魔王となった俺を殺した元親友の王子と初恋の相手と女神がクズすぎるので復讐しようと思ったけど人生やり直したら普通に楽しかった件

へたまろ

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第2章:王都学園編

第1話:王都ヒュマノへ

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「あなたまで、王都の学校に通うことになるなんて」
 
 母親のキャロが、寂しそうに俺との別れを惜しんでいる。
 父も、少し不安そうだ。

「お前がいろいろとやらかした事業……まあ、ジェノス殿に任せておけば大丈夫とは思うが」

 主に、俺が手掛けた事業の心配だった。
 12歳になるまでに、いろいろと手を広げたからな。 
 経済的にも、いまやジャストール領は辺境のアイゼン領を抑え国内2番目の規模を誇っている。
 祖父の納めるミラーニャの町の観光事業も順調だし、その周辺の開拓にも力を入れている。
 いまはミラーニャの町から街道一本で結んだ、別荘地だな。
 高原の湖の周りを区画整理して、家が建てられるように整備している。
 周辺に店や、運動施設なども同時進行で作っている。
 すでに、家の権利は多くの貴族の方が購入しており、彼らが余暇や余生を過ごすための家の建設において、使用人が色々な指示を出している。
 前金で土地の購入費用はいただいているし、祖父は領内でも並み居る商人を抑えて父ゴートに次ぐ2番手に位置している。
 貴族領において、商人がその資産で貴族を上回ることは少なくないが。
 少なくとも、ここジャストールでは無縁の話だな。

 また、貴族用の別荘の建築ラッシュのお陰で、ジャストール領以外からも仕事を求める人が多く集まっていてまさにバブルのような賑わいを見せている。
 周辺貴族……特に隣接した領地の領主からのやっかみもあるが、寄親であるアイゼン辺境伯が睨みを利かせてくれているので、直接なにかされることはない。
 そもそも、彼らもなんのかんの言いながらも、別荘地の土地はしっかりと購入しているわけで。
 やっかみというより、羨んでいるのだろう。

 もちろん、本格的に揉めるのも得策ではないので、ある一定ラインまでであれば産業情報も公開している。
 そのうえで、経済指南というかアドバイスも、行ってきた。
 そういった窓口を担っていたのが俺なわけで……まあ、父の不安も分からなくはない。
 そう思い、新たに召喚したフォルスの眷族である、闇の精霊のジェノスを後任としておいてきた。
 人と大して変わらない姿を持ち、なおかつ闇属性の魔法で多少のごまかしはきくから最適だ。
 それに、フォルスとの密な連絡のやり取りも、彼なら簡単にできる。

「ルーク様、どうぞ」

 フォルスが、馬車の昇降台の横に立って手を差し出してきたので、その上に手を乗せる形で馬車に乗り込む。

「お兄さま!」
「お兄さまいかないで!」

 うっ……
 すでに入り口に手を掛けて乗り込もうとしていたところだが、思わず振り返っていま上った階段を下りる。

「ヘンリー、サリア……兄は、行かねばならんのだ。これは決まったことなんだ」

 5歳になったヘンリーとサリアの頭を優しくなでる。
 母の横から顔を覗かせた彼らの悲しそうな顔を見ると、学校なんか行かなくてもいいんじゃないかなと思わなくもない。

「よし、やめ「だめですよ?」」

 学校に行くのをやめようと口にしようとしたら、本家の執事長であるジーニに睨まれてしまった。
 凄く可愛がられてはいる自覚はあるが、こういったことには厳しい。
 父ゴートが甘い父親になってしまったので、いまではジャストール家の厳しさ担当だ。
 最初の人生では、周囲に辛く当たられる俺の唯一の理解者というか。
 俺を主の息子として、ちゃんと接してくれていた貴重な味方なのだが。
 まあ、仕事意識が高いということだが。

