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サーナック誕生編
第4話 過去から始まる
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クラーケンが立ち去った後、残された魔獣の細かい残骸に俺と同じくらいの大きさの魔獣がとびつき群がっていた。
私はその喧騒に紛れてその場を離れる。
今回は運が良かっただけだ、今度あんなものが現れたらただでは済まないだろう、今でも寒気がする。
あの何本もある長い触手に絡まれたらいくら素早くても逃げ出すことはできないだろう。
弱肉強食の世界を目の当たりにし、焦燥感にかられながらも、私は未だに魔獣同士で共食いのような食事を許容する事はできない。
それが出来るようになった時、私は人としての理性を保っていられなくなるのではないか。
恐ろしい世界だ、現実の俺…を…ん…現実の私は…どうだったか
ああ、そうだ、俺は…私は…
…
私は平凡な家庭で生まれ、親にも苦労をかけたことがないような、模範的ないい子だった。
その日は天気が良く、たまには子供らしく我儘が言いたくなったんだ。
親が共働きで、夏休みもどこへも連れて行ってもらえていなかったのでなおさらだ。
でも我儘を言っても怒られたりはしなかった、むしろもっと言えと頭をなでられた。
本当の事を言えば、何でもよかったんだ、プールでも、外食でも、家で遊ぶのでも。
なぜ、俺はあの時山でキャンプがしたいなんて言い出したんだろう。
今ではもう思い出せない、思い出したくない。
だが忘れることはできない、あの事故の事は。
天候が荒れて、午後になる前にうちに帰る事になった。
申し訳なさそうにする親に、俺は子供ながらに気をつかって。
「お母さん、晩御飯はカレーがいいな、家で一緒に作ろうよ」
そう言うと母は胸をなでおろし、腕によりをかけるとか言って。
帰り道、車の中で甘口が辛口かで話し合った。
幸せだった、目的は果たせなくともよかった、多くは求めなかった、なのに。
俺達の乗った車に土砂崩れが襲いかかった。
なんとか一命をとりとめたが、親は死に、俺は脳に障害をもった。
じょじょに体が麻痺し、間隔が無くなり、動かなくなっていった。
仲の悪い親戚の人がたまに見にくる以外、変化のない生活が続いた。
俺は自身を呪い続けた
…
私は…どうしていたっけな、なんだか靄がかかったように思い出せないな。
でも心なしか、思い出せなくていいような気がしないでもない。
どうせくだらない人生だったにちがいない、こんな魔物になる方がマシと思うような人生なのだから。
ドクンドクン…
自分の心臓が大きく脈動するのを感じた、これは何かの予兆かもしれない、進化かな?
なるべく安全そうな小部屋に移り、身体を落ち着かせると、前回同様体の端から結晶化が始まる。
今度はなるべく生きやすい体に…
…
二度目ともなると落ち着いたもので
進化のタイミングはやはりあの鼓動の直後、ある程度落ち着いたと判断すると眠気と共に結晶化が始まるらしい。
自分の中で自身が魔物である事を良く知っている今の自分と、人の頃の知識や経験をもった過去の自分との記憶のすり合わせが行われている、いや、思い出している。
それが怖いかといえば、不思議と気にならない。
自分は初めからこうであったとすら感じる。
そのうち、自分の中で別人の声がする。
「私よ、戦いを思い出せ」
あの戦士の声だ。
「俺は戦いなんて知らないぞ」
「いいや、お前はしっている、ただ戦わず逃げただけだ」
戦士はこちらを見て微笑んでいる、よく見ると記憶で見た時より人間に近い顔をしている、本来はこちらの顔なのだろうか。
なんだかその面影はどこかで見た覚えがある、遠い昔に…どこかで会った気がする。
「喧嘩なんて見たことはあってもしたことはない」
奇妙な自問自答が始まると、一瞬にして光に包まれ風景が変わった。
そこは机が数多く並ぶ教室だった、自分の席が懐かしい、俺が座っている光景を見るのは皆久しぶりだろうな、そう一瞬思いながら周りを見たが、そこにいるのは魚の顔の生徒だけだった。
皆先生の立つ教壇に向かって話を聞いている。
あの戦士の顔をした先生が俺に続けて語り掛ける
「私よ、困難を前に逃げるな、戦いを避けるな、どんな形でもいい、戦い、勝ち取らねば生きているとは言えない…」
周りでクスクス笑う声がする、なにがおかしいのか、俺はイライラさせられた。
「偉そうに、結局戦ったせいで死んだくせに…」
「私は自ら戦う事を選んだ、お前はちがう」
見透かされたように言われ、ドキリとした
「すいません先生」
俺の前に突然母親が現れる
「申し訳ありません」
「やめろよ…謝るなよ…」
俺は小さい声で言った、言ったと思う、かききえる声で伝わったかはわからないが
「いえいえ、いいんですよ、幸い怪我はありませんでしたし」
先生が苦笑しつつ言う
「ただ、少し弁償代がね…相手の親御さんも彼が悪いといって払っていただけないんですよ…」
「…うちの方でお支払いいたします」
「なんでだよ!!」
つい俺は声を荒げた
母と向き合うのをやめて、戦士の顔の先生が笑う
「いや、君はこの時戦わなかったはずだ、黙って口を噤んでいた」
静かな声で淡々と告げる。
胸が苦しい、俺の過去がえぐられている、母親の涙声が俺の血の気を引く。
「ごめんねえ…母親の私がちゃんとしてないせいで…寂しかったのよね」
「違う…違う…」
母の抱擁の温かさが、逆に血の気を奪っていく。
「母さんも、俺も…悪くないんだ…」
「そうだ」
「悪いのはあいつだ…」
「そうだ」
俺の中に火が灯る
「戦わなかったんじゃない、戦えなかったんだ!俺は悪くない!」
グルウアアアアアア!!
雄たけびをあげて戦士の姿が変貌する、あの大型の魔獣、クラーケンの姿に変わった。
それは容易く母を縛り上げ持ち上げられた。
「何をする!!やめろ!!」
キャアアアアアアアアアアーーーー!!!
教室に響き渡る母の悲鳴、そしてクラーケンは触手の下に隠された大きな口を開く。
その一瞬、母の顔があの女の顔とダブる。
その顔は 笑っていた。
「やめ・・・」
バキッゴリュッバキキッ…
一瞬で飲み込まれ、母の存在はクラーケンの中へ消えていった。
いつの間にか周囲は教室ではなくなっている、暗黒の空間だ。
「思い出したか?戦わない事の苦しみを」
俺の後ろでまた戦士の声がする、その声は偉そうで、何もかも知っているような言い方だ。
「ああ思い出したさ、お前が魔物だってことをな、そして俺は人間だ…」
戦士が”まだそんな事をいっているのか”というようなあきれた顔をする。
「お前は俺を戦わせたいようだが、魔物の言いなりになんかなるものか。」
「ではどうするつもりだ」
「俺は、俺のやり方でやるだけだ」
戦士は俺の眼を見つめた、俺はその眼を貫かんばかりに睨みつける、すると戦士はフッと笑い
「ならば見せてもらおう、貴様のやり方とやらをな…」
男のまわりで魔物達の嘲笑に似た鳴き声が聞こえる、それはこの暗黒すべてに広がり、何千何万と言う魔物達が俺を見て笑う声だと言う事に気付いた。
「我々はいつも見ているぞ…貴様の中でな…」
…
目が覚めると姿が変わっていた、今迄と違い、明らかに硬そうな見た目に変わっている。
腕のハサミはシャコの手のように太く、大きくなり、体はエビというより蟹のような甲殻に変わっている、手が2本、足は4本になり、泳ぐ為のヒレが退化したのか小さいが、前の姿の時と大きさが変わっていないだけだと気づいた。
人間と比較すると恐らく人間に覆いかぶせれるくらいには大きくなっているように感じる、本格的に魔獣になったようだ。
シャコのようだと言ったが、シャコのような高速パンチは出せないようだった、似ているだけで体のつくりは違うのか
重く硬いので鈍器のようにぶつけるのが精いっぱいだろう。
そして懸念された移動力は落ちていなかった、むしろ前回より早い、ヒレのおかげではないようだった。
泳ごうとすると、エンジンがかかったように体の奥底で火が燃えるような感覚が広がり、生きたいところに向かって水中を蹴ると、物理法則を無視して進んでいくのだ。
地を蹴るとより早く動ける、あぶくを纏いながらまるで魚雷のような動きで突き進むことができる。
試しに暫く継続して泳いでみる、さっきまで恐れつつ泳いでいた空間だが、今の俺以上の存在はあのクラーケンかイルカもどきだけだ、それらがここにいないので気楽に泳いで回る。
前形態の時には気付けなかったルートを見つけたり、ミジンコの頃の俺によく似た魔獣も見つけた。
そいつはあっという間にイソギンチャクのような魔獣につかまりあっけなく動かなくなった。
俺も一歩間違えばああなっていたかと思うと恐ろしくもなる。
もちろん今でも俺の知らない上位存在が隠れているかもしれない、気楽に泳ぐとは言ったが警戒は緩めず進んでいく。
…
私はその喧騒に紛れてその場を離れる。
今回は運が良かっただけだ、今度あんなものが現れたらただでは済まないだろう、今でも寒気がする。
あの何本もある長い触手に絡まれたらいくら素早くても逃げ出すことはできないだろう。
弱肉強食の世界を目の当たりにし、焦燥感にかられながらも、私は未だに魔獣同士で共食いのような食事を許容する事はできない。
それが出来るようになった時、私は人としての理性を保っていられなくなるのではないか。
恐ろしい世界だ、現実の俺…を…ん…現実の私は…どうだったか
ああ、そうだ、俺は…私は…
…
私は平凡な家庭で生まれ、親にも苦労をかけたことがないような、模範的ないい子だった。
その日は天気が良く、たまには子供らしく我儘が言いたくなったんだ。
親が共働きで、夏休みもどこへも連れて行ってもらえていなかったのでなおさらだ。
でも我儘を言っても怒られたりはしなかった、むしろもっと言えと頭をなでられた。
本当の事を言えば、何でもよかったんだ、プールでも、外食でも、家で遊ぶのでも。
なぜ、俺はあの時山でキャンプがしたいなんて言い出したんだろう。
今ではもう思い出せない、思い出したくない。
だが忘れることはできない、あの事故の事は。
天候が荒れて、午後になる前にうちに帰る事になった。
申し訳なさそうにする親に、俺は子供ながらに気をつかって。
「お母さん、晩御飯はカレーがいいな、家で一緒に作ろうよ」
そう言うと母は胸をなでおろし、腕によりをかけるとか言って。
帰り道、車の中で甘口が辛口かで話し合った。
幸せだった、目的は果たせなくともよかった、多くは求めなかった、なのに。
俺達の乗った車に土砂崩れが襲いかかった。
なんとか一命をとりとめたが、親は死に、俺は脳に障害をもった。
じょじょに体が麻痺し、間隔が無くなり、動かなくなっていった。
仲の悪い親戚の人がたまに見にくる以外、変化のない生活が続いた。
俺は自身を呪い続けた
…
私は…どうしていたっけな、なんだか靄がかかったように思い出せないな。
でも心なしか、思い出せなくていいような気がしないでもない。
どうせくだらない人生だったにちがいない、こんな魔物になる方がマシと思うような人生なのだから。
ドクンドクン…
自分の心臓が大きく脈動するのを感じた、これは何かの予兆かもしれない、進化かな?
なるべく安全そうな小部屋に移り、身体を落ち着かせると、前回同様体の端から結晶化が始まる。
今度はなるべく生きやすい体に…
…
二度目ともなると落ち着いたもので
進化のタイミングはやはりあの鼓動の直後、ある程度落ち着いたと判断すると眠気と共に結晶化が始まるらしい。
自分の中で自身が魔物である事を良く知っている今の自分と、人の頃の知識や経験をもった過去の自分との記憶のすり合わせが行われている、いや、思い出している。
それが怖いかといえば、不思議と気にならない。
自分は初めからこうであったとすら感じる。
そのうち、自分の中で別人の声がする。
「私よ、戦いを思い出せ」
あの戦士の声だ。
「俺は戦いなんて知らないぞ」
「いいや、お前はしっている、ただ戦わず逃げただけだ」
戦士はこちらを見て微笑んでいる、よく見ると記憶で見た時より人間に近い顔をしている、本来はこちらの顔なのだろうか。
なんだかその面影はどこかで見た覚えがある、遠い昔に…どこかで会った気がする。
「喧嘩なんて見たことはあってもしたことはない」
奇妙な自問自答が始まると、一瞬にして光に包まれ風景が変わった。
そこは机が数多く並ぶ教室だった、自分の席が懐かしい、俺が座っている光景を見るのは皆久しぶりだろうな、そう一瞬思いながら周りを見たが、そこにいるのは魚の顔の生徒だけだった。
皆先生の立つ教壇に向かって話を聞いている。
あの戦士の顔をした先生が俺に続けて語り掛ける
「私よ、困難を前に逃げるな、戦いを避けるな、どんな形でもいい、戦い、勝ち取らねば生きているとは言えない…」
周りでクスクス笑う声がする、なにがおかしいのか、俺はイライラさせられた。
「偉そうに、結局戦ったせいで死んだくせに…」
「私は自ら戦う事を選んだ、お前はちがう」
見透かされたように言われ、ドキリとした
「すいません先生」
俺の前に突然母親が現れる
「申し訳ありません」
「やめろよ…謝るなよ…」
俺は小さい声で言った、言ったと思う、かききえる声で伝わったかはわからないが
「いえいえ、いいんですよ、幸い怪我はありませんでしたし」
先生が苦笑しつつ言う
「ただ、少し弁償代がね…相手の親御さんも彼が悪いといって払っていただけないんですよ…」
「…うちの方でお支払いいたします」
「なんでだよ!!」
つい俺は声を荒げた
母と向き合うのをやめて、戦士の顔の先生が笑う
「いや、君はこの時戦わなかったはずだ、黙って口を噤んでいた」
静かな声で淡々と告げる。
胸が苦しい、俺の過去がえぐられている、母親の涙声が俺の血の気を引く。
「ごめんねえ…母親の私がちゃんとしてないせいで…寂しかったのよね」
「違う…違う…」
母の抱擁の温かさが、逆に血の気を奪っていく。
「母さんも、俺も…悪くないんだ…」
「そうだ」
「悪いのはあいつだ…」
「そうだ」
俺の中に火が灯る
「戦わなかったんじゃない、戦えなかったんだ!俺は悪くない!」
グルウアアアアアア!!
雄たけびをあげて戦士の姿が変貌する、あの大型の魔獣、クラーケンの姿に変わった。
それは容易く母を縛り上げ持ち上げられた。
「何をする!!やめろ!!」
キャアアアアアアアアアアーーーー!!!
教室に響き渡る母の悲鳴、そしてクラーケンは触手の下に隠された大きな口を開く。
その一瞬、母の顔があの女の顔とダブる。
その顔は 笑っていた。
「やめ・・・」
バキッゴリュッバキキッ…
一瞬で飲み込まれ、母の存在はクラーケンの中へ消えていった。
いつの間にか周囲は教室ではなくなっている、暗黒の空間だ。
「思い出したか?戦わない事の苦しみを」
俺の後ろでまた戦士の声がする、その声は偉そうで、何もかも知っているような言い方だ。
「ああ思い出したさ、お前が魔物だってことをな、そして俺は人間だ…」
戦士が”まだそんな事をいっているのか”というようなあきれた顔をする。
「お前は俺を戦わせたいようだが、魔物の言いなりになんかなるものか。」
「ではどうするつもりだ」
「俺は、俺のやり方でやるだけだ」
戦士は俺の眼を見つめた、俺はその眼を貫かんばかりに睨みつける、すると戦士はフッと笑い
「ならば見せてもらおう、貴様のやり方とやらをな…」
男のまわりで魔物達の嘲笑に似た鳴き声が聞こえる、それはこの暗黒すべてに広がり、何千何万と言う魔物達が俺を見て笑う声だと言う事に気付いた。
「我々はいつも見ているぞ…貴様の中でな…」
…
目が覚めると姿が変わっていた、今迄と違い、明らかに硬そうな見た目に変わっている。
腕のハサミはシャコの手のように太く、大きくなり、体はエビというより蟹のような甲殻に変わっている、手が2本、足は4本になり、泳ぐ為のヒレが退化したのか小さいが、前の姿の時と大きさが変わっていないだけだと気づいた。
人間と比較すると恐らく人間に覆いかぶせれるくらいには大きくなっているように感じる、本格的に魔獣になったようだ。
シャコのようだと言ったが、シャコのような高速パンチは出せないようだった、似ているだけで体のつくりは違うのか
重く硬いので鈍器のようにぶつけるのが精いっぱいだろう。
そして懸念された移動力は落ちていなかった、むしろ前回より早い、ヒレのおかげではないようだった。
泳ごうとすると、エンジンがかかったように体の奥底で火が燃えるような感覚が広がり、生きたいところに向かって水中を蹴ると、物理法則を無視して進んでいくのだ。
地を蹴るとより早く動ける、あぶくを纏いながらまるで魚雷のような動きで突き進むことができる。
試しに暫く継続して泳いでみる、さっきまで恐れつつ泳いでいた空間だが、今の俺以上の存在はあのクラーケンかイルカもどきだけだ、それらがここにいないので気楽に泳いで回る。
前形態の時には気付けなかったルートを見つけたり、ミジンコの頃の俺によく似た魔獣も見つけた。
そいつはあっという間にイソギンチャクのような魔獣につかまりあっけなく動かなくなった。
俺も一歩間違えばああなっていたかと思うと恐ろしくもなる。
もちろん今でも俺の知らない上位存在が隠れているかもしれない、気楽に泳ぐとは言ったが警戒は緩めず進んでいく。
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