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√エリザベース act.3
④ エリーマイリーベ
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もう全然連絡こないですわ!!
「もうあの日から49日過ぎましたのに!」
「あの日にお爺様が往生したとは限らないピコよ~~。せめて75日待ってみるピコ」
「エリザベース嬢、そろそろ婚約か!?の噂も過ぎ去ってしまいますわ!」
「そんな噂、煙も立ってないピコ」
「もしかして、今まで見えていたピータンは幻の妖精さんだったのかしら……」
「かなりはっきり見えていたから、そんなことないはずピコよ」
「こうなったらやはり、ソルティック家の門戸を叩きますわ! 幸せは自分から動かなくては掴めませんもの!」
「お嬢様にしては見上げた心意気ピコ~~」
ぴんぽんぴんぽ~~ん。メイドさんきた。
「門前払いされなくて良かったピコね~~」
そうだ、ピータンと会えたら、やっぱりご両親に紹介されたりするのよね!?
あ、あの、わっ私、世界の片隅のエリザベースでございますっ、ご家族の皆様にはお日柄も良く……あわわわめっさ緊張する、自己紹介の練習まだ不十分ですわ!
客室にて待たされています。ああ本当に彼と会えるのかしら。
ガタっとその時、扉が開きました。
「うっわ本物のエリザベースちゃんだっ!」
「ほんとだぁかっわいい~~」
「ちょっと私にも見せて! 生エリザベース!!」
「ご機嫌麗しゅう、マドモアゼル・エリザベース」
「ちょっと弟の彼女に手出すの禁止ぃ~~」
えええええご令嬢、貴婦人とご令息がなだれてきましたの!!
そして一気に囲まれてしまいました! この方たちは??
「よくぞいらしたエリザベース。我が弟はまた今もどこかほっつき歩いているから、思う存分ここで待つと良い」
え? 弟ってことは、お兄さん?
「ねぇねぇうちの弟とはどこまでいったの? 聞かせてよ~~」
お姉さん?
「カビローンロンの中の人でしょ? 一時期社交界で噂になってたよねぇ!」
こっちもお姉さん?
「カビローンロンと恋に落ちるって斬新! 応援しちゃう!」
こっちもお姉さん??
「私も応援するよ? お父様お母様に反対されたら、チ口ール村に駆け落ちしちゃえばいいんだよ~~」
こっちもお姉さん???
「いやマジ人生で一度は駆け落ち経験しといた方がいいから」
チ口ール村なら滞在経験があります。
あ、ひとり静かな人いる。
「この人たちこう見えて社交界ではガチガチの完璧令嬢だから、油断しない方がいいよ。あ、私はピータンのすぐ上の兄なのだけれどね、私たちは8人きょうだいでいちばん上の兄が爵位を継いでうまくやっているから、あとはわりと自由なんだ」
ピータン8人兄弟の末っ子なの……他にもそんな人がいたような。
ん、足音が……ばたばたばた、バタン!
「ちょっと!! 兄さん姉さん! 俺のエリザベースにちょっかい出さないでくれ!」
「ピータン!」
「ちょっかいだなんて~~。こんなところで待たされてても、エリザベースちゃん退屈でしょ~~」
「エリザベース、あちらの客室へどうぞ」
「う、うん……」
ピータンは私の手を取って、ふたりきりになれるお部屋へ連れてきてくれましたの。
って早速ふたりきりとか! どうすればどうすれば!
「ボクもいるピコ! ここまでご兄弟がにぎやか過ぎて、ボクも引き気味だったピコ~~」
っていうか、私はずっとほっておかれたことを根に持っていますのよ!
「お爺様のことは、本当にお悔やみ申し上げますわ」
「え? お爺様は何も悔やむことはないけれど?」
「え?? だって危篤って……」
「ああ、あの日お爺様がココナッツの果肉をドカ食いして喉に詰まらせたのを、餅詰まらせたと勘違いしたメイドが騒いでそういった騒ぎに……しかし大事なかった」
ココナッツの果肉も詰まらせたら危ないですお気を付けください。
「あの時は会話中だというのに、席を外して申し訳なかった」
「いえ……。それでしたら、どうして……。私ずっとあなたのことを待っていたのに……」
「あ、それはその」
あら、ピータン焦ってる? 目を合わせてくれない。
「そろそろ最後の告白イベント始まるピコね! 一観客として、ボクできるだけ黙ってるピコ~~」
「俺も、早く君に会いたかったのだけど」
きゅん。そんなふうに言われると、あっさり許しちゃいそう。
「君に贈りたいものがあって、その準備に……」
ん? プレゼントってこと?? 準備に49日? それに、この間の流れから急にプレゼントって?
その時、やってきた執事が彼に渡したものは。
「ギター?」
私にギターのプレゼント? 私、弾いたことありませんが。
そしたらソファ―に座る私の前に、彼はギターを抱え腰掛けました。
「実はまだ完璧じゃないんだ。あと少し時間が欲しかったけど、もう止められない」
うん?
「君に贈ります」
え?
「聴いてください、“リーベなエリー”」
んんん??
「♪泣かしたことはない~~冷たくしてもない~~《中略》俺にしてみりゃこれで最後の令嬢っ……エリー~~マイリーベ~~超AMEEE――笑ってモアモアバンビーノ~~《中略》エェリィ~~マイリーベ~~超AMEEE――超ォ…AMEEE……」
……どうしよう、歌詞が無駄に多国籍言語で頭に入ってこない。
ああ、でもこれ、彼が私を想って作ってくれたのね。
あら? 私まだ手叩いてないのに拍手喝采?
「ブラボ――ッ!!」
「ピータン最高ぅぅ!!」
「アンコール! アンコール!!」
「兄さん姉さん……」
えええなんでいつの間にお兄さんお姉さんたち入ってきてるの!
「ラブソングでプロポーズなんて、こんなこといっちょ前にするようになっちゃったのね!」
「プ、プロポーズ!?」
「エリー、今の歌詞で気付かなかったの? ピータンはエリーが最後の令嬢だって言ったのよ!」
「令嬢とは浮気しない宣言よね! ひゅう~~♪」
熟女と浮気されたらどうしよう……。
「兄さんも姉さんも出ていってくれないか」
「ピータンそんなこと言うけどぉ、私たちを味方に付けておいた方がいいよ。大体あなた、ちっとも社交場に顔出さないから、カビローンロンの中の人がエリーだって最近まで知らなかったんでしょ? あれだけ噂になってたのに」
そんなに噂になってたのか。1回だけなんですけどね。
「結局出会えたのだって、私があなたを酒場で捕獲して翌日の仮面舞踏会に放り込んだおかげでしょ! 感謝して」
ああ、耳引っ張っていった人!?
「さぁ、エリー? このプロポーズ、受けるの? どうなの??」
圧がすごいですお姉さん!
「もう返事とかすっ飛ばして、キッス! キッス!!」
お、お姉さん~~!?
「はは~~ん。このエリーの慌てっぷり的にぃ、あんたらまだやってないな!!」
「マジでぇ!?」
「いや、まだ婚約前だし……」
「何時代だよ! ヘタレ弟が!」
「あ、この人たちこれで本当に社交界ではガチのスーパー令嬢だから、ある意味参考になると思うよ……」
こちらのお兄さん、マネージャーみたいになってる。
「エリザベース……再度、部屋の移動をお願いしたい……」
「分かりましたわ……」
「もうあの日から49日過ぎましたのに!」
「あの日にお爺様が往生したとは限らないピコよ~~。せめて75日待ってみるピコ」
「エリザベース嬢、そろそろ婚約か!?の噂も過ぎ去ってしまいますわ!」
「そんな噂、煙も立ってないピコ」
「もしかして、今まで見えていたピータンは幻の妖精さんだったのかしら……」
「かなりはっきり見えていたから、そんなことないはずピコよ」
「こうなったらやはり、ソルティック家の門戸を叩きますわ! 幸せは自分から動かなくては掴めませんもの!」
「お嬢様にしては見上げた心意気ピコ~~」
ぴんぽんぴんぽ~~ん。メイドさんきた。
「門前払いされなくて良かったピコね~~」
そうだ、ピータンと会えたら、やっぱりご両親に紹介されたりするのよね!?
あ、あの、わっ私、世界の片隅のエリザベースでございますっ、ご家族の皆様にはお日柄も良く……あわわわめっさ緊張する、自己紹介の練習まだ不十分ですわ!
客室にて待たされています。ああ本当に彼と会えるのかしら。
ガタっとその時、扉が開きました。
「うっわ本物のエリザベースちゃんだっ!」
「ほんとだぁかっわいい~~」
「ちょっと私にも見せて! 生エリザベース!!」
「ご機嫌麗しゅう、マドモアゼル・エリザベース」
「ちょっと弟の彼女に手出すの禁止ぃ~~」
えええええご令嬢、貴婦人とご令息がなだれてきましたの!!
そして一気に囲まれてしまいました! この方たちは??
「よくぞいらしたエリザベース。我が弟はまた今もどこかほっつき歩いているから、思う存分ここで待つと良い」
え? 弟ってことは、お兄さん?
「ねぇねぇうちの弟とはどこまでいったの? 聞かせてよ~~」
お姉さん?
「カビローンロンの中の人でしょ? 一時期社交界で噂になってたよねぇ!」
こっちもお姉さん?
「カビローンロンと恋に落ちるって斬新! 応援しちゃう!」
こっちもお姉さん??
「私も応援するよ? お父様お母様に反対されたら、チ口ール村に駆け落ちしちゃえばいいんだよ~~」
こっちもお姉さん???
