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第一章 ルイーザ建国
28.状況分析
しおりを挟む「メイシオって美味しいんですねー」
リーゼの笑顔がとても眩しい。甘味好きの女性が、好みの甘味を見つけたあの笑顔だ。
見ていてこっちまでほっこりするような、幸せそうな笑顔。
ガゼボの椅子に腰を下ろして、僕達はリーゼが煎れたお茶を楽しんでいた。
ガゼボに居るのは僕とリーゼ、そしてマオちゃんとルイーザさん、更にウルガーさんとラウラさんの、計六人だ。
今回の調査結果を共有し、今後の方針を決定することが目的で集まっている。――と言うか、最初からそのつもりで集まっていたのだけれど、お土産にメイシオとサポラがあるという話をしたところ、先にみんなで戴こうという話になって、そこから脱線したのだ。
メイシオもサポラも美味しかったんだけど、アレのお陰で脱線した。それはもう修復不可能な程に。
けれど、メイシオもサポラも、無くなってしまえば僕達の話を妨げるものは何も無い。
だから今、こうして主要メンバを集めて方針について話し合おうとしているのだ。
因みに、マオちゃんは僕達がピルツ村へ行っている間に、ルイーザさんと凄く仲良くなっていた。
マオちゃんはルイーザさんのことを「ばぁば」と呼び、ルイーザさんも孫のようにマオちゃんを可愛がってくれている。
「熱いから、ふーふーして、冷まして飲むんだよ? 分かったかい?」
「うん、ばぁば、大丈夫!」
一応、マオちゃん分は零しても火傷しない程度に冷ましたお茶を、リーゼがちゃんと煎れてくれている。けれど、それでもごくごく飲むと口の中を火傷してしまう可能性は十分ある。
マオちゃんは、ルイーザさんの隣に腰掛けて、床に届かない脚を少しだけ揺らしながら、ふー、ふー、と紅茶を冷ましている。
それを目を細めながら笑顔で見守るルイーザさん。――因みに、ルイーザさんは人化の術を使っている。ばぁばと呼ぶには年若い印象だけど、ルイーザさん自身、ばぁばと呼ばれるのが嬉しいのか、優しい眼差しでマオちゃんを見てくれていた。
なんか、良いよね。こういう光景。
――と、また脱線する所だった。
「まとめると、テールス王国東部、キースリング領はかなりやばい状態みたいなんだ」
「そのようですねー。神託の御子改め、勇者様の初陣に蜥蜴族達に占拠されているフレイスヒューゲル丘陵奪還の王命が下された。――キースリング辺境伯の騎士団だけでなく、王都の騎士団も加わって、万全の態勢で臨んだ奪還任務だったんですよね?」
リーゼの言葉に、僕は頷いた。
「そうだね。正直過剰戦力が集まってたと思うよ。クラウス――勇者なんて居なくても、普通に攻めれば落とせただろうね」
「拙者もそう思うでござる。実際、勇者様の『聖炎』で蹴散らしはしたものの、丘陵を奪還した主戦力はキースリング辺境伯の騎士団だったと聞いておりまする」
まぁ、そうだよね。クラウスの『聖炎』だったら、まだ魔族の大軍をそれだけで薙ぎ払うなんて真似は出来ないだろうし。
数には数で抵抗しなければいけない側面も、当然あるからね。
「だけど、その奪還時に魔族――目撃情報から推測するに、龍族が現われて、全てを蹴散らしてしまった。その強さから考えて、恐らく魔王の側近の一人と言われてい黒龍族の幹部じゃないかなって、僕は思ってる」
いくら魔王国が広く、魔族の力が計り知れないとは言え、強者揃いのキースリング辺境伯軍と、王都の騎士団からなる混成軍を一人で蹴散らせる魔族なんて、そう多くは無いだろう。――まぁ、多くは居ないで欲しいっていう願望もある見立てだけどね。
「私も同意見。はっきりとしたことは分からないけど、その魔族の攻撃が強力なブレスと尻尾の一撃だったっていう目撃証言は沢山あるから、黒龍族の可能性は高いと思うよ」
「黒龍族ですか。――龍族は魔族の中でも特に力を尊ぶ一族で、同族で殺し合いをしてでも強さを極めんとする者達です。その頂点には、それくらい強力な者が君臨していることもあるでしょうね」
ラウラさんとルイーザさんも同意見のようだ。
