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【番外編】転生マリーヤ act.0
① パンピー舐めンな!
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「ああいやだ! 下層階級の方と同じ食卓でお食事だなんて、気分が滅入りますわ!」
なんだとぉ!?
「なんですかしらその目は。まったく不躾ですわね。淑女としての教育を受けていらっしゃらない方はこれだから」
よっく言うわ!! オマエが淑女として(ピーッ)だ!!
「こんな下流の方を我が家に迎えるだなんて、私は反対でしたの!」
パンピー舐めンな負け犬!!
とまぁ、豪華なお屋敷でこんな(一方的な)会話が日常的に交わされているのだけど。
前世現代日本人の私、西洋貴族の令嬢に転生したの。
現在の名前はマリーヤ。伯爵家令息ラインホルト・フォン・フリージ様の婚約者よ。
前世での名前は覚えていない。(死者に前世の名は必要ないんだって!)
かつての私は入院病棟で16年という短い生涯を閉じた。不思議なことに霊体の私が、臨終の際、手にしていた乙女ゲームのヒロインになってしまって。まずは疑似体験プレイをして、ハッピーエンディングを迎えた相手と結婚できる、というセーブデータを持っての転生なのよ。
プレイの結果、金髪碧眼超美形、お金持ち貴族のラインホルト様に見染められた、“可憐な美少女”の二つ名を持つ村娘マリーヤ(18)に転生。
この村娘っていうのがミソで、「平民だけどお貴族様にプロポーズされちゃいましたぁ幸せになりまぁーす!」じゃ終わらないのね、人生って。
なんで冒頭で見せたような口頭キャットファイトが繰り広げられているのかというと。
私マリーヤは生まれも育ちもド田舎、山のふもとで慎ましく暮らしていた一般民。私のことが大好きなラインホルト様はすぐにでも結婚しようとおっしゃってくださるけれど、そうもいかないでしょう。ここは限りなく慎重に順序良く進めていかなくては、身分のない者が上流階級の中でうまくやっていくことなどできないわ。
なのでまず、フリージ家の遠縁のご家庭に、養子として迎え入れていただいたの。これで私も令嬢の仲間入りってところ。結婚まではそちらで令嬢としての教養などを学ばせていただくことにもなって……そのご両親は良い方だったわ。ご子息ご息女も……ただひとりを除いては。
除いたひとり、それはここの三女フランソワーズ(17)。幼少よりラインホルト様のパートナーになることを意識して育ったらしく、ポッと出の私を目の敵にするのは当然とも言わるわね。
その点では同情しなくもないわ。まったく相手にされてなくて。
にしてもこの3ヶ月間これでもかっていう陰湿ないじめのオンパレード! 靴隠されるとか、郵便物隠されるとか、耽美系劇画集隠されるとか、あら?隠されてばかりではなくて?
隠されたものを探し出すのはゲームの醍醐味かもしれないけど、いつも隠し場所が同じなのよ、鬱陶しいったらない。(微笑)
あとは口撃。中流以下を見下すことが趣味とか。なんの生産性もない趣味だわ!
