10 / 124
第1章:ジャストール編
第7話:ジャストール領領軍魔法部隊部隊長ベックの場合
しおりを挟む
「では、本日より僭越ながらルークおぼっちゃまの魔法の教師をさせていただきます、ベックと申します」
「よろしくお願いします。若輩の身でありながら、当家が誇る魔法部隊をまとめる、才ある方に教えてもらえるなんて幸せですね」
思わず変な顔をしてしまったかもしれない。
目の前のこの幼子は、私が仕えるゴート・フォン・ジャストール様の次男であらせられるルーク様。
わずか7歳にして、奥様の出産時に起きたトラブルの際、治療術師に魔力譲渡を行った方。
そして、その際に治癒魔法の技術を理解し、即座に発動させたお方。
魔法の才などという言葉は、この方のためにあるだろう言葉だ。
そして、7歳児らしからぬ言動。
いえ、兄のアルト様もですが、この2人は早熟というか。
おもにルーク様の方が先だった気がする。
おかしな……大人顔負けの言動を始めたのは。
それに対抗するようにアルト様が、家庭教師の授業を熱心に受けはじめ。
お互いに競い合うように成長をした結果が、いまのこの子供かと思うような子供に育ったのだろう。
そう思うことにしておこう。
「いえ、私の方が幸せだと思いますよ? 将来この国を……いや、世界を代表する大魔導士になれるかもしれないお方の師を務められるのですから」
「買いかぶりすぎですよ」
まあ、私も奥様の治療に立ち会ったわけではないので真偽のほどは確かではないが、治療にあたった者の怯えよう、その後の畏敬の念を湛えた彼のルーク様に対する態度を見れば、真実だったのだろうと思える。
「お坊ちゃまは、魔力譲渡を使えるとのことですが」
「ええ、相手の魔力の質に同調させて、相手の魔術放出に合わせて送り込むことで、割り込む形で相手の魔力の消費を抑えることができるのはご存知ですよね? その際に、対象の魔力を押し込む勢いで魔力を送り込むというちょっと強引な方法を今回はとったのですが、魔穴や直接体内に送り込むよりも発動中の魔力に割り込む方が、こちらの魔力量が多い場合使用中の魔法に対して「申し訳ありません。まったくおっしゃってることが分からないというか、その知識はどこで?」
正直言って、何を言ってるかさっぱりわからない。
いや、いわんとしてることはわかるし、理解できる部分も多いが……
それが幼子の口からスラスラと、それこそ呪文のように漏れ出るのを聞いていると何か別の言語のように思えてきて。
半分も頭に入らなかった。
いやいや、俺が教えてもらってどうする。
「えっと……普通に知ってる知識かなと」
「普通……普通ですか。私の知ってる普通とルーク様の普通は違うようですね」
俺の言葉に、ルーク様がどこかをジッと睨んでいた。
怖いから。
見えちゃダメなものが見える系ですか?
ルーク様の視線の先を見る。
何もないけど、何かいる。
感じちゃだめなやつだ。
それにお坊ちゃまが気付いていることにも、触れちゃだめなやつだ。
見なかったことにしよう。
「さ、授業を始めますよ」
授業はとりあえず、最初の一か月は毎日3時間ほど指導。
旦那様よりは早急にといわれたからだ。
その後は、週に3日間1時間。
とりあえず、魔法の成り立ちから……
***
「いいですよ、ルーク様! 素晴らしいですよ!」
「えっと、ありがとうございます」
なぜ私は、ルーク様に外で魔法を見せているのだろうか。
えーっと、魔法の危険性?
暴発?
事故?
起こるはずがない。
本当の天才とはこの子のことを……こういう方をいうのだろう。
詠唱短縮?
詠唱破棄?
無詠唱?
そういうのとはなんかちょっと違うというか。
「次はこの魔法をいってみましょうか?」
「あの、先生……本日は座学で魔法の基礎知識と父からお伺いしたのですが? というか、一か月みっちりと魔法の危険性を教われと「いいのです、いいのです。お坊ちゃまが事故を起こすことはまずありませんので! 覚えていただくのは、人に向けて使っていい、使ってはだめだけです。あっ、悪い人は人にカウントされないので、そこは重要ですよ」」
私の言葉に、ルーク様が首をかしげている。
「いいからいいから、それと私のことはもうベックとでも呼び捨てにしてください。お父様の部下でもあるので」
「いや、それは……いまは私が教えてもらう身で、ベックさんは先生ですから」
「ええ、もうお坊ちゃまに教えることはありません。私が魔法を使うのでそれを見て使ってもらうだけでいいので。私じゃなくてもできる仕事なので」
私の言葉に、ルーク様が変な顔をしている。
たぶん、私が来たときにお坊ちゃまに見せた顔はこんな感じだったのかもしれない。
「じゃあ、いきますね? 私に魔力同調してくださいね? いきますよ! ファイアーストーム!」
「わかりました」
ほら!
