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第二章:王都学園編~初年度前期~
第5話:入学式
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2月1日、ついに入学式が始まる。
学園生活は、3ヶ月通ったら2ヶ月の長期休みを挟む2サイクルだ。
2~4月を王都で過ごし、5~6月は帰省。
で7月から9月をまた王都で過ごし、年末年始の10~1月を実家で送ることになる。
1ヶ月が30日で、10ヶ月で1年というのは実に分かりやすくていい。
地球だと30日だったり、31日だったり。
その中に28日と29日がある不思議な月もあり。
本当に面倒だと思った。
ちなみに一週間は6日だ。
光火水土風闇の属性で表され、闇が休日扱いになる。
そして5週間でひと月。
分かりやすい。
だから2月1日は光の日だね。
明日は火の日だ。
ちなみに、2月7日だと二光の日という風に表している。
毎月決まった日が、決まった曜日とか。
先の約束も、忘れにくくていいと思う。
そして、1日は24時間。
そうですか……
そんなわけで8時頃から、学校の講堂に集合らしい。
8時頃ってのが、アバウトだなぁ。
国民性かな?
何分までが頃に含まれるのだろうか?
「行きますよ、お嬢様」
目を閉じてくだらないことを考えながらハルナと他の侍女に身支度を整えてもらっていたら、部屋の外から声が掛けられる。
変声期前の可愛らしい澄んだ男の子の声。
半分寝かかっていたけど、その音で目を覚ました私が軽く頷く。
すぐに、侍女の一人が扉に向かって行く。
扉から顔をのぞかせたのは、金髪の美少年と言っても差支えのない男の子だ。
そう、私の異母兄弟のクリント。
「学校では、名前で呼んでもいいからね」
「そういうわけにはいきませんよ。私は、第二夫人の息子ですから」
侍女の許可をもらって中に入ってきたクリントが、苦笑いしながら部屋の備え付けの椅子に腰を掛ける。
同日に産まれたから、どっちが兄か姉かで突っかかってきていたおガキ様も立派になったものだ。
お姉さん嬉しくて、涙が出そうだよ。
兄の座は譲ってあげたけど。
「そうはいっても、血のつながった兄だし良いんじゃないかな?」
「はぁ……エルザがそんなんだから、俺だけでもしっかりしないといけないんだ。周りが俺のことを褒めてくれることが多いが、俺が早熟だと評価されているのは、殆どお前のせいだからな?」
「あら? 私のための聞き間違いかしら?」
「まあ、お前の助けになればと思って、努力はしている」
本当に可愛い兄だこと。
クリスとはまた違った頼りがいがある。
それに実力的にも、将来有望だし。
てっきり辺境伯領の騎士学校に通うかと思ったけど、校内でダリウス以外に身近にいても問題のない男子は必要だと思ってのことらしい。
傍で護衛をするには、異母兄というのは便利な立場だと言っていたけど。
彼は私より、弱いんだけどね。
ただ、周りの大人達よりは強いから、護衛任務はこなせるだろう。
「ちゃんとすると、ちゃんと綺麗だな」
クリントが目を細めて、眩しそうに私を見ながら褒めてくれた。
兄っぽい表情だ。
同じ歳だけれども。
そして鏡を見る。
「ハルナ……」
「えっと」
「巻き髪は嫌って言ったでしょう! 縦ロールなんてありえないから!」
「きゃぁぁぁぁ!」
せっかく巻いてくれた髪を、熱を交えた風魔法で一気にほどく。
それから、熱を与えた二本の指で挟んで、真っすぐにしてやった。
侍女たちが膝から崩れ落ちているが、人が半分寝落ちした隙に勝手なことをしたのだから知ったこっちゃない。
「だから、言ったのに」
「やってしまえば、大丈夫だと思ったんですよ!」
文句を言うお手伝いの侍女に対して、ハルナが涙目で首を横に振っていた。
「もういいわ、髪はリボンでまとめて髪飾りでもつけておくから」
「ははっ、お嬢様は相変わらずなようで安心した。まだ少し時間がありますから、しっかりと準備をして玄関ホールに来てください」
「分かりました。お坊ちゃまもお待たせして、申し訳ございません」
「構わないよ。少しゆっくりできると思えば、緊張もほぐれるからね」
そう言ってクリントが手を振って部屋から出るのを、横目で見送る。
そして、そのまま視線をハルナの方に移して、軽く睨みつける。
「その流し目……反則です」
違う、そうじゃない。
胸を押さえて苦しそうにしているハルナに、溜息を一つ吐くと続きを促した。
今度は、しっかりと見張ってないと。
***
「であるからして我が校の歴史は大変長く、始まりは建国王である……」
何故、学園長の話というのはどこの世界でも長いのだろうか?
