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第3章:ダンジョンリフォームと初めての突撃お宅訪問!
第14話:初めての傘下……そしてカタログ
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「ふーん、でさ? これでようやく、普通の部下が一人出来たわけだけど」
『はいっ! マスター!』
さっきまでブラムスが座って居た椅子をどかして、普通の椅子を取り出して座る。
ブラムスが座ってた椅子はなんかごてごてと金の意匠がしてあって、邪魔くさかったから片手で掴んで階下にポーイしといた。
ブラムスが一瞬ムッとした表情を浮かべてたから、拾って捨てとけと命令してやった。
代わりに取り出したのは、オットマン付きのパーソナルリクライニングチェアだ。
ドリンクホルダーや、収納式のテーブルも付いたもので沈み込む座り心地が最高の一品です。
ブラムスには、ここに来た時に持ってきた椅子の箱型の部分を切り取って、座椅子にしたやつに正座させてる。
加工するときにブラムスとセーブポイントにブーブー言われた。
聖水漬け以降、常にこっちの様子を伺うようになり、まず目を合わせる事も出来なくなったブラムスがこの時ばかりは泣きながら睨み付けるように、この椅子の文化的価値や歴史的価値を語っていたが……
面倒くさかったので、この椅子があるから悪いんだな。
燃やそうか?
と言ったら、椅子を抱きしめて謝罪を始めたのでそのままあげた。
座椅子になっちゃったけど、結構気に入ってくれてるようで何より。
ああ、そうじゃなかった。
脱線した。
「なあ? これがアンデッド関連の勢力を二分してたダンマスの1人って本当?」
『はいっ! なので、周辺のアンデッドやヴァンパイア達はほぼマスターの配下になったと考えて宜しいです』
ふーん……という感想しか出てこない。
そう思えるほどに、こいつは弱すぎた。
「で、残りは?」
『まあ無所属の者達も居るでしょうが、北西は不死者イコールが支配しております』
「そいつって強いの?」
『ええ、そこのブラムスと同じくらい強いです』
「なんだ、雑魚じゃん」
「うう……」
あっ、ブラムスにガチ泣きが入っちゃった。
ごめん、今のは悪気があった訳じゃ無いんだ。
嫌味っぽい事も言ったりもしたけど、つい本音が……
おいっ!
ブラムス!
おいっ!
「いきなり部長が逃げ出したんだけど?」
『本当にメンタル豆腐ですね。小心者だろうというマスターの予測は、間違いなかったようですね』
取りあえずフェンリルのファングを呼んで、捕まえさせてくる。
あーあ、涎だらけにしちゃって。
でも、ブラムスと同じくらいって聞いて思いついたから。
「あー、お前、そのイコールって奴と話しつけて来て? 君も! 俺の部下に! ならないか? って言って来て」
「はっ? 私がですか?」
「はっ? お前がですが?」
「は……はい……」
「じゃあ、俺帰るけどサボんなよ? 1ヶ月後に結果を待つから」
「はい……」
よしっ、これで取りあえずは1ヶ月の猶予は出来たわけだ。
ここまでをセーブしとこう。
今なら、ブラムスが何してこようがどうとでもなる力は身に付いてるし。
一度じっくりとカタログも見なきゃだし。
――――――
「これとか結構良くない?」
「うーん……私に似合うでしょうか?」
「大丈夫! 大丈夫! 完全に足首まで隠れるし。良いじゃん! 良いじゃん!」
取りあえず見ているのは黒のロココドレスだ。
カチューシャとセットで、彼女に良く似合うと思うんだ。
『あの? 道具とか設備を調べるんじゃ』
「ああ、分かってるって。ついつい、目が止まっただけだって……うーん、ってもう特に必要なものが思い浮かばないんだけど?」
セーブポイントに突っ込まれたけど、そっちも忘れて無いから。
ちゃんと、そこを見ようとしてパラパラとめくってたら目に付いただけだから。
