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EX章1:学園編
第2話:登城
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「まったく、王族の呼び出しに対してのんびりすぎやしないか?」
王都に戻って三日目の朝、仕方なくヒュマノ城に行ったらリック殿下が呆れた表情で出迎えてくれた。
「しかも父上の下ではなく、私の方に先に顔を見せに来るとは」
いやあ、どうしても足が向かなくて。
とは言えないので、黙ってニッコリと微笑んでおく。
「とりあえず、今回の件は本当になんといったら良いものか。とりあえず、この国に住むものとして感謝の気持ちを伝えるべきだとは思うが。嘘か誠か、消えた未来についても王族として謝罪をさせてもらう。申し訳なかった。そして、ありがとう」
「いえ、起こりもしていないことに、謝罪は不要です。それに、私のためにしたことでもありますから」
無難な返事を返したつもりだけど、リック殿下の顔がもにょっているのがよく分かる。
意外といい加減そうで、真面目なんだよね……この人。
でもまあ、本当にどうでも良いというか。
今が上手くいってるから、敢えて考えないようにしている部分はある。
だから畏まって例の事件の話をされても、こちらも気持ちの置き場がないのも事実だ。
出来れば、無かったことにしたいくらいには。
というのは、今世で親しくしてくれている人たち限定だけどね。
特に母上以外の家族は、俺に気を遣い過ぎてる気もするし。
アルトのブラコンにも拍車が掛かっていて、どう対処したらいいか頭を痛めてる部分もある。
「本当になんというか……まあ私が言えたことではないな」
そうだよね。
その謝罪や感謝を受けるってのは、こちらが忖度して王族に気を遣った形なるわけだし。
別に今世で迷惑を掛けられたわけではないのだけれども、こっちが遠慮するのもおかしな話だ。
リック殿下ですらこれなら、陛下たち相手にはやりにくいことになるのはよく分かる。
だから、このまま殿下の用事を済ませたら、すぐに帰りたいくらいだ。
「そうだ! お前たちはもっと反省しろ! そして、王位を我が主に譲ったどうだ?」
後ろから聞こえてきた声に、思わず頭を抱える。
「なあ? 君の従者、凄く偉そうじゃないか?」
「偉そうなんじゃない、少なくともお前達よりは偉い! 我が主の素晴らしさに、早い時点で気付いていた点でな」
「ジェファード……少し、黙ろうか? それに、王位なんかいらないからね?」
「はっ」
本格的に俺の従者として動き出した、どこぞの第二皇子様が面倒くさいのだ。
本来ならあまり連れ歩きたくもないのだけれども、邪険にすると凄く悲しそうな表情を浮かべるのだ。
それに、前世の俺に対しても忠誠を誓ってくれていた人物だけに、無下に扱うのも気が引ける。
前世の俺がこいつを無下に扱っていたという点も含めて、不憫に思えてしまって。
「我が王に対して一国というのは、確かに浅慮でございました。うむ、お前たちは我が主の配下に加わるといい。ベゼル帝国も主の下に着くように動いているので、これで2国。そこを足掛かりに「ジェファード? 黙れと言ったんだけど?」」
なんというか忠誠を誓ってくれている割には、言うことを聞いてくれないことがちょいちょいある。
もしかしてこいつは前世の俺に対しても、こんな感じだったのかな?
