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第5章:巨人と魔王
第16話:スタンピード
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「凄いな」
「ええ……というか、良いんですか?」
「ん? ニコのことか?」
町の外壁から、ニコの身体を借りてゴルゴン帝国側を見ているとゴタロウが声を掛けてきた。
今回のスタンピードの関していえば、完全にニコの手に余るということで俺が前に出ることになったが。
ランドールや他のゴブリン達も満場一致で、ニコが少し拗ねてしまっている状態。
とはいえ、本人も力不足は実感している。
ただ、全員が俺を推したことが不満らしい。
「そう思うなら、お前だけでもニコをサポートすればよかったじゃないか」
「いえ、流石にそんな残酷なことは……」
まあ、ゴブリンやコボルトは野生を生きてきたからな。
過信や油断が死につながることも多いから、感情を抜きにした現実的な行動を基本にしているのは仕方ないだろう。
人の機微について、魔物に問うてもせんないことか。
「まあ、次は少しでもどうにかできるように鍛えておこう」
「私も、協力致します」
正面の魔物の群れを見据えたまま呟くように応えると、ゴタロウが片膝をついて追従する。
目の前には狼や兎、熊の群れがゆっくりとこちらに向かっているのが見える。
狐のような魔物や、猪、見たことも無い変わった魔物まで。
上空には鷲や梟の魔物に加えて、怪鳥のような巨大なものまで。
そして、その魔物の後ろを追い立てているのが巨人たちだ。
巨人がパッと見て500体、サイクロプスが200体くらいか。
魔物の数は1000や2000ではきかないだろうな。
というか、もっと砂煙をあげて、凄いスピードで向かってくると思ったが。
「厄介だな」
「ええ、統率がしっかりと取れているようです。ただの、魔物の群れと見たら、痛い目に合うでしょうね」
正直なところ冒険者が300人、町の兵士が500人ほど参加しているが。
加えて反対のゴルゴン帝国側にある町からも、兵士が300人、冒険者が200人ほど来ている。
スタンピードからの避難という形での、協力体制だ。
災害の被災者受け入れという特例措置で、入国はかなり優遇されるらしい。
冒険者は、普通に行き来できる資格をもっているらしく、こっちは早い段階で移動していた。
総戦力は1300人ほどだが、それでも勝ち目は薄いどころかほぼ0だろうな。
ちなみに足りなかった装備はこっちで用意したものを、貸しで渡しているが。
全滅してしまえば、支払いどころじゃない。
というか、魔物の素材をもらう手はずになっているが、それすらもままならないことになりそうだ。
「魔物の数は6213体ですね。内訳をいいましょうか?」
「いや、脅威となる魔物だけでいい」
「はっ、スノウベアとアイスベアがそれぞれ31匹と28匹、それからノースタイガーが11匹、スノウパンサーが18匹、巨人が498人、サイクロプスが223人……アイスドラゴンはいわずもがなですね」
「その辺りをこっちで受け持てば、あとは町の連中だけでどうにかなるか?」
「そこまで手を出さなくとも、もう少し余裕はありそうですよ」
そんなものか。
どこまで手を出すのがいいのだろう。
流石にピンチを待ってというのは、悪趣味すぎるし。
「こちらにいたのか」
「いよいよだな。町の住人の避難は、初級冒険者に任せてあるが概ね済んでいる」
下の準備が済んだのか、ジェファーソンとアルバも上がってきた。
側にいた衛兵が敬礼をしているが、少し迷惑そうだ。
そろそろ交代の時間だったのかな?
「現場で指揮をとらなくてもいいのですか?」
「はは、私よりも優秀な指揮官はいくらでもいるさ。私は大局を選ぶことと責任を負うのが仕事だよ」
俺の質問に、ジェファーソンが恥ずかしそうに頭を掻いて答えてくる。
なかなか分かってらっしゃるようで。
「ああ、エクザ殿にここはいいから他を見てやってくれと言われてな」
エクザといったら、出来る方のA級冒険者か。
アルバは体よく、厄介払いされたな。
完全に邪魔もの扱いか。
「で、ジェラルドは?」
「はは、見つかったか。いや、そのエクザさんにギルマスの護衛をって言われてね」
子守りを押し付けられたな。
「まあ、妻子ある身だから、こうやって後ろに下がらせてもらったのは有り難いが……やっぱり、前線で戦いたいな」
「そうか? なら、私が前線にいけば「そうならないように、しっかりと見張ってくれと脅されてんですよ」
損な役回りではあるが、お陰で少しでも安全な場所に配置されたのは良かったと取るべきだろう。
なんだかんだで、エクザがギルマスやったほうが良いんじゃないかな?
