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第4章:鬼
第2話:ジェジェの町
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預り所でくつろぐ馬を……うん、俺があらかじめ言い含めてたからか。
特にそわそわすることもなく、厩舎の中に。
「素直で賢い馬ですね」
「ええ、とても優秀な馬ばかりでして」
ゴタロウが厩務員の人と、にこやかに会話している。
牧場では基本的に飼い葉と水の入った桶をおいて放置
そして、ブラッシングが日に1回。
放牧というか運動は……馬の盗難や取り違えの不安があるから、御者が勝手に広場を走らせろと。
まあ、ゴタロウに任せておけばいいか。
それで1頭あたり1000円は、安いのかな?
妥当かもしれない。
で、馬車の預かり賃が銀貨1枚。
……こっちは、世話しなくていいのに?
まあ、良いか。
預かってもらえるだけありがたい。
幸いにして、金はまだまだある。
迷惑料として、キオリナからもらったお金と。
ニコの親父さんがくれた小遣いも、まだまだ。
最悪、ゴブリンの民芸品を売れば、多少は金になるだろうし。
「うーん、やっぱり外が一番ですね」
「うん、馬車もいいけど、自分の足で歩くのも大事だよね」
『だったら、たまには一緒に散歩してくれてもいいのに』
ニコの発言に、馬のミナが突っ込んでいるが。
馬の言ってることはニコ達には伝わらないが、ニコ達の言葉はなんとなく馬には伝わってるようだ。
異世界の馬って賢いのかな?
まあファンタジーな物語に出てくる馬って、どれも競馬を走るようなサラブレッドな感じの馬が描かれてるけど。
目の前にいる馬は、かなりの巨体で筋肉質の体つき。
全体的にずんぐりむっくりしてて、ペルシュロンのようなイメージ。
木曽馬や道産子のような日本在来の馬よりは、背が高くスリムに見えなくもないけど。
個人的にはそこそこ早くて強くて、鬣が長くてかっこいいフリージアンがこういった世界にはぴったりかな?
実用性でいったら、日本の在来種の馬も優秀だよな。
背は低いけど義経の鵯越の逆落としとか、アラブ原種の足が細くて背の高い馬じゃまず無理だろうし。
比べてこの世界の馬は背が高く足も長いが、腿も脛も太くてしっかりとしている。
お腹周りもそこそこあるにはあるが、まあ日本原種の馬よりは様になってるか。
馬との別れもすませて、本格的に町の散策に。
まずは、リバーサイドホテルに向かう。
目抜き通り沿いにあるらしく、大通りまでは馬車で移動可能と。
でホテルについたあとでチップさえ渡せば、宿の人が馬と馬車を例の預り所に連れて行ったり連れてきてくれたりするらしい。
というのを、ホテルで聞いてちょっとげんなりしてた。
フィーナが。
「外が良いって言ってたじゃん。それに、町を見たいって」
「だって……あんな素敵な馬車でホテルにきてエスコートして降りられたら、すっごく素敵な絵のような気がしてきたんです」
もう一度入り口まで歩いて戻って、やり直したいとダダをこねるフィーナ。
それは、あまりにも無駄が過ぎるだろう。
門からここまで楽が出来るようにという配慮なのに預けたものをわざわざ取りに歩いて戻って、追加料金を払ってまで入り口に戻させるとか。
うん、意味が分からない。
部屋は西向きの日当たりのいい部屋だった。
大きな明り取りの窓があり、そこから陽の光が差し込んでいて部屋全体が明るい。
夕食はホテルで取ることにしていたが、それまで時間があるからと町を散策。
ランドレーの町からだいぶ北上したこともあり、町を行き交う人たちの服装はわりとしっかりしたものが多いイメージ。
逆に南の方は、パンツやスカートとチュニックみたいなのが多かったけど。
こっちはベストを羽織っていたり、外套をつけていたりと。
髪の色も南が茶髪の人が多いのに対して、黒い髪の人もチラホラと。
ピンクの髪とか、緑の髪の人達は……
ああ、かつらなのね。
染毛の技術は……色をつけるだけなら。
洗うごとに薄くなると。
なるほど。
ないわけじゃないと。
やっぱり奇抜らしく、する人は少ないとのこと。
ああ、勿論ゴタロウ調べだ。
ニコやフィーナは、どちらかというとあまりこういったことは詳しくない。
というか、ニコはどこか浮世離れしてるというか。
育った環境が、特殊過ぎたからだろう。
建物も三角屋根の家が多いところをみると、雪がそれなりに降るのかな?