「分かったよ、冗談だ」
「お坊ちゃまは、基本厳しい方ですが……お二人とご自身には甘いので」

 すぐにこういうことをいう。
 まあ、諫言をいうものは、何よりも得難い臣ともいうしな。
 ジーニャがいれば、この家は大丈夫だろう。

「ヘンリー、サリア、兄とも別れを惜しんでほしいぞ?」

 先に乗り込んでいたアルトまで、馬車から降りてきた。
 今回は、初めて一人で外に出る俺のために、家族との別れは優先してくれたようだが。
 弟、妹の視線の独り占めは赦してもらえなかったらしい。
 そして、母よ。
 俺が心変わりしそうになったのを、止めようとしたジーニャを睨むんじゃない。
 ジーニャが困っているではないか。
 ジーニャは母について、母の実家から来た執事で、その実力で屋敷全体を見るまでになった逸材だ。
 ただ、彼は気付いていないかもしれないが、母にだけは甘いのが玉に瑕だな。
 悩むな、悩むな。

「ああ、ジーニャとジェノファがいれば、心配することなど何もないからな。頑張ってくるさ」
「はっ、ご武運を祈っております」

 ご武運て……
 別に、戦場にいくわけではないのだが。

「身体には気を付けるんだぞ? 手紙は書くのだぞ?」
「何かあったら、いつでも戻ってきていいのですからね」
「おにいさま、頑張って」

 そして、家族に見送られて馬車で領都を後にする。
 領民たちが通りに出て見送ってくれるので、手を振って応える。
 何人か、悲痛な表情をしているものもいるが。
 ……おもに、俺と現場との仲介を任せているものたちだな。
 たしかに、ジェノファは俺と違って一切の私情を挟まないうえに、人の機微にまったく興味を示さないからな。
 不安なのだろう。
 ちょっと、おかしくなって笑ってしまったのは内緒だ。

「お前は、本当に人気者だな……私の代わりに領主になる気はないかな?」
「なりません! ミラーニャでおじいさまの跡を継いで、領主代行として頑張ります」
「そのミラーニャだけで、すでにへたな男爵領どころか、下の方の伯爵家よりも経済力も影響力も大きいのだけれどな……まあいいか」

 窓の外に興味を移した俺を見て、兄が苦笑している。
 領主の話に関していえば、俺が興味を示さないのはいつものことだからな。

 ……はあ。
 ため息が出る。
 ミラーニャや領地の運営補佐、さらに近隣領へのアドバイス業を行った結果……うちの婿にアピールがたくさんくるようになった。
 その状況で辺境伯領の学校に通うのは拙いということになり、王都の学校に。
 親が近くにいると無茶をする子供も多いだろうし、俺がそこに通うという噂を入手した連中が話を広めたせいで……今年の辺境伯領の学校の希望者は貴族子女から大人気だ。
 結局逃げるように、王都の学校に通うことに予定を変更した。
 アイゼン辺境伯からのアドバイスでもある。
 それに、王都なら兄もいるので、そういった面でも安心だと父もいっていた。
 言外に兄を風よけにしろと言っているのに、気付いているのかな?

 まあ、兄は兄で俺の面倒を見られるのが嬉しいのか、気合は十分だが。

「とりあえず、王都についたら私が町を案内しよう」
「それは、楽しみです」
「ふっ、貴族の息子だというのに、将来のことよりも王都の街並みが気になるか」
「はい」

 王都は奇麗だという話を聞いたからな。

 まあ、この世界は思ったよりも衛生観念がよかったというか。
 裏路地なんかは酷いものだったが、それでも酸鼻を極めるほどではない。
 俺のイメージにあった、糞尿が道に捨てられたり、人の死体が転がっていたりなんてことは……似たような状況ではあったが。
 都会より田舎の方が、奇麗で住みやすいって……流石に、限度があるだろうと思ったのは秘密だ。
 いまではジャストール領とアイゼン辺境伯領は、そういったことは完全になくなったが。
 周辺領地でも、広がりつつある。
 王都も、アイゼン辺境伯の進言で、真っ先に動き出したようだが。
 それでも遠方の領地では、動きは遅いらしい。
 結果として、王都から地方に帰りたがらない子供たちが増えたことで、ようやく最近になって重い腰を持ち上げている領主が増えてきたと。
 うちでもここまで来るのに7年掛かったんだ、気の遠くなる話だよ。
 で、冒頭の王都は奇麗だという話に繋がるのだが、あくまで今は奇麗ということであって5年前は、一歩裏に入るとジャストール領と大差なかったようだ。
 いや、人口が多い分、もっとひどかったとも聞いた。