「ニコ殿は遠慮がないな」
俺の視線から何かを感じ取ったのか、ジェファーソンが苦笑いを浮かべている。
そしてジェラルドも、困ったような顔だ。
皆、同じことを思っているんだろうな。
「そろそろ、動きが出そうですよ」
「投擲部隊と、魔法部隊の射程圏内に入ったか」
和やかな雰囲気で話をしていたが、ゴタロウの一言で現実に引き戻される。
そっちに目をやって俺が呟くと同時に、反対側の町の外壁から一斉に矢が放たれているのが見えた。
同時に町に向かっても、ロープが括られた矢が放たれている。
すでに反対の町の住人は全員避難しているらしく、少々町に何かしてもクレームは出ないだろうとのことで町も有効活用するように色々と考えた結果だ。
万が一問題になってもその辺りは、最悪向こうの冒険者ギルドがなんとかしてくれるらしい。
というか、どうせ魔物が通ったら殆どの建物は倒壊するだろうし。
復旧にどれほどの時間と費用が掛かるのか分からないとのこと。
下手したら一から作り直しになるだろうし。
だから、俺も容赦なく町を戦場とすることを領主とギルマスに提案させてもらった。
向こうの領主は、とっくに他の町に避難してるらしいし。
向こうの冒険者ギルドのマスターと、こっちの領主とでうまいこと話をまとめてもらったわけだ。
町を使えるなら、色々と手の打ちようもある。
そもそもが自然に慣れ親しんできた魔物の土俵で、無理に戦う必要はないわけだし。
「しかし、こうしてみると普通に追われてる獲物だな」
先陣を切ってきたのは兎の魔物と狼の魔物だった。
それと上空から鷲と、梟がこちらが側に向かっている。
翼を広げたでかさは、3mくらいか?
大人でも簡単に上空に連れていかれそうだな。
「おっ、やるみたいだ」
反対の町に立てた櫓の上の冒険者が一斉に、こっち側に移動する。
まだ魔物たちは町に入ったばかりだから、余裕で間に合う。
そして、全員がこっちに来たのを確認して、門を閉める。
その後。国境を分けている外壁の上から、魔法で櫓に火が放たれた。
櫓の屋根に一瞬で火が燃え広がると、臭いが漂ってくる。
そして、黒い煙が上空に立ち上っていく。
一応、屋根は藁ぶきにしてあるが、いろいろな薬剤とオイルをしみ込ませている。
これで上空を飛ぶ鳥に嫌がらせをしつつ。魔物たちの鼻を塞ぐことが出来るだろう。
「いまだ!」
外壁に立つ指揮官から、次の指示が出る。
またも魔法が放たれ、櫓が町に向かって倒される。
戦闘を走る魔物達を巻き込みつつ、良い感じの障害物になってくれたようだ。
道は不規則に水を撒いて凍らせているが、そうじゃないところには油を巻いているところもある。
少なくない魔物が巻き添えで炎上しているが、それでも数の暴力は衰えることをしらずに次々と突っ込んできている。
乱戦になる前に、少しでも戦力を削いでおきたいところだが。
次の手は……
いけるな。
視線の先には、広場に集まる魔物達。
そこは何も仕掛けてない場所。
油も水も撒いてないし、周囲の熱で雪も解けている。
加えて建物もほとんどなく、移動するにはもってこいだよな。
特に単純な魔物なら、火の手のないところを通りたがるだろうし。
あえて油を巻いてな場所を通路にも作ることで、自然とここに集まるように仕向けたわけだ。
こうもう、思い通りに動いてくれると楽でいい。
「斉射!」
指揮官の合図に合わせて、レンジャー部隊と兵士が一斉に矢を放つ。
そして、魔法部隊からも魔法が飛んでいく。
さて、いつまで直接対決を避けられるかな?
