21 / 136
本編 リディア編
第二十一話 冷徹王子の事情!? ③
しおりを挟む
翌日、ディベルゼの元にオルガがやって来た。シェスレイトの予定を聞き、本日来訪したいとのことだった。
ディベルゼは悪巧みの顔になり、オルガに了承の意を告げると、シェスレイトの元へと戻った。
「何だ?」
誰かが訪れて来たのは分かったが、シェスレイトは執務室内にいたため、誰かは分かっていない。ディベルゼに聞いても答えなかった。
「大した用ではありませんでした。私のほうで対処出来ましたので、ご心配には及びません」
ディベルゼが対処してくれていることは普段からよくあったため、シェスレイトは特に気にも止めなかった。
その日は魔獣研究所に訪問予定だった。あることを確認するために。
魔獣研究所に入るとレニードが迎えた。
「いらっしゃいませ、シェスレイト殿下」
「リディアと魔獣について話をしたというのはお前か?」
「え、あ、はい!」
レニードは緊張し背筋が伸びる。
「少し聞きたいことがある」
シェスレイトはそう言うと、魔獣を騎獣にするという噂について聞いた。
どこからか、魔獣研究所が魔獣を騎獣に出来ないかと研究しているらしい、という噂が出回り出していた。
その真相を確かめるためだ。
「はい、魔獣を世話するにつれ、心を通わすことの出来る魔獣もいることが分かって来ているのです。そういった穏やかな子たちは騎獣に出来るのでは、と」
それが実現すれば大きな戦力になる。シェスレイトは改めて聞いた。
「それを提案したのはリディアか?」
「はい!」
レニードは満面の笑みで答えた。
「ここでもか……」
「え?」
「いや、何でもない」
シェスレイトはリディアの発案だということを確認すると、研究所の者たちを労い、魔獣を見学してから執務室へと戻った。
「彼女は一体何者だ?」
「は?」
シェスレイトは素直に、リディアという存在が分からなかった。貴族令嬢の考えることとは桁外れに違う。
考え方も行動も何もかもが、普通の令嬢とは違った。
それ故に出た台詞だった。
「リディア様が何者か……、それはリディア様ご本人しか分からないのでは?」
「まあな」
「彼女の周りを調べますか?」
「いや、そこまではいい。裏があるようには見えんしな」
ディベルゼは吹き出した。
「確かにそうですねぇ」
裏がある人間がシェスレイトにあんな態度を取るとは思えない。
まあでも念を入れるに越したことはない、と、ディベルゼはシェスレイトには内密に独自でリディアの周りを調べるのだった。
シェスレイトはいつも通り書類仕事に戻っていると、扉を叩く音がした。いつもディベルゼが対応するため、シェスレイトは気にせず仕事を続ける。
するとディベルゼが声を上げて呼んだ。何なのだ、と、不機嫌な顔でシェスレイトはディベルゼを見た。
その時目を疑う人物がいた。
リディアが執務室に来た。
今までリディアは執務室に来たことはない。あまりの突然の来訪に驚き、シェスレイトは何故ここにいるのか問い詰めまた睨んでしまう。
睨んでから後悔するが、どうにもならない。
ディベルゼには伝えてあったらしい。ディベルゼを睨んでもくだらないことしか言わない。
ひとまず仕事を置き、リディアを長椅子に促した。
仕事場にリディアがいる。何と華やぐことか。シェスレイトは何だか落ち着かない気分になった。
何の用かと聞くと、リディアは今まであったことを謝罪してきた。謝罪され、今まであったことを思い出し、恥ずかしくなってきた。
知らぬ存ぜぬで押し通すか。シェスレイトは知らない、と横を向いた。
リディアは察したのかその話題からすぐさま違う話題に変えた。
しかしその話題も昨日の逃げ出したやつだ。気まずい。
リディアはクッキーをテーブルに並べ、ディベルゼは昨日自分は食べられなかったと文句を言う。
ディベルゼはシェスレイトよりも先にクッキーを口にし、とんでもないことを言い出した。
誰が食べさせて欲しい等と言うものか!