「マリーヤ様、お紅茶でございます」
「あら、ありがとうメアリー」
午後ティー飲んで少し落ち着こう。
こちらは、まだ貴族の世界がよく分かってない新参者の私の世話をしてくれるメイド・メアリー。
彼女は街の中流家庭の娘なので、ただの村娘の私より身分で言ったら上の人のはず。それでも「成り上がりのくせに!」というような感情を見せることもなく良くしてくれて、年も近いしいいお友達になったわ。
「マリーヤ様、明日はフリージ伯爵様の主催される会合にお出かけですよね?」
「ええ、朝6時に起こしてくれるかしら?」
「承知いたしました」
私のような田舎娘でもご両親は気に入ってくださる、というのがラインホルト様の弁なのだけど、やはり血統へのこだわりというものは貴族の方々にとって譲れぬ思いでしょう。
そんな私が彼らの懐に潜り込む唯一の方法、それは商才を見せつけることだった。元々このマリーヤというキャラクターの性格が計算高いというか、世のトレンドに興味のある子だから。株価の動向も読めるし、そういった積み重ねで近年実業家としても名を馳せるフリージ伯爵様に認められかけてきたの、この3ヶ月の成果よ。
「それでも、女性が前に出るのを厭う偏屈な方々もおりますが……」
「心配しないで、メアリー。私はちゃんと弁えているわ。伯爵様の可愛い人形として隣に置かれてるだけよ」
「マリーヤ様の美貌ですものね! 会合ご出席の殿方が終始見とれてお話にならなくなってしまうことのが心配です!」
「それより私が心配なのは、私の外出している間にまたあなたがフランソワーズにきつく当たられないかと……」
私が来る前からもいびりの対象であったらしいの、メアリーは。そして今ではセットで嫌がらせされてる。
私がいない間にメアリーに手出したら、(ピーッ)に(ピーッ)を(ピーッ)して(ピーッ)(ピーッ)……はっ! いやだ私ったら、また口悪くなってた……。
フランソワーズと顔を合わせるようになる前は、こんなガラの悪い私じゃなかったのに。マリーヤ自体は上品な女の子だし、私だって。前世は確かに一般家庭のザ平民だったけど……それ以前に私、ずっと入院してたから……。私は生まれた時から身体が弱くて、大人になるまで生きられないって宣告されてた。子どもの頃から入退院繰り返して、もう最後は何年も入院しっぱなし。
だから周りはみんな可哀そう可哀そうって、悪意を持たれるなんてあるわけなかったのよ。私も健康な人を羨む気持ちは確かにあったけど、人に対して怒りの気持ちを持つこともなかった。そんな余裕なかった。
だから初めてよ。こんな気持ちになるんだ~~…へぇ~~(げんなり)……って。
本日の会合も終わったわ。すると待っていてくださったのかしら、ラインホルト様が私のところに駆けていらしたの。
「マリーヤ!」
彼が私の手を取ってキスをする。これで私、心も令嬢になれましたわ!
「君を我が家に迎える日が待ち遠しいよ」
「私もですわ、ラインホルト様。あなたがプロポーズしてくださった3ヵ月前が、もう遠い過去のようです」
「明日にでも結婚しよう!」
「あら、ふふ。もう少しだけお待ちくださいませ」
実はまだ口づけも交わしていなかったりして。ラインホルト様は慎重になってしまう私を大きな心で受けとめてくださったの。
……ただ、この頃彼の焦りが垣間見えなくもないというか。私が他の殿方に見向きするわけないのだけど、マリーヤはモテ星の下に生まれてきた……ような設定のキャラクターだから。
思い出すわ。プロポーズの場所は、「ここは秘密の花園です」って立て札で周知された、オシャンティなガーデンテラスだった。彼は私に聞いてきたの。
「マリーヤ……君の好きな食べ物は何だろうか?」
プロポーズが今来るか今来るかと身構えていた私は拍子抜け。今日は記念すべきプロポーズの日じゃないのかな、と少し残念な気持ちに。
「……球体の食べ物が好きです」
「ほう? なぜ?」
「人はかつて球体であったのでしょう? それを神が半分に割ってしまった。半身になった我々は再び完全体になろうと半身を求める。それが愛」
と、入院中プラトンの対話篇「饗宴」で読んだから。
「私が君の半身で、君が私の半身だ。結婚してくれるねマリーヤ?」
「はい!」
なんだか言わせちゃったような気がするわ。最初はラインホルト様、イケメンだらけのゲームの中で単独首位の美形だったから、結婚相手にするならこの人かな、ってくらいの気持ちだったんだけど、その後数字トークで盛り上がって、やっだこの人すっごい気が合う! なんて思ったの。
前世は入院先でずっと数独やってたから……数独やってて人生が終わったって感じだから……。
でも当初の約束では3ヶ月後に結婚という話だったわ。もうご両親にもきっと認められていると思うし、令嬢としての作法も身に着けたから、私も彼と結ばれたい。ただ……。
「おかえりなさいませ、マリーヤ様」
メアリーを連れていきたいけど、きっとあの女が邪魔をするわね。しょせん居候の私より、あちらのがこの家では力があるし。
「あら? その手首、どうしたのメアリー?」
「それは火傷の跡?」
「あ、いえ、なんでもございません」
メアリーは手首を隠した。そういえば今までも2回あったわ。私が外出してる間にメアリーが火傷を負っていたこと。
「何でもなくないでしょう? 見せなさい」
「えっと、私の不注意で……」
今まで私の前でそんなことなったことないのに! この3ヶ月で3回目よ。
私は憤りを起爆剤にしてフランソワーズのお部屋の扉を叩いた。
なんだとぉ!?
「なんですかしらその目は。まったく不躾ですわね。淑女としての教育を受けていらっしゃらない方はこれだから」
よっく言うわ!! オマエが淑女として(ピーッ)だ!!
「こんな下流の方を我が家に迎えるだなんて、私は反対でしたの!」
パンピー舐めンな負け犬!!
とまぁ、豪華なお屋敷でこんな(一方的な)会話が日常的に交わされているのだけど。
前世現代日本人の私、西洋貴族の令嬢に転生したの。
現在の名前はマリーヤ。伯爵家令息ラインホルト・フォン・フリージ様の婚約者よ。
前世での名前は覚えていない。(死者に前世の名は必要ないんだって!)
かつての私は入院病棟で16年という短い生涯を閉じた。不思議なことに霊体の私が、臨終の際、手にしていた乙女ゲームのヒロインになってしまって。まずは疑似体験プレイをして、ハッピーエンディングを迎えた相手と結婚できる、というセーブデータを持っての転生なのよ。
プレイの結果、金髪碧眼超美形、お金持ち貴族のラインホルト様に見染められた、“可憐な美少女”の二つ名を持つ村娘マリーヤ(18)に転生。
この村娘っていうのがミソで、「平民だけどお貴族様にプロポーズされちゃいましたぁ幸せになりまぁーす!」じゃ終わらないのね、人生って。
なんで冒頭で見せたような口頭キャットファイトが繰り広げられているのかというと。
私マリーヤは生まれも育ちもド田舎、山のふもとで慎ましく暮らしていた一般民。私のことが大好きなラインホルト様はすぐにでも結婚しようとおっしゃってくださるけれど、そうもいかないでしょう。ここは限りなく慎重に順序良く進めていかなくては、身分のない者が上流階級の中でうまくやっていくことなどできないわ。
なのでまず、フリージ家の遠縁のご家庭に、養子として迎え入れていただいたの。これで私も令嬢の仲間入りってところ。結婚まではそちらで令嬢としての教養などを学ばせていただくことにもなって……そのご両親は良い方だったわ。ご子息ご息女も……ただひとりを除いては。
除いたひとり、それはここの三女フランソワーズ(17)。幼少よりラインホルト様のパートナーになることを意識して育ったらしく、ポッと出の私を目の敵にするのは当然とも言わるわね。
その点では同情しなくもないわ。まったく相手にされてなくて。
にしてもこの3ヶ月間これでもかっていう陰湿ないじめのオンパレード! 靴隠されるとか、郵便物隠されるとか、耽美系劇画集隠されるとか、あら?隠されてばかりではなくて?
隠されたものを探し出すのはゲームの醍醐味かもしれないけど、いつも隠し場所が同じなのよ、鬱陶しいったらない。(微笑)
あとは口撃。中流以下を見下すことが趣味とか。なんの生産性もない趣味だわ!
「マリーヤ様、お紅茶でございます」
「あら、ありがとうメアリー」
午後ティー飲んで少し落ち着こう。
こちらは、まだ貴族の世界がよく分かってない新参者の私の世話をしてくれるメイド・メアリー。
彼女は街の中流家庭の娘なので、ただの村娘の私より身分で言ったら上の人のはず。それでも「成り上がりのくせに!」というような感情を見せることもなく良くしてくれて、年も近いしいいお友達になったわ。
「マリーヤ様、明日はフリージ伯爵様の主催される会合にお出かけですよね?」
「ええ、朝6時に起こしてくれるかしら?」
「承知いたしました」
私のような田舎娘でもご両親は気に入ってくださる、というのがラインホルト様の弁なのだけど、やはり血統へのこだわりというものは貴族の方々にとって譲れぬ思いでしょう。
そんな私が彼らの懐に潜り込む唯一の方法、それは商才を見せつけることだった。元々このマリーヤというキャラクターの性格が計算高いというか、世のトレンドに興味のある子だから。株価の動向も読めるし、そういった積み重ねで近年実業家としても名を馳せるフリージ伯爵様に認められかけてきたの、この3ヶ月の成果よ。
「それでも、女性が前に出るのを厭う偏屈な方々もおりますが……」
「心配しないで、メアリー。私はちゃんと弁えているわ。伯爵様の可愛い人形として隣に置かれてるだけよ」
「マリーヤ様の美貌ですものね! 会合ご出席の殿方が終始見とれてお話にならなくなってしまうことのが心配です!」
「それより私が心配なのは、私の外出している間にまたあなたがフランソワーズにきつく当たられないかと……」
私が来る前からもいびりの対象であったらしいの、メアリーは。そして今ではセットで嫌がらせされてる。
私がいない間にメアリーに手出したら、(ピーッ)に(ピーッ)を(ピーッ)して(ピーッ)(ピーッ)……はっ! いやだ私ったら、また口悪くなってた……。
フランソワーズと顔を合わせるようになる前は、こんなガラの悪い私じゃなかったのに。マリーヤ自体は上品な女の子だし、私だって。前世は確かに一般家庭のザ平民だったけど……それ以前に私、ずっと入院してたから……。私は生まれた時から身体が弱くて、大人になるまで生きられないって宣告されてた。子どもの頃から入退院繰り返して、もう最後は何年も入院しっぱなし。
だから周りはみんな可哀そう可哀そうって、悪意を持たれるなんてあるわけなかったのよ。私も健康な人を羨む気持ちは確かにあったけど、人に対して怒りの気持ちを持つこともなかった。そんな余裕なかった。
だから初めてよ。こんな気持ちになるんだ~~…へぇ~~(げんなり)……って。
本日の会合も終わったわ。すると待っていてくださったのかしら、ラインホルト様が私のところに駆けていらしたの。
「マリーヤ!」
彼が私の手を取ってキスをする。これで私、心も令嬢になれましたわ!
「君を我が家に迎える日が待ち遠しいよ」
「私もですわ、ラインホルト様。あなたがプロポーズしてくださった3ヵ月前が、もう遠い過去のようです」
「明日にでも結婚しよう!」
「あら、ふふ。もう少しだけお待ちくださいませ」
実はまだ口づけも交わしていなかったりして。ラインホルト様は慎重になってしまう私を大きな心で受けとめてくださったの。
……ただ、この頃彼の焦りが垣間見えなくもないというか。私が他の殿方に見向きするわけないのだけど、マリーヤはモテ星の下に生まれてきた……ような設定のキャラクターだから。
思い出すわ。プロポーズの場所は、「ここは秘密の花園です」って立て札で周知された、オシャンティなガーデンテラスだった。彼は私に聞いてきたの。
「マリーヤ……君の好きな食べ物は何だろうか?」
プロポーズが今来るか今来るかと身構えていた私は拍子抜け。今日は記念すべきプロポーズの日じゃないのかな、と少し残念な気持ちに。
「……球体の食べ物が好きです」
「ほう? なぜ?」
「人はかつて球体であったのでしょう? それを神が半分に割ってしまった。半身になった我々は再び完全体になろうと半身を求める。それが愛」
と、入院中プラトンの対話篇「饗宴」で読んだから。
「私が君の半身で、君が私の半身だ。結婚してくれるねマリーヤ?」
「はい!」
なんだか言わせちゃったような気がするわ。最初はラインホルト様、イケメンだらけのゲームの中で単独首位の美形だったから、結婚相手にするならこの人かな、ってくらいの気持ちだったんだけど、その後数字トークで盛り上がって、やっだこの人すっごい気が合う! なんて思ったの。
前世は入院先でずっと数独やってたから……数独やってて人生が終わったって感じだから……。
でも当初の約束では3ヶ月後に結婚という話だったわ。もうご両親にもきっと認められていると思うし、令嬢としての作法も身に着けたから、私も彼と結ばれたい。ただ……。
「おかえりなさいませ、マリーヤ様」
メアリーを連れていきたいけど、きっとあの女が邪魔をするわね。しょせん居候の私より、あちらのがこの家では力があるし。
「あら? その手首、どうしたのメアリー?」
「それは火傷の跡?」
「あ、いえ、なんでもございません」
メアリーは手首を隠した。そういえば今までも2回あったわ。私が外出してる間にメアリーが火傷を負っていたこと。
「何でもなくないでしょう? 見せなさい」
「えっと、私の不注意で……」
今まで私の前でそんなことなったことないのに! この3ヶ月で3回目よ。
私は憤りを起爆剤にしてフランソワーズのお部屋の扉を叩いた。
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