ということは無下に扱っていたんじゃなくて、邪険にしていたのかもしれない。
「申し訳ございません。今の私ではすぐに用意できるのは、この二国が精一杯です。ですがいずれきっと」
「勝手に我が国を巻き込まないでくれるかな?」
「馬鹿を申すな! 消えた世界では、我らは貴様らに巻き込まれたようなものだ! 今世でもお前の愚かな弟が発端の一つであったことを、無かったことにはさせんぞ!」
ジェファードの勝手な言い分に口を挟んだリックに対して、倍以上の言葉で反論しているけど。
本当に言うことを聞いて、少し黙ってもらいたい。
これから、こいつと一緒に学園に通うことになるかと思うと、頭が痛くなってきた。
「はあ……隣国の皇子でなければ、首を跳ね飛ばしてやれるのに」
あっ、リックが物騒なことを呟きだした。
やっぱり、ジェファードの相手をするのって、疲れるよね。
懐かれてる俺でも疲れるんだもん。
やっぱり、前世でも邪険にされていたんだろうな。
そのことに対してすらも、非情な主ということで崇拝するような奴だから。
何を言っても無駄だというのは、実証済みか。
「私の首は光の勇者が光の聖剣を振るって、どうにか落とせるものだぞ? 貴様らに「ジェファード、黙れ」」
「はっ!」
流石に収拾がつきそうにないので、強めに言う。
そこまですると、ようやくきちんと言うことは聞いてくれる。
その代わりに、恍惚とした表情で身震いもするけど。
それが若干キモくて、強く言いたくないまである。
学校が始まるまでに、どうにかできたらいいけど。
「まあ、いつまでも頭を下げ合っても仕方ないですし、来たついでに報告しても良いですか?」
「なんというか、畏まった言い方をもうしなくても良いんじゃないかな? 一人でも王国を滅ぼせそうな力を持ってるんだよね?」
ジェファードが俺が敬語を使うことにも不快感を表すし、リックの言葉に対して滅ぼせそうじゃなくて滅ぼせるだと小声で呟いているのが聞こえてくる。
やっぱりどうにか教育して従者じゃなくて、友達ポジションにもっていかないと。
学園生活が、不穏なものになる。
「まあ、今は臣下の子供でしかありませんから。それよりも、ボードパークのメイン部分が完成しましたよ! トレーニング場も、一部は使用できる程度には整ってます」
「本当か!」
リックの顔に、ようやく素直な笑みが浮かばれる。
本当に好きだよね、エアボード。
ちなみに、ジャストール領では初動から数秒で最高速に達せられるよう、カタパルトの構想会議と試作が行われていることは黙っておこう。
そして、ジェファードが驚いた表情を浮かべている。
まあ、彼の知る過去にはエアボードは無かったからね。
最近になってその存在を知って、先の騒動で初めて実物を見たくらいだから。
そこまで、大々的に流用しているなんて思っても見なかっただろう。
「じゃあ、こちらからも報告だ。学園での授業に、エアボードが取り入れられるようになった。それから、一定の技術試験をクリアしたものは、登校での使用の許可も出る」
「本当ですか?」
夏休みの間に、リックの方も色々と動いてくれていたようだ。
これは、是非ともその試験をクリアしなければ。
エアボードで登校となると、かなり移動が楽になる。
なんせ、馬車や徒歩とは比べるべくもなく速いからね。
「できれば、それまでにロイヤルエディションを……」
「ああ、そちらの方は試作品を持って来てますので、一度試してもらって微調整をすれば完成ですよ」
ジェファードが凄い表情をでこっちを見ている。
ふふ、気になるようだ。
「ジェファードも、もう少し私の意に沿った行動が取れるようになったうえで、友としての関係も築いてくれたら専用機を用意するよ? 漆黒のボードとかどうだい?」
「いえ、私がそのようなものを下賜いただけるなどと、望める立場ではありませんので」