僕としては、尻尾の一撃で大地が割れるとか、ブレスで大地が焼け焦げるなんて想像できないって思っていた。けれど、ピルツ村で見た惨状を考えれば納得せざるを得ない。実際、大地は焼け焦げていたし、地震の後の地割れみたいなものもこの目で見てきたのだから。
「そうだね。その龍族からすると、国境付近に集結しているテールス王国側の大軍は、殲滅すべき敵と見えたんだろう。大軍とは言え、蜥蜴族達と戦う準備をしていた部隊だ。強力なブレス対策なんてしていなかっただろうし……、まぁ一方的にやられちゃったんだと思うよ。
そして、テールス王国側にとって何より不幸だったのが、そこに勇者が居たことだ」
勇者は、人々の希望だ。
“魔を制する”と言われる神託の御子を、むざむざ失うわけにはいかない。この希望に換えは無いのだから。
その辺りのことを、キースリング辺境伯は良く分かっていたんだろうね。
だから――。
「キースリング辺境伯が、その身を挺して勇者を庇い、逃がしたんだ――」
恐らく、今の勇者に、“魔を制する”力は無い。まだ発展途上なのだろうし、この短期間で成長しているとも、正直思えない。
だからきっと、龍族を迎撃するには、大いなる足手纏いになったことだろう。
――まぁ、その場に居たのが僕だとしたって役には立たなかっただろうから、クラウスを一方的に責めることはできないけどね。
それでも。
確実に逃がさなければならない人物がその場に居たということが、テールス王国側の不幸だったことは間違い無い。
「はい。キースリング辺境伯様自らが先頭に立ち、騎士団を鼓舞しながら龍族に突撃したと聞いております。まさに、武人の鑑」
そうだね。僕もそう思う。なかなか出来ることじゃないよ。
「噂だと、キースリング辺境伯様の騎士団で副団長を務めているダミアン様が、少数の精鋭を率いて戦線を離脱したらしいよ。多分、それが勇者様を逃がす部隊だったんじゃないかな? ダミアン様はキースリング辺境伯様から信頼されてる騎士だし、その勇名は私も聞いたことがあるくらいだから」
「そうさねぇ。ダミアン様自身も、一騎当千の騎士だって聞いているよ。龍族を押さえるために多くの兵力が必要だろうから、いくら勇者様を逃がすためとは言え、そんなに沢山の兵力は割けないだろうからねぇ。信頼の置ける者に任せるって考えると、筋は通る話だねぇ」
うん。僕もそう思う。
「然り。それで勇者様を守ることには成功したものの、キースリング辺境伯軍は大打撃を被り、結果として城塞都市フレイスバウムを失う結果となってしまったようですな。龍族にやられたと言うよりは、生き残っていた蜥蜴族が、火事場泥棒的に奪ったと聞いておりますが」
「うん、まぁそれも仕方ない話だよ。騎士団は殆ど壊滅状態だったって聞くし、キースリング辺境伯自身も、重傷だったんでしょ?」
「そのようですな。――仕方なく、キースリング辺境伯様は撤退を命令し、領都のキースリングに戻って立て直しを図ろうとしたのだと思われます」
そうだね。
失った兵力は、終結していた兵力の七割程って聞いてる。戦争では五割の兵力消耗で全滅扱いだから、それ以上の損害だ。負傷兵だっていただろうから、これだけの被害が出たら、継続戦闘は無理だろうね。
「で、そんな状況を少し離れた所で見ていた勇者が、龍族を追いかけ始めたんでしょ? 何、勇者って馬鹿なの?」
ラウラさんが辛辣だ。
まぁ、間違ってないと思うけどもっ。
リーゼも苦笑いしちゃってるし。
マオちゃんは流石に話題についてこられて無いけど、ルイーザさんと楽しそうにお茶を飲んでいる。
ありがとうルイーザさん、マオちゃんのこと見て貰って。
「ま、まぁ、行けると思ったんじゃないかなー、なんて。ほら、勇者様だし? 『聖炎』って凄いスキル持ってるみたいだし?」
「だったら最初っから戦えば良いじゃない。一回逃げてる時点で無理筋じゃない?」
クラウスをフォローしてみたけど、駄目だった。まぁ、そうだよね。僕も駄目だと思うな。
ここは逃げ一択だと思うんだけどなぁ。何考えてたんだろう、クラウス。
まさか、初陣の失点を少しでも回復しようとか、そんな馬鹿げたこと考えてたのかな?
……そこまで馬鹿じゃないよね?
「兎に角、勇者様が龍族を追撃し始めたせいで、キースリング辺境伯様が、また動かざるを得なくなってしまった訳ですな」
ウルガーさんの言葉に、僕は頷いた。
ホント、何やってるんだよ、クラウスの奴。
「その結果、キースリング辺境伯は討死。守る者が居なくなった領都キースリングが、その龍族の炎で焼かれて壊滅。――キースリング領は、事実上壊滅したって事だよね」
その言葉に、皆が沈痛な表情で頷いた。
いや、本当に救いようのない話だよ。
大軍の中に居ると、全体の戦況を把握するのって難しいんだよね。特に、勇者の周りは精鋭で固められていて、一番安全な場所に配置されていただろうから、上がってくる報告ほど酷い状況だとは思えなかったのかも知れない。
――それにしたって、お粗末過ぎるけども。
だから、僕達が情報収集に向かっていたピルツ村周辺は、まだ被害が少ない方の地域だったんだ。
領都と城塞都市。キースリング領の要である二大都市を堕とされ、キースリング辺境伯も討死。最悪としか言いようのない、勇者の初陣だ。
そして、それはそのまま僕達の問題にも繋がってくる。
「で。そのキースリング領を壊滅に追いやった龍族を手引きしたのが、犬人族――つまり、ウルガーさん達だと思われてる訳だ?」
「本当、あり得ないんですけど。何でそんな勘違いができるわけ?」
ラウラさんがご立腹だ。
まぁ、本当そうだよね。勘違いも甚だしい。
「ピルツ村の人に話を聞いたけど、その龍族が姿を消したのがピルツ村付近だったそうだよ。そして、丁度ウルガーさん達の家がある辺りが無傷で残っていたことと、そこに住んでいたのが犬人族だってバレちゃったことで、犯人扱いされてるみたい」
「……些か早計すぎる考えのように思えますが、人族の皆様からすると、的外れとまでは言えない理屈なのでしょうな」
ルイーザさんの目が悲しみを帯びていた。
違うと言いたいけれど、人の中にはそう短絡的に繋げてしまう人が居ることも確か。
「ばぁば、寂しい?」
ルイーザさんを見上げるマオちゃんも、悲しそうな表情をしていた。
力なく眉尻を下げて、ルイーザさんの目を覗き込むようにしているマオちゃん。
そんなマオちゃんの白く手入れされた髪を、ルイーザさんが優しく撫でた。
擽ったげに、マオちゃんが目を細める。
「そうさねぇ。寂しいとは思うけど、大丈夫だよ。何せ、私にはマオちゃんがいるからねぇ」
「うん! マオが元気分けてあげる!」
「ほほほっ、マオちゃんの元気があれば、ばぁばはいつまでも元気でいられますよ」
「えへへー。ばぁば大好きー」
何だか、やりきれないよね。
でも、嫌な予感がしてピルツ村に行ってきて良かったよ。
予想外過ぎる展開ではあるけど、事前に今起きている事実を察知できたのは不幸中の幸いだ。
もし、ピルツ村に行っていなかったとすると、クラウスが犬人族を狙っていることも知り得なかったし、何より、キースリング領が壊滅しているだなんて想像もしなかった。最悪、意味も分からず勇者に攻め滅ぼされるような事態が起きていたかも知れない。
――こんな事を考えてしまう僕は、冷酷なのかな。
もっと、今の現状を悲しんだり、怒りを覚えたりするべきなのかな。人として。
そんな事を思っていると、僕の服の裾が引っ張られた。
何だろうと思って見ると、リーゼの澄んだ蒼い瞳が真っ直ぐ向けられていた。吸い込まれてしまいそうになる、綺麗な瞳だ。
「どんな状況でも、守る為に思考を巡らせ続けられることが、ノア様の強さであって、優しさだと、私は思っていますよー」
本当に。
リーゼは絶妙のタイミングで、僕が欲しい言葉をきちんとくれるね。
本当に。
僕には過ぎた仲間だよ。
「ありがとう。僕は大丈夫だから」
「そうですか? 助けてーって顔に書いてましたけどー?」
「そんなこと無いよ。リーゼの思い過ごしさ」
「えー。ありえませんよー。ずっとノア様のことを見続けてる私が間違えるなんて、ありえないことです」
むー、と頬を膨らませるリーゼ。
まぁ、リーゼの言っていることは正しいんだろうけど、ちょっとは格好付けさせてよ。
ほら、ウルガーさんもラウラさんも、よく見たらルイーザさんとマオちゃんもこっち見てるんだからさ。
「兎に角、僕は大丈夫。それよりも、現状が整理できたんだから、これからの事を考えよう。――もう、これは対岸の火事じゃ済まない事態だ」
僕の言葉に、皆が頷いた。
―・―・―・―・―・―・―・―・―・―
■Tips■
蜥蜴族[名詞・種族]
魔族の一種。
これも、犬人族同様、言葉を解する者達は魔族、解さない者達は魔物と分類され、人からは同じ名前で呼ばれている。
鱗で覆われており、蜥蜴が二足歩行したような姿形。
種族的に魔力は少ないが、身体能力に恵まれた者が多いことと、人族が使うような武器防具の類も使いこなすため、知能を持つ魔族はなかなかの難敵。
陸上だけでなく、水中でも活動できるため、水辺の戦闘では無類の力を誇る。
いつか龍族になりたいと言う蜥蜴族が居たりするが、どんなに頑張っても龍族には慣れない運命。
そもそも、龍族と蜥蜴族は、種族が違うのだが、夢見る子供は後を絶たない。
蜥蜴に翼は無いのです。
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