「ニコ様、あれ!」
「うわぁ、良い匂い」
「……」
ホテルで夕飯を取るから、その間の暇つぶしだというのに。
屋台から漂ってくる、甘い香りにフィーナが釣られて向かって行く。
ニコも笑みを浮かべて追いかけているが。
ゴタロウは少し呆れ気味だが、柔らかい眼差しで2人を見つめている。
「おじさん、これなに?」
「ん? ああ、ホーロー鳥の甘辛焼きだよ」
へえ、焼き鳥のタレ串みたいな感じかな?
いや、どちらかというと山賊焼きか?
腿を丸々使ってる感じだ。
鶏肉によく似た形をしているが、口に入れるとホロホロと繊維にそって簡単にほぐれるからこの名前が付いたとか。
「どうしよう、これ食べたら夕飯入らないよね?」
「だったら、半分ことかどうでしょう」
2人ともかなり惹かれているようだが、ボリュームがかなり大きいことを心配している様子。
悩むニコに対して、フィーナが半分ずつと提案していたが。
フィーナって実は、相当食べるんだよな。
たぶん、この鳥1羽食べても普通に夕飯が入るくらいに。
ゴブリンロード自体が、大食漢が多いからそういうことなんだろうけど。
あいつら、いくら食っても太らないのはずるいと思う。
俺は食べられすらしないが。
仮に食べたとして、太るかは……
幅広の剣になったりして。
そんなことを考えて、ちょっと笑えた。
あーあ、2人とも口をあんなにベタベタにして。
「服が汚れますよ」
ゴタロウが、2人の口を拭いてあげているが。
これでこいつら中学生くらいの年齢なんだよな……
幼すぎるのは、この世界……いや、もう成人扱いされるくらいだし。
もう少し、しっかりしてもらいたいものだ。
途中で大道芸人が芸をするのを見たり、小物を見て回ったりして時間を潰す。
あっという間に時間が過ぎていき、ホテルに戻って夕飯。
部屋食も可能だったが、食堂で頂くことに。
場違い感のある2人に対する、周囲の視線が。
まあ、2人ともゴブリン王国で作った素材と技術だけは最先端の普通の服だからな。
周囲のいかにも金持ちな連中と比べると、どうしても見劣りしてしまうのは仕方ないか。
分かってる人には分かってるのかも。
「どこかの貴族の子供かな?」
「お忍びできてるのかもしれませんよ」
素材を見て、安い服ではないことが。
ただ、そんな人ばかりでもない。
「このホテルも品格が落ちたな……あんな、いかにも田舎の子供が泊まれるだなんて」
「そうね、見てるだけで食事がまずくなるわ」
「うわぁ、貧乏人が来てる」
とあるテーブルの一家の会話だ。
いかにも成金趣味な服装の両親と、似合わないパツンパツンのいかにもな坊ちゃんの服装を着させられた男の子。
勿論フィーナには聞こえているが、ニコには聞こえていないらしい。
なので、フィーナも特に気にした様子は無さそうだ。
「あっ、これ……」
「うん……」
テーブルに順番に運ばれてくる料理に舌鼓を打っていたら、肉料理のところで2人の手が止まる。
うん、あれだな。
さっき屋台で食べた、ホーロー鳥の甘辛焼きそっくりだ。
串が付いていないバージョン。
「ホーロー鳥を焼きながら甘辛いタレを何層にも塗り重ねた、当ホテル自慢の逸品です」
ボーイさんが説明してくれるが、2人の表情は少し微妙なものだった。
割と、この地方ではメジャーな料理なのかもしれない。
「屋台で食べたのより、上品なお味だったね」
「うん……そうですね」
屋台の方がしっかりと味がついていたのか、パンチが足りなかったようだ。
どっちが美味しかったのか、2人の表情を見たら一目瞭然だな。
デザートまでしっかり頂いて部屋に戻ると、テーブルにフルーツとデキャンタに色のついた液体が入ってるのが置いてあった。
デキャンタの中身の匂いを嗅ぐとブドウの香りがしたけど、まさかワインってことは……
いや、まあ酒を飲める年齢だし……
寝酒ってことかな?
