魔王となった俺を殺した元親友の王子と初恋の相手と女神がクズすぎるので復讐しようと思ったけど人生やり直したら普通に楽しかった件

へたまろ

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第2章:王都学園編

第6話:リカルド

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「何を揉めているんだ?」

 周囲の人の視線がこちらに移ったことで、リカルドが興味を持ってしまった。
 残りの四天王のジャスパー、キーファ、オラリオもセットだ。
 リカルドが騒ぎの中心に俺がいるのを見て、露骨に嫌な顔を浮かべる。

「お姉さまのおっしゃっている意味が「二度目よ? 私が、あなたに何をしているか聞いているのだけど」」

 こっちは、それどころじゃない。
 リカルドの問いかけが聞こえないのか、バルザックがジェニファに再度質問を投げかけて怒られている。

「こ、こいつが不正をして、主席を取ったから問い詰めているんだよ」
「不正? どのような?」
「そ……それは、職員から試験内容を横流ししてもらったんだ」

 馬鹿……

「あなた、自分が何を言ってるか分かっているの?」

 ジェニファの声が1オクターブ下がった。 
 これは、かなりキレているな。
 
「証拠はあるんでしょうね?」

 ドスも聞いている。
 周囲のざわめきが、ピタリとやむ。
 そして、リカルドも黙る。
 怒れるジェニファを見て。

「そ……それを、今からこいつに確認するところだ」
「あなた、最近馬鹿になったと思ってたけど……ここまで、大馬鹿者になっていたなんて」
「ば、馬鹿ってなんだよ!」
「おい、ジェニファ」

 バルザックに詰め寄って、胸倉を掴もうとしたところでリカルドが割って入る。
 他の3人は……微妙に距離を置いているな。
 いいのかな?
 そんなので。

 というか、俺ももう空気状態なんだからお暇しても、いいかな?
 だめかな?

「あら、リカルド殿下。何か御用かしら?」
「いや、バルザックとそいつが揉めているのが目に入ってな。ジェニファも何かされなかったか?」
「はあ? 何かしてたのはうちに愚弟の方ですよ。言いがかりをつけて、下級貴族をいじめていたから止めに入ったのですが? 何か、問題でも?」

 急に俺のことを下級貴族呼ばわりしたけど、あれか……リカルドに目を付けられないようにという配慮かな?
 さっきの、私のルーク発言は無かったことにしたのかな?
 あれだけ多くの人に聞かれたら、無かったことにはならないと思うのだが。

「そうなのか? バルザック」
「いや、そいつがひっ!」

 何か言いかけたバルザックを、ジェニファが睨んで黙らせる。
 お姉さんこわーい……凛として奇麗だとかって思ったのは内緒だけど。

「おい、ジェニファ! 睨むなよ、バルザックが怖がっている」
「それ以上そこの愚弟に口を開かれると、うちが困りますからね」
「俺に聞かれて困る「はあ……リカルド? あなたもなんなの? 最近おかしいですよ?」」

 リカルドが訝し気な表情をして、ジェニファに詰め寄ろうとして睨まれる。
 ジェニファの方が背が高いから、見下されてる感じかな?
 その目には、侮蔑の色が含まれている。

「王子ともあろう方が、俺? 先ほどから、言葉遣いが悪いんじゃなくて?」
「ふん、そんなこと関係「へえ、私には関係がないと?」」

 ジェニファ、怖い。
 王子相手でも遠慮がない。
 そんなことを思っていたら、また後ろでざわめきが。

「いったいどうしたというんだい? こんなところで集まって」
「おっ、ルークじゃないか。早速、リカルド殿下と仲良くなったのか?」

 そこに、新たにやってきたのは第二王子のリック殿下と、兄のアルト。
 これで、落ち着いてくれるといいけど。

***
「バルザック……君は、馬鹿じゃないのか?」

 リックが呆れた様子でため息を吐く。
 その目には、失望の色がありありと浮かんでいる。
 いつも、少しおどけた様子の明るいリックしか見ていないから、新鮮だ。
 年上の先輩でもあり、又従兄としてちゃんとしてるんだな。
 普段の様子とまったく違って、少し安心した。
 