「ええ……というか、良いんですか?」
「ん? ニコのことか?」
町の外壁から、ニコの身体を借りてゴルゴン帝国側を見ているとゴタロウが声を掛けてきた。
今回のスタンピードの関していえば、完全にニコの手に余るということで俺が前に出ることになったが。
ランドールや他のゴブリン達も満場一致で、ニコが少し拗ねてしまっている状態。
とはいえ、本人も力不足は実感している。
ただ、全員が俺を推したことが不満らしい。
「そう思うなら、お前だけでもニコをサポートすればよかったじゃないか」
「いえ、流石にそんな残酷なことは……」
まあ、ゴブリンやコボルトは野生を生きてきたからな。
過信や油断が死につながることも多いから、感情を抜きにした現実的な行動を基本にしているのは仕方ないだろう。
人の機微について、魔物に問うてもせんないことか。
「まあ、次は少しでもどうにかできるように鍛えておこう」
「私も、協力致します」
正面の魔物の群れを見据えたまま呟くように応えると、ゴタロウが片膝をついて追従する。
目の前には狼や兎、熊の群れがゆっくりとこちらに向かっているのが見える。
狐のような魔物や、猪、見たことも無い変わった魔物まで。
上空には鷲や梟の魔物に加えて、怪鳥のような巨大なものまで。
そして、その魔物の後ろを追い立てているのが巨人たちだ。
巨人がパッと見て500体、サイクロプスが200体くらいか。
魔物の数は1000や2000ではきかないだろうな。
というか、もっと砂煙をあげて、凄いスピードで向かってくると思ったが。
「厄介だな」
「ええ、統率がしっかりと取れているようです。ただの、魔物の群れと見たら、痛い目に合うでしょうね」
正直なところ冒険者が300人、町の兵士が500人ほど参加しているが。
加えて反対のゴルゴン帝国側にある町からも、兵士が300人、冒険者が200人ほど来ている。
スタンピードからの避難という形での、協力体制だ。
災害の被災者受け入れという特例措置で、入国はかなり優遇されるらしい。
冒険者は、普通に行き来できる資格をもっているらしく、こっちは早い段階で移動していた。
総戦力は1300人ほどだが、それでも勝ち目は薄いどころかほぼ0だろうな。
ちなみに足りなかった装備はこっちで用意したものを、貸しで渡しているが。
全滅してしまえば、支払いどころじゃない。
というか、魔物の素材をもらう手はずになっているが、それすらもままならないことになりそうだ。
「魔物の数は6213体ですね。内訳をいいましょうか?」
「いや、脅威となる魔物だけでいい」
「はっ、スノウベアとアイスベアがそれぞれ31匹と28匹、それからノースタイガーが11匹、スノウパンサーが18匹、巨人が498人、サイクロプスが223人……アイスドラゴンはいわずもがなですね」
「その辺りをこっちで受け持てば、あとは町の連中だけでどうにかなるか?」
「そこまで手を出さなくとも、もう少し余裕はありそうですよ」
そんなものか。
どこまで手を出すのがいいのだろう。
流石にピンチを待ってというのは、悪趣味すぎるし。
「こちらにいたのか」
「いよいよだな。町の住人の避難は、初級冒険者に任せてあるが概ね済んでいる」
下の準備が済んだのか、ジェファーソンとアルバも上がってきた。
側にいた衛兵が敬礼をしているが、少し迷惑そうだ。
そろそろ交代の時間だったのかな?
「現場で指揮をとらなくてもいいのですか?」
「はは、私よりも優秀な指揮官はいくらでもいるさ。私は大局を選ぶことと責任を負うのが仕事だよ」
俺の質問に、ジェファーソンが恥ずかしそうに頭を掻いて答えてくる。
なかなか分かってらっしゃるようで。
「ああ、エクザ殿にここはいいから他を見てやってくれと言われてな」
エクザといったら、出来る方のA級冒険者か。
アルバは体よく、厄介払いされたな。
完全に邪魔もの扱いか。
「で、ジェラルドは?」
「はは、見つかったか。いや、そのエクザさんにギルマスの護衛をって言われてね」
子守りを押し付けられたな。
「まあ、妻子ある身だから、こうやって後ろに下がらせてもらったのは有り難いが……やっぱり、前線で戦いたいな」
「そうか? なら、私が前線にいけば「そうならないように、しっかりと見張ってくれと脅されてんですよ」
損な役回りではあるが、お陰で少しでも安全な場所に配置されたのは良かったと取るべきだろう。
なんだかんだで、エクザがギルマスやったほうが良いんじゃないかな?