おいてある場所はテーブルといっても寝椅子と寝椅子の間に置かれた、サイドテーブルの上。
そういうことだろう。
ブドウも籠に入ってるけど、ブドウを食べながらワインを飲むのかな?
一応、チーズやら干し肉もあるし。
ゆっくりとくつろいでくださいってことか。
そのまま寝ちゃいそうだ。
せっかくよさげなベッドもあるというのに。
「やれやれ」
しばらくして、ゴタロウがニコを抱きかかえてベッドへと運ぶ。
そのあとに、フィーナも。
やっぱり寝ちゃったか。
ゴタロウが完全に執事ポジションというか、保護者ポジションだけど。
立場的には、フィーナと変わらないんだよな。
「立場は一緒でも、フィーナも里の子供に毛が生えた程度ですから」
なるほど、大人だ。
こいつが、去年まで腰蓑つけてグギャグギャ言ってたところが、全く想像できなくなるくらいに。
いつまで言ってるんだと言われそうだが、そこまでの劇的な変化。
月日の経つことのなんと早いこと……いや、進化の影響がすさましいだけか。
特にそわそわすることもなく、厩舎の中に。
「素直で賢い馬ですね」
「ええ、とても優秀な馬ばかりでして」
ゴタロウが厩務員の人と、にこやかに会話している。
牧場では基本的に飼い葉と水の入った桶をおいて放置
そして、ブラッシングが日に1回。
放牧というか運動は……馬の盗難や取り違えの不安があるから、御者が勝手に広場を走らせろと。
まあ、ゴタロウに任せておけばいいか。
それで1頭あたり1000円は、安いのかな?
妥当かもしれない。
で、馬車の預かり賃が銀貨1枚。
……こっちは、世話しなくていいのに?
まあ、良いか。
預かってもらえるだけありがたい。
幸いにして、金はまだまだある。
迷惑料として、キオリナからもらったお金と。
ニコの親父さんがくれた小遣いも、まだまだ。
最悪、ゴブリンの民芸品を売れば、多少は金になるだろうし。
「うーん、やっぱり外が一番ですね」
「うん、馬車もいいけど、自分の足で歩くのも大事だよね」
『だったら、たまには一緒に散歩してくれてもいいのに』
ニコの発言に、馬のミナが突っ込んでいるが。
馬の言ってることはニコ達には伝わらないが、ニコ達の言葉はなんとなく馬には伝わってるようだ。
異世界の馬って賢いのかな?
まあファンタジーな物語に出てくる馬って、どれも競馬を走るようなサラブレッドな感じの馬が描かれてるけど。
目の前にいる馬は、かなりの巨体で筋肉質の体つき。
全体的にずんぐりむっくりしてて、ペルシュロンのようなイメージ。
木曽馬や道産子のような日本在来の馬よりは、背が高くスリムに見えなくもないけど。
個人的にはそこそこ早くて強くて、鬣が長くてかっこいいフリージアンがこういった世界にはぴったりかな?
