122 / 124
EX章1:学園編
第12話:クアドラプルデート?
しおりを挟む
「あれ? アルト達は?」
集合場所の目抜き通りの中にある噴水広場に向かうと、ジェニファとクリスタとエルサだけがいた。
どうやら、他の面子はまだ集まっていないらしい。
ジェニファは動きやすそうなワンピースを着ているが、それでもいわゆる貴族のお嬢様。
そういえば、この世界ではパニエやコルセットというのは、あまり聞かないな。
貴族のパーティなんかにいけば、ドレスの下に着けてる人もいるみたいだけど。
あれ結構な幅が膨らむから、普通に邪魔だと思うんだけどね。
本人以外にとっても。
ペティコートとかも、普通に着られていそうだし。
シュミーズドレスのようなものは見かけないけど、このあたりは本当にファンタジーと言うか。
逆に言えば、地球の中世の感覚がおかしいのかな?
でも、日本は日本で十二単なんてものを着ていたわけだし。
よくよく考えたら、着物も大概だな。
派手な指向が流行るお星柄ってことか。
「リック殿下が男性陣全員引き連れて、ボードパークの方に向かいましたので。どうも、お店巡りには興味が無いようで」
とはいっているが、すでに買い物はある程度楽しんだらしい。
そしてクリスタとエルサの表情を見るに、ジェニファが追い払ったのかな?
いやリック殿下のことだ。
本人が提案して、喜々として皆がついていったのだろう。
特にビンセント。
2人が行くとなると、必然アルトも行くことになる。
ガーラントが一人残されても、手持ち無沙汰になることは容易に想像できた。
高度なやり取りが行われていたのかもしれない。
「食事の時間にはこちらに来ると、おっしゃられてましたよ」
マリアがキーファのすぐそばに立っていた。
いつの間に。
というか、この姉弟は本当に謎が多い。
「じゃあ、とりあえずジャストールのお店に行ってみましょうよ」
ジェニファの言葉に、俺は不承不承頷いてしまった。
どうせ、選択肢は無いわけだと……
「お嫌でしたか」
当然、ただでさえ分かりやすい俺のことだ。
ジェニファが少し悲しそうな表情を浮かべる。
いや、嫌ってわけじゃないんだけど。
「いや……嫌ってわけじゃないんだけど、私は最近までジャストールにいましたからね。まあ、視察といった兼ね合いで、見に行く形になると思うのですが」
あっ、ジェニファの眉間に皺が寄った。
「そんな取って付けたような言葉遣いはやめてください。私とルーク様の仲じゃないですか」
そっちか。
しかし、なかなかハードルの高い要求だ。
皆のいる前で、公爵令嬢に砕けた喋り方なんて。
「私たちのことなら、気にしなくていいよ。ジャストールでも、ちょいちょい普通に喋ってたじゃん」
「そうだっけ?」
エルサの言葉を受けて、思わず考え込んでしまった。
「さあさあ、難しいことは考えないでお店に向かいましょう」
結局こうなる。
ジェニファは、有無を言わさない誘導力があるというか。
自然と全員が、彼女の意思についていってしまうというか。
……駄目じゃん。
いや、駄目ってことはないけど。
確実に彼女の望む形に誘導されそうで、怖い。
夕日を受けた町の景色が、だんだんと淡いピンクから紫へと変化しているのを眺める。
普通に放課後というか、夜に近づいているけど。
不良一行みたいだ。
こんな時間に、子供達だけで外出とか。
「ルークのお話が長いからですよ」
「酷いなクリスタ。もとはと言えば、学園長の甥の息子と俺の後ろにいる皇子様のせいだけど?」
さらにいえば、神様のせいでもある。
光の駄女神様の。
肩の袖が膨らんだワンピースで腰の辺りをリボンで結んでいるのを見ると、可愛らしい。
少し子供っぽいと思ったのは黙っておこう。
それに可愛らしいとは言っても、彼女が言うことには遠慮がない。
エルサも同じか。
2人とも気安い仲と思えば、悪い事ではないんだけれども。
「この先を行ったところでしたよね?」
「昨日オープンしたばかりなので、私もまだ二回目なんですよ」
後ろでそんな会話が聞こえてくる。
キーファとマリアだ。
昨日オープンしたばかりのお店に、今日で2回目ということは……
気に入ってもらえたと思っていいのかな?
