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第一章:お嬢様爆誕
閑話6:ある商会長の受難
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私はしがない行商人……のふりをした、とある商会の商会長だったりする。
王都にお店を構え、色々な領地にも支店を持っている。
大店と呼べなくはない規模の商会だ。
いまは、荷馬車に揺られながら町や村を渡り歩いているところだが。
最近の行商仲間の間では、ズールアーク子爵領と、レオハート公爵領がかなりアツイとのこと。
当然、私も知ってますけどね。
次点で、レオブラッド辺境伯領とニシェリア侯爵領、少し下がったところでスペアステージア公爵領ってところでしょうか。
レオブラッド辺境伯領に限らず、国境沿いの領地は他国の輸入品もありますからね。
立地だけで、それなりに需要は高いのですよ。
ただ、ズールアーク子爵領とレオハート子爵領は、加工品の品質が高いこと。
それから、工芸品や様々な道具類の進歩が著しいことで、ここ最近になって名を上げてきた領地です。
そして、どちらの領地も平民に優しい領主様を頂いていることで移住者も増えていると。
そうなれば、商機はいくらでもありますからね。
当たり障りのない日用品を持ち込んで、その領地の特産品を持ち帰る。
なんなら、ズールアーク子爵領とレオハート公爵領、レオブラッド辺境伯領を往復するだけでも楽しいんですよ。
行って帰るだけで、新しいものが増えてたりしますからね。
私は、この二つの領地が発展したのは、なるべくしてなったと思っております。
双方共に、奇才……いや、鬼才を持った麒麟児を得ておりますからね。
レオハート公爵家には、エルザ様。
ズールアーク子爵家にはミッシェル様という、不世出のご令嬢がおられますから。
ミッシェル様はあまり人前に出られることがなく、屋敷にこもっていることが多いとか。
最近では王都邸と領地を行き来しているらしいですね。
私は、三度ほどミッシェル様にお会いしてますが。
一度目は偶然ですね。
たまたまズールアークの領都の目抜き通りを荷馬車を預けて歩いていたら、ミッシェル様の乗ったというかズールアーク家の馬車をお見掛けしましてね。
間の悪いことにその馬車の前を子供が横切ろうとして、馬車に驚いて立ち止まってしまったのです。
幸いにして馬車が止まれたから、大惨事には至りませんでしたが。
激昂して護衛の兵が、子供に詰め寄って怒鳴りつけてたのを思い出します。
5~6歳くらいの男の子でしょうか。
あのように叱らなくてもと思いますが、貴族の馬車の前を横切ったのですからね。
不敬罪に問われる可能性もあります。
また、馬が驚いて棹立ちになって馬車が倒れたりでもしたら……
慌ててその子の親が飛び出してきて、一生懸命謝っておりました。
「申し訳ありません。どうか、平に平にご容赦を」
「ならん! その子供のせいで、お嬢様が怪我をなされたらどうするつもりであったのか! せめて、足を貰うくらいのことはさせてもらう」
なんと無慈悲な。
いや、本当に実行するかは分かりませんが、子供は大泣きしてどうにもなりませんし。
そこに颯爽と馬車から降りてこられたのが、ミッシェル様だったのです。
彼女は親子の前にツカツカと歩み寄ると、顎を上げて見下すかのように冷たい視線を向けました。
「馬車の前に飛び出すなんて……その命、要らないってことね」
「ひっ、申し訳ございません!」
「貴女も、こんな幼い子の手も繋がずに放置してたんだから、そういうことじゃないの?」
なんとも意地の悪いことを言うご令嬢です。
第一印象は最悪でしたね。
どこが、領民に優しいのやら。
「見なさい?」
そう言って、ミッシェル様が馬の足元に民家に立てかけてあった木の板を置きました。
男の子にも何やら声を掛けて、板の方に視線を向けさせております。
次に馬の耳元で何やら小声で囁きかけると、馬が頷きます……馬と会話してるみたいでしたね。
そして馬が棹立ちになって、前足で思いっきりその板を踏み割ったのです。
それはそれは、綺麗にパカーンと。
「それと、こっちも」
次は、とても堅そうなカボチャを馬車の車輪の前に置くと、また馬に囁いてました。
そして、馬が頷いて2~3歩進むと……
グシャァ!
