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第3章 とうとう自覚してしまいました
第1話〜強要された口づけ〜
しおりを挟む「あのー梨乃さん、他のは無いんでしょうか?」
私が着るにしては布地の少なすぎるスカートに耐え切れず、思わず梨乃さんに助けを求めた。裾を両手でぐいぐいさげながら、梨乃さんが使用している部屋から出ると、小田桐兄弟の容赦ない視線をモロに浴びてしまう。開いた口が塞がらなくなっている小田桐と、『いいじゃん! 似合ってるよ』とお世辞を言ってくれるジャッ君は、こんな時でも二人は対照的なのだという所を見せてくれた。
ワインが零れ少し赤く染まってしまった私の服。『このままで平気』と言う私の意見はことごとくスルーされ、強制的にお着替えを命ぜられた。さっきの今だから、梨乃さんに逆らったら何されるかわからない。だから私は素直に従った。
でも、『クリーニングに出す』と言う事にだけはちゃんと丁重にお断りする事は出来た。クリーニングに出されると、数少ない私の服のローテーションが狂ってしまうから。
後片付けを始めていた梨乃さんがエプロンで手を拭きながらキッチンからやってくると、私の姿を見て満足そうに微笑んだ。
「歩さん、凄くお似合いですよ」
――ああ、違うんだ。似合うか似合わないかを聞きたいわけじゃなくて……。
似合うか似合わないかと聞かれれば似合わないに決まっている。スカートなんて高校の制服で着た以来一度も穿いた事ないし、そもそも私の柄では無い。すっぴんの顔にぶかぶかのロンTを着て、タイトな黒のミニスカートといった今の出で立ちはかなりアンバランスだ。しかも、この格好で外へ行こうもんなら靴なんてスニーカーだ。まるで、少し背伸びをしてお姉さんのスカートを穿いてみたはいいが、他の小物類で結局頑張っているのがバレてしまう中学生みたい。
「上の服は? サイズが合わなかったのでしょうか?」
「ええ、ちょっと……」
梨乃さんから上の服も渡されていたが、胸元がざっくり解放されたカットソーは、ふくよかな胸をお持ちの梨乃さんだと隙間無く着れるのでしょうが、寂しげな私の胸では残念ながらスカスカ状態。立っているだけでも下着が見えそうだったので諦めました。
私がジーパンを脱いだその直後、着替えていた部屋の扉が開けられて梨乃さんが顔を出した。『ジーンズを袋に入れてくる』と言われて慌ててロンTをぐいぐい引っ張りながら、ジーパンを差し出すと、彼女はそれを持って立ち去った。
女同士なんだし、私が着ているこのロンTはお尻の下まで隠れる長さだったから見えないのだろうけども、この色気の無い身体を見られるのが私はとても恥ずかしかった。
「あの、やっぱり自分の服で帰りますから。私のジーパンどこですか?」
「染みになったらいけないと思って、応急処置で揉み洗いしたんです。だから、今日はそれで我慢してくださる?」
『はい』と言って差し出された高級ブティックの紙袋の中でビニール袋に入れられた私のジーパンは、たっぷりの水分を含んでその重さを増していた。
◇◆◇
「別に送らなくてもいいのに」
「お前はせっかくの俺の厚意を無駄にする気か」
エレベーターに乗り込むと、小田桐と一緒に地下駐車場に降り立った。何処からとも無く風がスーッと足元をかすめ、慣れないスカートの丈に足元が心もとない。
「ったく、あいつ一体俺に何処で寝ろと言うんだ」
本当はついでにジャッ君をホテルまで送るつもりだったのだが、余分なベッドは無いと言っている小田桐の話を聞く耳を持たず、今日はここに泊まると頑として首を縦には振らなかった。
仕方なく、ジャッ君と別れの挨拶を済ませると、彼はさっさと小田桐の寝室へと入って行った。
「――?」
助手席に乗り込もうとしたら、小田桐も何故か一緒についてきた。ガチャリと小田桐が助手席のドアを開けると、そのままドアを支えるようにして立っている。
立ち呆けている私にイラついたのか、眉間に皺が寄り始めた。
「さっさと乗れよ」
「……あ、ありがと」
――え? なになに? わざわざ扉を開けてくれたの? こいつってこんな奴だったっけ??
驚きの眼で運転席に座った小田桐を凝視していると、私が何を言わんとしているのかわかったのか、物凄く嫌そうな顔をして、
「隣の車にドアぶつけられでもしたらたまらんからな」
と、かわいくない言葉を返された。
「どーせ……」
「――そういやお前、梨乃に俺の事で何か言われたか?」
「え? 別に? 何で?」
「いや、ならいいんだが」
咄嗟に嘘を吐いてしまった。
やはり小田桐は梨乃さんの事を気にしている。梨乃さんはボディーガードだって言ってたけれど、何の仕事をしているのかと問われただけだと勘違いしたのかもしれない。もっと具体的に問いただしてみれば良かったと、あの時の自分の頭の回転の悪さに嫌気がさした。
とにかく、今日はひどく疲れた。ほぼ一睡もせず仕事をこなした後、あんな事があったのだ。早く帰ってお風呂に入って寝よう。――そしたら、きっと今日の事は忘れるさ。と、必死で自分に言い聞かせていた。
「……ぅ、ん。――あれ? ここ……」
どうやら大量のアルコールを摂取したせいで、心地よい車の揺れが私を眠りの淵へと誘ったらしい。何度も目を擦って辺りを見渡すと、うちの近所の公園の横に車が横付けされている事に気が付いた。
運転席を見ればシートを限界まで倒し、ダッシュボードの上に足をのせてふんぞり返りながら、何故か小田桐まで眠っている。起こすべきか、起こさぬべきかを悩みながらも、公園灯がほんのりとだけ入る暗い車内に横たわる、小田桐の無防備な姿に目が離せなくなってしまった。
長くてフサフサした睫毛にスッとのびた鼻筋。薄い唇は僅かに開いていて、耳を澄ましてみればそこからスー、スーと規則的に息を吸い込む音が聞こえてくる。
お腹の上に軽く組まれた小田桐の手。
肩まで伸びた、少しくせのある黒髪。大きな掌で掻き揚げるその仕草に、私の目は自分の意思とは反していつも勝手にそれを追いかけていた。
「嫌味なくらい、綺麗な顔」
ポツリと本音を呟くと、小田桐の睫毛がピクリと揺れた。ゆっくりと開かれていく瞼の奥に見えるブラウンの瞳が、私の姿を見つける。パチパチと二回瞬きをした後、その双眸は確実に私を捕らえた。
「あ、……すまん。寝てた」
少ししわがれた声でそう言うと、太ももの横に手を潜らせてシートの背を起こした。エンジンを掛けなおし、小田桐は両肘を曲げながら腕をぐんと伸ばしている。
「あ、ううん! 私もついさっき目が覚めたとこで。ごめん、私が寝ちゃったから」
小田桐の顔をじっと見つめていたのがばれたのでは無いかと、寝起きとは思えぬいい返事をしてしまったが、小田桐はそんな事など気にも留めていない様子だった。
「わ、私帰るわ。送ってくれて有難う」
車のドアに手を掛けたが、『家の前につけるから』と小田桐に制止される。公園の周りを一周し、鉄の階段の横に小さな外灯が一つだけポツリと灯っている私のボロアパートの前に辿り着いた。
「本当に、梨乃から何も聞かされていないのか?」
「なっ、何度もしつこいな。何も聞いてないってば」
これでやっと家でゆっくり出来ると思いきや、小田桐にまた変な事を聞かれて車から降りれなくなってしまった。『身体の関係なのか?』なんてふざけた事を聞かれたなんて、本人を目の前にしてどんな顔で答えられると言うのか。理由がどうであれ、一度吐いてしまった嘘は永遠につき通さねばならない。
しかし、ハンドルを抱きかかえるようにしながら眠たそうな目でじっと見つめられ、瞬きもしないその瞳が私の嘘をいとも簡単に暴いてしまうのではと、さっきから私の胸はドクンドクンと激しい脈動を打っていた。
「も、帰っていい?」
「お前さ――」
まだ何か言い足りないのだろうか。こう何度もしつこく聞かれると、嘘をつきとおせる自信が無くなってしまう。
「もう、いい加減に――」
「キスしたの、初めて?」
「っ、」
――何でバレた!?
例え相手が好きな人では無くアクシデントで初めてを失ったのだとしても、流石に二十五歳にもなれば他人にもろバレするほどの落ち込みを見せるわけにはいかない。だから、結構平気な振りをしたはずなのに! 勿論、本当は好きな人と……。が理想ではあったが、いつまでも後生大事に取っておくほどの事でも無かったし、ジャッ君ほどのイケメンにファーストキスを貰ってもらえるなんて逆に感謝したいほどだ。
「なななな、なに言ってんの? 私もう二十五だよ!? 初めてなはずないじゃん!」
「……。」
『初めてだった』何てうっかり言おうもんなら、小田桐になんて言われるかわからないと思った私は精一杯虚勢を張った。
「へぇ。じゃあ、俺がしてもいいわけだ」
「当ったり前じゃない! ……ん? へ!?」
――マテマテマテマテ。
小田桐、今なんて言った? 今の話の流れでそのセリフが出てくるとは思えないんですけど?
「いや、違う! なに言ってんの?」
「駄目。もう許可貰った」
「え?? ちょっ、待っ」
「――待たない」
ギシリ、と革張りのシートが音を立てた事に気付いた時には既に、私は助手席の隅に追い詰められていた。先程ついうっとりと見惚れてしまっていた綺麗な顔が徐々に距離を狭めてくる。瞼がゆっくりと閉じられ、頭の角度が少し傾き始めると、私の心臓は今の状況に耐え切れず今にも爆発しそうになっていた。
昨日といい、今日といい。一体小田桐は何のつもりでこんなふざけた真似をしてくるのだろう。今朝はあんなに反省していると言っていたのに。それに、
――あんたには、梨乃さんがいるというのに。
「り、梨乃さんはっ!?」
「は?」
口唇に触れそうになった直前に言った私の言葉で、小田桐は思いとどまってくれた。ちょっと複雑な心境ではあるけれど、このまま流されるわけにはいかない。
「……なんでここで梨乃が出てくるワケ?」
「だって、小田桐は梨乃さんと――」
その先の言葉を私は言う事が出来なかった。その答えを今この場ではっきり言われたら、自分がどうなるかわからなかったから。
依然、小田桐の顔が目の前にある事に動揺を隠せないまま、私は車のドアに背中を張り付けていた。
「何が言いたいんだか知らんが、この際梨乃は関係ない。――いいじゃん? お前、経験豊富なんだろ? ジャックとキスしても平気そうにしてたし、同じ顔をしてる俺としてもなんら問題ないだろ」
「ばっ! 問題なくない! ジャッ君は好きだもの。……あ! 好きってそういう好きじゃなくって、その、……きっ、嫌いな人じゃないから!」
「――てことは、俺は嫌いってことか」
「え?」
さっきの私の言い方だとジャッ君の事は好きだけど、小田桐の事は嫌いって言っているのと同じだ。……嫌い、だけど。
何て言ったら納得してもらえるのかわからなくて、思わず口走ってしまった言葉が小田桐を豹変させる引き金となってしまった。
ギリっと音が聞こえてきそうなほど奥歯を噛み、みるみる据わっていく三白眼の目が私を睨みつける。ただならぬ雰囲気を察し、わきの下はじっとりと変な汗が滲んでいた。
「なぁ、俺にもやらせろよ」
「っ!?」
急に小田桐の顔つきが変わったと思った途端、信じられない卑猥な言葉を吐き捨てた。口が悪いとは思っていたけど、こんな変態紛いの言葉を小田桐が口にするとは思えなくて、胸がグッと締め付けられる。
「何度も経験あるんだろ? いいじゃん。キスくらい」
「ばっ! お、小田桐とはしない!」
今ここに居るのは本当に小田桐なのだろうか。……夢なら早く覚めて欲しい。
「いやだって、向こう行って!」
「何で?」
「――、……っ!」
小田桐が視線を落としたかと思ったら、膝の上に置いていたジーンズの入った紙袋をパンッと片手ではたいて床に落とした。
スカートがずり上りむき出しになった太腿を、ここぞとばかりにその手が私の内腿に触れる。
「やっ、……ちょっ、なにすんのっ……!?」
身体を一気に強張らせた私はその手を遠ざけようと必死の抵抗を見せるも、小田桐の手が私の内腿から出て行く気配は微塵も感じられない。
「なぁ、何でジャックとはしても俺とはしないとか言うわけ?」
「そっ、それはっ、……」
――キライ。
「なんなら今ここで、昨日の実験の続きをしてもいいんだぞ」
「や、……やめっ!……」
――こんな小田桐、大ッ嫌い!
「どうする? するのか? しないのか?」
内腿を小田桐の冷たい手がさわさわと蠢きだし、私は両手を使ってその動きを封じ込めようとしたが、今度は小田桐の顔が又間近に迫ってきてもう頭が完全にパニックを起こした。
小田桐の吐く熱い吐息が口元をかすめているのが感じられる。口先がもう触れてしまう、
そう思った瞬間。
「……っ、――、きだからっ」
「――え?」
「お、小田桐が好きだからっ。……そんな事、簡単に出来るわけない!」
「……」
相手の動きを止めようと無我夢中で言った言葉が後々自分の身を滅ぼす事になろうとは、この時の私は気づくはずもなかった。
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