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第二章:王都学園編~初年度前期~
第13話:身分至上主義派閥
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「いたっ」
「何か?」
「……いえ」
廊下を歩いていると、同学年の女の子にぶつかった。
というよりも、邪魔だったからどけたというか。
私に気付いていながら避けるどころか、さらに横に広がるとか。
度胸試しのつもりか、私が嘗められているのか。
身分至上主義とは、いったい何なのか……
「本当に野蛮ね」
「あれでは、殿下も大変そう」
そのまま通り過ぎると、後ろからそんな言葉が聞こえてくる。
溜息しか出ない。
「言いたいことがあるなら、はっきりおっしゃいなさい」
「……なんのことですか?」
「私たちは、ただおしゃべりをしていただけですのよ。言いがかりは、よしてください」
高レベル高ステータスの聴力を舐めるな! と言いたいところだけど、グッと堪える。
本気で潰そうかとおもうこともあるけれど、子供のやることだと自分に言い聞かせて。
ムキになる方が、みっともない。
「いいのか?」
「さあ? 常識知らずなのはともかく、後悔するのは彼女達自身でしょう」
クリントが眉をひそめて声を掛けてきたので、何でもない風に装って先に進む。
選択科目の為に。
結局、剣術を選んでしまった。
ソフィアが何を選んだか分からなかったし、確実にレイチェルはいるからね。
学校生活2週目の最初の選択講義に行ったときに、嬉しいことに何故かソフィアもいたけど。
「私が教えました」
とレイチェルが自慢げだったので、グッジョブと親指を立てたら首を傾げられてしまったけど。
可愛らしい姿を見られたから、よしとしよう。
学校が始まって一ヶ月ともなると、同じ講義の生徒たちともだいぶ打ち解けることができた。
「全員まとめて掛かってきなさい」
「なんで本来なら護衛対象となるべき令嬢が、戦記に描かれるような闘将みたいなことを言ってるんだ」
剣を下にさげた自然体で片手をクイクイっとして挑発したら、先生に後ろから木剣の腹で頭を叩かれた。
「いえ、1対1だとあまり私の鍛錬になりませんので」
「大人数に囲まれたら、生きて逃げることを最優先に考えなさい」
「攻撃は最大の防御ですよ」
「攻撃は、攻撃だ」
担任のブライト先生が付き合ってられないといった表情で、他の生徒に向き合う。
そして手を叩いて、注目を集める。
「まあ、複数の相手との立ち回りも必要なこともあるだろう。護衛対象を守りながら戦う場面もあるから、特殊なシチュエーションを想定しての訓練は悪くない。だが、それは騎士学校や騎士団に入ってから学ぶことで、ここでは剣の基礎が身に付けばいいからな」
そういって、私の前に集まっていた生徒たちに解散を促した。
あぁ……せっかく人間相手の多数戦の手加減の訓練ができると思ったのに。
というか、そもそも1対1で私と組みたがる相手がいないのだ。
レイチェルは大人気なのに。
ソフィアは……素振りがメインだし。
退屈なので、ソフィアの横に並んで素振りをする。
「キャァッ」
「あっ、ごめん」
剣を振り下ろした風圧で、ソフィアが砂埃に襲われてしまった。
慌てて謝って、ハンカチで顔を拭いてあげる。
「目に入ってない」
「だ……大丈夫です」
「なら、良いけど」
周りの目があるから仕方ないのかもしれないけれども、校内だとソフィアはかなり私に遠慮する。
態度もよそよそしいから、せっかくの同じ講義なのにあまり楽しくない。
そういえば、シャルルとソフィアは面識があった。
入学初日に先輩として色々と、ソフィアの世話をしてくれたらしい。
シャルルは身分至上主義派閥じゃないから、先生も任せやすかったのだろう。
学園長の指示ではなく、ミレニア王妃から頼まれたとのことらしいけど。
最近の身分至上主義派閥の子たちは、目に余る行動が多い。
私やシャルルに対しても、ちょっかいを出してくることがある。
度胸試し的な感じだろうか?