見ただけで、すぐに中級魔法を発動。
しかも、私の放ったのとまったく一緒。
強さも自由自在と。
こうやって、真綿が水を吸うかのように魔法を覚えられるとついつい……
「ベック? 何をしておるのかな?」
「だ……旦那様!」
急に後ろから声を掛けられたので振り向いたら、鬼の形相の領主様が立っていた。
すごく怒っている。
仕方ない。
「旦那様! お坊ちゃまは本当の天才です! いや、もう天才なんて生ぬるい。なんというか……形容しがたいナニかです!」
「お……おおう」
全力でルーク様の現状を伝えたら、怒りが和らいでいってるのが分かる。
やはり、旦那様は私がルーク様を独占してたのが気に入らなかったのだろう。
そんな小さな価値観で物事を図っては、領主として大事な時に見誤りますよ。
「おまえ、それは流石に主に対して失礼だろう」
あっ、最後の一行は声に出てましたか。
「部下だとか、主だとか、領民だとか、領主様だとか、貴族様だとか関係ありません! ルーク様はそういった地位や名誉の垣根を越えてこの国の国民すべてで……いや違いますね、むしろそういった枠を超えた逸材なのです! まさに王国どころではありません。世界の至宝ですよ!」
「いや、主だとか領主だとか関係あるだろう。それ以前に私の息子だぞ? 勝手に世界のものというか、共有するみたいなこと言われてもな」
「ちっ、ちっさー」
「おまえ……もう無礼とか、減給とか解雇とかじゃなくて、反逆罪とかで実刑でもいいレベルの暴言だぞそれは」
うちの領主様がこんなに小さい方だったとは。
そうだな、解雇上等じゃないか。
いっそのこと、クビにでもなってお坊ちゃまに仕えた方がいい気がしてきた。
いや、いい。
いいはずだ!
「はあ……無駄だな。なにがベックをおかしくしたのか知らな……あそこで炎の竜巻を小さくして困っている我が息子のせいか」
領主様が深くため息をついた。
私のせいで、お坊ちゃまが疑われている。
これは、まずい。
「とりあえず、今日の授業は終了だ。1週間休みをやるから、落ち着いたら出てこい。再度弁明の機会を与えてやろう」
そう言われて、旦那様に追い出されてしまった。
とりあえず、退職願でも用意しておくか。
「よろしくお願いします。若輩の身でありながら、当家が誇る魔法部隊をまとめる、才ある方に教えてもらえるなんて幸せですね」
思わず変な顔をしてしまったかもしれない。
目の前のこの幼子は、私が仕えるゴート・フォン・ジャストール様の次男であらせられるルーク様。
わずか7歳にして、奥様の出産時に起きたトラブルの際、治療術師に魔力譲渡を行った方。
そして、その際に治癒魔法の技術を理解し、即座に発動させたお方。
魔法の才などという言葉は、この方のためにあるだろう言葉だ。
そして、7歳児らしからぬ言動。
いえ、兄のアルト様もですが、この2人は早熟というか。
おもにルーク様の方が先だった気がする。
おかしな……大人顔負けの言動を始めたのは。
それに対抗するようにアルト様が、家庭教師の授業を熱心に受けはじめ。
お互いに競い合うように成長をした結果が、いまのこの子供かと思うような子供に育ったのだろう。
そう思うことにしておこう。
「いえ、私の方が幸せだと思いますよ? 将来この国を……いや、世界を代表する大魔導士になれるかもしれないお方の師を務められるのですから」
「買いかぶりすぎですよ」
まあ、私も奥様の治療に立ち会ったわけではないので真偽のほどは確かではないが、治療にあたった者の怯えよう、その後の畏敬の念を湛えた彼のルーク様に対する態度を見れば、真実だったのだろうと思える。
「お坊ちゃまは、魔力譲渡を使えるとのことですが」
「ええ、相手の魔力の質に同調させて、相手の魔術放出に合わせて送り込むことで、割り込む形で相手の魔力の消費を抑えることができるのはご存知ですよね? その際に、対象の魔力を押し込む勢いで魔力を送り込むというちょっと強引な方法を今回はとったのですが、魔穴や直接体内に送り込むよりも発動中の魔力に割り込む方が、こちらの魔力量が多い場合使用中の魔法に対して「申し訳ありません。まったくおっしゃってることが分からないというか、その知識はどこで?」
正直言って、何を言ってるかさっぱりわからない。
いや、いわんとしてることはわかるし、理解できる部分も多いが……
それが幼子の口からスラスラと、それこそ呪文のように漏れ出るのを聞いていると何か別の言語のように思えてきて。
半分も頭に入らなかった。
いやいや、俺が教えてもらってどうする。
「えっと……普通に知ってる知識かなと」
「普通……普通ですか。私の知ってる普通とルーク様の普通は違うようですね」
俺の言葉に、ルーク様がどこかをジッと睨んでいた。
怖いから。
見えちゃダメなものが見える系ですか?