実用性でいったら、日本の在来種の馬も優秀だよな。
背は低いけど義経の鵯越の逆落としとか、アラブ原種の足が細くて背の高い馬じゃまず無理だろうし。
比べてこの世界の馬は背が高く足も長いが、腿も脛も太くてしっかりとしている。
お腹周りもそこそこあるにはあるが、まあ日本原種の馬よりは様になってるか。
馬との別れもすませて、本格的に町の散策に。
まずは、リバーサイドホテルに向かう。
目抜き通り沿いにあるらしく、大通りまでは馬車で移動可能と。
でホテルについたあとでチップさえ渡せば、宿の人が馬と馬車を例の預り所に連れて行ったり連れてきてくれたりするらしい。
というのを、ホテルで聞いてちょっとげんなりしてた。
フィーナが。
「外が良いって言ってたじゃん。それに、町を見たいって」
「だって……あんな素敵な馬車でホテルにきてエスコートして降りられたら、すっごく素敵な絵のような気がしてきたんです」
もう一度入り口まで歩いて戻って、やり直したいとダダをこねるフィーナ。
それは、あまりにも無駄が過ぎるだろう。
門からここまで楽が出来るようにという配慮なのに預けたものをわざわざ取りに歩いて戻って、追加料金を払ってまで入り口に戻させるとか。
うん、意味が分からない。
部屋は西向きの日当たりのいい部屋だった。
大きな明り取りの窓があり、そこから陽の光が差し込んでいて部屋全体が明るい。
夕食はホテルで取ることにしていたが、それまで時間があるからと町を散策。
ランドレーの町からだいぶ北上したこともあり、町を行き交う人たちの服装はわりとしっかりしたものが多いイメージ。
逆に南の方は、パンツやスカートとチュニックみたいなのが多かったけど。
こっちはベストを羽織っていたり、外套をつけていたりと。
髪の色も南が茶髪の人が多いのに対して、黒い髪の人もチラホラと。
ピンクの髪とか、緑の髪の人達は……
ああ、かつらなのね。
染毛の技術は……色をつけるだけなら。
洗うごとに薄くなると。
なるほど。
ないわけじゃないと。
やっぱり奇抜らしく、する人は少ないとのこと。
ああ、勿論ゴタロウ調べだ。
ニコやフィーナは、どちらかというとあまりこういったことは詳しくない。
というか、ニコはどこか浮世離れしてるというか。
育った環境が、特殊過ぎたからだろう。
建物も三角屋根の家が多いところをみると、雪がそれなりに降るのかな?
「ニコ様、あれ!」
「うわぁ、良い匂い」
「……」
ホテルで夕飯を取るから、その間の暇つぶしだというのに。
屋台から漂ってくる、甘い香りにフィーナが釣られて向かって行く。
ニコも笑みを浮かべて追いかけているが。
ゴタロウは少し呆れ気味だが、柔らかい眼差しで2人を見つめている。
「おじさん、これなに?」
「ん? ああ、ホーロー鳥の甘辛焼きだよ」
へえ、焼き鳥のタレ串みたいな感じかな?
いや、どちらかというと山賊焼きか?