自己紹介で5分、学びの重要性で5分、そしてようやく学園創立の話に。
それいる?
「過去には多くの偉人も輩出しており、世に名を遺した先達を習って一生懸命に……」
このくだり、学びの重要性のところに組み込んでおいたら良かったのに。
てかこんな冗長なスピーチの間に、ソフィアの重要性や学園が望む学生の態度に言及しても、生徒の記憶に残るのだろうか?
ダリウス殿下を含めた先輩方は、教室で担任の教諭からオリエンテーションを受けているだろうから大丈夫だと信じたい。
「そうそう、今年は優秀な生徒が多く入学したが、その中でもあちらのエルザ・フォン・レオハート公爵令嬢は……」
私のことはどうでもいい。
皆もこっち見んな。
とりあえず、はにかんで俯いてみたものの……本音では、学園長をぶっ飛ばしたくなってきていた。
私よりも先に紹介すべき人物がいるだろうと。
ここまで来たのなら、トリで大々的に伝えてくれるんだろうな?
おお?
と内心やさぐれ始めたところで、ようやく終わりが見えてきた。
「話の最後の前に、伝えておかないといけないことがあった。忘れないうちに言っておくが、今年は平民からも特別招待生が入学することになった。ソフィア嬢だ。類まれなる才能を持っており、聖属性の適性を持つ素晴らしい子だからな。くれぐれも良くしてあげて欲しい。貴族社会には疎い部分も目立つだろうが、決して謗ることなく優しく丁寧に教えてやってくれ」
おお、ちょっと言い方に色々と不満はあるけれども、ちゃんと最後にしっかりと説明してくれた。
不足も多いけど。
王家が気に掛けてることは、この時点で伝えた方が良いとおもうんだけれどなぁ。
「最後になるが、私がこの学園の生徒だった頃に学んだことの中でも、特に印象に残っているのは……」
なん……だ……と?
ソフィアの話が最後ではなく、自分語りで締めくくるつもりなのか?
これ、やっちゃっても良いですかね?
良いですよね?
「お嬢……殺気が漏れてる」
「溢れさせてるんですよ」
クリントが横から小声で注意してきたので、さらに殺意を込めたオーラを放つ。
グレイドルフ学園長には届かなかったようだ。
凄く良い笑顔で、やり切った感を出して舞台袖にはけていくのを見て……足場を消してやりたいと思ってしまった。
何はともあれ、少しはみんなの中にソフィアのことが残ったとは思うけれども……あんな紹介で、気に掛けてくれる人がいるかな?
いるよね?
私は、皆を信じてるよ。
「行くぞお嬢、教室に向かうらしい」
学園長がいるであろう袖のカーテンの向こうを睨みつけていたら、クリントが小声で私を引き戻してくれた。
***
「やだわぁ、平民の汚らわしい下賤の子がいるんですって」
「最悪ですわ。なぜ、私たちの代にそんな子が」
「空気を読んで辞退でもしてくださったら良かったのに」
ほーん……ふーん……へぇ。
教室に向かう道すがら、そんな声を私の耳が拾った。
「せいぜい可愛がってあげましょう……自分で辞めたくなるくらいに」
「あら、オリビア様ったら怖いんだぁ」
「カーラ様は手伝ってくださらないの?」
「勿論、私もお手伝いいたしますわよ」
面白い。
実に面白いことを言う子たちがいる。
貴族位最上位の私なら、あなた達に対して同じ感情を持っても良いかしらねぇ……
「お嬢……顔が怖い。別に木っ端貴族の令嬢の言うことを、いちいち気にするなよ」
「私のお友達に対して、あのようなことを言うなんて命知らずなこと」
「怖い! 怖い! まだ、ソフィア嬢とお嬢が仲が良いってことは誰も知らないんだから、今は放っておけよ。関係性が分かれば、大人しくするだろうし」
「私が居るところではね……」
ああいった輩は、基本的に長い物には巻かれるだろうけど。
自分より弱い立場のものには、めっぽう強いと相場が決まっている。
「お兄様……世の中には先手必勝という言葉があるのをご存知でして?」
「知らないから。学園生活に、たぶんもっとも縁遠い言葉じゃないかな?」
「学園生活にこそ、相応しい言葉ですわよ」
さて、どうしてやろう。
「どうもしなくていい!」
なぜ親ですら子である私の考えていることは理解できないと嘆いているのに、周りの人たちは私の心を読めるのか。
クリントは良い兄であろうとしているのに、こういう時には味方になってくれそうにない。
助けてはくれるであろうが、それは私のためであってソフィアのために積極的には動いてくれなさそうだ。
とりあえず彼に対しては笑って胡麻化しつつ、私がソフィアのために出来ることをあれこれと考えながら教室に向かった。
学園生活は、3ヶ月通ったら2ヶ月の長期休みを挟む2サイクルだ。
2~4月を王都で過ごし、5~6月は帰省。
で7月から9月をまた王都で過ごし、年末年始の10~1月を実家で送ることになる。
1ヶ月が30日で、10ヶ月で1年というのは実に分かりやすくていい。
地球だと30日だったり、31日だったり。
その中に28日と29日がある不思議な月もあり。
本当に面倒だと思った。
ちなみに一週間は6日だ。
光火水土風闇の属性で表され、闇が休日扱いになる。
そして5週間でひと月。
分かりやすい。
だから2月1日は光の日だね。
明日は火の日だ。
ちなみに、2月7日だと二光の日という風に表している。
毎月決まった日が、決まった曜日とか。
先の約束も、忘れにくくていいと思う。
そして、1日は24時間。
そうですか……
そんなわけで8時頃から、学校の講堂に集合らしい。
8時頃ってのが、アバウトだなぁ。
国民性かな?
