした後で、マスターに頭を下げる。
「いや、くま呼ばわりは構わんが悲鳴は流石に傷付くな」
くま呼ばわりは良いのか。
まあ、髭をそれば多少は見られる顔だとは思うが……
それでも、傷付くって面じゃないな。
「いま、失礼な事を考えておらんかったか?」
「滅相も無い」
チッ、相変わらず鋭いおっさんだ。
「じゃあ、揃ったみたいだし早速かんこ……買い出しに行こうか?」
「おいっ!」
いま、絶対に観光と言おうとしただろこいつ。
昨日のは聞き間違いじゃ無かったみたいだな。
「おお、当ギルド所属の冒険者からの制覇者となると久しく出て無いからな。期待しておるぞジュブナイル」
「ああ……踏破じゃ駄目っすか? それも厳しいっすけど……」
制覇と踏破……その違いは最終階層に辿り着くか、ダンジョンマスターと呼ばれる存在を満足させるかの違いだ。
ダンジョンマスターを満足させてご褒美を持って帰ったら制覇、まあ、まず無理だがダンジョンマスターを倒したら完全制覇の扱いになる。
この世界で完全制覇されているダンジョンは幾つかあるが、大体がダンジョンマスターが悪しき者の場合であって、ここビルドのダンジョンマスターは良い者に分類される。
ちょっと頭が逝っちゃってるが。
完全制覇を達成した冒険者は、漏れなくSS級~SSS級冒険者として所謂殿堂入りとなっている。
現時点で生存している完全制覇者は3人しか居ない。
いや、死んだ事になっている者の中でも何人か隠れてひっそりと暮らしているかもしれない。
「まあ、カナタと一緒ならなんとかなるんじゃないかな?」
「キモッ!」
そう言ってカナタに向かってウィンクする熊。
何か隠してるな?
そして、カナタも何気に酷いな。
つーか、本当に良い度胸してるわ。
「それは、本当に傷付くぞ?」
「ごめんごめん、つい本音が出ちゃった」
「おうっ……」
熊がドンヨリとした雰囲気を纏って、この場から離れてく。
「冗談だったのに」
「いや、言って良い冗談と悪い冗談があるだろう……」
それよりも、横で呆けているこいつをいい加減なんとかしないとな。
「おいっ! お前もシャキッとしろ!」
「はいっマスター!」
「マスターなら、もう行っちまったぞ!」
「えっ?」
遠くの方で執務室に入って行くマスターの背中を、唖然とした表情で眺めているがまあ気にするな。
どうせマスターも気にしちゃいないさ。
――――――
「さてと、まずは道具屋からか?」
「うん、そうだね。そこに行くまでに珍しいもの無いの?」
こいつっ!
まあ、良いだろう。
暇潰しにダンジョン制覇なんて言い出す奴だ。
きっと、暇なんだろう。
「この通り沿いに、山の女神を祀ってある公園がある。そこには巨大な女神像があるぞ! それはそれは美しい像だ」
「えっ?」
「えっ? ってなに、まあ良いや。ちょっとそこに寄ってから行こうよ!」
「ああ、そうだな」
ギルドを出て、しばらく道なりに進むと少し開けた場所がある。
そこを曲がると突き当りに目的地の公園があるのだが……
「うわぁ……」
うん、感動しているようだ。
どう聞いても、がっかりしたような声じゃないはずだ。
「ナニコレ?」
「ん? これが山の女神様だぞ!」
「ええ、このお方がこの山に住まう者達を守ってくださってるのです~。ちなみに、この像は強力な魔除けの力があってこの街に魔物は一切寄りつけないんですよ~」
チョコが間延びした話し方で、カナタに追加で説明している。
だが、カナタの顔はどう見ても微妙だ。
「これ……おっさんじゃん?」
「バカッ!」
「あっ!」
この像に対して、絶対に言ってはいけない言葉。
それは、この像を男と間違えたような発言だ。
その掟を破った物には、天罰が降ると言われている。
物理的に……そして言われているというか、天罰が降る。
ほらっ!
「うわっ! 手が滑った!」
「危なっ!」
「いてーーーー!」
公園の隣で、家を補修していた家主の手からトンカチが不自然に飛んでくる。
それも物凄い速さで。
そして凄い力で俺を引き寄せ盾にするカナタ。
トンカチ? 勿論俺の頭に直撃だよ!
「大丈夫?」
「クソッ」
額を押さえて蹲っている俺を心配そうに覗き込むカナタ。
このクソガキャー!
「大丈夫ですか~? というか、天罰が躱されるのって初めてじゃないですか~?」
「うう……」
チョコが言うように、この女神様を男と間違えた連中には100発100中で天罰が下っている。
それが躱されたなんて話は聞いた事が無い。
「えっと、この女神様はドワーフの祖にして母と呼ばれる方でして……」
「へえ、ドワーフの女の人に髭があるって本当だったんだ。ごめんね、女神様……プッ」
こいつ、絶対謝る気無いだろう。
最後のプッってなんだよ!