『スキルとかどうですか?』
「なになに? 経験値倍加……良いじゃん! 良いのあるじゃん! ん? 10000ポイント?あー、勿体ないな~」
「結構ポイント持ってますよね?」
「うーん、死に戻ればいくらでも経験値稼げるし、無駄じゃん」
色々なスキルがあるけど、いまいちパッとしない。
あんまり、スキルにポイントを使うのもね。
『攻撃系のスキルとか』
「あー、それは詰んだら考えるから良いよ。取りあえず素ステカンストやら、普通に獲得出来るスキルを手に入れてから選ぶから」
というか、こういのって1個取ったら堰を切るようにあれこれ取っちゃうからね。
0個のうちに、ポイント無しで取れるスキルを取れるだけ取っとかないと。
ポイント使って取ったスキルを、普通に獲得出来るとか知ったらショックだしね。
『何故ですか?』
「被ったら勿体ないし」
勝手に縛りプレイ中だけど、ギリギリまでそういったのに頼らず純粋に地力だけで最強を目指すのも悪くないしね。
「あっ!」
「どうしたの? 何かあった?」
と思ったらヘルちゃんの視線が一瞬止まる。
けど、すぐ目を反らした。
「あー、ちょっと嫌いな食べ物が見えたので」
「そう? さっきパラパラっとめくったの薬コーナーだったんだけど?」
「いえ、その薬膳に入ってる具材と言いますか……」
なんか怪しいけど、まあここにあるのは俺にしか取れないから良いけどね。
無難に階層を10階層増やして……ボスはベルゼブブで良いや。
普通に優秀な部下になるっぽいから、取りあえず力の差を即行で教えておかないと。
『取りえず拡張は終わりましたので、カタログ持って一旦ブラムスのダンジョンで帰りを待ちますか?』
「そだね」
一応ヘルとファングを連れてブラムスのダンジョンに行く。
まずは、ブラムスが帰るまでワイトキングのとこで重力トレーニング!
やべえ、めっちゃ楽しみでしょうがない。
どうしよう、変身とか覚えたらワクワクが止まらない。
――――――
『はいっ! マスター!』
さっきまでブラムスが座って居た椅子をどかして、普通の椅子を取り出して座る。
ブラムスが座ってた椅子はなんかごてごてと金の意匠がしてあって、邪魔くさかったから片手で掴んで階下にポーイしといた。
ブラムスが一瞬ムッとした表情を浮かべてたから、拾って捨てとけと命令してやった。
代わりに取り出したのは、オットマン付きのパーソナルリクライニングチェアだ。
ドリンクホルダーや、収納式のテーブルも付いたもので沈み込む座り心地が最高の一品です。
ブラムスには、ここに来た時に持ってきた椅子の箱型の部分を切り取って、座椅子にしたやつに正座させてる。
加工するときにブラムスとセーブポイントにブーブー言われた。
聖水漬け以降、常にこっちの様子を伺うようになり、まず目を合わせる事も出来なくなったブラムスがこの時ばかりは泣きながら睨み付けるように、この椅子の文化的価値や歴史的価値を語っていたが……
面倒くさかったので、この椅子があるから悪いんだな。
燃やそうか?
と言ったら、椅子を抱きしめて謝罪を始めたのでそのままあげた。
座椅子になっちゃったけど、結構気に入ってくれてるようで何より。
ああ、そうじゃなかった。
脱線した。
「なあ? これがアンデッド関連の勢力を二分してたダンマスの1人って本当?」
『はいっ! なので、周辺のアンデッドやヴァンパイア達はほぼマスターの配下になったと考えて宜しいです』
ふーん……という感想しか出てこない。
そう思えるほどに、こいつは弱すぎた。
「で、残りは?」
『まあ無所属の者達も居るでしょうが、北西は不死者イコールが支配しております』
「そいつって強いの?」
『ええ、そこのブラムスと同じくらい強いです』
「なんだ、雑魚じゃん」
「うう……」
あっ、ブラムスにガチ泣きが入っちゃった。
ごめん、今のは悪気があった訳じゃ無いんだ。
嫌味っぽい事も言ったりもしたけど、つい本音が……
おいっ!