という音がして、カボチャが木っ端みじんに割れるところを見せつけられました。
はて、何がしたいのだろう? と、疑問に思ったのですが。
なるほどと、しか言いようがないですね。
「馬車は急には止まれないのよ? うちのは、馬も特殊な訓練をしているし、馬車も特殊なものだから止まれたけど……普通なら、坊やはこうなってたんだよ?」
それから目線を下げて、優しく諭すように子供に話しかけてました。
男の子がびっくりした顔をして、何度も頷いてるのが印象的でしたね。
そして、母親の方を睨みつけてました。
「子供のしつけは親の責任ですよ。しつけは身を守ることにもなるのですから、しっかりとなさい」
それだけ言うと、ミッシェル様はまた馬車に乗ってそのまま、ポクポクと去っていきました。
なるほど……確かにお優しい。
それからどうにか渡りをつけて、ズールアーク家との取引にこぎつけることができました。
といっても、お相手はミッシェル様ですけどね。
御用商人はすでにおりましたが、ミッシェル様が個人的にうちとやり取りする分には問題ないように取り計らってくれましたから。
「商人以外の顔もお持ちでしょう?」
と、向こうから興味を持ってくれたのが、きっかけでしたけどね。
確かに本職は商人ですが、商売以外の事業も行ってましたから……
特別な情報を得るには、常道では難しいですからね。
その道のプロを使うのが、確かなのですよ……
その結果……引退したその道のプロがうちで働くようになって。
結果、情報収集だけでなく、情報操作やそっち系の稼業でも比較的安全なものを請け負う様になっただけですよ。
趣味の延長のようなものですね。
ちなみにエルザお嬢様は……ミッシェル様と同じようなことを言って、私を抱え込まれました。
「へえ、レベルも高いし、商人に似つかわしくないスキルや技術も持ってるんだ……他の顔もありそうだし」
と言われたのですが、どうしてバレたのでしょうね。
ミッシェル様といいエルザ様といい、貴族のご令嬢の観察眼は鑑定スキル並みに優秀なのでしょう。
「いいわ、私の相談役にしてあげる!」
と言われて、思わず首を傾げてしまったのは良い思いです。
ミッシェル様は取引関係でしかないですが……商売以外も含めて。
エルザお嬢様は、全力で取り込んできましたね。
そう、エルザお嬢様がやられる事業の代理だったり、実務面のサポートだったり。
エルザ様の時も馬車に子供が飛び出すシーンがありましたが、あの時は棹立ちになった馬の前に護衛の騎士が肩と背中を割り込ませて馬の巨体を支えてました。
驚きましたね。
子供も驚きすぎて、泣いたり叫んだりすらしてませんでした。
馬車から降りてきたエルザ様が、驚かせたことを詫びて鞄から飴を出してあげてました。
うん、エルザ様は領民に優しいのではなく、甘いと感じましたが。
領民に甘いのではなく、子供に甘いのだと訂正されました。
馬を支えていた騎士に。
エルザ様が馬に何やら囁くと、首を横に振ってゆっくりと足を下ろしてました。
そしてその馬が、子供に頭を下げたのです。
……貴族のご令嬢の方々は、馬と会話が出来るのが最近の主流なのでしょうか?
とにかく、この二人はどことなく似ているなと思った次第です。
王都にお店を構え、色々な領地にも支店を持っている。
大店と呼べなくはない規模の商会だ。
いまは、荷馬車に揺られながら町や村を渡り歩いているところだが。
最近の行商仲間の間では、ズールアーク子爵領と、レオハート公爵領がかなりアツイとのこと。
当然、私も知ってますけどね。
次点で、レオブラッド辺境伯領とニシェリア侯爵領、少し下がったところでスペアステージア公爵領ってところでしょうか。
レオブラッド辺境伯領に限らず、国境沿いの領地は他国の輸入品もありますからね。
立地だけで、それなりに需要は高いのですよ。
ただ、ズールアーク子爵領とレオハート子爵領は、加工品の品質が高いこと。
それから、工芸品や様々な道具類の進歩が著しいことで、ここ最近になって名を上げてきた領地です。
そして、どちらの領地も平民に優しい領主様を頂いていることで移住者も増えていると。
そうなれば、商機はいくらでもありますからね。
当たり障りのない日用品を持ち込んで、その領地の特産品を持ち帰る。
なんなら、ズールアーク子爵領とレオハート公爵領、レオブラッド辺境伯領を往復するだけでも楽しいんですよ。
行って帰るだけで、新しいものが増えてたりしますからね。
私は、この二つの領地が発展したのは、なるべくしてなったと思っております。
双方共に、奇才……いや、鬼才を持った麒麟児を得ておりますからね。
レオハート公爵家には、エルザ様。
ズールアーク子爵家にはミッシェル様という、不世出のご令嬢がおられますから。
ミッシェル様はあまり人前に出られることがなく、屋敷にこもっていることが多いとか。
最近では王都邸と領地を行き来しているらしいですね。
私は、三度ほどミッシェル様にお会いしてますが。
一度目は偶然ですね。
たまたまズールアークの領都の目抜き通りを荷馬車を預けて歩いていたら、ミッシェル様の乗ったというかズールアーク家の馬車をお見掛けしましてね。
間の悪いことにその馬車の前を子供が横切ろうとして、馬車に驚いて立ち止まってしまったのです。