身分至上主義を語るくせに、自分たちが原理を侵すようなことをしてどうすると思ったけど。
これには、色々と複雑な事情があるというか。
単純な理由があるというか。
彼ら、彼女たちのボスが、公爵家だからだ。
身分至上主義派閥のトップが、レオハート家と肩を並べる2大公爵家のひとつであるスペアステージア公爵家なのだ。
スペアステージア家の始まりは、初代国王陛下の時代にまでさかのぼる。
当時の第二王子が初代国王に与えられた家なのだ。
いわゆる、完全なる王家の分家にあたる。
そして、その役割は本家である王家の血が途絶えた時に、その代わりにステージア王国を治めるということだ。
とはいえ領地の規模は、うちの半分程度しかない。
それに、大した特権を与えられているわけでもない。
莫大な貴族年金がもらえるというわけでも。
その理由としてはあくまで自然の流れで王族の血が途絶えた時のための、保険だからだ。
王族の地位欲しさに、スペアステージア家が変なことを考えないようにと。
初代当主も、王族の血筋が途絶えるということは平時ではない、その責務は重大で過酷なものになるだろう。
私利私欲でそれを行おうものなら、当家も共に途絶えることになろうという言葉を残している。
そして、スペアステージア家もそれを家訓として守り続けて来ていた。
最近まで。
基本的にスペアステージアの人間が、外に嫁ぐことはない。
外から婿をもらって、別に家を立てることが多い。
あくまで領内に。
そして、王族として認められるのは当主ただ一人となる。
それ以外の人間は、たとえ嫡男であっても王族として認められていない。
理由は先に述べたとおりなのだけれども、最近そのことに不満を漏らしているらしい。
王家の血筋でありながら、平民と変わらぬ生活を送る末端の者たちも
また、こういった事情なので親族間での結婚も多く、自分たちの血筋こそがもっとも濃い王族の血だと勘違いしはじめたらしい。
4代前の当主から。
そのことを危惧した当時の国王陛下が、自身の叔父に立てさせたのがレオハート家だ。
おじいさまのおじいさまの叔父様だね。
ちなみに、おじいさまはレオハート家に婿入りした立場。
でありながら、側室を持つとは……
彼がもっとも信頼する重臣であり、国の守護者として名だたる武人だった方が我が家の初代当主様。
だから、いまの王族にもっとも近いのは、我がレオハート公爵家になるわけなのに。
スペアステージア公爵家に、四大侯爵家のうち東の侯爵家であるガシェット家、北の侯爵家であるキタノアール侯爵家が近づいているそうで。
彼らも身分至上主義派閥に入っているとか。
立地的にそうなるのは仕方ないけどね。
西側派閥としてはレオハート公爵家と、シャルルの実家であるニシェリア侯爵家、レオブラッド辺境伯家が筆頭かな?
といってもこっちは仲がいいだけで、同じような思想のもと集まって結託してるってわけではないけどね。
なので学園内で身分至上主義派閥の子たちは、勝手にスペアステージア、ガシェット、キタノアール連合軍対レオハート軍という構図を描いているみたい。
子供のごっこ遊びにしては規模がでかいし、やっていることは微笑ましくもない。
正直いって、どこまで調子に乗るか楽しみで放置してる部分もある。
敢えて私に道を譲らないとか、遠目から陰口をたたくとか。
あることない事、うわさ話にして私の評価を下げようとするとか。
直接危害を加えてくることはまだないけど。
流石に、直接的な行動があれば……ちょっとした、地獄を見てもらおうとは思ってる。
夜な夜な大きな口の牙の生えた野菜に囲まれて、朝まで呪詛を聞かされ続けるとかどうだろう。
時空魔法の訓練の副産物が、たくさんあるからね。
魔力で変質した食物や素材が……
侯爵家や公爵家の後ろ盾があったところで、うちに喧嘩が売れると勘違いしているのが可愛らしい。
声高に婚約破棄されるような噂も流れているけれども、婚約破棄されたところで私が王族であることにはなんの変りもない。
レオハート家は王族のスペアじゃないからね。
スペアステージア家を抑えるための家であり、王族の盾でもあるからね。
大事にされているのだよ。
「おい!」
しかし、どうしたものか。
普通に可愛らしい子まで、毒を吐くものだから気が滅入るのは事実だ。
「レオハート! おい! こらっ!」
さてさて、身の程を分からせないといけないのは確実だとして、どうにか正してあげることができれば……
「こらっ! 聞いてるのか!」
「うるさいなぁ、いま、考え事し……て……先生?」
「お前なぁ……無心で素振りをずっとしてるから、目の前が酷いことになってるぞ」
ブライト先生に言われて周囲を見ると、私の剣の軌道に合わせて地面がえぐれていた。
かなり深く。
そして、私の木剣は柄から先が消滅していた。
「無意識に力が入っちゃったみたいで。テヘッ」
「ソフィアが怯えて、慌てて呼びに来たから何事かと思ったが……お前は、素振りも禁止だな。今度、上級生のクラスに混ざれないか、相談しておこう」
こういうとき、普通だったらクリントが止めに来てくれるんだけど。
今日はクリントは先生の補佐で、同級生の受け稽古の相手役をやらされてたからなぁ。
こっちを遠くから見て、呆れているのだけは分かった。
とりあえずイラっとしたので、クリントの方に向かって思いっきり剣を横に薙いでおいた。
「こらぁっ!」
あっ……横の軌道だったから、広範囲に風圧が飛んで行ったらしい。
先生が遠くからこっちに怒鳴っているのが見えたので、笑顔で手を振っておこう。
普段使いの剣だったら真空刃になって、悲惨なことになってたかも。
気を付けないと。
「何か?」
「……いえ」
廊下を歩いていると、同学年の女の子にぶつかった。
というよりも、邪魔だったからどけたというか。
私に気付いていながら避けるどころか、さらに横に広がるとか。
度胸試しのつもりか、私が嘗められているのか。
身分至上主義とは、いったい何なのか……
「本当に野蛮ね」
「あれでは、殿下も大変そう」
そのまま通り過ぎると、後ろからそんな言葉が聞こえてくる。
溜息しか出ない。
「言いたいことがあるなら、はっきりおっしゃいなさい」
「……なんのことですか?」
「私たちは、ただおしゃべりをしていただけですのよ。言いがかりは、よしてください」
高レベル高ステータスの聴力を舐めるな! と言いたいところだけど、グッと堪える。
本気で潰そうかとおもうこともあるけれど、子供のやることだと自分に言い聞かせて。
ムキになる方が、みっともない。
「いいのか?」
「さあ? 常識知らずなのはともかく、後悔するのは彼女達自身でしょう」
クリントが眉をひそめて声を掛けてきたので、何でもない風に装って先に進む。
選択科目の為に。
結局、剣術を選んでしまった。
ソフィアが何を選んだか分からなかったし、確実にレイチェルはいるからね。
学校生活2週目の最初の選択講義に行ったときに、嬉しいことに何故かソフィアもいたけど。
「私が教えました」
とレイチェルが自慢げだったので、グッジョブと親指を立てたら首を傾げられてしまったけど。
可愛らしい姿を見られたから、よしとしよう。
学校が始まって一ヶ月ともなると、同じ講義の生徒たちともだいぶ打ち解けることができた。
「全員まとめて掛かってきなさい」
「なんで本来なら護衛対象となるべき令嬢が、戦記に描かれるような闘将みたいなことを言ってるんだ」
剣を下にさげた自然体で片手をクイクイっとして挑発したら、先生に後ろから木剣の腹で頭を叩かれた。