ブラムス!
おいっ!
「いきなり部長が逃げ出したんだけど?」
『本当にメンタル豆腐ですね。小心者だろうというマスターの予測は、間違いなかったようですね』
取りあえずフェンリルのファングを呼んで、捕まえさせてくる。
あーあ、涎だらけにしちゃって。
でも、ブラムスと同じくらいって聞いて思いついたから。
「あー、お前、そのイコールって奴と話しつけて来て? 君も! 俺の部下に! ならないか? って言って来て」
「はっ? 私がですか?」
「はっ? お前がですが?」
「は……はい……」
「じゃあ、俺帰るけどサボんなよ? 1ヶ月後に結果を待つから」
「はい……」
よしっ、これで取りあえずは1ヶ月の猶予は出来たわけだ。
ここまでをセーブしとこう。
今なら、ブラムスが何してこようがどうとでもなる力は身に付いてるし。
一度じっくりとカタログも見なきゃだし。
――――――
「これとか結構良くない?」
「うーん……私に似合うでしょうか?」
「大丈夫! 大丈夫! 完全に足首まで隠れるし。良いじゃん! 良いじゃん!」
取りあえず見ているのは黒のロココドレスだ。
カチューシャとセットで、彼女に良く似合うと思うんだ。
『あの? 道具とか設備を調べるんじゃ』
「ああ、分かってるって。ついつい、目が止まっただけだって……うーん、ってもう特に必要なものが思い浮かばないんだけど?」
セーブポイントに突っ込まれたけど、そっちも忘れて無いから。
ちゃんと、そこを見ようとしてパラパラとめくってたら目に付いただけだから。
『スキルとかどうですか?』
「なになに? 経験値倍加……良いじゃん! 良いのあるじゃん! ん? 10000ポイント?あー、勿体ないな~」
「結構ポイント持ってますよね?」
「うーん、死に戻ればいくらでも経験値稼げるし、無駄じゃん」
色々なスキルがあるけど、いまいちパッとしない。
あんまり、スキルにポイントを使うのもね。
『攻撃系のスキルとか』
「あー、それは詰んだら考えるから良いよ。取りあえず素ステカンストやら、普通に獲得出来るスキルを手に入れてから選ぶから」
というか、こういのって1個取ったら堰を切るようにあれこれ取っちゃうからね。
0個のうちに、ポイント無しで取れるスキルを取れるだけ取っとかないと。
ポイント使って取ったスキルを、普通に獲得出来るとか知ったらショックだしね。
『何故ですか?』
「被ったら勿体ないし」
勝手に縛りプレイ中だけど、ギリギリまでそういったのに頼らず純粋に地力だけで最強を目指すのも悪くないしね。
「あっ!」
「どうしたの? 何かあった?」
と思ったらヘルちゃんの視線が一瞬止まる。
けど、すぐ目を反らした。
「あー、ちょっと嫌いな食べ物が見えたので」
「そう? さっきパラパラっとめくったの薬コーナーだったんだけど?」
「いえ、その薬膳に入ってる具材と言いますか……」
なんか怪しいけど、まあここにあるのは俺にしか取れないから良いけどね。
無難に階層を10階層増やして……ボスはベルゼブブで良いや。
普通に優秀な部下になるっぽいから、取りあえず力の差を即行で教えておかないと。
『取りえず拡張は終わりましたので、カタログ持って一旦ブラムスのダンジョンで帰りを待ちますか?』
「そだね」
一応ヘルとファングを連れてブラムスのダンジョンに行く。
まずは、ブラムスが帰るまでワイトキングのとこで重力トレーニング!
やべえ、めっちゃ楽しみでしょうがない。
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