さすがにリディアも固まっている。
シェスレイトはリディアと目が合うと、昨日クッキーを口に持って来られ、その柔らかい指が唇に触れ、さらには柔らかく綺麗な手が頬を包んだことを鮮明に思い出し、カッと顔が熱くなるのを感じた。
誤魔化すためにもシェスレイトは自らクッキーに手を伸ばし一口食べた。
感想を聞かれ、今度は素直に美味いと言えた。
ホッとしたのも束の間、リディアは前のめりにシェスレイトを見詰め、再び顔が熱くなるのを感じた。
シェスレイトは動揺したが、しかし聞かなければならないことがある。
顔は火照るままだが、必死に冷静さを取り戻し、リディアに聞く。
このクッキーは普通のクッキーとは違う香りがする。今まで食べたことがない。
また何か考えているのではないか、シェスレイトはそう思えて仕方なかった。
その思いは的中していた。
リディアは薬物研究所のハーブを使って安く美味しいお菓子を街の人間に届けたい、と。
しかしそれは商品として売り出すということ。リディアがそこまで考えているとは到底思えなかった。
やるならば責任を持たねばならない。それが上にたつということ。その覚悟があるのか、シェスレイトには心配に思えた。
シェスレイトは極めて冷静に厳しくリディアに問うた。やはりリディアはそこまで深くは考えてはいなかった。
シェスレイトは試した。リディアが本気なのか。本気でやると言うならば、応援してやりたい、とシェスレイトは思ったのだ。
結果、リディアはやりたいと言った。シェスレイトは嬉しさを感じた。やはりリディアは他の令嬢とは違う。
本気で応援をしてやりたい、だからこそ、シェスレイトはより厳しくリディアに言った。
恐らくリディアはやり遂げるのだろう、シェスレイトはそう予感がした。
ついでに、とシェスレイトは魔獣のことも聞いた。
やはり国営病院や医療保険の話と同様に、リディアはあまり深くは考えず、発言したようだ。
しかしその考えが、今までになく、奇抜な発想で周りの人間を驚かせた。
シェスレイトは考え込んだ。魔獣の騎獣化は恐らく実現化するだろう。そして、実は国営病院も実現化しそうなのだ。
どれもリディアの発言を発端に話が膨らみ出している。
シェスレイトはリディアには並々ならぬ興味を持ち始めていた。
麗しい見た目に反し、行動的で奇抜な発想力、今まで周りにいた令嬢とあまりにも違うリディアに明らかに惹かれ始めていた。
周りの目からは明らかなのに、ただシェスレイト本人はまだ自身のその感情に理解が出来ず、気付いていない……。
話を終えたリディアが執務室を後にすると、シェスレイトは色々考え込んでいたせいで、まともに見送ることが出来なかったことに気付いた。
慌ててギルアディスにリディアを送るよう指示を出す。
「殿下……、女性に対しての礼儀を、もう少し慣れましょうね?」
ディベルゼは呆れながら言い、シェスレイトは己の失敗に頭を抱えるのだった。
ディベルゼは悪巧みの顔になり、オルガに了承の意を告げると、シェスレイトの元へと戻った。
「何だ?」
誰かが訪れて来たのは分かったが、シェスレイトは執務室内にいたため、誰かは分かっていない。ディベルゼに聞いても答えなかった。
「大した用ではありませんでした。私のほうで対処出来ましたので、ご心配には及びません」
ディベルゼが対処してくれていることは普段からよくあったため、シェスレイトは特に気にも止めなかった。
その日は魔獣研究所に訪問予定だった。あることを確認するために。
魔獣研究所に入るとレニードが迎えた。
「いらっしゃいませ、シェスレイト殿下」
「リディアと魔獣について話をしたというのはお前か?」
「え、あ、はい!」
レニードは緊張し背筋が伸びる。
「少し聞きたいことがある」
シェスレイトはそう言うと、魔獣を騎獣にするという噂について聞いた。
どこからか、魔獣研究所が魔獣を騎獣に出来ないかと研究しているらしい、という噂が出回り出していた。
その真相を確かめるためだ。
「はい、魔獣を世話するにつれ、心を通わすことの出来る魔獣もいることが分かって来ているのです。そういった穏やかな子たちは騎獣に出来るのでは、と」
それが実現すれば大きな戦力になる。シェスレイトは改めて聞いた。
「それを提案したのはリディアか?」
「はい!」
レニードは満面の笑みで答えた。
「ここでもか……」
「え?」
「いや、何でもない」
シェスレイトはリディアの発案だということを確認すると、研究所の者たちを労い、魔獣を見学してから執務室へと戻った。
「彼女は一体何者だ?」
「は?」
シェスレイトは素直に、リディアという存在が分からなかった。貴族令嬢の考えることとは桁外れに違う。