ルーク様の視線の先を見る。
何もないけど、何かいる。
感じちゃだめなやつだ。
それにお坊ちゃまが気付いていることにも、触れちゃだめなやつだ。
見なかったことにしよう。
「さ、授業を始めますよ」
授業はとりあえず、最初の一か月は毎日3時間ほど指導。
旦那様よりは早急にといわれたからだ。
その後は、週に3日間1時間。
とりあえず、魔法の成り立ちから……
***
「いいですよ、ルーク様! 素晴らしいですよ!」
「えっと、ありがとうございます」
なぜ私は、ルーク様に外で魔法を見せているのだろうか。
えーっと、魔法の危険性?
暴発?
事故?
起こるはずがない。
本当の天才とはこの子のことを……こういう方をいうのだろう。
詠唱短縮?
詠唱破棄?
無詠唱?
そういうのとはなんかちょっと違うというか。
「次はこの魔法をいってみましょうか?」
「あの、先生……本日は座学で魔法の基礎知識と父からお伺いしたのですが? というか、一か月みっちりと魔法の危険性を教われと「いいのです、いいのです。お坊ちゃまが事故を起こすことはまずありませんので! 覚えていただくのは、人に向けて使っていい、使ってはだめだけです。あっ、悪い人は人にカウントされないので、そこは重要ですよ」」
私の言葉に、ルーク様が首をかしげている。
「いいからいいから、それと私のことはもうベックとでも呼び捨てにしてください。お父様の部下でもあるので」
「いや、それは……いまは私が教えてもらう身で、ベックさんは先生ですから」
「ええ、もうお坊ちゃまに教えることはありません。私が魔法を使うのでそれを見て使ってもらうだけでいいので。私じゃなくてもできる仕事なので」
私の言葉に、ルーク様が変な顔をしている。
たぶん、私が来たときにお坊ちゃまに見せた顔はこんな感じだったのかもしれない。
「じゃあ、いきますね? 私に魔力同調してくださいね? いきますよ! ファイアーストーム!」
「わかりました」
ほら!
見ただけで、すぐに中級魔法を発動。
しかも、私の放ったのとまったく一緒。
強さも自由自在と。
こうやって、真綿が水を吸うかのように魔法を覚えられるとついつい……
「ベック? 何をしておるのかな?」
「だ……旦那様!」
急に後ろから声を掛けられたので振り向いたら、鬼の形相の領主様が立っていた。
すごく怒っている。
仕方ない。
「旦那様! お坊ちゃまは本当の天才です! いや、もう天才なんて生ぬるい。なんというか……形容しがたいナニかです!」
「お……おおう」
全力でルーク様の現状を伝えたら、怒りが和らいでいってるのが分かる。
やはり、旦那様は私がルーク様を独占してたのが気に入らなかったのだろう。
そんな小さな価値観で物事を図っては、領主として大事な時に見誤りますよ。
「おまえ、それは流石に主に対して失礼だろう」
あっ、最後の一行は声に出てましたか。
「部下だとか、主だとか、領民だとか、領主様だとか、貴族様だとか関係ありません! ルーク様はそういった地位や名誉の垣根を越えてこの国の国民すべてで……いや違いますね、むしろそういった枠を超えた逸材なのです! まさに王国どころではありません。世界の至宝ですよ!」
「いや、主だとか領主だとか関係あるだろう。それ以前に私の息子だぞ? 勝手に世界のものというか、共有するみたいなこと言われてもな」
「ちっ、ちっさー」
「おまえ……もう無礼とか、減給とか解雇とかじゃなくて、反逆罪とかで実刑でもいいレベルの暴言だぞそれは」
うちの領主様がこんなに小さい方だったとは。
そうだな、解雇上等じゃないか。
いっそのこと、クビにでもなってお坊ちゃまに仕えた方がいい気がしてきた。
いや、いい。
いいはずだ!