「クリスタは、おじさんの別荘には結局泊まれなかったんだったな」
「ホテルミラーニャの方が、きっと素敵だし。別荘の方は、今度連れて行ってもらえることになったから」
ジャスパーとクリスタが、仲良く話しているのが新鮮だ。
ジャスパーも普通に女の子と、お話できるんだ。
こいつ、男と遊ぶ方が絶対楽しい派だと思ったんだけどな。
「いや、ナイトであれば女性のエスコートや会話の相手くらいできないと、上には上がれませんよ」
いつの間にかキーファがこっちに来ていた。
人の様子を盗み見ての、的確な情報ありがとう。
自分の分かりやすさのせいだと知っても、気持ち悪いからほどほどにしてほしい。
そして、チラリと見えたジェニファとジェファードの珍しい組み合わせだけど、お互いに悪い顔をしてたから近づかない方が良いだろう。
だから、2人そろってチラチラとこっちを見ないでほしい。
かなり風変わりな男女4人ずつの移動は、普通に目立つな。
いくら子供とはいえ、平民も通る道をいかにもなお坊ちゃんお嬢ちゃんの集団が歩くというのは。
はたから見たらグループデート……には、見えるわけがないか。
だったら俺たちじゃなくて、アルト達の方が年回りもいいしね。
せいぜいがジェニファとマリアが引率のお姉さんで、後輩を連れて街を歩いてる感じかな?
そうこうしているうちに、一際明るい建物が見えてきた。
へえ……色々と気になることはあるけども、電飾の看板とか。
確かに魔力基盤を開発してから、色々な機械的な魔道具を作ることは出来たけどさ。
ジャストールにはスチームパンクよろしくな工場区域もさらに増えて来てるし。
だから電化製品的なものが、色々と開発されててもおかしくないけど。
流石に電飾の看板はやりすぎだと思う。
しかも丸い発光体をいくつも並べて、縁取ったタイプ。
少し古いタイプのあれ。
たぶん、わざとだろうけど。
若干、中華な雰囲気も混じってるし。
そしてあれだけ明るい建物の管理者が、闇の精霊王とか。
その上司が暗黒神で、トップが破壊神とか。
なかなか、トンチが利いてて良いと思うよ。
うん、破壊神……
これも、アマラの入れ知恵っぽいな。
流石に店員さんが和服でもチャイナ服でもなく、洋装だったことにホッと胸をなでおろした。
集合場所の目抜き通りの中にある噴水広場に向かうと、ジェニファとクリスタとエルサだけがいた。
どうやら、他の面子はまだ集まっていないらしい。
ジェニファは動きやすそうなワンピースを着ているが、それでもいわゆる貴族のお嬢様。
そういえば、この世界ではパニエやコルセットというのは、あまり聞かないな。
貴族のパーティなんかにいけば、ドレスの下に着けてる人もいるみたいだけど。
あれ結構な幅が膨らむから、普通に邪魔だと思うんだけどね。
本人以外にとっても。
ペティコートとかも、普通に着られていそうだし。
シュミーズドレスのようなものは見かけないけど、このあたりは本当にファンタジーと言うか。
逆に言えば、地球の中世の感覚がおかしいのかな?
でも、日本は日本で十二単なんてものを着ていたわけだし。
よくよく考えたら、着物も大概だな。
派手な指向が流行るお星柄ってことか。
「リック殿下が男性陣全員引き連れて、ボードパークの方に向かいましたので。どうも、お店巡りには興味が無いようで」
とはいっているが、すでに買い物はある程度楽しんだらしい。
そしてクリスタとエルサの表情を見るに、ジェニファが追い払ったのかな?
いやリック殿下のことだ。
本人が提案して、喜々として皆がついていったのだろう。
特にビンセント。
2人が行くとなると、必然アルトも行くことになる。
ガーラントが一人残されても、手持ち無沙汰になることは容易に想像できた。
高度なやり取りが行われていたのかもしれない。
「食事の時間にはこちらに来ると、おっしゃられてましたよ」
マリアがキーファのすぐそばに立っていた。
いつの間に。
というか、この姉弟は本当に謎が多い。
「じゃあ、とりあえずジャストールのお店に行ってみましょうよ」
ジェニファの言葉に、俺は不承不承頷いてしまった。
どうせ、選択肢は無いわけだと……
「お嫌でしたか」
当然、ただでさえ分かりやすい俺のことだ。
ジェニファが少し悲しそうな表情を浮かべる。
いや、嫌ってわけじゃないんだけど。
「いや……嫌ってわけじゃないんだけど、私は最近までジャストールにいましたからね。まあ、視察といった兼ね合いで、見に行く形になると思うのですが」
あっ、ジェニファの眉間に皺が寄った。
「そんな取って付けたような言葉遣いはやめてください。私とルーク様の仲じゃないですか」
そっちか。
しかし、なかなかハードルの高い要求だ。
皆のいる前で、公爵令嬢に砕けた喋り方なんて。
「私たちのことなら、気にしなくていいよ。ジャストールでも、ちょいちょい普通に喋ってたじゃん」
「そうだっけ?」
エルサの言葉を受けて、思わず考え込んでしまった。
「さあさあ、難しいことは考えないでお店に向かいましょう」
結局こうなる。
ジェニファは、有無を言わさない誘導力があるというか。
自然と全員が、彼女の意思についていってしまうというか。
……駄目じゃん。
いや、駄目ってことはないけど。
確実に彼女の望む形に誘導されそうで、怖い。
夕日を受けた町の景色が、だんだんと淡いピンクから紫へと変化しているのを眺める。
普通に放課後というか、夜に近づいているけど。
不良一行みたいだ。
こんな時間に、子供達だけで外出とか。
「ルークのお話が長いからですよ」
「酷いなクリスタ。もとはと言えば、学園長の甥の息子と俺の後ろにいる皇子様のせいだけど?」
さらにいえば、神様のせいでもある。
光の駄女神様の。
肩の袖が膨らんだワンピースで腰の辺りをリボンで結んでいるのを見ると、可愛らしい。
少し子供っぽいと思ったのは黙っておこう。
それに可愛らしいとは言っても、彼女が言うことには遠慮がない。
エルサも同じか。
2人とも気安い仲と思えば、悪い事ではないんだけれども。
「この先を行ったところでしたよね?」
「昨日オープンしたばかりなので、私もまだ二回目なんですよ」
後ろでそんな会話が聞こえてくる。
キーファとマリアだ。
昨日オープンしたばかりのお店に、今日で2回目ということは……
気に入ってもらえたと思っていいのかな?
「クリスタは、おじさんの別荘には結局泊まれなかったんだったな」
「ホテルミラーニャの方が、きっと素敵だし。別荘の方は、今度連れて行ってもらえることになったから」
ジャスパーとクリスタが、仲良く話しているのが新鮮だ。
ジャスパーも普通に女の子と、お話できるんだ。
こいつ、男と遊ぶ方が絶対楽しい派だと思ったんだけどな。
「いや、ナイトであれば女性のエスコートや会話の相手くらいできないと、上には上がれませんよ」
いつの間にかキーファがこっちに来ていた。
人の様子を盗み見ての、的確な情報ありがとう。
自分の分かりやすさのせいだと知っても、気持ち悪いからほどほどにしてほしい。
そして、チラリと見えたジェニファとジェファードの珍しい組み合わせだけど、お互いに悪い顔をしてたから近づかない方が良いだろう。
だから、2人そろってチラチラとこっちを見ないでほしい。
かなり風変わりな男女4人ずつの移動は、普通に目立つな。
いくら子供とはいえ、平民も通る道をいかにもなお坊ちゃんお嬢ちゃんの集団が歩くというのは。
はたから見たらグループデート……には、見えるわけがないか。
だったら俺たちじゃなくて、アルト達の方が年回りもいいしね。
せいぜいがジェニファとマリアが引率のお姉さんで、後輩を連れて街を歩いてる感じかな?
そうこうしているうちに、一際明るい建物が見えてきた。
へえ……色々と気になることはあるけども、電飾の看板とか。
確かに魔力基盤を開発してから、色々な機械的な魔道具を作ることは出来たけどさ。
ジャストールにはスチームパンクよろしくな工場区域もさらに増えて来てるし。
だから電化製品的なものが、色々と開発されててもおかしくないけど。
流石に電飾の看板はやりすぎだと思う。
しかも丸い発光体をいくつも並べて、縁取ったタイプ。
少し古いタイプのあれ。
たぶん、わざとだろうけど。
若干、中華な雰囲気も混じってるし。
そしてあれだけ明るい建物の管理者が、闇の精霊王とか。
その上司が暗黒神で、トップが破壊神とか。
なかなか、トンチが利いてて良いと思うよ。
うん、破壊神……
これも、アマラの入れ知恵っぽいな。
流石に店員さんが和服でもチャイナ服でもなく、洋装だったことにホッと胸をなでおろした。
1
お気に入りに追加
1,538
あなたにおすすめの小説

元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~
冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。
俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。
そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・
「俺、死んでるじゃん・・・」
目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。
新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。
元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。
あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~
深楽朱夜
ファンタジー
13人の神がいる異世界《アタラクシア》にこの世界を治癒する為の魔術、異界人召喚によって呼ばれた主人公
じゃ、この世界を治せばいいの?そうじゃない、この魔法そのものが治療なので後は好きに生きていって下さい
…この世界でも生きていける術は用意している
責任はとります、《アタラクシア》に来てくれてありがとう
という訳で異世界暮らし始めちゃいます?
※誤字 脱字 矛盾 作者承知の上です 寛容な心で読んで頂けると幸いです
※表紙イラストはAIイラスト自動作成で作っています
3点スキルと食事転生。食いしん坊の幸福無双。〜メシ作るために、貰ったスキル、完全に戦闘狂向き〜
西園寺わかば🌱
ファンタジー
伯爵家の当主と側室の子であるリアムは転生者である。
転生した時に、目立たないから大丈夫と貰ったスキルが、転生して直後、ひょんなことから1番知られてはいけない人にバレてしまう。
- 週間最高ランキング:総合297位
- ゲス要素があります。
- この話はフィクションです。
不遇職とバカにされましたが、実際はそれほど悪くありません?
