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第三章 あなたの役に立ちたい
⑯ 暗証番号を押してください!?
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扉を開けたら、真っ先にユウナギは凍りついた。
おびき寄せるはずの男がまさに、そこにいたのだった。
「ほう、これは……」
奥の台座にひとり、ゆるりと腰掛けたその男は、警備兵と侍女をふたりずつ従えている。
ユウナギを目にするや否や、にやりとほくそ笑んだ。
ユウナギにとって彼は気味の悪い存在だ。心が拒否して硬直してしまう。
その時、目に入ってきたものが。
男の傍らの兵が、両腕で抱えている箱だ。
色の感じを見るに、それは鉄で作られている物のよう。
そして視線をずらすと、侍女の手にあるのは、あの牢の前で目にした鍵だった。
「ちょうどいいところにおいでだ、敵国の王女」
「……?」
腰を上げた彼を目前にし、ユウナギに冷汗が流れる。とっさに棒を構えはしたが、気持ちが負けている。
彼は箱と鍵を持たない兵と侍女に何かを指図した。ふたりの従者はそれを受け、それぞれ逆方向へ向かう。
「この金庫の正しい鍵穴を教えてもらおうか」
ユウナギににじり寄りながら、男は言い渡した。
しかしユウナギには、彼の言ったことがうまく聞き取れなかった。知らない言葉が含まれていたからだ。
ただ、「正しい」「鍵穴」と聞こえたか、と彼らを注意深く見てみると、鉄の箱に錠前が付いてる。しかも4つも。
アヅミの説明の一部が、脳裏に浮かぶ。
その箱のことだったのだ。蓋に4つの錠前が付き、施錠した本人にしか開けられない何かというのは。
「どういうこと? そこには何が入っているの?」
男は相変わらず、にたりと笑っているが、怪訝な顔にも見える。
「ここでとぼけるか。貴様がここに所持品を……金印を入れたことは、侍女らが目撃しているのだぞ」
「? 何のこと? 私はそんなの知らな……アヅミ!!」
そこにさきほど左へ掃けた兵士が、引きずり連れてきたのはアヅミだった。
彼女は朦朧としている。当然だ。昨日血を流しろくな手当も受けず、それから何も食していないのだから。
そして右の方からも侍女が戻ってきた、あの大鎌を持って。
「さあ、言いたいことは分かるな? ああ、まずその手に持つ棒を放してもらおうか」
ユウナギは棒を捨て、己の中の、すべての憎悪をもって男を睨みつけた。
「このままこれを持ち帰り、下の者に1万回試させるのもいいが、我はせっかちなのだ。先ほどからやらせている此奴もな、それほど試行せぬうちに混乱してやり直しとなる。そのうちに貴様がアヅを取り返しにくるかと待っていたが、よもや本当にやってくるとはな」
自分が囮になるのではなく、彼女が囮だったのか。ともかく下手に動くとまた彼女が傷付けられる。
ユウナギは右の書斎の欄間を盗み見た。ナツヒの姿はまだ確認できない。
それならば今はとにかく時間稼ぎが必要だ。しかし、いまだ男の言い分が理解し得ない。
「あなたの侍女は……確かに私がそこへ金印を入れたと言ったの?」
「そうだな。貴様らが屋敷に到着し、応接室にて待たされた時だろう? 侍女がこの金庫に貴重な物を保管するよう言った。実際に保管し施錠したのが貴様か貴様の兵かは知らぬ」
この言葉でユウナギは思い出した。
ここには自分たちより後からやってきた、王女の証を持つという者がいたことに。そしてそれは身元が割れぬまま姿を消した。
初めて和議について聞いた時は、怪我により自分の記憶の中から抜け落ちたのかと勘違いした。その後は様々な珍品を見せられ、その者にまで考えが及んでいなかった。
情報提供元のアヅミが、それが無関係な曲者であると思い込んでいたからというのもある。
しかしここは、自分の生きる時より1年後の未来なのだ。ようやく1年後の中央の状況や、なにより未来の己の存在に、考えを馳せることができた。
最初からおかしいと思っていた。なぜ自分が使者なのだろうと。
過去には女王本人が他国に訪問し、彼の国より賜った銅鏡を分け与えたという記録もある。
しかし、それはよほど才気にあふれた女王だったのだろう。
中央が、わざわざ自分を派遣するわけがない。情けない話だが。とすれば、あえて自分を送る必要が出てきたか……。
ユウナギは、ひとまず出まかせに頼ることにした。
「施錠したのは、供の者よ。私はただそれを見ていただけ。思い出してみるわ、だからアヅミに手荒なことはしないで」
そしてナツヒの矢道を少しでも開けるために、金庫を持つ兵に言った。
「その金庫とやらをもっと私に近付けて、錠前を見せてちょうだい」
兵は少し前進し、主の立つ左位置から離れた。
思い出そうとするふりをして、ユウナギは更に考えを巡らす。
もし自分が生きてここを出て、元の時間の中央に帰ったらどうする?
