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第三章:王都学園編~初年度後期~

第4話:エルザの軍団

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 半べそでジニーの方に向かって行ったオリビアを見送ったあと、ジェニーたちも誘って一緒に帰る流れに。
 ちにみにジニーを睨みつけてみたら、すぐに目を反らしていた。
 よわよわですね。

 何かあれば、4回目の親呼び出しを手伝ってあげようと思ったのに。

「あの、私とジェイは校内の寮に住んでいるのですが」
「そうなの? 別に良いじゃん。あっ、ソフィアって知ってる?」
「あー、えー……同じ階に居ます」
「少し目立つ子だよねぇ……綺麗な平民ってイメージだよぉ」
「こらっ、ジェイ! 馴れ馴れしいわよ」

 どうやら、2人とも寮に住んでいるらしい。
 それは、良かった。
 ソフィアのことも、お願いしやすい。

「前は、ジェシカの家にたびたびお邪魔していたんですけどね」

 あっ、ジェーンが寂しそうだ。
 そして、ジェイが何言ってんだこいつみたいな顔をしている。
 というか、ジェイ可愛いな。
 うん、可愛いよジェイ。
 巻き髪や、サラサラストレートの長い髪が大半をしめるこの学園で、ショートボブなのもポイント高い。
 背も低いし。
 眠そうな目もポイント高いね。
 
「寂しくなったね。そうだ! 私の家に、泊まりにくる?」
「うん、行く!」
「ちょっと、ジェイ! いえ、とんでもないです。ただでさえ、ご迷惑をお掛けしたのに」

 私の誘いにジェイが即答だった。

「私も、行きたいですわね」

 そして、オルガも泊まりにきたいのか。
 チラリとカーラとテレサとフローラの方を順番に見やってみる。
 カーラは少し諦めた表情だけど、テレサとフローラは期待した目をしているね。

 それなら、レイチェルも誘わないと。
 ソフィアも来てくれないかな?

「オルガならいつでも歓迎だよ! それに、カーラとテレサとフローラもおいでよ」
「本当ですか? でしたら、是非こんど伺わせていただきます」
「今度と言わずに、今日でもいいよー!」
「流石にそれは、おうちの方にご迷惑かと」

 オルガがすぐに食いついて来たので、グイグイと引き寄せてみる。
 
「うちの使用人は優秀だから、急な来客でも万事大丈夫!」

 とりあえず、オルガに猛アピールしておく。
 それから、カーラ達にも声を改めて掛ける。

「私たちは……やはり、まだ敷居が高いです」
「敷居が高いって、何も無礼なこともされてないのに?」
「えっ?」
「えっ?」

 あれ? あー……ポンコツ翻訳に慣れてたけど、敷居が高いの意味がこっちとあっちで違ったのかな?
 どうなんだろう?

「えっと、敷居が高いってのは後ろめたいことや申し訳ないことがあって、来ずらいって意味じゃないの?」
「いえ、立場や格式の違いがありすぎて、恐れ多くて行くのを戸惑うことですよ」

 あっ! やっぱりこれは、私が間違っていたのか。
 ポンコツ翻訳は、本当にポンコツ翻訳だったのか。

「いえ、エルザ様の意味であってますよカーラ嬢。相手に顔を合わせづらかったりするときに、使う言葉ですから」

 ごめんよ翻訳さん。
 やっぱり、合ってたんだね。

「私たちと言われても、私は行きたいです」
「フローラが行くなら、私も行きたい」

 あっ、カーラが言葉の選択を間違えたことでフリーズしてる間に、テレサとフローラの二人が立候補してきた。
 そして、カーラが裏切り者を見るような目で、二人を見てた。
 顔には私だって行きたいわよ! って書いてあるし。
 
「というかさ……レイチェルもちょいちょい泊まりにきてるから、別に気にすることないよ」
「えっ?」

 あっ、今度は三人とも凄い顔してる。
 いやジェーンも含めたら四人か。

「ほら、私の言った通り。エルザ様はとても優しくて、面倒見がいい! だから、ジェーンもお世話になった方が良いよ」
「いや、それはぶっちゃけすぎでしょう……本人の前で、言うことですか?」

 ジェイが嬉しいことを言っていくれる。
 前世で歳のかなり離れた弟がいたからかな?
 同世代の子でも、頼られるのが大好きなのだ。
 そして頼りがいのあるお姉ちゃんを、皆も大好きになると良いよ!

「エルザ様が、また楽しそうなことを考えていらっしゃいますね」

 オルガが扇子で口元を隠して笑っているけど、相変わらずのお嬢様っぷりだ。
 私よりもよほどに、ダリウスの横が似合いそうだ。

「うん、ジェイが懐いてくれて嬉しいよ! ジェーンも一緒に、素直になっちゃいなよ!」
「いや、正直に言って、これ以上のご迷惑を掛けるのは心苦しくて」
「掛けても許される相手ってのがいてね、私なら大丈夫! 公爵家の令嬢だからね!」
「だから、恐れ多くてご迷惑をお掛けできないんですよ!」
「その気持ちだけで充分! 貴族家のトップらしく、皆の面倒を見てあげるよ!」
「話が噛み合わない……」

 おおう? ジェーンがソフィアみたいなことを言いだした。
 まあ、小さなことは気にしない方がいいよ。

「そのうち慣れますよ、私たちは皆エルザ様のこのおおらかさに救われているので」
「最初は戸惑ったけどね。今じゃ皆がエルザ様のことが、大好きなんですよ」

 おおう、カーラとテレサが本当に嬉しいことを言ってくれる。
 そんなに褒めても何にも出ないぞー。

「もう、照れるじゃん! 嬉しすぎて、空も飛べそうだよ」
「飛べますよね……魔法で……実際に」
「いや、まあ……うん」

 そうだね。
 オルガの冷静な突っ込みに、思わず頷くしかなかった。
 
 それから、レイチェルと先生のお話が終わるまで中庭で、少しお話をすることに。
 同級生同士の交流も大事だよね。
 そこそこの人数になったからか、結構目立つ集団だなー。
 このあと、皆でどこかにお出かけしようかな?
 というか、したいなー。

 そしてこの集団を見た男子が、一瞬ビクッと震えるのはなんでだろうね。
 可愛い子ばかりの集まりなのに。

「レイチェル嬢が来られたら、みんなで街に行きませんか?」
 
 オルガさん、ナイスです! 
 今日のオルガは、キレッキレだ。
 いいね、いいねぇ。

「ですが、門限が……」
「大丈夫、大丈夫! 手続きはしておいてあげるから。それに、帰りはうちの馬車で送るよ」
「助かります」
「ジェイってば! もう!」
「まあ、断っても無駄だから、諦めた方が良いですよ」
「そうそう、私って言いだしたら聞かないから」

 カーラが遠い目をして、ジェーンを諭している。
 よく分かってらっしゃる。
 私は我がままで、自分の欲望に忠実なのだ。

 しばらく話をしていたら、レイチェルがこっちに向かって来るのが見えた。
 足取りが少し重いけど、何かあったのかな?
 あっ、こっちに気付いた。
 レイチェルもビクッとなってたけど、何がそんなに驚くことなのだろう。

「流石に、この大人数で中庭の一角を占拠してたら、かなり目立ちますよ」

 レイチェルが挨拶もそこそこに、そんなことを言って来た。
 そうか、人数が多すぎたのか。
 いや、七人しかいないけど。

「それよりも、待っていてくださったんですか?」
「当然じゃん! せっかく、学校が始まって一緒にまた遊べるんだから。一人だけ、置いて帰ったりしないよ」
「別に置いて帰ってもらっても、大丈夫なのですが?」
「なんで、そんな寂しいことを言うの!」
「門を出たら、皆さんそれぞれ馬車や迎えが来てますよね?」

 まあ、そうなんだけどね。
 いや、徒歩で帰る子たちも少なからずいるけど。
 私もオルガも、馬車率がかなり高い。
 テレサとフローラも……
 
「大丈夫、クリントに先に帰るように言ったから」
「それで、今日はおそばにいらっしゃらないんですね」
「かなり渋られたけど、今日は気合入ってるからって言ったら……何がなんでも、一緒にいるって言いそうじゃん? だから、大人しくしてるから大丈夫ってごり押しして、先に帰したよ」
「なるほど……」

 なぜか、レイチェルが少しがっかりした感じだけど。
 久しぶりに会えると思ったのかな?
 別に、クリントに会ったところで、何も良い事はないと思うよ。

「で、これからここに居る全員で街にお出かけすることになったんだけど」
「えっ? 確定事項なんですか?」

 私の言葉に、ジェーンが驚いた表情でこっちを見てきた。
 うん、確定事項だよ。

「また周囲の意見を無視されたんですか? ……はぁ、ジェーン嬢も諦めた方が良いですよ。エルザ様が決めたことが、確定事項ですから」

 何気に酷いことを言う子だ。
 あってるから、何も言い返せないけど。

 とりあえず、皆でお出かけできる流れが嬉しい。
 全員揃ったから、集団で校門へと向かう。
 流石にこのメンバーで、ソフィアを誘うのは気が引けるし。
 いや、誘っても良いんだけど……ソフィアは私としか喋らないだ……レイチェルとも話すんだっけ? 
 じゃあ、誘ってもいい気が。

「だめですよ」
「えっ?」

 そんなことを考えていたら、間髪入れずにレイチェルに止められた。
 うん、口にしたらじゃない……考えただけで、間髪入れずに止められてしまった。
 もしかして、私はサトラレなのだろうか……

「ソフィーもとかって、考えてるでしょう? 駄目ですよというか、無理ですよ。今日は奨学金関係の手続きや、備品関連の話で時間がだいぶかかるみたいですよ」
「よく知ってるのね」
「エルザ様のことなら、なんとなく分かりますもの」

 いや、そうじゃなくて……なぜ、ソフィアのことにそんなに詳しいのだろうか?
 ただ私の言葉の意図するところと違う返答があったあたり、どうやら私はサトラレではないらしい。
 ホッと胸をなでおろす。

「そっちじゃなくて、ソフィーのこと」
「ええ、さっきまで教員執務室で一緒にいましたから……別々の先生とお話ししてましたが」
「なるほど……そういえば、呼び出しってなんだったの?」

 なんだ、そういうことか。
 職員室に、ソフィアもいたんだ。
 道理で。
 それよりも、レイチェルは結局なんで呼ばれたのだろう。

「ああ……食事の量に関する意見陳述を求められました」
「なんか、重々しいね。裁判みたい」
「そんな、大した話じゃないですよ。生徒が食事を満足に取れないのは、学園としても望むところではない様子でして。私はどのくらいの量を食べれば、満足するのかを聞かれました。あと、生徒によって食べる量にばらつきがありすぎて、対応に困っているそうです。そしてその最たるものとして、意見を求められた感じです」

 なるほど、どうでも良い内容のような気がする。

「単純に注文の時に、大中小で頼むとかじゃない?」
「それだと、あやふやすぎて頼む方も困ると思うのですが。あまり食べられないからと、小を頼んで足りなければ意味がないですし」

 ふーん……じゃあ、ビュッフェとかバイキング形式が良いんじゃないかな?
 学食でそれをやって良いのかという問題と、昼時は混雑するから難しいか。
 おかわりが、無難かな?
 わんこそば形式とか、どうだろう……

 いや、人手が足りないよね。
 うーん……

「いまここで、真剣に考えても良い案は出ないと思いますよ」
「うん、レイチェルの言うとおりだね! じゃあ、とりあえず街に向かおうか」
「あっ、私も当然のように頭数に入ってるんですね」
「そう、当然よ! そのために待ってたんだから」

 それから、レイチェルも連れて街に向かうために、今度こそ校門に。

「あれ? 今度はモブが二人増えてる……」

 門のところで待ってたハルナが、また意味深なことを呟いている。
 けど、様子を見るにジェーンとジェイのことを知ってそうな雰囲気だね。
 あっ、そういえば合宿の出来事を話したからか。
 でも名前には反応してなかったような。

 

 
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