「お前というやつは……」

 その横で、ジェニファとバルザックに似た若い男性が、同じようにため息を吐く。
 ロジャー・フォン・ヒュマノ。
 彼女たちの兄であり、学園教師でもある。
 ロジャーは将来的には学園長として勤めることになるだろうから、早い段階で教員をやりつつ中の運営のことも学んでいるらしい。
 一般教員と、管理職の2つの肩書を持っているとか。
 ことのあらましを居合わせた教師に告げると、彼のもとに連絡がいったのか、都合をつけて慌てて戻ってきた。

「よりによって、おじいさまが統括するこの学園の不正を疑うところか、他の生徒の前でそれを糾弾するとか……呆れてものも言えないよ」
「申し訳ありません」

 ロジャーに叱られて、バルザックが必死に頭を下げている。
 そりゃそうだ。
 身内の恥を、思いっきり人前で叫んで晒しているような状況だし。

「それも証拠も何も用意してない状態で、よくもまあそこまで強気に出られたものだ」

 そして、なぜか俺はアルトとジェニファに挟まれて、真ん中で紅茶を頂いている。
 公爵家に拉致られて。
 こんな同級生のお宅、お呼ばれは嫌だ。
 帰りたい。

「そういえば、ロイヤルエディションの話聞きましたよ」
「ど、どなたから?」
「リック殿下ですよ」

 ロジャーに任せておけば大丈夫と思ったのか、ジェニファが楽しそうに俺に話しかけてくる。

「オリジナルのカスタマイズだったら、ジェニファ嬢の分もできるんじゃないか?」

 アルトも、食いついてきた。
 彼も、色々とカスタマイズされたエアボードを何枚か持ってるからな。

「そうですね、希望があれば代金さえ頂ければ」
「本当ですか? それは、デザインの方もですの?」
「ええ、ボードのサイズ、形に見合ったデザインを書ける方がいらっしゃればいいのですが。もし、難しいようでしたら、こちらで希望を聞いて何枚か案を出しますよ」

 しかし、このクッキー美味しいな。
 うちで作っているものと同じような食感なんだが、ちょっと変わった風味がする。
 何か、知らない香草でも使われているのかな?

「このクッキー美味しいですね」
「まあ! 本当ですか! そちら、私が焼いたのですよ」

 えっ?
 まじで?

「ああ、ルーク、ジェニファ嬢はお菓子作りが趣味でね。町のパティシエの方でも唸るほどの、腕の持ち主なんだよ」
「まあ、アルト様ったら。まだまだ、修行中です! それに、元のレシピは、そちらから回ってきたものをアルト様から頂いているわけですし」

 そうか、うちで開発したお菓子のレシピを元に、アレンジしているのか。
 これは、良いアレンジだ。

「リカルドッ!」

 せっかく奇麗なお嬢さんと和気あいあいとしてたのに……
 リックの怒鳴り声とあまりの迫力に、あたりは水を打ったような静けさになってしまった。
 別に俺たちが怒られたわけじゃないのに、思わず姿勢を正してしまった。
 何かしらのスキルか?
 そのリックが、リカルドの目をジッと見る。

「今のままの君を、学園に通わせるのは私は不安しかないよ?」
「兄貴「あにき? 私は、そんなものではないですよ?」」
「……兄上」

 流石のリカルドも逆らえないのか、膝の上で拳をギュッと握って小刻みに震えつつ俯き気味に下唇を噛んでいる。
 目が助けを求めるように彷徨っているが、それを見たリックとロジャーが厳しい視線を送る。
 完全に俯くリカルド。

「本当にどうしたんだい? 最近のお前の言動は、本当におかしいと自分で思わないのかい?」

 リックの言葉に、リカルドは口を真一文字に引き結んで、黙り込んでいる。
 その様子に、リックが再度ため息を吐く。

 横では、ロジャーが椅子に座ったまま前かがみになって、バルザックに目線の高さを合わせて話しかける。

「私も、お前を生徒として受け入れるのは、少し問題があるような気がしてきた」
「あに……お兄さま」

 流石に真横でリカルドが怒られたのに、同じことをするほど愚かではないか。
 バルザックも、同じようなことを兄に諭されている。

「お兄さまも、リックも怖いねー」
「ちょっ、ジェニファ嬢。いまは、茶化してもいい空気ではないよ?」
「ジェニファ様」

 ジェニファが能天気にそんなことをのたまうものだから、アルトも俺も小声で注意を促す。

「まあ、あの2人は本当に最近おかしいから、良い薬になるといいけど」

 俺たちの話し声が気になるのか、リカルドとバルザックがこっちをチラチラと見てくる。
 気まずいけど、つい見られるとこっちも見ちゃうよね?
 目があった。
 ああ、ほら君たち。
 そんな説教の最中に、堂々とよそ見しちゃだめだよ。
 お前のせいでみたいな目を俺に向けてきてるけど、完全に自業自得だろう。
 それに、そんな態度だと……

「分かっているのか? 全く反省した様子が見られないけど? 外でそのような言葉遣い……王族としての自覚というものが足りなさすぎる。それに、最近の君の行動は短慮に過ぎる。目に余る態度も増えている」
「それは、俺は……光のゆ「はあ? まだ、そんなことを言っているのか? ……はぁ。もういい、お前には幻滅した。よーく分かったよ、私の方から陛下と王太子殿下に報告する」
「兄上!」
「黙れ! 謝罪以外は聞かんぞ? ただし、ふざけたことを言うなら私が容赦しない。これ以上、ロジャー兄上達と友の前で王族の恥を晒すな」
「……」
「黙ったってことは、謝罪も反省もする気がないということだな?」

 リックが完全に白けた様子で、立ち上がる。

「私は先に帰るよ。お前は歩いて帰って、少しは頭を冷やすんだね」

 そういうと、リックは深々とため息を吐いてロジャーとジェニファ―に挨拶をする。
 それから部屋を出ようとして、こちらを振り返って立ち止まる。

「何をしてるんだい? アルト、ルーク、行きますよ?」

 そんな、助さん格さんみたいに言われても。
 いや、ザーボ〇さん、ド〇リアさんかな?
 というか、まだジェニファ嬢と話をしている途中なのですが?

「もうお帰りになられるので?」
「父と兄に報告しないといけないことができましたので」
「じゃあ、クッキーを包むお時間だけいただけないかしら? ルーク様に気に入っていただけたのが嬉しくて」

 いや、この空気でよくいえたねそれ。
 俺も地味に巻き込まれて、気まずいんだけど。
 こんなことで、リックに睨まれでもしたら。

「ふぅ……それは待たないといけないね。私も少しもらえるかな?」

 リックは、俺が立ち上がる前に慌ててクッキーを口に入れたのを見てた。
 そして、今も頬袋を膨らませている俺を見て、溜息を吐いた後で優しく微笑みかけてくる。
 うん、いつものリックだ。
 先ほどまで、弟相手に激昂していた人物と同じ人だとは思えないが。
 その二面性はやや怖いな。

「もちろん」
 
 ジェニファが良い笑顔で応えると、準備をしに部屋を出ていく。
 リックがソファに座って、深呼吸をする。
 この間に少し落ち着いてくれるといいけど。
 チラリと、リカルドとバルザックの方に目をやる。 
 リカルドは完全に項垂れた様子だが、どこか納得していなさそうな雰囲気を感じるな。
 少しは、反省したらどうだ?

 バルザックの方は……説教継続中か。

「悪いけど、君の明日以降のことについては、おじい様とお父様にも相談したうえで決める。ただ、教員としては、流石に君をいまのままというわけにはいかないと思う。クラス替えも検討しないとね……リカルド殿下のことも、祖父と父には報告させてもらうよ? いいね?」
「……はい」

 そう言って、ロジャーが部屋から出ていく。
 その場に残されたリカルドとバルザックの表情が真っ青だ。
 気まずい。
 はやく、ジェニファが戻ってくることを祈るしかない。
 リカルドがチラチラとリックを見ているが、素直にごめんなさいが言えない年頃でもあるのだろう。
 ただなあ……
 まさか、王族であるリカルドも残念な部類に入るのか。
 バルザックも王族だが、この国は大丈夫か?
 いや、ロナウド殿下とリック殿下を見れば……ロナウド殿下を見る限りは、大丈夫だと思いたいが。

「何か失礼なことを考えていないかな?」

 リックは鋭いな。
 チラッと見ただけなのに。 

「いえ、彼らがどうなるか心配してただけですよ」

 とりあえず、誤魔化しておく。
 俺の言葉に、2人が睨みつけてきた。
 本当に残念な頭の持ち主のようだ。
 同情されていると感じたのだろう。
 そうだ、同情しているんだよ。
 色々な意味で。

 なんとなく、リック殿下達がリカルドを俺と合わせないようにしてたわけが分かった。  
 ジェニファに至っては弟の存在すら、教えてくれなかったし。
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