「いやマジ人生で一度は駆け落ち経験しといた方がいいから」
チ口ール村なら滞在経験があります。
あ、ひとり静かな人いる。
「この人たちこう見えて社交界ではガチガチの完璧令嬢だから、油断しない方がいいよ。あ、私はピータンのすぐ上の兄なのだけれどね、私たちは8人きょうだいでいちばん上の兄が爵位を継いでうまくやっているから、あとはわりと自由なんだ」
ピータン8人兄弟の末っ子なの……他にもそんな人がいたような。
ん、足音が……ばたばたばた、バタン!
「ちょっと!! 兄さん姉さん! 俺のエリザベースにちょっかい出さないでくれ!」
「ピータン!」
「ちょっかいだなんて~~。こんなところで待たされてても、エリザベースちゃん退屈でしょ~~」
「エリザベース、あちらの客室へどうぞ」
「う、うん……」
ピータンは私の手を取って、ふたりきりになれるお部屋へ連れてきてくれましたの。
って早速ふたりきりとか! どうすればどうすれば!
「ボクもいるピコ! ここまでご兄弟がにぎやか過ぎて、ボクも引き気味だったピコ~~」
っていうか、私はずっとほっておかれたことを根に持っていますのよ!
「お爺様のことは、本当にお悔やみ申し上げますわ」
「え? お爺様は何も悔やむことはないけれど?」
「え?? だって危篤って……」
「ああ、あの日お爺様がココナッツの果肉をドカ食いして喉に詰まらせたのを、餅詰まらせたと勘違いしたメイドが騒いでそういった騒ぎに……しかし大事なかった」
ココナッツの果肉も詰まらせたら危ないですお気を付けください。
「あの時は会話中だというのに、席を外して申し訳なかった」
「いえ……。それでしたら、どうして……。私ずっとあなたのことを待っていたのに……」
「あ、それはその」
あら、ピータン焦ってる? 目を合わせてくれない。
「そろそろ最後の告白イベント始まるピコね! 一観客として、ボクできるだけ黙ってるピコ~~」
「俺も、早く君に会いたかったのだけど」
きゅん。そんなふうに言われると、あっさり許しちゃいそう。
「君に贈りたいものがあって、その準備に……」
ん? プレゼントってこと?? 準備に49日? それに、この間の流れから急にプレゼントって?
その時、やってきた執事が彼に渡したものは。
「ギター?」
私にギターのプレゼント? 私、弾いたことありませんが。
そしたらソファ―に座る私の前に、彼はギターを抱え腰掛けました。
「実はまだ完璧じゃないんだ。あと少し時間が欲しかったけど、もう止められない」
うん?
「君に贈ります」
え?
「聴いてください、“リーベなエリー”」
んんん??
「♪泣かしたことはない~~冷たくしてもない~~《中略》俺にしてみりゃこれで最後の令嬢っ……エリー~~マイリーベ~~超AMEEE――笑ってモアモアバンビーノ~~《中略》エェリィ~~マイリーベ~~超AMEEE――超ォ…AMEEE……」
……どうしよう、歌詞が無駄に多国籍言語で頭に入ってこない。
ああ、でもこれ、彼が私を想って作ってくれたのね。
あら? 私まだ手叩いてないのに拍手喝采?
「ブラボ――ッ!!」
「ピータン最高ぅぅ!!」
「アンコール! アンコール!!」
「兄さん姉さん……」
えええなんでいつの間にお兄さんお姉さんたち入ってきてるの!
「ラブソングでプロポーズなんて、こんなこといっちょ前にするようになっちゃったのね!」
「プ、プロポーズ!?」
「エリー、今の歌詞で気付かなかったの? ピータンはエリーが最後の令嬢だって言ったのよ!」
「令嬢とは浮気しない宣言よね! ひゅう~~♪」
熟女と浮気されたらどうしよう……。
「兄さんも姉さんも出ていってくれないか」
「ピータンそんなこと言うけどぉ、私たちを味方に付けておいた方がいいよ。大体あなた、ちっとも社交場に顔出さないから、カビローンロンの中の人がエリーだって最近まで知らなかったんでしょ? あれだけ噂になってたのに」
そんなに噂になってたのか。1回だけなんですけどね。
「結局出会えたのだって、私があなたを酒場で捕獲して翌日の仮面舞踏会に放り込んだおかげでしょ! 感謝して」
ああ、耳引っ張っていった人!?
「さぁ、エリー? このプロポーズ、受けるの? どうなの??」
圧がすごいですお姉さん!
「もう返事とかすっ飛ばして、キッス! キッス!!」
お、お姉さん~~!?
「はは~~ん。このエリーの慌てっぷり的にぃ、あんたらまだやってないな!!」
「マジでぇ!?」
「いや、まだ婚約前だし……」
「何時代だよ! ヘタレ弟が!」
「あ、この人たちこれで本当に社交界ではガチのスーパー令嬢だから、ある意味参考になると思うよ……」
こちらのお兄さん、マネージャーみたいになってる。
「エリザベース……再度、部屋の移動をお願いしたい……」
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