ここで起こったことを中央に黙っているわけにはいかない。
そう、頼まなくてはいけないのだ。自分たちふたりを使者にして和議の場を設けることを。決裂することが分かっているそれを。
そもそも相手だってまともに和睦するつもりなどなかったのだから、成功の芽などまったくない。それでもこの場を設定するしかない。実際に起こっていることなのだから。
そして自分はどう立ち回る? このまやかしな和議を、こちらの都合のいいように成功させるため、ナツヒと打ち合わせ、乗り込むのだろう? 書状を持って。
きっと自分は今も動いている。もしかして、川に落ちた自分を助けたのは……? 1年特訓すれば、人を抱えて泳げるようになるのだろうか??
そして未来の自分たちが存在するということは、無事にここを出られる、ということの証明なのである。
「きっと、うまくいくんだ」
小さく独り言が漏れた。近くにいる、金庫を抱く兵に苦笑いを見せる。
そこで左の欄間を再度確認したら、動くナツヒの影が見えた。
梯子の位置を調節し、弩弓を構え狙いを定める、それはすぐにとはいかない。あと少し、時間を稼がなくては。
となると。この金庫という箱は、未来の自分の置き土産ではないのか。
金庫と侍女の持つ鍵を交互に眺めてみた。
それなのだが、和議を結ぶつもりもないのに、中身が本物の金印であるはずがない。
入っているとしたら模造品か。だとしたらそれが露呈すれば、あの男のことだ、またアヅミが鎌の刃の餌食になる。
第一、どこが正解の鍵穴かなんて、未来の自分たちしか知らない。自分だったら、どの穴に……。
「ああっ!!」
ユウナギは大声を上げてしまった。その様子に、男はまたにやりと笑む。
「思い出せたか?」
思い出してしまった。もうずいぶん前のような気もしてしまうが、たった1日前のこと。
あれはただの閑話だった。
それでもきっと、1年たっても自分は忘れていない。
これは未来の自分からの伝言なのだ。中身は分からないけれど、今、開けてもいいのだと。
「……上から順に……左から五、七、五、七番目の鍵穴よ」
それを聞いた兵は主の面前に戻ってしまった。鍵を持つ侍女は早速、指示通り錠前に差す。
4つの錠を外し侍女は、扉を開けずに礼をして下がった。
「金印か。どれほどの輝きなのだろうな」
希少な美術品を手中にする、その期待を胸に彼は、金庫の扉をその手で開いた。
「ん……? うぉわぁぁ!?」
おびき寄せるはずの男がまさに、そこにいたのだった。
「ほう、これは……」
奥の台座にひとり、ゆるりと腰掛けたその男は、警備兵と侍女をふたりずつ従えている。
ユウナギを目にするや否や、にやりとほくそ笑んだ。
ユウナギにとって彼は気味の悪い存在だ。心が拒否して硬直してしまう。
その時、目に入ってきたものが。
男の傍らの兵が、両腕で抱えている箱だ。
色の感じを見るに、それは鉄で作られている物のよう。
そして視線をずらすと、侍女の手にあるのは、あの牢の前で目にした鍵だった。
「ちょうどいいところにおいでだ、敵国の王女」
「……?」
腰を上げた彼を目前にし、ユウナギに冷汗が流れる。とっさに棒を構えはしたが、気持ちが負けている。
彼は箱と鍵を持たない兵と侍女に何かを指図した。ふたりの従者はそれを受け、それぞれ逆方向へ向かう。
「この金庫の正しい鍵穴を教えてもらおうか」
ユウナギににじり寄りながら、男は言い渡した。
しかしユウナギには、彼の言ったことがうまく聞き取れなかった。知らない言葉が含まれていたからだ。
ただ、「正しい」「鍵穴」と聞こえたか、と彼らを注意深く見てみると、鉄の箱に錠前が付いてる。しかも4つも。
アヅミの説明の一部が、脳裏に浮かぶ。
その箱のことだったのだ。蓋に4つの錠前が付き、施錠した本人にしか開けられない何かというのは。
「どういうこと? そこには何が入っているの?」
男は相変わらず、にたりと笑っているが、怪訝な顔にも見える。
「ここでとぼけるか。貴様がここに所持品を……金印を入れたことは、侍女らが目撃しているのだぞ」
「? 何のこと? 私はそんなの知らな……アヅミ!!」
そこにさきほど左へ掃けた兵士が、引きずり連れてきたのはアヅミだった。
彼女は朦朧としている。当然だ。昨日血を流しろくな手当も受けず、それから何も食していないのだから。
そして右の方からも侍女が戻ってきた、あの大鎌を持って。
「さあ、言いたいことは分かるな? ああ、まずその手に持つ棒を放してもらおうか」
ユウナギは棒を捨て、己の中の、すべての憎悪をもって男を睨みつけた。
「このままこれを持ち帰り、下の者に1万回試させるのもいいが、我はせっかちなのだ。先ほどからやらせている此奴もな、それほど試行せぬうちに混乱してやり直しとなる。そのうちに貴様がアヅを取り返しにくるかと待っていたが、よもや本当にやってくるとはな」
自分が囮になるのではなく、彼女が囮だったのか。ともかく下手に動くとまた彼女が傷付けられる。
ユウナギは右の書斎の欄間を盗み見た。ナツヒの姿はまだ確認できない。
それならば今はとにかく時間稼ぎが必要だ。しかし、いまだ男の言い分が理解し得ない。
「あなたの侍女は……確かに私がそこへ金印を入れたと言ったの?」
「そうだな。貴様らが屋敷に到着し、応接室にて待たされた時だろう? 侍女がこの金庫に貴重な物を保管するよう言った。実際に保管し施錠したのが貴様か貴様の兵かは知らぬ」
この言葉でユウナギは思い出した。
ここには自分たちより後からやってきた、王女の証を持つという者がいたことに。そしてそれは身元が割れぬまま姿を消した。
初めて和議について聞いた時は、怪我により自分の記憶の中から抜け落ちたのかと勘違いした。その後は様々な珍品を見せられ、その者にまで考えが及んでいなかった。
情報提供元のアヅミが、それが無関係な曲者であると思い込んでいたからというのもある。
しかしここは、自分の生きる時より1年後の未来なのだ。ようやく1年後の中央の状況や、なにより未来の己の存在に、考えを馳せることができた。
最初からおかしいと思っていた。なぜ自分が使者なのだろうと。
過去には女王本人が他国に訪問し、彼の国より賜った銅鏡を分け与えたという記録もある。
しかし、それはよほど才気にあふれた女王だったのだろう。
中央が、わざわざ自分を派遣するわけがない。情けない話だが。とすれば、あえて自分を送る必要が出てきたか……。
ユウナギは、ひとまず出まかせに頼ることにした。
「施錠したのは、供の者よ。私はただそれを見ていただけ。思い出してみるわ、だからアヅミに手荒なことはしないで」
そしてナツヒの矢道を少しでも開けるために、金庫を持つ兵に言った。
「その金庫とやらをもっと私に近付けて、錠前を見せてちょうだい」
兵は少し前進し、主の立つ左位置から離れた。
思い出そうとするふりをして、ユウナギは更に考えを巡らす。
もし自分が生きてここを出て、元の時間の中央に帰ったらどうする?
ここで起こったことを中央に黙っているわけにはいかない。
そう、頼まなくてはいけないのだ。自分たちふたりを使者にして和議の場を設けることを。決裂することが分かっているそれを。
そもそも相手だってまともに和睦するつもりなどなかったのだから、成功の芽などまったくない。それでもこの場を設定するしかない。実際に起こっていることなのだから。
そして自分はどう立ち回る? このまやかしな和議を、こちらの都合のいいように成功させるため、ナツヒと打ち合わせ、乗り込むのだろう? 書状を持って。
きっと自分は今も動いている。もしかして、川に落ちた自分を助けたのは……? 1年特訓すれば、人を抱えて泳げるようになるのだろうか??
そして未来の自分たちが存在するということは、無事にここを出られる、ということの証明なのである。
「きっと、うまくいくんだ」
小さく独り言が漏れた。近くにいる、金庫を抱く兵に苦笑いを見せる。
そこで左の欄間を再度確認したら、動くナツヒの影が見えた。
梯子の位置を調節し、弩弓を構え狙いを定める、それはすぐにとはいかない。あと少し、時間を稼がなくては。
となると。この金庫という箱は、未来の自分の置き土産ではないのか。
金庫と侍女の持つ鍵を交互に眺めてみた。
それなのだが、和議を結ぶつもりもないのに、中身が本物の金印であるはずがない。
入っているとしたら模造品か。だとしたらそれが露呈すれば、あの男のことだ、またアヅミが鎌の刃の餌食になる。
第一、どこが正解の鍵穴かなんて、未来の自分たちしか知らない。自分だったら、どの穴に……。
「ああっ!!」
ユウナギは大声を上げてしまった。その様子に、男はまたにやりと笑む。
「思い出せたか?」
思い出してしまった。もうずいぶん前のような気もしてしまうが、たった1日前のこと。
あれはただの閑話だった。
それでもきっと、1年たっても自分は忘れていない。
これは未来の自分からの伝言なのだ。中身は分からないけれど、今、開けてもいいのだと。
「……上から順に……左から五、七、五、七番目の鍵穴よ」
それを聞いた兵は主の面前に戻ってしまった。鍵を持つ侍女は早速、指示通り錠前に差す。
4つの錠を外し侍女は、扉を開けずに礼をして下がった。
「金印か。どれほどの輝きなのだろうな」
希少な美術品を手中にする、その期待を胸に彼は、金庫の扉をその手で開いた。
「ん……? うぉわぁぁ!?」
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