「いえ、1対1だとあまり私の鍛錬になりませんので」
「大人数に囲まれたら、生きて逃げることを最優先に考えなさい」
「攻撃は最大の防御ですよ」
「攻撃は、攻撃だ」
担任のブライト先生が付き合ってられないといった表情で、他の生徒に向き合う。
そして手を叩いて、注目を集める。
「まあ、複数の相手との立ち回りも必要なこともあるだろう。護衛対象を守りながら戦う場面もあるから、特殊なシチュエーションを想定しての訓練は悪くない。だが、それは騎士学校や騎士団に入ってから学ぶことで、ここでは剣の基礎が身に付けばいいからな」
そういって、私の前に集まっていた生徒たちに解散を促した。
あぁ……せっかく人間相手の多数戦の手加減の訓練ができると思ったのに。
というか、そもそも1対1で私と組みたがる相手がいないのだ。
レイチェルは大人気なのに。
ソフィアは……素振りがメインだし。
退屈なので、ソフィアの横に並んで素振りをする。
「キャァッ」
「あっ、ごめん」
剣を振り下ろした風圧で、ソフィアが砂埃に襲われてしまった。
慌てて謝って、ハンカチで顔を拭いてあげる。
「目に入ってない」
「だ……大丈夫です」
「なら、良いけど」
周りの目があるから仕方ないのかもしれないけれども、校内だとソフィアはかなり私に遠慮する。
態度もよそよそしいから、せっかくの同じ講義なのにあまり楽しくない。
そういえば、シャルルとソフィアは面識があった。
入学初日に先輩として色々と、ソフィアの世話をしてくれたらしい。
シャルルは身分至上主義派閥じゃないから、先生も任せやすかったのだろう。
学園長の指示ではなく、ミレニア王妃から頼まれたとのことらしいけど。
最近の身分至上主義派閥の子たちは、目に余る行動が多い。
私やシャルルに対しても、ちょっかいを出してくることがある。
度胸試し的な感じだろうか?
身分至上主義を語るくせに、自分たちが原理を侵すようなことをしてどうすると思ったけど。
これには、色々と複雑な事情があるというか。
単純な理由があるというか。
彼ら、彼女たちのボスが、公爵家だからだ。
身分至上主義派閥のトップが、レオハート家と肩を並べる2大公爵家のひとつであるスペアステージア公爵家なのだ。
スペアステージア家の始まりは、初代国王陛下の時代にまでさかのぼる。
当時の第二王子が初代国王に与えられた家なのだ。
いわゆる、完全なる王家の分家にあたる。
そして、その役割は本家である王家の血が途絶えた時に、その代わりにステージア王国を治めるということだ。
とはいえ領地の規模は、うちの半分程度しかない。
それに、大した特権を与えられているわけでもない。
莫大な貴族年金がもらえるというわけでも。
その理由としてはあくまで自然の流れで王族の血が途絶えた時のための、保険だからだ。
王族の地位欲しさに、スペアステージア家が変なことを考えないようにと。
初代当主も、王族の血筋が途絶えるということは平時ではない、その責務は重大で過酷なものになるだろう。
私利私欲でそれを行おうものなら、当家も共に途絶えることになろうという言葉を残している。
そして、スペアステージア家もそれを家訓として守り続けて来ていた。
最近まで。
基本的にスペアステージアの人間が、外に嫁ぐことはない。
外から婿をもらって、別に家を立てることが多い。
あくまで領内に。
そして、王族として認められるのは当主ただ一人となる。
それ以外の人間は、たとえ嫡男であっても王族として認められていない。
理由は先に述べたとおりなのだけれども、最近そのことに不満を漏らしているらしい。
王家の血筋でありながら、平民と変わらぬ生活を送る末端の者たちも
また、こういった事情なので親族間での結婚も多く、自分たちの血筋こそがもっとも濃い王族の血だと勘違いしはじめたらしい。
4代前の当主から。
そのことを危惧した当時の国王陛下が、自身の叔父に立てさせたのがレオハート家だ。
おじいさまのおじいさまの叔父様だね。
ちなみに、おじいさまはレオハート家に婿入りした立場。
でありながら、側室を持つとは……
彼がもっとも信頼する重臣であり、国の守護者として名だたる武人だった方が我が家の初代当主様。
だから、いまの王族にもっとも近いのは、我がレオハート公爵家になるわけなのに。
スペアステージア公爵家に、四大侯爵家のうち東の侯爵家であるガシェット家、北の侯爵家であるキタノアール侯爵家が近づいているそうで。
彼らも身分至上主義派閥に入っているとか。
立地的にそうなるのは仕方ないけどね。
西側派閥としてはレオハート公爵家と、シャルルの実家であるニシェリア侯爵家、レオブラッド辺境伯家が筆頭かな?