カタナヅキ
ファンタジー
現実世界で普通の高校生として過ごしていた「白崎レナ」は謎の空間の亀裂に飲み込まれ、狭間の世界と呼ばれる空間に移動していた。彼はそこで世界の「管理者」と名乗る女性と出会い、彼女と何時でも交信できる能力を授かり、異世界に転生される。
次に彼が意識を取り戻した時には見知らぬ女性と男性が激しく口論しており、会話の内容から自分達から誕生した赤子は呪われた子供であり、王位を継ぐ権利はないと男性が怒鳴り散らしている事を知る。そして子供というのが自分自身である事にレナは気付き、彼は母親と供に追い出された。
時は流れ、成長したレナは自分がこの世界では不遇職として扱われている「支援魔術師」と「錬金術師」の職業を習得している事が判明し、更に彼は一般的には扱われていないスキルばかり習得してしまう。多くの人間から見下され、実の姉弟からも馬鹿にされてしまうが、彼は決して挫けずに自分の能力を信じて生き抜く――
――後にレナは自分の得た職業とスキルの真の力を「世界の管理者」を名乗る女性のアイリスに伝えられ、自分を見下していた人間から逆に見上げられる立場になる事を彼は知らない。
※タイトルを変更しました。(旧題:不遇職に役立たずスキルと馬鹿にされましたが、実際はそれほど悪くはありません)。書籍化に伴い、一部の話を取り下げました。また、近い内に大幅な取り下げが行われます。
※11月22日に第一巻が発売されます!!また、書籍版では主人公の名前が「レナ」→「レイト」に変更しています。
ボッチになった僕がうっかり寄り道してダンジョンに入った結果
安佐ゆう
ファンタジー
第一の人生で心残りがあった者は、異世界に転生して未練を解消する。
そこは「第二の人生」と呼ばれる世界。
煩わしい人間関係から遠ざかり、のんびり過ごしたいと願う少年コイル。
学校を卒業したのち、とりあえず幼馴染たちとパーティーを組んで冒険者になる。だが、コイルのもつギフトが原因で、幼馴染たちのパーティーから追い出されてしまう。
ボッチになったコイルだったが、これ幸いと本来の目的「のんびり自給自足」を果たすため、町を出るのだった。
ロバのポックルとのんびり二人旅。ゴールと決めた森の傍まで来て、何気なくフラっとダンジョンに立ち寄った。そこでコイルを待つ運命は……
基本的には、ほのぼのです。
設定を間違えなければ、毎日12時、18時、22時に更新の予定です。

転生したらスキル転生って・・・!?
ノトア
ファンタジー
世界に危機が訪れて転生することに・・・。
〜あれ?ここは何処?〜
転生した場所は森の中・・・右も左も分からない状態ですが、天然?な女神にサポートされながらも何とか生きて行きます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初めて書くので、誤字脱字や違和感はご了承ください。

お願いだから俺に構わないで下さい
大味貞世氏
ファンタジー
高校2年の9月。
17歳の誕生日に甲殻類アレルギーショックで死去してしまった燻木智哉。
高校1年から始まったハブりイジメが原因で自室に引き籠もるようになっていた彼は。
本来の明るい楽観的な性格を失い、自棄から自滅願望が芽生え。
折角貰った転生のチャンスを不意に捨て去り、転生ではなく自滅を望んだ。
それは出来ないと天使は言い、人間以外の道を示した。
これは転生後の彼の魂が辿る再生の物語。
有り触れた異世界で迎えた新たな第一歩。その姿は一匹の…
スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜
櫛田こころ
ファンタジー
僕は、諏方賢斗(すわ けんと)十九歳。
パンの製造員を目指す専門学生……だったんだけど。
車に轢かれそうになった猫ちゃんを助けようとしたら、あっさり事故死。でも、その猫ちゃんが神様の御使と言うことで……復活は出来ないけど、僕を異世界に転生させることは可能だと提案されたので、もちろん承諾。
ただ、ひとつ神様にお願いされたのは……その世界の、回復アイテムを開発してほしいとのこと。パンやお菓子以外だと家庭レベルの調理技術しかない僕で、なんとか出来るのだろうか心配になったが……転生した世界で出会ったスライムのお陰で、それは実現出来ることに!!
相棒のスライムは、パン製造の出来るレアスライム!
けど、出来たパンはすべて回復などを実現出来るポーションだった!!
パン職人が夢だった青年の異世界のんびりスローライフが始まる!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる