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第3章:ダンジョンリフォームと初めての突撃お宅訪問!
第4話:腐女子
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前回のダンジョン会議の結果、黄泉のダンジョンに行くことになった。
ここからシルバで10分程の距離である。
分かるか!
車とか、徒歩で教えてくれないか?
『徒歩なら、成人男性ですと休憩なしで1日くらいですかね?』
おお……100kmくらいか?
という事は、シルバ速過ぎじゃね?
意外と遠いし。
この世界の広さが分からないけど、まあ普通に歩いて2日~3日で移動する距離らしい。
普通?
普通は車だな。
自転車でも怪しい距離だ。
『ちなみに鮮血のダンジョンは、徒歩3時間くらいですね』
「近くね? そっちで良くね」
『特に得るものが無いですし、そこで取れるような耐性は黄泉のダンジョンで取れますから』
くっ、確かにそうかもしれないが。
『それに一番の目的は、ご近所さんへの挨拶も兼ねてますからね? ついでに、そこにいる美女を連れて来てもらえたら……』
「おっ? 美女が居るのか? でも、お前が押すってのはなんか怪しい……」
『大丈夫ですよ? 純粋に戦力として欲しいだけですから。半分腐ってますし……』
腐女子なのか?
まあ、頭が残念なら俺もガッツかないとでも思っているんだろう。
フフフ、悪いがそんな事は関係ない。
この新居に美女を招き入れるという事に、意味があるのだ。
「そうか、では行くかシルバ!」
『ちょっと、装備はそのままで宜しいのですか?』
ふと自分の姿を見る。
うん、燃えないし、汚れない、破れても勝手に直るローブだから問題無い。
それに、シルバでちょっと走ったら着く距離だし。
死んでも、そこまで面倒くさくない気もするしな。
『武器はどうされますか?』
「俺には、この拳がある! 武器に頼ってはいざという時に、武器を奪われたら何も出来ないからな」
恰好をつけてみる。
というか、普通に拳が今のところ最強だからな。
精々、フェンリルの籠手くらいなら。
『住人は腐肉系も結構多いですし、幽体も居ますよ?』
「そ……それは素手で触りたくは無いな。その場の状況に合わせて送ってくれ」
『良いですけど、取りあえず丸腰というのはどうかと』
「フッフッフ、何もない所から武器を取り出して戦うのがカッコいいのだ!」
武器を必要に応じてコロコロと瞬間的に変えられるとか、憧れるよね?
剣で斬りつけてきたかと思ったら、次の瞬間には槍で突いてきて、距離を取ったと思ったら弓を構えてる。
これが見た目的にもスタイリッシュで、かっこいと思う。
ん?
戦争は始めが矢で、次が槍? 最後が剣が常識?
大丈夫、戦争じゃない!
これは蹂躙だ。
『普通に挨拶ですから。手土産も用意しておいた方がよろしいかと』
「うん、そうだね。でも、ノーライフキングとかどんなもん喜ぶんだろう?」
『良質な死体とかですかね?』
「……」
『冗談です。まあ、魔王の玉座を贈ってあげれば喜ぶかと。あれは最新作でしたし』
まだあの椅子を選ばなかった事を、根に持ってるのか。
というか、手土産に貴重なポイントを使うとか。
『だからこそ、価値があるのです』
「さいですか」
良く分からないけど、まあダンマスの事ならコイツの方が詳しいだろう。
取りあえずダンジョン入り口まで行って、シルバは回収してもらう。
中の状況に応じて、ファングやシルバを召喚すれば良いという事になった。
えっ? 中に入ったら徒歩なの?
『シルバがうっかりと、そこらへんの住人を踏みつぶさない為です』
「さいですか……」
『まあ、ブラムスとマスターは似た境遇でもありますからね、あえてこちらから敵対しなくても良いかと』
「取りあえず死んだら何やったってバレないんだから、先に耐性稼ぎたいんだけど? 他のダンジョンでどれくらい強いかも気になるし」
『安心してください。入った瞬間にいきなり襲われる可能性が高いですから』
「普通に訪ねるだけなのに?」
『はい!』
「事前に連絡入れても?」
『新人がいきなり、最上位に近いダンマスと直接会うというだけでも、部下達のプライドを刺激しますからね。強者揃いですから外から入ってきた羽虫を指で捻りつぶすような感覚で、排除されるかと……まあ、重要なのは襲われたから反撃したという事実です』
面倒くせー。
絶対、老害のニホイしかしない。
普通に仲良くしてくれる、ダンマスのとこ行こうよ。
『一応、マスターと似た境遇で力のある方を選びましたから、話さえ付けられれば仲良くなれるかと』
「ん?」
『【ノーライフキング】ブラムス、【ノスフェラトゥ】イコール、そして【リボーン】ヨシキ・クラタの3人が現在死を完全超越した存在ですね。似たような劣化能力の持ち主なら結構いますけど』
「俺のだけ、2つ名が酷い件」
『事実ですから、これを推していきます』
「やめろ!」
そして、黄泉のダンジョンを攻略しつつブラムスを目指すことになった。
確かに美味しい攻撃が多かった……多かったけどさ!
「騙されたあああああああ!」
半分腐ってるって、ガチで腐ってる娘じゃないか!
腐ってないところが超絶美人だけど、腐ってるのはちょっと……
えっ? 腐ってる部分が移動できるの?
右半身、左半身、下半身、上半身どれが好みかって?
そういう、問題じゃないんだよ!
中身だけ腐らせられる?
なら良いかも……
いきなり、臭い息吐かないでください。
もう良いです。
あっ、泣かないで! 俺が悪かったから。
ところで貴女は?
フェンリルの妹?
ああ、ファングのオリジナルの方か。
ファングは姪みたいなもん?
そうですか……えっ? 70階層の蛇がお兄ちゃん?
だから欲しがってたのか?
彼女の名前はヘル。
本当に半分腐ってる娘だった。
ここからシルバで10分程の距離である。
分かるか!
車とか、徒歩で教えてくれないか?
『徒歩なら、成人男性ですと休憩なしで1日くらいですかね?』
おお……100kmくらいか?
という事は、シルバ速過ぎじゃね?
意外と遠いし。
この世界の広さが分からないけど、まあ普通に歩いて2日~3日で移動する距離らしい。
普通?
普通は車だな。
自転車でも怪しい距離だ。
『ちなみに鮮血のダンジョンは、徒歩3時間くらいですね』
「近くね? そっちで良くね」
『特に得るものが無いですし、そこで取れるような耐性は黄泉のダンジョンで取れますから』
くっ、確かにそうかもしれないが。
『それに一番の目的は、ご近所さんへの挨拶も兼ねてますからね? ついでに、そこにいる美女を連れて来てもらえたら……』
「おっ? 美女が居るのか? でも、お前が押すってのはなんか怪しい……」
『大丈夫ですよ? 純粋に戦力として欲しいだけですから。半分腐ってますし……』
腐女子なのか?
まあ、頭が残念なら俺もガッツかないとでも思っているんだろう。
フフフ、悪いがそんな事は関係ない。
この新居に美女を招き入れるという事に、意味があるのだ。
「そうか、では行くかシルバ!」
『ちょっと、装備はそのままで宜しいのですか?』
ふと自分の姿を見る。
うん、燃えないし、汚れない、破れても勝手に直るローブだから問題無い。
それに、シルバでちょっと走ったら着く距離だし。
死んでも、そこまで面倒くさくない気もするしな。
『武器はどうされますか?』
「俺には、この拳がある! 武器に頼ってはいざという時に、武器を奪われたら何も出来ないからな」
恰好をつけてみる。
というか、普通に拳が今のところ最強だからな。
精々、フェンリルの籠手くらいなら。
『住人は腐肉系も結構多いですし、幽体も居ますよ?』
「そ……それは素手で触りたくは無いな。その場の状況に合わせて送ってくれ」
『良いですけど、取りあえず丸腰というのはどうかと』
「フッフッフ、何もない所から武器を取り出して戦うのがカッコいいのだ!」
武器を必要に応じてコロコロと瞬間的に変えられるとか、憧れるよね?
剣で斬りつけてきたかと思ったら、次の瞬間には槍で突いてきて、距離を取ったと思ったら弓を構えてる。
これが見た目的にもスタイリッシュで、かっこいと思う。
ん?
戦争は始めが矢で、次が槍? 最後が剣が常識?
大丈夫、戦争じゃない!
これは蹂躙だ。
『普通に挨拶ですから。手土産も用意しておいた方がよろしいかと』
「うん、そうだね。でも、ノーライフキングとかどんなもん喜ぶんだろう?」
『良質な死体とかですかね?』
「……」
『冗談です。まあ、魔王の玉座を贈ってあげれば喜ぶかと。あれは最新作でしたし』
まだあの椅子を選ばなかった事を、根に持ってるのか。
というか、手土産に貴重なポイントを使うとか。
『だからこそ、価値があるのです』
「さいですか」
良く分からないけど、まあダンマスの事ならコイツの方が詳しいだろう。
取りあえずダンジョン入り口まで行って、シルバは回収してもらう。
中の状況に応じて、ファングやシルバを召喚すれば良いという事になった。
えっ? 中に入ったら徒歩なの?
『シルバがうっかりと、そこらへんの住人を踏みつぶさない為です』
「さいですか……」
『まあ、ブラムスとマスターは似た境遇でもありますからね、あえてこちらから敵対しなくても良いかと』
「取りあえず死んだら何やったってバレないんだから、先に耐性稼ぎたいんだけど? 他のダンジョンでどれくらい強いかも気になるし」
『安心してください。入った瞬間にいきなり襲われる可能性が高いですから』
「普通に訪ねるだけなのに?」
『はい!』
「事前に連絡入れても?」
『新人がいきなり、最上位に近いダンマスと直接会うというだけでも、部下達のプライドを刺激しますからね。強者揃いですから外から入ってきた羽虫を指で捻りつぶすような感覚で、排除されるかと……まあ、重要なのは襲われたから反撃したという事実です』
面倒くせー。
絶対、老害のニホイしかしない。
普通に仲良くしてくれる、ダンマスのとこ行こうよ。
『一応、マスターと似た境遇で力のある方を選びましたから、話さえ付けられれば仲良くなれるかと』
「ん?」
『【ノーライフキング】ブラムス、【ノスフェラトゥ】イコール、そして【リボーン】ヨシキ・クラタの3人が現在死を完全超越した存在ですね。似たような劣化能力の持ち主なら結構いますけど』
「俺のだけ、2つ名が酷い件」
『事実ですから、これを推していきます』
「やめろ!」
そして、黄泉のダンジョンを攻略しつつブラムスを目指すことになった。
確かに美味しい攻撃が多かった……多かったけどさ!
「騙されたあああああああ!」
半分腐ってるって、ガチで腐ってる娘じゃないか!
腐ってないところが超絶美人だけど、腐ってるのはちょっと……
えっ? 腐ってる部分が移動できるの?
右半身、左半身、下半身、上半身どれが好みかって?
そういう、問題じゃないんだよ!
中身だけ腐らせられる?
なら良いかも……
いきなり、臭い息吐かないでください。
もう良いです。
あっ、泣かないで! 俺が悪かったから。
ところで貴女は?
フェンリルの妹?
ああ、ファングのオリジナルの方か。
ファングは姪みたいなもん?
そうですか……えっ? 70階層の蛇がお兄ちゃん?
だから欲しがってたのか?
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本当に半分腐ってる娘だった。
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