「ニコ殿は遠慮がないな」
俺の視線から何かを感じ取ったのか、ジェファーソンが苦笑いを浮かべている。
そしてジェラルドも、困ったような顔だ。
皆、同じことを思っているんだろうな。
「そろそろ、動きが出そうですよ」
「投擲部隊と、魔法部隊の射程圏内に入ったか」
和やかな雰囲気で話をしていたが、ゴタロウの一言で現実に引き戻される。
そっちに目をやって俺が呟くと同時に、反対側の町の外壁から一斉に矢が放たれているのが見えた。
同時に町に向かっても、ロープが括られた矢が放たれている。
すでに反対の町の住人は全員避難しているらしく、少々町に何かしてもクレームは出ないだろうとのことで町も有効活用するように色々と考えた結果だ。
万が一問題になってもその辺りは、最悪向こうの冒険者ギルドがなんとかしてくれるらしい。
というか、どうせ魔物が通ったら殆どの建物は倒壊するだろうし。
復旧にどれほどの時間と費用が掛かるのか分からないとのこと。
下手したら一から作り直しになるだろうし。
だから、俺も容赦なく町を戦場とすることを領主とギルマスに提案させてもらった。
向こうの領主は、とっくに他の町に避難してるらしいし。
向こうの冒険者ギルドのマスターと、こっちの領主とでうまいこと話をまとめてもらったわけだ。
町を使えるなら、色々と手の打ちようもある。
そもそもが自然に慣れ親しんできた魔物の土俵で、無理に戦う必要はないわけだし。
「しかし、こうしてみると普通に追われてる獲物だな」
先陣を切ってきたのは兎の魔物と狼の魔物だった。
それと上空から鷲と、梟がこちらが側に向かっている。
翼を広げたでかさは、3mくらいか?
大人でも簡単に上空に連れていかれそうだな。
「おっ、やるみたいだ」
反対の町に立てた櫓の上の冒険者が一斉に、こっち側に移動する。
まだ魔物たちは町に入ったばかりだから、余裕で間に合う。
そして、全員がこっちに来たのを確認して、門を閉める。
その後。国境を分けている外壁の上から、魔法で櫓に火が放たれた。
櫓の屋根に一瞬で火が燃え広がると、臭いが漂ってくる。
そして、黒い煙が上空に立ち上っていく。
一応、屋根は藁ぶきにしてあるが、いろいろな薬剤とオイルをしみ込ませている。
これで上空を飛ぶ鳥に嫌がらせをしつつ。魔物たちの鼻を塞ぐことが出来るだろう。
「いまだ!」
外壁に立つ指揮官から、次の指示が出る。
またも魔法が放たれ、櫓が町に向かって倒される。
戦闘を走る魔物達を巻き込みつつ、良い感じの障害物になってくれたようだ。
道は不規則に水を撒いて凍らせているが、そうじゃないところには油を巻いているところもある。
少なくない魔物が巻き添えで炎上しているが、それでも数の暴力は衰えることをしらずに次々と突っ込んできている。
乱戦になる前に、少しでも戦力を削いでおきたいところだが。
次の手は……
いけるな。
視線の先には、広場に集まる魔物達。
そこは何も仕掛けてない場所。
油も水も撒いてないし、周囲の熱で雪も解けている。
加えて建物もほとんどなく、移動するにはもってこいだよな。
特に単純な魔物なら、火の手のないところを通りたがるだろうし。
あえて油を巻いてな場所を通路にも作ることで、自然とここに集まるように仕向けたわけだ。
こうもう、思い通りに動いてくれると楽でいい。
「斉射!」
指揮官の合図に合わせて、レンジャー部隊と兵士が一斉に矢を放つ。
そして、魔法部隊からも魔法が飛んでいく。
さて、いつまで直接対決を避けられるかな?
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