何分までが頃に含まれるのだろうか?
「行きますよ、お嬢様」
目を閉じてくだらないことを考えながらハルナと他の侍女に身支度を整えてもらっていたら、部屋の外から声が掛けられる。
変声期前の可愛らしい澄んだ男の子の声。
半分寝かかっていたけど、その音で目を覚ました私が軽く頷く。
すぐに、侍女の一人が扉に向かって行く。
扉から顔をのぞかせたのは、金髪の美少年と言っても差支えのない男の子だ。
そう、私の異母兄弟のクリント。
「学校では、名前で呼んでもいいからね」
「そういうわけにはいきませんよ。私は、第二夫人の息子ですから」
侍女の許可をもらって中に入ってきたクリントが、苦笑いしながら部屋の備え付けの椅子に腰を掛ける。
同日に産まれたから、どっちが兄か姉かで突っかかってきていたおガキ様も立派になったものだ。
お姉さん嬉しくて、涙が出そうだよ。
兄の座は譲ってあげたけど。
「そうはいっても、血のつながった兄だし良いんじゃないかな?」
「はぁ……エルザがそんなんだから、俺だけでもしっかりしないといけないんだ。周りが俺のことを褒めてくれることが多いが、俺が早熟だと評価されているのは、殆どお前のせいだからな?」
「あら? 私のための聞き間違いかしら?」
「まあ、お前の助けになればと思って、努力はしている」
本当に可愛い兄だこと。
クリスとはまた違った頼りがいがある。
それに実力的にも、将来有望だし。
てっきり辺境伯領の騎士学校に通うかと思ったけど、校内でダリウス以外に身近にいても問題のない男子は必要だと思ってのことらしい。
傍で護衛をするには、異母兄というのは便利な立場だと言っていたけど。
彼は私より、弱いんだけどね。
ただ、周りの大人達よりは強いから、護衛任務はこなせるだろう。
「ちゃんとすると、ちゃんと綺麗だな」
クリントが目を細めて、眩しそうに私を見ながら褒めてくれた。
兄っぽい表情だ。
同じ歳だけれども。
そして鏡を見る。
「ハルナ……」
「えっと」
「巻き髪は嫌って言ったでしょう! 縦ロールなんてありえないから!」
「きゃぁぁぁぁ!」
せっかく巻いてくれた髪を、熱を交えた風魔法で一気にほどく。
それから、熱を与えた二本の指で挟んで、真っすぐにしてやった。
侍女たちが膝から崩れ落ちているが、人が半分寝落ちした隙に勝手なことをしたのだから知ったこっちゃない。
「だから、言ったのに」
「やってしまえば、大丈夫だと思ったんですよ!」
文句を言うお手伝いの侍女に対して、ハルナが涙目で首を横に振っていた。
「もういいわ、髪はリボンでまとめて髪飾りでもつけておくから」
「ははっ、お嬢様は相変わらずなようで安心した。まだ少し時間がありますから、しっかりと準備をして玄関ホールに来てください」
「分かりました。お坊ちゃまもお待たせして、申し訳ございません」
「構わないよ。少しゆっくりできると思えば、緊張もほぐれるからね」
そう言ってクリントが手を振って部屋から出るのを、横目で見送る。
そして、そのまま視線をハルナの方に移して、軽く睨みつける。
「その流し目……反則です」
違う、そうじゃない。
胸を押さえて苦しそうにしているハルナに、溜息を一つ吐くと続きを促した。
今度は、しっかりと見張ってないと。
***
「であるからして我が校の歴史は大変長く、始まりは建国王である……」
何故、学園長の話というのはどこの世界でも長いのだろうか?