といってもこっちは仲がいいだけで、同じような思想のもと集まって結託してるってわけではないけどね。
なので学園内で身分至上主義派閥の子たちは、勝手にスペアステージア、ガシェット、キタノアール連合軍対レオハート軍という構図を描いているみたい。
子供のごっこ遊びにしては規模がでかいし、やっていることは微笑ましくもない。
正直いって、どこまで調子に乗るか楽しみで放置してる部分もある。
敢えて私に道を譲らないとか、遠目から陰口をたたくとか。
あることない事、うわさ話にして私の評価を下げようとするとか。
直接危害を加えてくることはまだないけど。
流石に、直接的な行動があれば……ちょっとした、地獄を見てもらおうとは思ってる。
夜な夜な大きな口の牙の生えた野菜に囲まれて、朝まで呪詛を聞かされ続けるとかどうだろう。
時空魔法の訓練の副産物が、たくさんあるからね。
魔力で変質した食物や素材が……
侯爵家や公爵家の後ろ盾があったところで、うちに喧嘩が売れると勘違いしているのが可愛らしい。
声高に婚約破棄されるような噂も流れているけれども、婚約破棄されたところで私が王族であることにはなんの変りもない。
レオハート家は王族のスペアじゃないからね。
スペアステージア家を抑えるための家であり、王族の盾でもあるからね。
大事にされているのだよ。
「おい!」
しかし、どうしたものか。
普通に可愛らしい子まで、毒を吐くものだから気が滅入るのは事実だ。
「レオハート! おい! こらっ!」
さてさて、身の程を分からせないといけないのは確実だとして、どうにか正してあげることができれば……
「こらっ! 聞いてるのか!」
「うるさいなぁ、いま、考え事し……て……先生?」
「お前なぁ……無心で素振りをずっとしてるから、目の前が酷いことになってるぞ」
ブライト先生に言われて周囲を見ると、私の剣の軌道に合わせて地面がえぐれていた。
かなり深く。
そして、私の木剣は柄から先が消滅していた。
「無意識に力が入っちゃったみたいで。テヘッ」
「ソフィアが怯えて、慌てて呼びに来たから何事かと思ったが……お前は、素振りも禁止だな。今度、上級生のクラスに混ざれないか、相談しておこう」
こういうとき、普通だったらクリントが止めに来てくれるんだけど。
今日はクリントは先生の補佐で、同級生の受け稽古の相手役をやらされてたからなぁ。
こっちを遠くから見て、呆れているのだけは分かった。
とりあえずイラっとしたので、クリントの方に向かって思いっきり剣を横に薙いでおいた。
「こらぁっ!」
あっ……横の軌道だったから、広範囲に風圧が飛んで行ったらしい。
先生が遠くからこっちに怒鳴っているのが見えたので、笑顔で手を振っておこう。
普段使いの剣だったら真空刃になって、悲惨なことになってたかも。
気を付けないと。
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