幸いにして馬車が止まれたから、大惨事には至りませんでしたが。
激昂して護衛の兵が、子供に詰め寄って怒鳴りつけてたのを思い出します。
5~6歳くらいの男の子でしょうか。
あのように叱らなくてもと思いますが、貴族の馬車の前を横切ったのですからね。
不敬罪に問われる可能性もあります。
また、馬が驚いて棹立ちになって馬車が倒れたりでもしたら……
慌ててその子の親が飛び出してきて、一生懸命謝っておりました。
「申し訳ありません。どうか、平に平にご容赦を」
「ならん! その子供のせいで、お嬢様が怪我をなされたらどうするつもりであったのか! せめて、足を貰うくらいのことはさせてもらう」
なんと無慈悲な。
いや、本当に実行するかは分かりませんが、子供は大泣きしてどうにもなりませんし。
そこに颯爽と馬車から降りてこられたのが、ミッシェル様だったのです。
彼女は親子の前にツカツカと歩み寄ると、顎を上げて見下すかのように冷たい視線を向けました。
「馬車の前に飛び出すなんて……その命、要らないってことね」
「ひっ、申し訳ございません!」
「貴女も、こんな幼い子の手も繋がずに放置してたんだから、そういうことじゃないの?」
なんとも意地の悪いことを言うご令嬢です。
第一印象は最悪でしたね。
どこが、領民に優しいのやら。
「見なさい?」
そう言って、ミッシェル様が馬の足元に民家に立てかけてあった木の板を置きました。
男の子にも何やら声を掛けて、板の方に視線を向けさせております。
次に馬の耳元で何やら小声で囁きかけると、馬が頷きます……馬と会話してるみたいでしたね。
そして馬が棹立ちになって、前足で思いっきりその板を踏み割ったのです。
それはそれは、綺麗にパカーンと。
「それと、こっちも」
次は、とても堅そうなカボチャを馬車の車輪の前に置くと、また馬に囁いてました。
そして、馬が頷いて2~3歩進むと……
グシャァ!
という音がして、カボチャが木っ端みじんに割れるところを見せつけられました。
はて、何がしたいのだろう? と、疑問に思ったのですが。
なるほどと、しか言いようがないですね。
「馬車は急には止まれないのよ? うちのは、馬も特殊な訓練をしているし、馬車も特殊なものだから止まれたけど……普通なら、坊やはこうなってたんだよ?」
それから目線を下げて、優しく諭すように子供に話しかけてました。
男の子がびっくりした顔をして、何度も頷いてるのが印象的でしたね。
そして、母親の方を睨みつけてました。
「子供のしつけは親の責任ですよ。しつけは身を守ることにもなるのですから、しっかりとなさい」
それだけ言うと、ミッシェル様はまた馬車に乗ってそのまま、ポクポクと去っていきました。
なるほど……確かにお優しい。
それからどうにか渡りをつけて、ズールアーク家との取引にこぎつけることができました。
といっても、お相手はミッシェル様ですけどね。
御用商人はすでにおりましたが、ミッシェル様が個人的にうちとやり取りする分には問題ないように取り計らってくれましたから。
「商人以外の顔もお持ちでしょう?」
と、向こうから興味を持ってくれたのが、きっかけでしたけどね。
確かに本職は商人ですが、商売以外の事業も行ってましたから……
特別な情報を得るには、常道では難しいですからね。
その道のプロを使うのが、確かなのですよ……
その結果……引退したその道のプロがうちで働くようになって。
結果、情報収集だけでなく、情報操作やそっち系の稼業でも比較的安全なものを請け負う様になっただけですよ。
趣味の延長のようなものですね。
ちなみにエルザお嬢様は……ミッシェル様と同じようなことを言って、私を抱え込まれました。
「へえ、レベルも高いし、商人に似つかわしくないスキルや技術も持ってるんだ……他の顔もありそうだし」
と言われたのですが、どうしてバレたのでしょうね。
ミッシェル様といいエルザ様といい、貴族のご令嬢の観察眼は鑑定スキル並みに優秀なのでしょう。
「いいわ、私の相談役にしてあげる!」
と言われて、思わず首を傾げてしまったのは良い思いです。
ミッシェル様は取引関係でしかないですが……商売以外も含めて。
エルザお嬢様は、全力で取り込んできましたね。
そう、エルザお嬢様がやられる事業の代理だったり、実務面のサポートだったり。
エルザ様の時も馬車に子供が飛び出すシーンがありましたが、あの時は棹立ちになった馬の前に護衛の騎士が肩と背中を割り込ませて馬の巨体を支えてました。
驚きましたね。
子供も驚きすぎて、泣いたり叫んだりすらしてませんでした。
馬車から降りてきたエルザ様が、驚かせたことを詫びて鞄から飴を出してあげてました。
うん、エルザ様は領民に優しいのではなく、甘いと感じましたが。
領民に甘いのではなく、子供に甘いのだと訂正されました。
馬を支えていた騎士に。
エルザ様が馬に何やら囁くと、首を横に振ってゆっくりと足を下ろしてました。
そしてその馬が、子供に頭を下げたのです。
……貴族のご令嬢の方々は、馬と会話が出来るのが最近の主流なのでしょうか?
とにかく、この二人はどことなく似ているなと思った次第です。
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