自己紹介で5分、学びの重要性で5分、そしてようやく学園創立の話に。
それいる?
「過去には多くの偉人も輩出しており、世に名を遺した先達を習って一生懸命に……」
このくだり、学びの重要性のところに組み込んでおいたら良かったのに。
てかこんな冗長なスピーチの間に、ソフィアの重要性や学園が望む学生の態度に言及しても、生徒の記憶に残るのだろうか?
ダリウス殿下を含めた先輩方は、教室で担任の教諭からオリエンテーションを受けているだろうから大丈夫だと信じたい。
「そうそう、今年は優秀な生徒が多く入学したが、その中でもあちらのエルザ・フォン・レオハート公爵令嬢は……」
私のことはどうでもいい。
皆もこっち見んな。
とりあえず、はにかんで俯いてみたものの……本音では、学園長をぶっ飛ばしたくなってきていた。
私よりも先に紹介すべき人物がいるだろうと。
ここまで来たのなら、トリで大々的に伝えてくれるんだろうな?
おお?
と内心やさぐれ始めたところで、ようやく終わりが見えてきた。
「話の最後の前に、伝えておかないといけないことがあった。忘れないうちに言っておくが、今年は平民からも特別招待生が入学することになった。ソフィア嬢だ。類まれなる才能を持っており、聖属性の適性を持つ素晴らしい子だからな。くれぐれも良くしてあげて欲しい。貴族社会には疎い部分も目立つだろうが、決して謗ることなく優しく丁寧に教えてやってくれ」
おお、ちょっと言い方に色々と不満はあるけれども、ちゃんと最後にしっかりと説明してくれた。
不足も多いけど。
王家が気に掛けてることは、この時点で伝えた方が良いとおもうんだけれどなぁ。
「最後になるが、私がこの学園の生徒だった頃に学んだことの中でも、特に印象に残っているのは……」
なん……だ……と?
ソフィアの話が最後ではなく、自分語りで締めくくるつもりなのか?
これ、やっちゃっても良いですかね?
良いですよね?
「お嬢……殺気が漏れてる」
「溢れさせてるんですよ」
クリントが横から小声で注意してきたので、さらに殺意を込めたオーラを放つ。
グレイドルフ学園長には届かなかったようだ。
凄く良い笑顔で、やり切った感を出して舞台袖にはけていくのを見て……足場を消してやりたいと思ってしまった。
何はともあれ、少しはみんなの中にソフィアのことが残ったとは思うけれども……あんな紹介で、気に掛けてくれる人がいるかな?
いるよね?
私は、皆を信じてるよ。
「行くぞお嬢、教室に向かうらしい」
学園長がいるであろう袖のカーテンの向こうを睨みつけていたら、クリントが小声で私を引き戻してくれた。
***
「やだわぁ、平民の汚らわしい下賤の子がいるんですって」
「最悪ですわ。なぜ、私たちの代にそんな子が」
「空気を読んで辞退でもしてくださったら良かったのに」
ほーん……ふーん……へぇ。
教室に向かう道すがら、そんな声を私の耳が拾った。
「せいぜい可愛がってあげましょう……自分で辞めたくなるくらいに」
「あら、オリビア様ったら怖いんだぁ」
「カーラ様は手伝ってくださらないの?」
「勿論、私もお手伝いいたしますわよ」
面白い。
実に面白いことを言う子たちがいる。
貴族位最上位の私なら、あなた達に対して同じ感情を持っても良いかしらねぇ……
「お嬢……顔が怖い。別に木っ端貴族の令嬢の言うことを、いちいち気にするなよ」
「私のお友達に対して、あのようなことを言うなんて命知らずなこと」
「怖い! 怖い! まだ、ソフィア嬢とお嬢が仲が良いってことは誰も知らないんだから、今は放っておけよ。関係性が分かれば、大人しくするだろうし」
「私が居るところではね……」
ああいった輩は、基本的に長い物には巻かれるだろうけど。
自分より弱い立場のものには、めっぽう強いと相場が決まっている。
「お兄様……世の中には先手必勝という言葉があるのをご存知でして?」
「知らないから。学園生活に、たぶんもっとも縁遠い言葉じゃないかな?」
「学園生活にこそ、相応しい言葉ですわよ」
さて、どうしてやろう。
「どうもしなくていい!」
なぜ親ですら子である私の考えていることは理解できないと嘆いているのに、周りの人たちは私の心を読めるのか。
クリントは良い兄であろうとしているのに、こういう時には味方になってくれそうにない。
助けてはくれるであろうが、それは私のためであってソフィアのために積極的には動いてくれなさそうだ。
とりあえず彼に対しては笑って胡麻化しつつ、私がソフィアのために出来ることをあれこれと考えながら教室に向かった。
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