腿を丸々使ってる感じだ。
鶏肉によく似た形をしているが、口に入れるとホロホロと繊維にそって簡単にほぐれるからこの名前が付いたとか。
「どうしよう、これ食べたら夕飯入らないよね?」
「だったら、半分ことかどうでしょう」
2人ともかなり惹かれているようだが、ボリュームがかなり大きいことを心配している様子。
悩むニコに対して、フィーナが半分ずつと提案していたが。
フィーナって実は、相当食べるんだよな。
たぶん、この鳥1羽食べても普通に夕飯が入るくらいに。
ゴブリンロード自体が、大食漢が多いからそういうことなんだろうけど。
あいつら、いくら食っても太らないのはずるいと思う。
俺は食べられすらしないが。
仮に食べたとして、太るかは……
幅広の剣になったりして。
そんなことを考えて、ちょっと笑えた。
あーあ、2人とも口をあんなにベタベタにして。
「服が汚れますよ」
ゴタロウが、2人の口を拭いてあげているが。
これでこいつら中学生くらいの年齢なんだよな……
幼すぎるのは、この世界……いや、もう成人扱いされるくらいだし。
もう少し、しっかりしてもらいたいものだ。
途中で大道芸人が芸をするのを見たり、小物を見て回ったりして時間を潰す。
あっという間に時間が過ぎていき、ホテルに戻って夕飯。
部屋食も可能だったが、食堂で頂くことに。
場違い感のある2人に対する、周囲の視線が。
まあ、2人ともゴブリン王国で作った素材と技術だけは最先端の普通の服だからな。
周囲のいかにも金持ちな連中と比べると、どうしても見劣りしてしまうのは仕方ないか。
分かってる人には分かってるのかも。
「どこかの貴族の子供かな?」
「お忍びできてるのかもしれませんよ」
素材を見て、安い服ではないことが。
ただ、そんな人ばかりでもない。
「このホテルも品格が落ちたな……あんな、いかにも田舎の子供が泊まれるだなんて」
「そうね、見てるだけで食事がまずくなるわ」
「うわぁ、貧乏人が来てる」
とあるテーブルの一家の会話だ。
いかにも成金趣味な服装の両親と、似合わないパツンパツンのいかにもな坊ちゃんの服装を着させられた男の子。
勿論フィーナには聞こえているが、ニコには聞こえていないらしい。
なので、フィーナも特に気にした様子は無さそうだ。
「あっ、これ……」
「うん……」
テーブルに順番に運ばれてくる料理に舌鼓を打っていたら、肉料理のところで2人の手が止まる。
うん、あれだな。
さっき屋台で食べた、ホーロー鳥の甘辛焼きそっくりだ。
串が付いていないバージョン。
「ホーロー鳥を焼きながら甘辛いタレを何層にも塗り重ねた、当ホテル自慢の逸品です」
ボーイさんが説明してくれるが、2人の表情は少し微妙なものだった。
割と、この地方ではメジャーな料理なのかもしれない。
「屋台で食べたのより、上品なお味だったね」
「うん……そうですね」
屋台の方がしっかりと味がついていたのか、パンチが足りなかったようだ。
どっちが美味しかったのか、2人の表情を見たら一目瞭然だな。
デザートまでしっかり頂いて部屋に戻ると、テーブルにフルーツとデキャンタに色のついた液体が入ってるのが置いてあった。
デキャンタの中身の匂いを嗅ぐとブドウの香りがしたけど、まさかワインってことは……
いや、まあ酒を飲める年齢だし……
寝酒ってことかな?
おいてある場所はテーブルといっても寝椅子と寝椅子の間に置かれた、サイドテーブルの上。
そういうことだろう。
ブドウも籠に入ってるけど、ブドウを食べながらワインを飲むのかな?
一応、チーズやら干し肉もあるし。
ゆっくりとくつろいでくださいってことか。
そのまま寝ちゃいそうだ。
せっかくよさげなベッドもあるというのに。
「やれやれ」
しばらくして、ゴタロウがニコを抱きかかえてベッドへと運ぶ。
そのあとに、フィーナも。
やっぱり寝ちゃったか。
ゴタロウが完全に執事ポジションというか、保護者ポジションだけど。
立場的には、フィーナと変わらないんだよな。
「立場は一緒でも、フィーナも里の子供に毛が生えた程度ですから」
なるほど、大人だ。
こいつが、去年まで腰蓑つけてグギャグギャ言ってたところが、全く想像できなくなるくらいに。
いつまで言ってるんだと言われそうだが、そこまでの劇的な変化。
月日の経つことのなんと早いこと……いや、進化の影響がすさましいだけか。
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