「ああ、工具箱が!」
「危ない!」
「マジかよっ!」
今度は屋根の修理をしていたらしい男の横から工具箱が落ちて、中から不自然な形で釘が飛んでくる。
それをまた俺を盾にして防ごうとしたカナタに対して、俺は慌てて避ける。
「いてーーーーー!」
避けたはずなのに、いつの間にか背後にカナタが居た。
そして釘が脛にいっぱい刺さった。
これ、明日ダンジョン行けるのか?
「何してるんですか?」
「うーん? 治療?」
「あれっ? 痛みが……って、何やってんだお前!」
チョコとカナタの会話が聞こえてきたので、足元に目を落とすとカナタが俺の脛にビチャビチャと緑色の液体を振りまいていた。
すぐに液体が光を放つと、脛の痛みが引いて行く。
「ポーション? いや、ハイポーションか? って、勿体ないだろ! おまっ、これいくらすんだよ!」
「ん~? 良いよ別に、いっぱいあるし」
さいですか……
チッ、金持ちめ!
「まあ、取りあえずここはもう良いや。確かに良いもん見れたし」
「ああ、そうだろうなおいっ!」
こいつの良いもんは、きっと女神像じゃなくて俺の間抜けな姿だろうな。
短い付き合いだが、こいつがかなり性格が良い事は分かった。
――――――
「これが、山の男神が祀られている噴水だ」
「ええ……普通噴水の方に女神持ってこない?」
「ん、それには逸話があってだな。山の男神……スラスト様が、さっきの山の女神に求婚に行った際に汗臭いと一蹴されてだな、それ以降湖から出なくなったという話があるんだ」
「はい、そのため山の男神様を祀る時は噴水の中という事になっています~。ちなみにここにカップルで来たら必ず破局するらしいですよ~?」
「ふ~ん……じゃあ、僕らには関係無いか」
別にチョコ狙いって訳じゃ無さそうだけど、もし万が一そうだったら面白いかなーと思ったんだけどな。
まあ、良いか……
「そうだな……」
「そうですね~……」
それから2箇所程、地味な観光名所に連れて行った後で、俺がそろそろ買い物に行かないか? と言ったらカナタがいつの間にか手に持った、鞄から色々と出してきた。
ロープに、カンテラ、ピッケル、つるはし、光る魔石を装着したヘルメット、寝袋、テント、料理セット、食器類、聖水っぽい何か、ポーションっぽい何か、マジックポーションっぽい何か、見たことも無い何かだらけだったがまあ山の中の洞窟型ダンジョンに必要なものは全部あるのは分かった。
だが、分からない事が二つある。
まずその袋、どこから出て来た?
あと、皮の水筒サイズの袋にどうやってそれだけたくさんのものが入ってたんだ?
伝説の空間魔法ってのが付与された、マジックバッグの一種だろうか……
そう言えば、イースタンの連中は持ってる奴は持ってるらしいが、それも全員じゃない上に消える袋じゃなくて背負うタイプや、腰に括りつけるタイプだったと思うが?
もしかして、そのジャケットのポケットがマジックポッケで、そのポッケにマジックバックを収納してたのか?
「右のポッケにゃ夢がある。左のポッケにゃチューインガムってね」
うん……言ってる事が分からん
そもそもチューインガムってなんだ?
というか、俺の心を読んだのか?
「これが、チューインガムだよ?」
そう言って差し出される板状の、甘ったるい匂いのする何か。
うん、こいつ絶対俺の心を読んでるな?