「はあ……無駄だな。なにがベックをおかしくしたのか知らな……あそこで炎の竜巻を小さくして困っている我が息子のせいか」
領主様が深くため息をついた。
私のせいで、お坊ちゃまが疑われている。
これは、まずい。
「とりあえず、今日の授業は終了だ。1週間休みをやるから、落ち着いたら出てこい。再度弁明の機会を与えてやろう」
そう言われて、旦那様に追い出されてしまった。
とりあえず、退職願でも用意しておくか。
2
お気に入りに追加
1,538
あなたにおすすめの小説
あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~
深楽朱夜
ファンタジー
13人の神がいる異世界《アタラクシア》にこの世界を治癒する為の魔術、異界人召喚によって呼ばれた主人公
じゃ、この世界を治せばいいの?そうじゃない、この魔法そのものが治療なので後は好きに生きていって下さい
…この世界でも生きていける術は用意している
責任はとります、《アタラクシア》に来てくれてありがとう
という訳で異世界暮らし始めちゃいます?
※誤字 脱字 矛盾 作者承知の上です 寛容な心で読んで頂けると幸いです
※表紙イラストはAIイラスト自動作成で作っています

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。

暇つぶし転生~お使いしながらぶらり旅~
暇人太一
ファンタジー
仲良し3人組の高校生とともに勇者召喚に巻き込まれた、30歳の病人。
ラノベの召喚もののテンプレのごとく、おっさんで病人はお呼びでない。
結局雑魚スキルを渡され、3人組のパシリとして扱われ、最後は儀式の生贄として3人組に殺されることに……。
そんなおっさんの前に厳ついおっさんが登場。果たして病人のおっさんはどうなる!?
この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
不遇職とバカにされましたが、実際はそれほど悪くありません?
カタナヅキ
ファンタジー
現実世界で普通の高校生として過ごしていた「白崎レナ」は謎の空間の亀裂に飲み込まれ、狭間の世界と呼ばれる空間に移動していた。彼はそこで世界の「管理者」と名乗る女性と出会い、彼女と何時でも交信できる能力を授かり、異世界に転生される。
次に彼が意識を取り戻した時には見知らぬ女性と男性が激しく口論しており、会話の内容から自分達から誕生した赤子は呪われた子供であり、王位を継ぐ権利はないと男性が怒鳴り散らしている事を知る。そして子供というのが自分自身である事にレナは気付き、彼は母親と供に追い出された。
時は流れ、成長したレナは自分がこの世界では不遇職として扱われている「支援魔術師」と「錬金術師」の職業を習得している事が判明し、更に彼は一般的には扱われていないスキルばかり習得してしまう。多くの人間から見下され、実の姉弟からも馬鹿にされてしまうが、彼は決して挫けずに自分の能力を信じて生き抜く――
――後にレナは自分の得た職業とスキルの真の力を「世界の管理者」を名乗る女性のアイリスに伝えられ、自分を見下していた人間から逆に見上げられる立場になる事を彼は知らない。
※タイトルを変更しました。(旧題:不遇職に役立たずスキルと馬鹿にされましたが、実際はそれほど悪くはありません)。書籍化に伴い、一部の話を取り下げました。また、近い内に大幅な取り下げが行われます。
※11月22日に第一巻が発売されます!!また、書籍版では主人公の名前が「レナ」→「レイト」に変更しています。

拝啓、お父様お母様 勇者パーティをクビになりました。
ちくわ feat. 亜鳳
ファンタジー
弱い、使えないと勇者パーティをクビになった
16歳の少年【カン】
しかし彼は転生者であり、勇者パーティに配属される前は【無冠の帝王】とまで謳われた最強の武・剣道者だ
これで魔導まで極めているのだが
王国より勇者の尊厳とレベルが上がるまではその実力を隠せと言われ
渋々それに付き合っていた…
だが、勘違いした勇者にパーティを追い出されてしまう
この物語はそんな最強の少年【カン】が「もう知るか!王命何かくそ食らえ!!」と実力解放して好き勝手に過ごすだけのストーリーである
※タイトルは思い付かなかったので適当です
※5話【ギルド長との対談】を持って前書きを廃止致しました
以降はあとがきに変更になります
※現在執筆に集中させて頂くべく
必要最低限の感想しか返信できません、ご理解のほどよろしくお願いいたします
※現在書き溜め中、もうしばらくお待ちください
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる