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第一章 赤いゼラニウム
02.漆黒の息吹
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本日2話目です。
―・―・―・―・―・―・―・―・―・―
呆然として何も言い返さない僕に、クラウスは苛立たしげに捲し立てた。
「聞こえねぇのかよ?! 囮になれと言ってるんだ!」
俺一人が囮になってどうにかなる問題なのか、これ。
相手は空を飛べる巨大黒龍だよ!?
ここ魔王城は、かなり異色なダンジョンだ。
山のような巨大黒龍が現われることからも想像できるかも知れないけど、広大なフィールドを有している。遠くには頂上付近に万年雪をたたえた山が複数あり、裾野には鬱蒼とした大森林が広がる。川もあれば湿地帯もある。そんな大陸の一地域のような広さを持つのが、魔王城ダンジョンだ。ここに挑む者は、まずこのフィールドのどこかにある魔王の居城を探し出し、それを踏破して初めて魔王に挑むことができるのだ。
当然、出現する魔物も強力だ。しかも、アドヴェルザのような魔王直属の、四天王と言われる強力な魔族も行く手を阻む。
「なぁに、あの巨体だ。俺達の事なんざ、十把一絡げでまともに認識しているかどうかも分かりゃしねぇ。そこにお前が出て行きゃぁ、調子に乗って追いかけ始めるだろ」
いや、仮にも魔王四天王だよ。そんな馬鹿な訳が無いじゃないか。百歩譲って認識が曖昧だとしても、勇者かそれ以外かくらいは認識しそうなものだけど。
――て言うより。
「クラウス、それ、本気で言っているの?」
「あ? 本気に決まってンだろ。剣聖にもなれない剣士には、過分な役回りじゃね?」
仮にも一五年、ずっと一緒に暮らしてきた幼馴染みに向かってその言い草かよ……。
確かに、戦闘力では皆に劣るかも知れないけど、俺だって出来ることはきちんと……って、それももう無意味か。
改めて見た彼の目は、やはり冷徹な公爵様の目にとても良く似ていた。
人を人と思っていないような、俺の様な人間は消耗品だと思っているような印象を受けるあの目だ。――最後まで好きになれなかった目。
気付けば、全員が僕の方を見ていた。その視線に滲む感情はそれぞれではあるけれど、皆が僕の答えを待っていた。
「……分かった、よ」
正直に言うと嫌だけど。全力で拒否したいけど。
今の勇者パーティじゃあの巨大黒龍に有効打を与えられないのも事実。その中で、僕が一番足手纏いだったことも事実。そして、勇者であるクラウスを失うわけにもいかないこともまた、事実。――癪だけど、さ。
しかも時間が無い。ぐずぐずしているとアドヴェルザに見つかってしまう。そうなったら、この勇者パーティは壊滅的な被害を受けてしまうんだ。
――人を囮にしようとしている奴等の命を気にしてやるなんて、馬鹿らしいけど……。
あぁもう。思考がまとまらなくて良い案が何も浮かばないじゃないか。――妙案なんて無いのかも知れないけどさ!
「分かりゃ良いんだ。ったく、理解が遅いのは気に入らねぇが、これで最後だから大目に見てやるよ」
「……そりゃどーも」
にやつくクラウスの顔にたっぷり恨みを篭めた半眼を向ける。向こうは気にした様子は無かったけどね。
「――じゃぁ、死ぬ気で逃げてくれよ」
さて、どうやってあの巨大黒龍を引き付けようか。無理矢理思考を切り替えてクラウス達に背を向けた僕。
そんな僕の背中に、灼熱が奔った――。
「ぐ……ッ」
灼熱の正体が、一瞬何だか分からなかった。
焼き鏝を押しつけられたような痛みと同時に、背中を鈍器で殴られたような衝撃を受けた。耐えきれず、うつ伏せに倒れる僕。強かに顔を打ちながらも何とか首を捻って肩越しに振り返ると、視界に飛び込んできたのは血塗れの剣だった。
――そして、それを持ち、嗤うクラウス。
「元気な獲物は追いかけるのが大変だろ? 囮なんだからちゃんと獲物を釣ってもらわないと困る。逃げ足だけは一級品のお前だから、これで丁度良いだろ?」
「ぐ、巫山戯るな、よ……」
確かに、動けない程の傷では無い。――でも、いくら何でも扱いが酷すぎるだろう!
「パパっ!」
マオちゃんが駆け寄ってくる。
僕はそれを制止して、何とか自分で立ち上がった。背中は相変わらず熱く、それでいて身体は芯が冷えていくような感覚に襲われる。今すぐ命に関わらないというだけで、放置したら拙い傷だというのは明らかだ。
仲間がこんな傷を負おうものなら、直ぐにでも回復魔術を掛けるべきだろう。だけど、回復魔術の使い手であるエレオノーラは、クラウスの傍に立ったままで動く様子は無い。
「下手に生き残られると迷惑なんでな」
「……クラウス……ッ」
僕の視線と、クラウスの視線が交錯する。――けれど、ずっとこうしていたところでどうにもならない。理不尽だろうけど、喚いた所で何かが変わる訳でも無い。
……こうやってクラウスに譲り続けてきたから、コイツはこんな歪んだ性格になってしまったんだろうか、なんて、今考えてもどうしようもない思いが脳裏を過ぎった。
「グオォォォォォォオオオォォォ!!!!」
腹の底から揺さぶられるような咆吼だ。僕の益体も無い考えを中断させるには十分過ぎるほどの。
間違い無くアドヴェルザのもので、そう遠くない場所で上げられたものだろう。この様子だと、所構わずブレスを放って僕達を燻り出すくらいはしそうだな。
「……もう良いよ。さっさと逃げろ、勇者様」
「最初からそう言えば良いんだよ。ま、お前の献身はちゃんとテールス王国に伝えておくぜ」
表情と台詞が全く咬み合っていないクラウスを肩越しに見ながら、僕は腰のポシェットからポーションを一つ取り出す。薄緑色の、傷に効く薬品だ。
栓のコルクを口で噛んで強引に開き、中の液体を背中に掛ける。痛みに眉を顰めながら、コルクを適当に吐き出して、僕は駆け出した。
「頑張れよ!」
そんな軽薄な言葉を背に受けながら、咆吼へと駆け出す僕。
あの巨体だ。木が茂っていない開けた場所に出て目立つ行動でもすれば、直ぐに見つけてくれるだろう。
空になったポーションの瓶を適当に投げ捨てながら適当な場所を探し出す。
ややあって、開けた場所に出た。木々の合間から見える空と、遠くの山。日の光が届くこの場所には花も咲いていて、景色も良い。あの赤い花はゼラニウムかな。
僕は、魔力を練り上げて身体強化魔術を自分に掛け、そう遠くない場所にいるアドヴェルザを睨み付けた。
「ははっ、最高にクソッタレな気分だよ!」
――黒龍の金眼。縦に割れたような瞳孔が、ギロ、とこちらを睨み付けてくる。僕の身長くらいありそうな鋭い歯と牙が並ぶ黒龍の口が、にやりと吊り上がったような気がした。
唯一の武器である剣を抜く。
それなりの業物で、並の魔物であれば難なく倒せる鋭さを持っているけれど、こんな山のような龍を倒すにはちょっと心許ない。
身体強化の魔術と剣技だけでは、多少鱗に傷が付けられるくらいで致命傷を与えるにはほど遠い。――いや、あれだけの黒龍の鱗を斬れるだけで十分凄いのか? まぁ良いや。どのみち火力が不足しているという事実は変わらない。
「死、ね……」
地の底から響いてくるような声だった。
巨大な顎が開き、僕の方へと向けられる。その口腔の奥には漆黒なのに眩い不思議な輝き。全てを破壊し尽くさんとする漆黒の輝きが大地を抉り、空気を軋ませ、耳を塞ぎたくなるような大爆音を立てながら迫り来る!
漆黒の息吹。
山の様な巨体を持つアドヴェルザから放たれたそれは、ブレスと言うよりも津波のようだった。
――死。
その一文字が、思考の全てを埋め尽くす勢いで浸食してくる。
けれど、支配しかけたその瞬間に、あの、嗤うクラウスが脳裏を過ぎった。
「絶対生き延びて勇者の鼻を明かしてやるッ!」
死んでなんか、やるもんか!
―・―・―・―・―・―・―・―・―・―
呆然として何も言い返さない僕に、クラウスは苛立たしげに捲し立てた。
「聞こえねぇのかよ?! 囮になれと言ってるんだ!」
俺一人が囮になってどうにかなる問題なのか、これ。
相手は空を飛べる巨大黒龍だよ!?
ここ魔王城は、かなり異色なダンジョンだ。
山のような巨大黒龍が現われることからも想像できるかも知れないけど、広大なフィールドを有している。遠くには頂上付近に万年雪をたたえた山が複数あり、裾野には鬱蒼とした大森林が広がる。川もあれば湿地帯もある。そんな大陸の一地域のような広さを持つのが、魔王城ダンジョンだ。ここに挑む者は、まずこのフィールドのどこかにある魔王の居城を探し出し、それを踏破して初めて魔王に挑むことができるのだ。
当然、出現する魔物も強力だ。しかも、アドヴェルザのような魔王直属の、四天王と言われる強力な魔族も行く手を阻む。
「なぁに、あの巨体だ。俺達の事なんざ、十把一絡げでまともに認識しているかどうかも分かりゃしねぇ。そこにお前が出て行きゃぁ、調子に乗って追いかけ始めるだろ」
いや、仮にも魔王四天王だよ。そんな馬鹿な訳が無いじゃないか。百歩譲って認識が曖昧だとしても、勇者かそれ以外かくらいは認識しそうなものだけど。
――て言うより。
「クラウス、それ、本気で言っているの?」
「あ? 本気に決まってンだろ。剣聖にもなれない剣士には、過分な役回りじゃね?」
仮にも一五年、ずっと一緒に暮らしてきた幼馴染みに向かってその言い草かよ……。
確かに、戦闘力では皆に劣るかも知れないけど、俺だって出来ることはきちんと……って、それももう無意味か。
改めて見た彼の目は、やはり冷徹な公爵様の目にとても良く似ていた。
人を人と思っていないような、俺の様な人間は消耗品だと思っているような印象を受けるあの目だ。――最後まで好きになれなかった目。
気付けば、全員が僕の方を見ていた。その視線に滲む感情はそれぞれではあるけれど、皆が僕の答えを待っていた。
「……分かった、よ」
正直に言うと嫌だけど。全力で拒否したいけど。
今の勇者パーティじゃあの巨大黒龍に有効打を与えられないのも事実。その中で、僕が一番足手纏いだったことも事実。そして、勇者であるクラウスを失うわけにもいかないこともまた、事実。――癪だけど、さ。
しかも時間が無い。ぐずぐずしているとアドヴェルザに見つかってしまう。そうなったら、この勇者パーティは壊滅的な被害を受けてしまうんだ。
――人を囮にしようとしている奴等の命を気にしてやるなんて、馬鹿らしいけど……。
あぁもう。思考がまとまらなくて良い案が何も浮かばないじゃないか。――妙案なんて無いのかも知れないけどさ!
「分かりゃ良いんだ。ったく、理解が遅いのは気に入らねぇが、これで最後だから大目に見てやるよ」
「……そりゃどーも」
にやつくクラウスの顔にたっぷり恨みを篭めた半眼を向ける。向こうは気にした様子は無かったけどね。
「――じゃぁ、死ぬ気で逃げてくれよ」
さて、どうやってあの巨大黒龍を引き付けようか。無理矢理思考を切り替えてクラウス達に背を向けた僕。
そんな僕の背中に、灼熱が奔った――。
「ぐ……ッ」
灼熱の正体が、一瞬何だか分からなかった。
焼き鏝を押しつけられたような痛みと同時に、背中を鈍器で殴られたような衝撃を受けた。耐えきれず、うつ伏せに倒れる僕。強かに顔を打ちながらも何とか首を捻って肩越しに振り返ると、視界に飛び込んできたのは血塗れの剣だった。
――そして、それを持ち、嗤うクラウス。
「元気な獲物は追いかけるのが大変だろ? 囮なんだからちゃんと獲物を釣ってもらわないと困る。逃げ足だけは一級品のお前だから、これで丁度良いだろ?」
「ぐ、巫山戯るな、よ……」
確かに、動けない程の傷では無い。――でも、いくら何でも扱いが酷すぎるだろう!
「パパっ!」
マオちゃんが駆け寄ってくる。
僕はそれを制止して、何とか自分で立ち上がった。背中は相変わらず熱く、それでいて身体は芯が冷えていくような感覚に襲われる。今すぐ命に関わらないというだけで、放置したら拙い傷だというのは明らかだ。
仲間がこんな傷を負おうものなら、直ぐにでも回復魔術を掛けるべきだろう。だけど、回復魔術の使い手であるエレオノーラは、クラウスの傍に立ったままで動く様子は無い。
「下手に生き残られると迷惑なんでな」
「……クラウス……ッ」
僕の視線と、クラウスの視線が交錯する。――けれど、ずっとこうしていたところでどうにもならない。理不尽だろうけど、喚いた所で何かが変わる訳でも無い。
……こうやってクラウスに譲り続けてきたから、コイツはこんな歪んだ性格になってしまったんだろうか、なんて、今考えてもどうしようもない思いが脳裏を過ぎった。
「グオォォォォォォオオオォォォ!!!!」
腹の底から揺さぶられるような咆吼だ。僕の益体も無い考えを中断させるには十分過ぎるほどの。
間違い無くアドヴェルザのもので、そう遠くない場所で上げられたものだろう。この様子だと、所構わずブレスを放って僕達を燻り出すくらいはしそうだな。
「……もう良いよ。さっさと逃げろ、勇者様」
「最初からそう言えば良いんだよ。ま、お前の献身はちゃんとテールス王国に伝えておくぜ」
表情と台詞が全く咬み合っていないクラウスを肩越しに見ながら、僕は腰のポシェットからポーションを一つ取り出す。薄緑色の、傷に効く薬品だ。
栓のコルクを口で噛んで強引に開き、中の液体を背中に掛ける。痛みに眉を顰めながら、コルクを適当に吐き出して、僕は駆け出した。
「頑張れよ!」
そんな軽薄な言葉を背に受けながら、咆吼へと駆け出す僕。
あの巨体だ。木が茂っていない開けた場所に出て目立つ行動でもすれば、直ぐに見つけてくれるだろう。
空になったポーションの瓶を適当に投げ捨てながら適当な場所を探し出す。
ややあって、開けた場所に出た。木々の合間から見える空と、遠くの山。日の光が届くこの場所には花も咲いていて、景色も良い。あの赤い花はゼラニウムかな。
僕は、魔力を練り上げて身体強化魔術を自分に掛け、そう遠くない場所にいるアドヴェルザを睨み付けた。
「ははっ、最高にクソッタレな気分だよ!」
――黒龍の金眼。縦に割れたような瞳孔が、ギロ、とこちらを睨み付けてくる。僕の身長くらいありそうな鋭い歯と牙が並ぶ黒龍の口が、にやりと吊り上がったような気がした。
唯一の武器である剣を抜く。
それなりの業物で、並の魔物であれば難なく倒せる鋭さを持っているけれど、こんな山のような龍を倒すにはちょっと心許ない。
身体強化の魔術と剣技だけでは、多少鱗に傷が付けられるくらいで致命傷を与えるにはほど遠い。――いや、あれだけの黒龍の鱗を斬れるだけで十分凄いのか? まぁ良いや。どのみち火力が不足しているという事実は変わらない。
「死、ね……」
地の底から響いてくるような声だった。
巨大な顎が開き、僕の方へと向けられる。その口腔の奥には漆黒なのに眩い不思議な輝き。全てを破壊し尽くさんとする漆黒の輝きが大地を抉り、空気を軋ませ、耳を塞ぎたくなるような大爆音を立てながら迫り来る!
漆黒の息吹。
山の様な巨体を持つアドヴェルザから放たれたそれは、ブレスと言うよりも津波のようだった。
――死。
その一文字が、思考の全てを埋め尽くす勢いで浸食してくる。
けれど、支配しかけたその瞬間に、あの、嗤うクラウスが脳裏を過ぎった。
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