魔王となった俺を殺した元親友の王子と初恋の相手と女神がクズすぎるので復讐しようと思ったけど人生やり直したら普通に楽しかった件

へたまろ

文字の大きさ
上 下
76 / 124
第3章:覚醒編(開き直り)

第23話:それぞれの評価

しおりを挟む
「しかし、本当に異質な街だな」
「というよりも、異質な領地というべきかと」

 ルークに用意してもらった部屋でアイゼン辺境伯の息子であるビンセントと、ミラーニャの町についてあれこれと感じたことを話す。
 真面目な感じではあるが、なんといったらいいのか。
 純粋に、感想を言い合って楽しんでいるというべきか。
 どうにも、この感情をうまく言葉にすることができない。
 確かに表向きは遊びにきたことになっているが、視察も兼ねている。
 ジャストールの産業について色々と調査もしないといけない。
 そのうえで、王都で取り入れられる部分を発掘したり、または後々の問題が起こりそうなものはないのかを調査したりと。
 やることはたくさんある。
 たくさんあるのだが……身が入らない。
 そんなことは抜きにして、ただただ楽しみたい。

「随分と楽しんでいらっしゃるようですが」
「声に出てた?」
「ええ」 

 そうか……気を付けないと。
 どうも、アルトやルークといると調子が狂う。
 私は自分が兄弟で一番、王族らしいと思っていたのだが。
 いや、王らしいではなく、王族らしいだ。
 国王なんて窮屈な仕事を、私は望むことはない。
 というよりもだ……正直にいえば、仕事すらしたくない。
 好きなことをやってそれが国益につながって、嫌な仕事はしなくていいという免罪符を手に入れる。
 そのために、今を頑張っているというのに。
 頑張れない

 この部屋からして、王城の自室より快適なのだ。
 なんというか……贅沢なことこの上ない。
 だから、気が緩んでしまうのは仕方ないよね?

 だめだな。
 これ以上だらしない姿を友人に見せるわけにはいかない。
 兄が王になったとき、そして私が国の事業を何か任されたとき。
 味方として傍にいてくれる予定の人材だ。
 アルトとは別の方向で優秀だから、ビンセントも手放したくはないな。
 
 仕方ない……真面目に、意見交換をするか。
 まずは町に入る前の、あの件からだな。
 

「気付いたか?」
「はっ?」

 私の質問にビンセントが、不思議そうな表情を浮かべる。
 ふふ、打てば響くルークになれすぎてしまった。
 全部を言わなくても、察してくれる便利な友人の弟。
 目の前の友人は彼ではない。

 具体的に言わないと、分からないよな。
 しかし、もう少しだけ試してみるか。
 
 机に置かれたデキャンタから、水をコップに注いで喉を潤す。
 デキャンタを受け皿に戻すと、デキャンタの底と受け皿が青く光を放つ。
 そして注いだ分だけ、水がデキャンタに戻る。

「その魔道具のことですか?」
「違うよ、この領地に入って少し経ってからのことだよ」
「はあ、この町に関して……」
「ではない。くる道すがらの街道の方だ」
「と言うと?」

 思わずため息が漏れる。
 といっても、ビンセントの実家もアイゼン辺境領。 
 この領地と隣接した場所で、何よりもジャストール領の恩恵と影響を色濃く受けている。
 もしかしたら、隣の領地となるアイゼン辺境領もそうなのかもしれない。
 ならば、これは私が意地悪だったか。

「やけに野営や、野宿をしているものが多くなかったか?」
「我が領地と比べて、気持ち多い程度かと。王都側に関してはですが。反対の帝国側ではあまり見かけませんね」

 そうなのだ。
 街道で野営をしているものが、他の領地と比べて圧倒的に多いのだ。
 まるで、盗賊や野盗に襲われる心配などまるでしていないかのように。
 そもそも、その街道を行き交う商人や旅人の数も多い。
 そして、やはりアイゼン辺境伯領もそれなりに、野営をする者たちが多いのか。
 であれば、辺境伯領も治安が良いのだろう。
 羨ましいことだ。
 ジャストール領が王都の側であったならと、アルトと知り合ってから思わなかったことはない。
 言っても、栓の無いことだが。

「治安が良いのだろう」
「確かに、この辺りで野盗が出たという話はほぼ聞きませんね」
「ずいぶんと余裕があるのだな。野盗などしなくとも、食えて行けてるのだろう」

 生活が豊かであれば、悪事に手を染めようなどとは思わんだろうな。
 ルークの言葉が頭をよぎる。
 衣食足れば則ち栄辱を知る……か。
 自信を無くすなー……
 それを領民に対して実践する力を、自力で勝ち得ているところにも。
 私なんか、やろうと思えばできる立場でもあるのに。

「というよりも、馬よりも小回りが利くエアボード部隊が町や村にある程度編成されてますからね」

 若干後ろ向きになりかけていたところを、ビンセントの言葉で現実に引き戻された。
 危ないなー。
 卑屈になるところだった。
 そんな姿を、友人に見られるわけにはいかない。

 それにしても、エアボード部隊と来たか。
 
 子供の遊具と言いながらも、しっかりと軍事利用しているようで。
 これに関しては、アルトとルークから詳しく聞く必要があるな。
 できるなら、王都周辺にも配備したいものだ。
 練度に問題があるなら、ジャストールから何人か指導要員で騎士を回してもらおう。
 王都からごっそりと職人を連れて行ったんだ、そのくらい問題ないだろう。

「しかし、本当に驚かされっぱなしだよ」

 思わずため息を吐きながら、目の前のコップを見つめる。
 表面に水滴がつくくらいには冷えているのだが、この部屋だって決して暑いわけじゃない。
 物一つとってもこれだ。
 しかも、王都に入ってきてない技術の粋が集められているのが一目で分かる。
 
 机の上のフルーツバスケットにしても、色とりどりの果物が置かれている。
 食べ方が分からないものも、多々あるが。
 部屋付きの使用人に頼めば、皮を剥いて食べやすいようにカットしてくれる。
 
 まったく見たことのない道具も。

 パインという南の方の果物。
 そして、部屋付きの使用人が手にしたのは、見慣れない道具。
 パインの真ん中に棒のようなものをさしてクルクルと回すと、見事に果肉だけが現れる。
 皮が固くてゴツゴツしてるのに、こんなに簡単に。
 そして、それを輪切りにしてくれるわけだが……
 楽にこの食べにくい果物を食べるために、こんなものを真面目に開発したのか。
 いや、確かに便利だけども。
 うん、便利だけどさ。
 
 果物の飾り方も、凄いというか。
 リンゴの皮を残して兎みたいにしていたのも、ちょっと面白かったな。
 褒めるんじゃなかった。

 その兎のリンゴに少し気をよくしただけなのに、ルークが料理人を呼んで何か耳打ちをしていた。
 いや、飾り切り専門の調理師と言われても、よく分からない。
 すぐに理解したけども。
 綺麗な葉っぱの形をしたリンゴやら、押したら長方形にカットされたリンゴが出てくる立体パズルのようにカットされたリンゴ。
 白鳥のように切られたリンゴ……表面に絵が描かれているようなリンゴ。
 そして、本物と見紛う立体的なバラの花束が象られた大きなスイカがど真ん中に置いてあった。

 は……ははは。
 食べ物どころか、果物の切り方一つとってもこれだ。

 上を見上げれば、これまた灯りの魔道具も素晴らしいとしか言いようがない。
 離れた場所にあるスイッチに触れるだけで、灯りが点いたり消えたりするのだが。
 そうスイッチを一か所に集めるという発想が凄い。
 この部屋の色々な魔道具を、一か所で全て操作できる。
 その装置が、部屋に絶妙な配置で数カ所設置してあるのだ。
 足元の灯りだけをつけることもできる。

「王都に戻ったら、私の部屋の改装をルークにお願いすることにしよう」
「私も是非お願いしたいですね」
「じゃあ、2人でお願いしようか」
「ええ」

 それから、とりとめのない会話をする。
 といっても、この街の話だけでも話のネタに困ることはない。

「しかし、傑作でしたね」
「というと?」
「まさか、王族に米を振舞うなんて」
「ああ……」

 振舞われたというよりも、私が強請ったという方が正しいが。
 あまりにルークが食べるおむすびなる食べ物が魅力的だったからね。

「あんなものを家畜に食べさせるためだけに収穫していたなんて、本当にもったいないことをしたと思っているよ」
「この辺りや、うちの領地では割と定番の穀物になりつつあるんですけどね。知らないと、どうも忌避されるもので」

 それもそうだろう。
 米といったら、普段は家畜の餌としてしか使ってないからね。
 とはいえ、食わず嫌いはだめだな。
 ジャガイモなんて、素晴らしい食べ物の代表格だ。
 比較的……うむ、容易とまでは言わないまでも簡単に数が作れて、あれだけ料理にバリエーションがあって美味いとなれば。

「彼の食に関する知識の出所は、いったいなんなのだろうね?」
「さあ? 分かりかねますね」
「そうだ食といえば、畑も他の領地と比べて規模が大きすぎるように見えたけど。あれだけの土地を耕して管理する人数が、他の領地よりも少ないとなれば……」
「秘匿はしてないようなので、周辺領地でも収穫量は上がってますが……ジャストールは、ずば抜けてますね。二期作や二毛作、ハウス栽培に、プランター栽培、水耕栽培と多種多様な栽培方法も考案実施してるようですし」
「接ぎ木や、あとは芋のつるを切って挿し穂だっけ? で数を増やす方法とか……農家でもないのに、凄い知識量だよね」
「知識といっていいものか……この国どころか、周辺国でも聞かない栽培方法ですよ」

 本当に不思議な子だ。
 そもそもつるを切ったら枯れるのが普通だと思うのに。
 まさか、その切ったつるから根が出て、また育つなんて誰が思うだろうか。

 とにかく暇をする暇がないくらいに、この街での生活は楽しい。
 王都に帰りたくなくなる程度には。

「ダメですよ」
「……いいよね、君は」
「フッ」
「腹立つなー。羨ましいよ、こんな素晴らしい領地の隣の領地の跡取り生まれたことが。国王陛下の次男なんかよりよっぽど素晴らしい立場だと思うよ?」
「それは流石に陛下に対して、不敬かと」

 ビンセントの言葉に、深いため息で返事を返しておいた。

***
「やっぱり、おかしいですよ」
「そういうなジャスパー」

 弟がはしゃいでいる。
 いや分からなくはないが、アルトとルークの打ち合いを必死に目で追ったが。
 全然追い切れなかった。
 アルトのやつ、だいぶ手加減してやがった。

 とはいえ、そのアルトが手加減できないほどの実力を、俺の弟と同じ若干12歳のルークが持っていることの方が恐ろしい。
 本当に……

「この領地の兵たちは、加護持ちも多いと聞く」
「そのようですね」
「その兵たちが口を揃えて、アルトが領内最強で次がルークと言っているんだ。陛下直属の騎士団のベテラン騎士の足元にすら及ばない私たちが、力を測ろうというのがそもそも身の程知らずな行為だったのかもしれないな」
「兄上」

 俺の言葉にジャスパーが泣きそうな顔を浮かべているが、事実だ。
 確かに近衛までいくと、若手にすら後れを取るが。
 正規の騎士でもまだ入隊して年の浅いものなら、俺の方が強いという自負はある。
 言っても騎士団元最強の祖父と、現最強の父を持つのだ。
 いくら子供とは言え、そのくらいはできる程度に鍛えられている自覚もある。

 ジャスパーも決して筋が悪いわけじゃない。
 最近はルークに稽古をつけてもらって、メキメキと実力を伸ばしている。
 だがそれはそれ、これはこれ。

 そもそも、加護持ちの騎士相手だと、いくら新人相手でもたぶん俺でも手に余る。
 その加護持ちの騎士どころか、加護持ちのベテラン騎士が2人の方が強いと言っているのだ。
 まあ、神の加護を受けた人間というのは、英雄クラスと呼ばれているからね。
 一国に一人とか、一世代に一人とか。
 うん、この領地には複数いるうえに、領主の子息、子女全員が神の加護持ちと来た。
 
 独立も、国家転覆も狙えるんじゃないかな?
 聞けば、アイゼン辺境伯はもしジャストールが王城と揉めたら、流石に不干渉かジャストールに付くと陰で言ってるらしい。
 ということが陛下の耳にも届いているが、誰も責められまい。
 神や精霊の加護を持つ軍団を相手に、遠く離れた王都から援軍が来るまで持ちこたえろというのは無理難題だ。
 後詰めなんか、絶対に間に合わないのは誰だって分かる。

「動きが人間離れしてました」
「まあ、アルトは元から人間離れした動きしていたし……エアボードに乗っているときはアルトとルークだけじゃなくて、ビンセントとリック殿下も人間離れした動きはしてるかな?」

 エアボードに関しては、俺は残念ながらこの4人の後塵を拝すことになっているが。
 はあ……上には上がいるという言葉をよく聞くが。
 同世代にこうも上だと思える人間が多いと、流石に凹むな。

「まあ、鍛錬を積むしかないだろう。幸いにも俺はアルトともルークとも仲が良いし、お前もそうだろう?」
「……まあ、はい。アルト殿はとても優しく丁寧に指導してくれますし、ルークはあまり言葉では教えてくれませんが、ヒントは毎回くれます。終わったあとで助言もしてくれます」

 ルークからも子ども扱いされているのか。
 思わず、弟の頭を撫でる。

「今は、良い縁を繋いだと思おう。目標は彼らを超えることだ」
「いや、それじゃダメだってルークが言ってましたよ?」
「ん?」
「世界最強を目指さないと、ルークはともかくアルトには絶対に勝てないって」

 うん、それはアルトを超えるという目標=世界最強だから同じってこととも言えなくもないかな?
 違うかな?
 違うよな……
 志が低いってことか。
 
 はあ……目指すか、世界最強。
しおりを挟む
感想 38

あなたにおすすめの小説

ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活

天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

不遇職とバカにされましたが、実際はそれほど悪くありません?

カタナヅキ
ファンタジー
現実世界で普通の高校生として過ごしていた「白崎レナ」は謎の空間の亀裂に飲み込まれ、狭間の世界と呼ばれる空間に移動していた。彼はそこで世界の「管理者」と名乗る女性と出会い、彼女と何時でも交信できる能力を授かり、異世界に転生される。 次に彼が意識を取り戻した時には見知らぬ女性と男性が激しく口論しており、会話の内容から自分達から誕生した赤子は呪われた子供であり、王位を継ぐ権利はないと男性が怒鳴り散らしている事を知る。そして子供というのが自分自身である事にレナは気付き、彼は母親と供に追い出された。 時は流れ、成長したレナは自分がこの世界では不遇職として扱われている「支援魔術師」と「錬金術師」の職業を習得している事が判明し、更に彼は一般的には扱われていないスキルばかり習得してしまう。多くの人間から見下され、実の姉弟からも馬鹿にされてしまうが、彼は決して挫けずに自分の能力を信じて生き抜く―― ――後にレナは自分の得た職業とスキルの真の力を「世界の管理者」を名乗る女性のアイリスに伝えられ、自分を見下していた人間から逆に見上げられる立場になる事を彼は知らない。 ※タイトルを変更しました。(旧題:不遇職に役立たずスキルと馬鹿にされましたが、実際はそれほど悪くはありません)。書籍化に伴い、一部の話を取り下げました。また、近い内に大幅な取り下げが行われます。 ※11月22日に第一巻が発売されます!!また、書籍版では主人公の名前が「レナ」→「レイト」に変更しています。

あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜
ファンタジー
13人の神がいる異世界《アタラクシア》にこの世界を治癒する為の魔術、異界人召喚によって呼ばれた主人公 じゃ、この世界を治せばいいの?そうじゃない、この魔法そのものが治療なので後は好きに生きていって下さい …この世界でも生きていける術は用意している 責任はとります、《アタラクシア》に来てくれてありがとう という訳で異世界暮らし始めちゃいます? ※誤字 脱字 矛盾 作者承知の上です 寛容な心で読んで頂けると幸いです ※表紙イラストはAIイラスト自動作成で作っています

転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア
ファンタジー
世界に危機が訪れて転生することに・・・。 〜あれ?ここは何処?〜 転生した場所は森の中・・・右も左も分からない状態ですが、天然?な女神にサポートされながらも何とか生きて行きます。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 初めて書くので、誤字脱字や違和感はご了承ください。

異世界無知な私が転生~目指すはスローライフ~

丹葉 菟ニ
ファンタジー
倉山美穂 39歳10ヶ月 働けるうちにあったか猫をタップリ着込んで、働いて稼いで老後は ゆっくりスローライフだと夢見るおばさん。 いつもと変わらない日常、隣のブリっ子後輩を適当にあしらいながらも仕事しろと注意してたら突然地震! 悲鳴と逃げ惑う人達の中で咄嗟に 机の下で丸くなる。 対処としては間違って無かった筈なのにぜか飛ばされる感覚に襲われたら静かになってた。 ・・・顔は綺麗だけど。なんかやだ、面倒臭い奴 出てきた。 もう少しマシな奴いませんかね? あっ、出てきた。 男前ですね・・・落ち着いてください。 あっ、やっぱり神様なのね。 転生に当たって便利能力くれるならそれでお願いします。 ノベラを知らないおばさんが 異世界に行くお話です。 不定期更新 誤字脱字 理解不能 読みにくい 等あるかと思いますが、お付き合いして下さる方大歓迎です。

勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる! ×ランクだと思ってたギフトは、オレだけ使える無敵の能力でした

赤白玉ゆずる
ファンタジー
【コミックス第1巻発売です!】 早ければ、電子書籍版は2/18から販売開始、紙書籍は2/19に店頭に並ぶことと思います。 皆様どうぞよろしくお願いいたします。 【10/23コミカライズ開始!】 『勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる!』のコミカライズが連載開始されました! 颯希先生が描いてくださるリュークやアニスたちが本当に素敵なので、是非ご覧になってくださいませ。 【第2巻が発売されました!】 今回も改稿や修正を頑張りましたので、皆様どうぞよろしくお願いいたします。 イラストは蓮禾先生が担当してくださいました。サクヤとポンタ超可愛いですよ。ゾンダールもシブカッコイイです! 素晴らしいイラストの数々が載っておりますので、是非見ていただけたら嬉しいです。 【ストーリー紹介】 幼い頃、孤児院から引き取られた主人公リュークは、養父となった侯爵から酷い扱いを受けていた。 そんなある日、リュークは『スマホ』という史上初の『Xランク』スキルを授かる。 養父は『Xランク』をただの『バツランク』だと馬鹿にし、リュークをきつくぶん殴ったうえ、親子の縁を切って家から追い出す。 だが本当は『Extraランク』という意味で、超絶ぶっちぎりの能力を持っていた。 『スマホ』の能力――それは鑑定、検索、マップ機能、動物の言葉が翻訳ができるほか、他人やモンスターの持つスキル・魔法などをコピーして取得が可能なうえ、写真に撮ったものを現物として出せたり、合成することで強力な魔導装備すら製作できる最凶のものだった。 貴族家から放り出されたリュークは、朱鷺色の髪をした天才美少女剣士アニスと出会う。 『剣姫』の二つ名を持つアニスは雲の上の存在だったが、『スマホ』の力でリュークは成り上がり、徐々にその関係は接近していく。 『スマホ』はリュークの成長とともにさらに進化し、最弱の男はいつしか世界最強の存在へ……。 どん底だった主人公が一発逆転する物語です。 ※別小説『ぶっ壊れ錬金術師(チート・アルケミスト)はいつか本気を出してみたい 魔導と科学を極めたら異世界最強になったので、自由気ままに生きていきます』も書いてますので、そちらもどうぞよろしくお願いいたします。

3点スキルと食事転生。食いしん坊の幸福無双。〜メシ作るために、貰ったスキル、完全に戦闘狂向き〜

西園寺わかば🌱
ファンタジー
伯爵家の当主と側室の子であるリアムは転生者である。 転生した時に、目立たないから大丈夫と貰ったスキルが、転生して直後、ひょんなことから1番知られてはいけない人にバレてしまう。 - 週間最高ランキング:総合297位 - ゲス要素があります。 - この話はフィクションです。

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

処理中です...