凄く興味を引いたようだけど、踏みとどまった。
そういった慎ましさがあるなら、もう少し俺に対する周囲の反応にも寛容になってもらいたい。
とはいえ、心底欲しいと思っている感情は伝わってきた。
足が微妙に動いていることから。
ボードに乗ったような足運びで。
用意だけはしておこう。
底に剣を隠しておくのも悪くないか。
ということは、やはり盾型のボードだな。
鎧に変形するとかとなると、かなりロマンを感じるけど。
かなりの重量になる。
もともと最初の世界では、フルアーマーの黒騎士だからそれでもいいか。
じゃあ重量を生かした、パワータイプのボードか。
障害物を砕いて進むレベルの。
うん、これを作るのも楽しそうだ。
王都に戻って三日目の朝、仕方なくヒュマノ城に行ったらリック殿下が呆れた表情で出迎えてくれた。
「しかも父上の下ではなく、私の方に先に顔を見せに来るとは」
いやあ、どうしても足が向かなくて。
とは言えないので、黙ってニッコリと微笑んでおく。
「とりあえず、今回の件は本当になんといったら良いものか。とりあえず、この国に住むものとして感謝の気持ちを伝えるべきだとは思うが。嘘か誠か、消えた未来についても王族として謝罪をさせてもらう。申し訳なかった。そして、ありがとう」
「いえ、起こりもしていないことに、謝罪は不要です。それに、私のためにしたことでもありますから」
無難な返事を返したつもりだけど、リック殿下の顔がもにょっているのがよく分かる。
意外といい加減そうで、真面目なんだよね……この人。
でもまあ、本当にどうでも良いというか。
今が上手くいってるから、敢えて考えないようにしている部分はある。
だから畏まって例の事件の話をされても、こちらも気持ちの置き場がないのも事実だ。
出来れば、無かったことにしたいくらいには。
というのは、今世で親しくしてくれている人たち限定だけどね。
特に母上以外の家族は、俺に気を遣い過ぎてる気もするし。
アルトのブラコンにも拍車が掛かっていて、どう対処したらいいか頭を痛めてる部分もある。
「本当になんというか……まあ私が言えたことではないな」
そうだよね。
その謝罪や感謝を受けるってのは、こちらが忖度して王族に気を遣った形なるわけだし。
別に今世で迷惑を掛けられたわけではないのだけれども、こっちが遠慮するのもおかしな話だ。
リック殿下ですらこれなら、陛下たち相手にはやりにくいことになるのはよく分かる。
だから、このまま殿下の用事を済ませたら、すぐに帰りたいくらいだ。
「そうだ! お前たちはもっと反省しろ! そして、王位を我が主に譲ったどうだ?」
後ろから聞こえてきた声に、思わず頭を抱える。
「なあ? 君の従者、凄く偉そうじゃないか?」
「偉そうなんじゃない、少なくともお前達よりは偉い! 我が主の素晴らしさに、早い時点で気付いていた点でな」
「ジェファード……少し、黙ろうか? それに、王位なんかいらないからね?」
「はっ」
本格的に俺の従者として動き出した、どこぞの第二皇子様が面倒くさいのだ。
本来ならあまり連れ歩きたくもないのだけれども、邪険にすると凄く悲しそうな表情を浮かべるのだ。
それに、前世の俺に対しても忠誠を誓ってくれていた人物だけに、無下に扱うのも気が引ける。
前世の俺がこいつを無下に扱っていたという点も含めて、不憫に思えてしまって。
「我が王に対して一国というのは、確かに浅慮でございました。うむ、お前たちは我が主の配下に加わるといい。ベゼル帝国も主の下に着くように動いているので、これで2国。そこを足掛かりに「ジェファード? 黙れと言ったんだけど?」」
なんというか忠誠を誓ってくれている割には、言うことを聞いてくれないことがちょいちょいある。
もしかしてこいつは前世の俺に対しても、こんな感じだったのかな?
ということは無下に扱っていたんじゃなくて、邪険にしていたのかもしれない。
「申し訳ございません。今の私ではすぐに用意できるのは、この二国が精一杯です。ですがいずれきっと」
「勝手に我が国を巻き込まないでくれるかな?」
「馬鹿を申すな! 消えた世界では、我らは貴様らに巻き込まれたようなものだ! 今世でもお前の愚かな弟が発端の一つであったことを、無かったことにはさせんぞ!」
ジェファードの勝手な言い分に口を挟んだリックに対して、倍以上の言葉で反論しているけど。
本当に言うことを聞いて、少し黙ってもらいたい。
これから、こいつと一緒に学園に通うことになるかと思うと、頭が痛くなってきた。
「はあ……隣国の皇子でなければ、首を跳ね飛ばしてやれるのに」
あっ、リックが物騒なことを呟きだした。
やっぱり、ジェファードの相手をするのって、疲れるよね。
懐かれてる俺でも疲れるんだもん。
やっぱり、前世でも邪険にされていたんだろうな。
そのことに対してすらも、非情な主ということで崇拝するような奴だから。
何を言っても無駄だというのは、実証済みか。
「私の首は光の勇者が光の聖剣を振るって、どうにか落とせるものだぞ? 貴様らに「ジェファード、黙れ」」
「はっ!」
流石に収拾がつきそうにないので、強めに言う。
そこまですると、ようやくきちんと言うことは聞いてくれる。
その代わりに、恍惚とした表情で身震いもするけど。
それが若干キモくて、強く言いたくないまである。
学校が始まるまでに、どうにかできたらいいけど。
「まあ、いつまでも頭を下げ合っても仕方ないですし、来たついでに報告しても良いですか?」
「なんというか、畏まった言い方をもうしなくても良いんじゃないかな? 一人でも王国を滅ぼせそうな力を持ってるんだよね?」
ジェファードが俺が敬語を使うことにも不快感を表すし、リックの言葉に対して滅ぼせそうじゃなくて滅ぼせるだと小声で呟いているのが聞こえてくる。
やっぱりどうにか教育して従者じゃなくて、友達ポジションにもっていかないと。
学園生活が、不穏なものになる。
「まあ、今は臣下の子供でしかありませんから。それよりも、ボードパークのメイン部分が完成しましたよ! トレーニング場も、一部は使用できる程度には整ってます」
「本当か!」
リックの顔に、ようやく素直な笑みが浮かばれる。
本当に好きだよね、エアボード。
ちなみに、ジャストール領では初動から数秒で最高速に達せられるよう、カタパルトの構想会議と試作が行われていることは黙っておこう。
そして、ジェファードが驚いた表情を浮かべている。
まあ、彼の知る過去にはエアボードは無かったからね。
最近になってその存在を知って、先の騒動で初めて実物を見たくらいだから。
そこまで、大々的に流用しているなんて思っても見なかっただろう。
「じゃあ、こちらからも報告だ。学園での授業に、エアボードが取り入れられるようになった。それから、一定の技術試験をクリアしたものは、登校での使用の許可も出る」
「本当ですか?」
夏休みの間に、リックの方も色々と動いてくれていたようだ。
これは、是非ともその試験をクリアしなければ。
エアボードで登校となると、かなり移動が楽になる。
なんせ、馬車や徒歩とは比べるべくもなく速いからね。
「できれば、それまでにロイヤルエディションを……」
「ああ、そちらの方は試作品を持って来てますので、一度試してもらって微調整をすれば完成ですよ」
ジェファードが凄い表情をでこっちを見ている。
ふふ、気になるようだ。
「ジェファードも、もう少し私の意に沿った行動が取れるようになったうえで、友としての関係も築いてくれたら専用機を用意するよ? 漆黒のボードとかどうだい?」
「いえ、私がそのようなものを下賜いただけるなどと、望める立場ではありませんので」
凄く興味を引いたようだけど、踏みとどまった。
そういった慎ましさがあるなら、もう少し俺に対する周囲の反応にも寛容になってもらいたい。
とはいえ、心底欲しいと思っている感情は伝わってきた。
足が微妙に動いていることから。
ボードに乗ったような足運びで。
用意だけはしておこう。
底に剣を隠しておくのも悪くないか。
ということは、やはり盾型のボードだな。
鎧に変形するとかとなると、かなりロマンを感じるけど。
かなりの重量になる。
もともと最初の世界では、フルアーマーの黒騎士だからそれでもいいか。
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