 ちなみに、ミラーニャやジャストールに来た者たちも、なかなか帰りたがらなかったし、帰ってもまたすぐ遊びにくることが多かった。
 そういうことだろう。

 馬車に揺られながら、王都でどんな暮らしが待っているのか想像して……辟易した。

「どうした? 酷い顔をしてるよ」
「兄上と町を歩くのは楽しそうですが、王都での生活はあまり楽しくなさそうだなと思って」
「うん……お前が、頑張った結果だね」
「生きやすいように頑張った結果、面倒なことになるとは……」
「本当にね……不思議なことだね」

 兄は、少し楽しんでいる節があるが。
 はあ……また、溜息が出た。

***
「ついに、兄弟がそろうか」
「そうですね、私も楽しみですよ」

 王都ヒュマノ、その王城でこの国の国王であるオーウェン・フォン・ヒュマノが第二王子のリックと会話をしている。
 横には第一王子の、ロナウドも座って話を聞いている。
 第二王子のリックは、今年16歳。
 アルトと同じ歳で、ともに同じ王都の高等学校に通っている。
 ここでいう高等学校とは貴族子弟を受け入れる高等教育機関のことである。
 そして、ルークが今年入学する学校でもある。

「耳にたこができるほどに、聞かされてきましたからね」
「ふふ、よもや余を前にしてまで、弟のことで惚気られるとはな……」
 
 男爵家の嫡男にしか過ぎないアルトが、国王陛下に謁見できたことだけでも他の人が聞けば羨望することだろう。
 その状況で、自分ではなく弟を売り込んできたことが、彼にとってはとても面白かった。
 
「しかしなあ……光の女神を信仰する教会から、あまりよくない話を聞いておるからな」
「ルーク殿が魔王の生まれ変わりかもしれないという話ですか? アルトを見れば、とても信じられる話ではありませんが」
「しかも、まさかリカルドを勇者として指名するとは」
「弟が勇者ですか……親友の弟の敵となるなら、困ったことになりそうですね」

 父である王の言葉に、リックが溜息を吐く。
 ルークの影響を受け、良い兄に育ったアルト。
 そのアルトと接することで、リックもまたよき兄として、そして人としても大きく成長していた。

「それは、会ってから判断すればいいことでしょう」

 2人の会話に口をはさんだのは、ロナウド。

「私は、彼の弟がどうであろうとも、アルト殿は信用ができると思いますが」

 そして、付け加える。
 わずかではあるが、最初のルークとまったく違う性格で人生を歩んできたことで、王族の内面にも影響を与えていた。
 いい方向に。
 問題のリカルドはこの場に呼ばれていない。
 どこで、勇者任命の話を聞いたのか、少しおかしな方向にはっちゃけているのを3人が心配する。

「息子が勇者であるというのは、為政者として喜ばしいことではあるが……」
「勇者としての功績をなにひとつあげないうちから、あの様子では……」
「教会も、余計なことをする」

 3人が、同時にため息を吐く。

「いまや飛ぶ鳥を落とす勢いのジャストール領の子息だぞ? しかもそのおかげで、多くの国民がおこぼれを預かって少しずつだが生活環境が向上してきいるのだ」
「下手なことをすれば、国民感情に悪影響を与えかねないですから」
「当初の予定通り、辺境伯領の学園に行ってくれればまだよかったのだが」

 リカルドとルークが同じ学園に通うことに、3人がまた一抹の不安を覚える。
 国民の憧れの地へと変貌しつつあるジャストール領。
 もともと、魅力的な栄えた町であったのだが、場所が悪かった。
 辺境のそばなのだ……
 戦火に巻き込まれる可能性も低くない。
 平時は交易で潤っており街が賑わっていても、一度戦端が開かれればすぐに人は逃げ出すような場所。

 それでも、いまは雇用もあり、経済も安定している。
 住みやすく、革新的な事業を多く行っている。
 それは産業、商業、農業、すべてにおいてだ。
 鍛冶師までもが、最新の設備や技術を求めてジャストールに向かっているとか。
 
「貴族たちも、あの家には気を遣っております」
「今まで以上にか」
「ええ……」

 ジャストール家は、これまで何度も戦争にて戦果をあげてきた。
 かの一族は優れた武の者を多く輩出している。
 そして、辺境伯アイゼン家の懐刀でもある。
 実質の最終防衛ラインが、ジャストール家のなのだ。

 そして、歴代国王とアイゼン家当主は、ジャストール家の血を受け継ぐものにユニークスキルが発現する可能性が高いことも知っている。
 英雄も輩出したことがあるジャストール家が、男爵家という低位の貴族に収まっているのは……初代ジャストール家当主の言葉だ。

 恩賞は、陞爵よりも補償でと。
 戦地への手厚い恩賞と、支援を願ったこと。
 何より、目立たないくらいがいいとのことだ。

 あれだけの手柄を立てたのに、陞爵することもない。
 それでいてまた戦争が起これば、最前線に立たされる。
 周辺から不憫な家であると思わせることで、敵を増やさないことに努めてきた。
 迂闊に家を探られて、ユニークスキルのことが露呈するといろいろと面倒なことになるのは分かっていたからだ。

 ルークが目立ちまくっているせいで、それも少々怪しくなってきているが。
 ジャストール史上最高の麒麟児が生まれた。
 トンビが鷹を産んだと喧伝することで、むしろジャストールも少しは報われるのかなと、少なからずも周囲からひがみより同情の声が寄せられている。

「しかし……アルトは神の加護を受けておる」
「はい……」
「そして、ルークもそうである可能性が高いと」
「はい……」
「そんなものが、魔王なわけないであろう……アルトは強化系の魔法と火系の魔法を得意としておるのだろう?」
「火の魔法の方は隠しているようですが……」
「なぜだ?」
「弟のもっとも得意とする魔法に関しては、彼に自信を持たせたいそうです。自分が魔法を使えないことで、少しでも弟を立てたいと」
「健気だな」

 アルトが受けた加護は、闇とは程遠いもの。
 その弟が魔王。
 ありえないだろう。

「ちなみにその火魔法ですら、弟には勝てないと」
「まあ、話半分だな」

 リックのもたらした情報に、ロナウドがあきれ顔だが。
 それでも半分は信じているということである。
 これも、アルトの性格のおかげだろう。

「そして、一番得意なのは光属性系統の回復魔法だそうです」

 リックの言葉に、オーウェンとロナウドが息を飲む。
 額を抑えて、首を横にふる。

「裏付けを、急いで取れ。教会とアホが変な行動をするまえに」
「父上……アホは言い過ぎかと」

 自分の息子をアホ呼ばわりした父親に、思わず驚きに目を開く。
 父が、このような言葉を使ったのを初めてみたからだ。

「それほどに、危ういということだ。あやつの、行動と思想は」
「裏は取れてます……彼の母親が、双子を出産する際に危険な状況に陥ったようですが、それを救ったのは当時7歳のルークです。それも治療魔法で」
「その情報は、アルト殿ではないだろうな?」
「元はアルトですが、それを聞いてうちの者からも調べさせました」
「で、事実であったと」

 頭が痛い問題になってきた。
 渋面を作った国王オーウェンは、頭を振ると急いで影に指示を飛ばす。

「光の女神を信仰する教会を見張れ」

 柱の影から、黒装束に身を包んだ男性が現れると頷いて消える。

「ルークの周りも見張れ。何かあれば守れ……お主が行け、身内だからな」
「お心遣い、ありがとうございます」

 いつの間にかオーウェンの横に跪いていた男が、頷いて消える。

「……今のは?」
「気にするな。いつか、知るときも来よう」

 ずっと父の方を見ていたはずなのに、気が付けばそこにいた人物に戦慄を覚える。
 そして、身内とは?
 疑問が尽きることは無いが、父がそれ以上語る気が無いことを知りリックは黙る。

「リック、お前はアルトと今まで通り接せよ」
「はい」
「ロナウドは……」
「ええ、弟の子守りはお任せください」

 父の言葉に、ロナウドが溜息をが出そうになるのを堪えつつ、真面目な顔をして頷く。
 その心情が読み取れたのか、オーウェンが苦笑する。

「まずは、ルークを見極めることか」
 
 そして、静かに呟いた。
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