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第2章《修行》編
第14話 魔石の種類
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キッチンにはあらゆる魔導具が備えられていた。部屋の灯りはもちろんだが、料理をするためのコンロやオーブンには火の魔力を付与されていた。火力も調節出来るという優れもの。小さいが冷蔵庫には氷の魔力を付与させてあり、庫内で常に冷気を発していた。
洗い場にも風の魔力を付与させた洗濯機があった。お風呂場のお湯も火の魔力の付与された給湯器が。ありとあらゆるものに魔力付与された魔石が埋め込まれた魔導具。
今までこういった魔導具を目にする機会がなかったため、こんなにも多くのものがあるなんて知らなかった。屋敷に住んでいた頃は精々部屋の灯りくらいだろうか。それですら自分で灯りを灯したことはない。
「私は本当に世間知らずだったんだなぁ」
「ん? どうしたの?」
呟いた言葉にリラーナがキョトンとする。
「ううん、なんでもない」
これから知っていけばいいか。たくさん勉強しないとね。魔石精製師になるのなら、魔導具のことも知っていかないと。
「頑張るよ!」
「なんかよく分からないけど、頑張れ!」
アハハ、とリラーナが笑いながら頭を撫でた。
夕食の準備をするというリラーナの傍で見学をさせてもらい、料理を覚えてみようと意気込んだが、全く分からずリラーナに笑われたのだった。
日が暮れる頃には店を閉めてダラスさんが戻って来る。そして三人で夕食を食べた。リラーナが作ってくれた料理はあったかい気持ちになれる、そんな料理だった。
お風呂の使い方を聞いてなんとか一人でお風呂に入り、自分の部屋へと戻る。そしてベッドに横になると、窓から星空が見えた。
「私……本当に一人になっちゃったんだな……」
ほんの少しうるっとしてしまい、胸にあるお守りの石を握り締める。
『――――』
「ん?」
なにか聞こえたような?
「…………」
耳を澄ましてみてもなにも聞こえない。外から聞こえてくる王都の喧騒だけだ。
「気のせいかしら」
ま、いいか、とその日はなんだか物凄く疲れた気がして、そのまますぐに眠りに落ちてしまった。
翌朝、朝食をいただき、今日からは正式にダラスさんの弟子!!
「よろしくお願いします!!」
ダラスさんに向かって頭を下げた。
「特別扱いはしない。魔石に関しての勉強、それだけじゃない。家のこと、店のこと、全てにおいてこなしてもらう」
「はい! 頑張ります!」
気合いを入れて返事をするとダラスさんは小さく溜め息を吐いた。
「普段、店番は俺かリラーナが交代で出ている。ルーサも慣れて来たら出てもらう」
「はい」
「作業場にある本は好きに読んで良い。時間があるときにでも読むと良い」
「ありがとうございます!」
やった! 魔石に関する本読み放題!
「俺の店は基本的には魔石のみの販売だ。だから定期的に魔導師のウィスと魔導具師のロンがうちにやって来たり、こちらから行ったりとやり取りがある。その辺りもいずれお前にも行ってもらう」
「は、はい」
おぉ、なんだか色々大変そうだ……。
「とりあえずリラーナが店番をやっている間は作業場に来い」
「はい!」
言われた通りに作業場まで付いて行くと、ダラスさんは作業場にある大きな机の前に座った。
「以前、店でリラーナに少し聞いていたかと思うが、この三つの魔石を比べて違いが分かるか?」
ダラスさんは机の上に三つの魔石を並べた。
三つとも青い石。しかし微妙に色は違う。大きさも似ていてほとんど違いはないが……。
顔を近付けじっくりと眺める。
なんだろう、少しだけ透明感が違うのかな? 輝き方が違う? うーん、分かんない。
「なんとなく透明感が違うような、輝き方が違うような気はしますが……分かりません」
ふむ、とダラスさんは少し頷き、一つの魔石を持ち上げた。
「基本的な魔石は二種類ある。一つは天然魔石。もう一つは精製魔石。その精製魔石はさらに二種類に分けられる。だから基本的に魔石は三種類あると思えば良い」
「三種類の魔石」
「天然魔石はその名の通り天然に採れた魔石。岩場などから採掘されることが多いな。精製魔石は様々な石を粉末、ろ過、蒸留し、結晶化させ精製していく魔石と、魔力を練り上げて創り出す魔石のことだ」
「魔力を練り上げて?」
「あぁ。魔力を練り上げて魔石を結晶化させていく。なにもないところから一から創り出すんだ。ろ過、蒸留の魔石も結晶化させるには魔石精製師の魔力が必要となる。だから基本的には精製魔石は魔石精製師にしか創り出せない」
「へぇぇ!! そんな能力が!!」
魔石精製師にしか出来ない能力!! かっこいい!!
「基本的な魔石はその三つだが、特殊な魔石もある」
「特殊な魔石?」
「魔物、魔獣、魔蟲、魔魚から採れる魔石だ」
そう言ってダラスさんは別の魔石を出した。
机に置かれた魔石は先程の三つの魔石とは明らかに大きさが違った。一つ一つがかなり大きい、ダラスさんの掌と同じくらいの大きさがある赤や黄色の魔石。
「これはやつらの血や体液から出来上がる。死んだ瞬間にしか手に入れられない。だから手に入れるのはなかなか難しい代物だな。だから高価になる」
「ほぉぉ、それ、手に入れるには命懸けになるんじゃ……」
「あぁ、だから大体は護衛を雇ってそいつらに倒してもらって手に入れる感じだな」
「護衛を……」
「まあそっちよりもまずは基本の三種類だ」
「は、はい」
特殊な魔石も気になるが、とりあえずは基本よね。そりゃそうだ。
洗い場にも風の魔力を付与させた洗濯機があった。お風呂場のお湯も火の魔力の付与された給湯器が。ありとあらゆるものに魔力付与された魔石が埋め込まれた魔導具。
今までこういった魔導具を目にする機会がなかったため、こんなにも多くのものがあるなんて知らなかった。屋敷に住んでいた頃は精々部屋の灯りくらいだろうか。それですら自分で灯りを灯したことはない。
「私は本当に世間知らずだったんだなぁ」
「ん? どうしたの?」
呟いた言葉にリラーナがキョトンとする。
「ううん、なんでもない」
これから知っていけばいいか。たくさん勉強しないとね。魔石精製師になるのなら、魔導具のことも知っていかないと。
「頑張るよ!」
「なんかよく分からないけど、頑張れ!」
アハハ、とリラーナが笑いながら頭を撫でた。
夕食の準備をするというリラーナの傍で見学をさせてもらい、料理を覚えてみようと意気込んだが、全く分からずリラーナに笑われたのだった。
日が暮れる頃には店を閉めてダラスさんが戻って来る。そして三人で夕食を食べた。リラーナが作ってくれた料理はあったかい気持ちになれる、そんな料理だった。
お風呂の使い方を聞いてなんとか一人でお風呂に入り、自分の部屋へと戻る。そしてベッドに横になると、窓から星空が見えた。
「私……本当に一人になっちゃったんだな……」
ほんの少しうるっとしてしまい、胸にあるお守りの石を握り締める。
『――――』
「ん?」
なにか聞こえたような?
「…………」
耳を澄ましてみてもなにも聞こえない。外から聞こえてくる王都の喧騒だけだ。
「気のせいかしら」
ま、いいか、とその日はなんだか物凄く疲れた気がして、そのまますぐに眠りに落ちてしまった。
翌朝、朝食をいただき、今日からは正式にダラスさんの弟子!!
「よろしくお願いします!!」
ダラスさんに向かって頭を下げた。
「特別扱いはしない。魔石に関しての勉強、それだけじゃない。家のこと、店のこと、全てにおいてこなしてもらう」
「はい! 頑張ります!」
気合いを入れて返事をするとダラスさんは小さく溜め息を吐いた。
「普段、店番は俺かリラーナが交代で出ている。ルーサも慣れて来たら出てもらう」
「はい」
「作業場にある本は好きに読んで良い。時間があるときにでも読むと良い」
「ありがとうございます!」
やった! 魔石に関する本読み放題!
「俺の店は基本的には魔石のみの販売だ。だから定期的に魔導師のウィスと魔導具師のロンがうちにやって来たり、こちらから行ったりとやり取りがある。その辺りもいずれお前にも行ってもらう」
「は、はい」
おぉ、なんだか色々大変そうだ……。
「とりあえずリラーナが店番をやっている間は作業場に来い」
「はい!」
言われた通りに作業場まで付いて行くと、ダラスさんは作業場にある大きな机の前に座った。
「以前、店でリラーナに少し聞いていたかと思うが、この三つの魔石を比べて違いが分かるか?」
ダラスさんは机の上に三つの魔石を並べた。
三つとも青い石。しかし微妙に色は違う。大きさも似ていてほとんど違いはないが……。
顔を近付けじっくりと眺める。
なんだろう、少しだけ透明感が違うのかな? 輝き方が違う? うーん、分かんない。
「なんとなく透明感が違うような、輝き方が違うような気はしますが……分かりません」
ふむ、とダラスさんは少し頷き、一つの魔石を持ち上げた。
「基本的な魔石は二種類ある。一つは天然魔石。もう一つは精製魔石。その精製魔石はさらに二種類に分けられる。だから基本的に魔石は三種類あると思えば良い」
「三種類の魔石」
「天然魔石はその名の通り天然に採れた魔石。岩場などから採掘されることが多いな。精製魔石は様々な石を粉末、ろ過、蒸留し、結晶化させ精製していく魔石と、魔力を練り上げて創り出す魔石のことだ」
「魔力を練り上げて?」
「あぁ。魔力を練り上げて魔石を結晶化させていく。なにもないところから一から創り出すんだ。ろ過、蒸留の魔石も結晶化させるには魔石精製師の魔力が必要となる。だから基本的には精製魔石は魔石精製師にしか創り出せない」
「へぇぇ!! そんな能力が!!」
魔石精製師にしか出来ない能力!! かっこいい!!
「基本的な魔石はその三つだが、特殊な魔石もある」
「特殊な魔石?」
「魔物、魔獣、魔蟲、魔魚から採れる魔石だ」
そう言ってダラスさんは別の魔石を出した。
机に置かれた魔石は先程の三つの魔石とは明らかに大きさが違った。一つ一つがかなり大きい、ダラスさんの掌と同じくらいの大きさがある赤や黄色の魔石。
「これはやつらの血や体液から出来上がる。死んだ瞬間にしか手に入れられない。だから手に入れるのはなかなか難しい代物だな。だから高価になる」
「ほぉぉ、それ、手に入れるには命懸けになるんじゃ……」
「あぁ、だから大体は護衛を雇ってそいつらに倒してもらって手に入れる感じだな」
「護衛を……」
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