「いやあ、ただの心理学だよ……」
「そうか……心理学か……貴族ってのは、子供だろうと本当に怖いな」
「ちょっ、その袋どうなってるんですか?」
うん、チョコはちょいちょい放心状態になるせいか、いっつも反応が一歩遅れてて、その会話もう終わったんだけど状態だな。
これは、別にドジじゃなくてもパーティに居たら面倒くさいタイプだな。
「という事で、そろそろメインイベントの武器屋と魔法具屋に行こうよ!」
「お前のせいで、こんなに遅くなったんだけどな!」
「お腹すきました~」
ふと空を見ると、太陽が真上まで上がっていた。
もう昼か……ふう。
ただ、公園と噴水、その他ちょろっと観光しただけなのに、1日探索した時と同じくらい疲れたわ。
その時、冒険者ギルドの扉が開いてチョコが駆け込んでくる。
「ひいっ! くまあああああ!」
そしてここまで走って来ると、目の前のギルマスに驚いて悲鳴を上げる。
等の本人は片眉を上げただけで特に反応はしてないが、カナタが横を向いて噴き出すのを堪えている。
「いたーい!」
「馬鹿! 昨日もあっただろ! このギルドのマスターだ! すいません」
思いっきりチョコの頭に拳骨を落とした後で、マスターに頭を下げる。
「いや、くま呼ばわりは構わんが悲鳴は流石に傷付くな」
くま呼ばわりは良いのか。
まあ、髭をそれば多少は見られる顔だとは思うが……
それでも、傷付くって面じゃないな。
「いま、失礼な事を考えておらんかったか?」
「滅相も無い」
チッ、相変わらず鋭いおっさんだ。
「じゃあ、揃ったみたいだし早速かんこ……買い出しに行こうか?」
「おいっ!」
いま、絶対に観光と言おうとしただろこいつ。
昨日のは聞き間違いじゃ無かったみたいだな。
「おお、当ギルド所属の冒険者からの制覇者となると久しく出て無いからな。期待しておるぞジュブナイル」
「ああ……踏破じゃ駄目っすか? それも厳しいっすけど……」
制覇と踏破……その違いは最終階層に辿り着くか、ダンジョンマスターと呼ばれる存在を満足させるかの違いだ。
ダンジョンマスターを満足させてご褒美を持って帰ったら制覇、まあ、まず無理だがダンジョンマスターを倒したら完全制覇の扱いになる。
この世界で完全制覇されているダンジョンは幾つかあるが、大体がダンジョンマスターが悪しき者の場合であって、ここビルドのダンジョンマスターは良い者に分類される。
ちょっと頭が逝っちゃってるが。
完全制覇を達成した冒険者は、漏れなくSS級~SSS級冒険者として所謂殿堂入りとなっている。
現時点で生存している完全制覇者は3人しか居ない。
いや、死んだ事になっている者の中でも何人か隠れてひっそりと暮らしているかもしれない。
「まあ、カナタと一緒ならなんとかなるんじゃないかな?」
「キモッ!」
そう言ってカナタに向かってウィンクする熊。
何か隠してるな?
そして、カナタも何気に酷いな。
つーか、本当に良い度胸してるわ。
「それは、本当に傷付くぞ?」
「ごめんごめん、つい本音が出ちゃった」
「おうっ……」
熊がドンヨリとした雰囲気を纏って、この場から離れてく。
「冗談だったのに」
「いや、言って良い冗談と悪い冗談があるだろう……」
それよりも、横で呆けているこいつをいい加減なんとかしないとな。
「おいっ! お前もシャキッとしろ!」
「はいっマスター!」
「マスターなら、もう行っちまったぞ!」
「えっ?」
遠くの方で執務室に入って行くマスターの背中を、唖然とした表情で眺めているがまあ気にするな。
どうせマスターも気にしちゃいないさ。
――――――
「さてと、まずは道具屋からか?」
「うん、そうだね。そこに行くまでに珍しいもの無いの?」
こいつっ!
まあ、良いだろう。
暇潰しにダンジョン制覇なんて言い出す奴だ。
きっと、暇なんだろう。
「この通り沿いに、山の女神を祀ってある公園がある。そこには巨大な女神像があるぞ! それはそれは美しい像だ」
「えっ?」
「えっ? ってなに、まあ良いや。ちょっとそこに寄ってから行こうよ!」
「ああ、そうだな」
ギルドを出て、しばらく道なりに進むと少し開けた場所がある。
そこを曲がると突き当りに目的地の公園があるのだが……
「うわぁ……」
うん、感動しているようだ。
どう聞いても、がっかりしたような声じゃないはずだ。
「ナニコレ?」
「ん? これが山の女神様だぞ!」
「ええ、このお方がこの山に住まう者達を守ってくださってるのです~。ちなみに、この像は強力な魔除けの力があってこの街に魔物は一切寄りつけないんですよ~」
チョコが間延びした話し方で、カナタに追加で説明している。
だが、カナタの顔はどう見ても微妙だ。
「これ……おっさんじゃん?」
「バカッ!」
「あっ!」
この像に対して、絶対に言ってはいけない言葉。
それは、この像を男と間違えたような発言だ。
その掟を破った物には、天罰が降ると言われている。
物理的に……そして言われているというか、天罰が降る。
ほらっ!
「うわっ! 手が滑った!」
「危なっ!」
「いてーーーー!」
公園の隣で、家を補修していた家主の手からトンカチが不自然に飛んでくる。
それも物凄い速さで。
そして凄い力で俺を引き寄せ盾にするカナタ。
トンカチ? 勿論俺の頭に直撃だよ!
「大丈夫?」
「クソッ」
額を押さえて蹲っている俺を心配そうに覗き込むカナタ。
このクソガキャー!
「大丈夫ですか~? というか、天罰が躱されるのって初めてじゃないですか~?」
「うう……」
チョコが言うように、この女神様を男と間違えた連中には100発100中で天罰が下っている。
それが躱されたなんて話は聞いた事が無い。
「えっと、この女神様はドワーフの祖にして母と呼ばれる方でして……」
「へえ、ドワーフの女の人に髭があるって本当だったんだ。ごめんね、女神様……プッ」
こいつ、絶対謝る気無いだろう。
最後のプッってなんだよ!
「ああ、工具箱が!」
「危ない!」
「マジかよっ!」
今度は屋根の修理をしていたらしい男の横から工具箱が落ちて、中から不自然な形で釘が飛んでくる。
それをまた俺を盾にして防ごうとしたカナタに対して、俺は慌てて避ける。
「いてーーーーー!」
避けたはずなのに、いつの間にか背後にカナタが居た。
そして釘が脛にいっぱい刺さった。
これ、明日ダンジョン行けるのか?
「何してるんですか?」
「うーん? 治療?」
「あれっ? 痛みが……って、何やってんだお前!」
チョコとカナタの会話が聞こえてきたので、足元に目を落とすとカナタが俺の脛にビチャビチャと緑色の液体を振りまいていた。
すぐに液体が光を放つと、脛の痛みが引いて行く。
「ポーション? いや、ハイポーションか? って、勿体ないだろ! おまっ、これいくらすんだよ!」
「ん~? 良いよ別に、いっぱいあるし」
さいですか……
チッ、金持ちめ!
「まあ、取りあえずここはもう良いや。確かに良いもん見れたし」
「ああ、そうだろうなおいっ!」
こいつの良いもんは、きっと女神像じゃなくて俺の間抜けな姿だろうな。
短い付き合いだが、こいつがかなり性格が良い事は分かった。
――――――
「これが、山の男神が祀られている噴水だ」
「ええ……普通噴水の方に女神持ってこない?」
「ん、それには逸話があってだな。山の男神……スラスト様が、さっきの山の女神に求婚に行った際に汗臭いと一蹴されてだな、それ以降湖から出なくなったという話があるんだ」
「はい、そのため山の男神様を祀る時は噴水の中という事になっています~。ちなみにここにカップルで来たら必ず破局するらしいですよ~?」
「ふ~ん……じゃあ、僕らには関係無いか」
別にチョコ狙いって訳じゃ無さそうだけど、もし万が一そうだったら面白いかなーと思ったんだけどな。
まあ、良いか……
「そうだな……」
「そうですね~……」
それから2箇所程、地味な観光名所に連れて行った後で、俺がそろそろ買い物に行かないか? と言ったらカナタがいつの間にか手に持った、鞄から色々と出してきた。
ロープに、カンテラ、ピッケル、つるはし、光る魔石を装着したヘルメット、寝袋、テント、料理セット、食器類、聖水っぽい何か、ポーションっぽい何か、マジックポーションっぽい何か、見たことも無い何かだらけだったがまあ山の中の洞窟型ダンジョンに必要なものは全部あるのは分かった。
だが、分からない事が二つある。
まずその袋、どこから出て来た?
あと、皮の水筒サイズの袋にどうやってそれだけたくさんのものが入ってたんだ?
伝説の空間魔法ってのが付与された、マジックバッグの一種だろうか……
そう言えば、イースタンの連中は持ってる奴は持ってるらしいが、それも全員じゃない上に消える袋じゃなくて背負うタイプや、腰に括りつけるタイプだったと思うが?
もしかして、そのジャケットのポケットがマジックポッケで、そのポッケにマジックバックを収納してたのか?
「右のポッケにゃ夢がある。左のポッケにゃチューインガムってね」
うん……言ってる事が分からん
そもそもチューインガムってなんだ?
というか、俺の心を読んだのか?
「これが、チューインガムだよ?」
そう言って差し出される板状の、甘ったるい匂いのする何か。
うん、こいつ絶対俺の心を読んでるな?
「いやあ、ただの心理学だよ……」
「そうか……心理学か……貴族ってのは、子供だろうと本当に怖いな」
「ちょっ、その袋どうなってるんですか?」
うん、チョコはちょいちょい放心状態になるせいか、いっつも反応が一歩遅れてて、その会話もう終わったんだけど状態だな。
これは、別にドジじゃなくてもパーティに居たら面倒くさいタイプだな。
「という事で、そろそろメインイベントの武器屋と魔法具屋に行こうよ!」
「お前のせいで、こんなに遅くなったんだけどな!」
「お腹すきました~」
ふと空を見ると、太陽が真上まで上がっていた。
もう昼か……ふう。
ただ、公園と噴水、その他ちょろっと観光しただけなのに、1日探索した時と同じくらい疲れたわ。
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