考え方も行動も何もかもが、普通の令嬢とは違った。
それ故に出た台詞だった。
「リディア様が何者か……、それはリディア様ご本人しか分からないのでは?」
「まあな」
「彼女の周りを調べますか?」
「いや、そこまではいい。裏があるようには見えんしな」
ディベルゼは吹き出した。
「確かにそうですねぇ」
裏がある人間がシェスレイトにあんな態度を取るとは思えない。
まあでも念を入れるに越したことはない、と、ディベルゼはシェスレイトには内密に独自でリディアの周りを調べるのだった。
シェスレイトはいつも通り書類仕事に戻っていると、扉を叩く音がした。いつもディベルゼが対応するため、シェスレイトは気にせず仕事を続ける。
するとディベルゼが声を上げて呼んだ。何なのだ、と、不機嫌な顔でシェスレイトはディベルゼを見た。
その時目を疑う人物がいた。
リディアが執務室に来た。
今までリディアは執務室に来たことはない。あまりの突然の来訪に驚き、シェスレイトは何故ここにいるのか問い詰めまた睨んでしまう。
睨んでから後悔するが、どうにもならない。
ディベルゼには伝えてあったらしい。ディベルゼを睨んでもくだらないことしか言わない。
ひとまず仕事を置き、リディアを長椅子に促した。
仕事場にリディアがいる。何と華やぐことか。シェスレイトは何だか落ち着かない気分になった。
何の用かと聞くと、リディアは今まであったことを謝罪してきた。謝罪され、今まであったことを思い出し、恥ずかしくなってきた。
知らぬ存ぜぬで押し通すか。シェスレイトは知らない、と横を向いた。
リディアは察したのかその話題からすぐさま違う話題に変えた。
しかしその話題も昨日の逃げ出したやつだ。気まずい。
リディアはクッキーをテーブルに並べ、ディベルゼは昨日自分は食べられなかったと文句を言う。
ディベルゼはシェスレイトよりも先にクッキーを口にし、とんでもないことを言い出した。
誰が食べさせて欲しい等と言うものか!
さすがにリディアも固まっている。
シェスレイトはリディアと目が合うと、昨日クッキーを口に持って来られ、その柔らかい指が唇に触れ、さらには柔らかく綺麗な手が頬を包んだことを鮮明に思い出し、カッと顔が熱くなるのを感じた。
誤魔化すためにもシェスレイトは自らクッキーに手を伸ばし一口食べた。
感想を聞かれ、今度は素直に美味いと言えた。
ホッとしたのも束の間、リディアは前のめりにシェスレイトを見詰め、再び顔が熱くなるのを感じた。
シェスレイトは動揺したが、しかし聞かなければならないことがある。
顔は火照るままだが、必死に冷静さを取り戻し、リディアに聞く。
このクッキーは普通のクッキーとは違う香りがする。今まで食べたことがない。
また何か考えているのではないか、シェスレイトはそう思えて仕方なかった。
その思いは的中していた。
リディアは薬物研究所のハーブを使って安く美味しいお菓子を街の人間に届けたい、と。
しかしそれは商品として売り出すということ。リディアがそこまで考えているとは到底思えなかった。
やるならば責任を持たねばならない。それが上にたつということ。その覚悟があるのか、シェスレイトには心配に思えた。
シェスレイトは極めて冷静に厳しくリディアに問うた。やはりリディアはそこまで深くは考えてはいなかった。
シェスレイトは試した。リディアが本気なのか。本気でやると言うならば、応援してやりたい、とシェスレイトは思ったのだ。
結果、リディアはやりたいと言った。シェスレイトは嬉しさを感じた。やはりリディアは他の令嬢とは違う。
本気で応援をしてやりたい、だからこそ、シェスレイトはより厳しくリディアに言った。
恐らくリディアはやり遂げるのだろう、シェスレイトはそう予感がした。
ついでに、とシェスレイトは魔獣のことも聞いた。
やはり国営病院や医療保険の話と同様に、リディアはあまり深くは考えず、発言したようだ。
しかしその考えが、今までになく、奇抜な発想で周りの人間を驚かせた。
シェスレイトは考え込んだ。魔獣の騎獣化は恐らく実現化するだろう。そして、実は国営病院も実現化しそうなのだ。
どれもリディアの発言を発端に話が膨らみ出している。
シェスレイトはリディアには並々ならぬ興味を持ち始めていた。
麗しい見た目に反し、行動的で奇抜な発想力、今まで周りにいた令嬢とあまりにも違うリディアに明らかに惹かれ始めていた。
周りの目からは明らかなのに、ただシェスレイト本人はまだ自身のその感情に理解が出来ず、気付いていない……。
話を終えたリディアが執務室を後にすると、シェスレイトは色々考え込んでいたせいで、まともに見送ることが出来なかったことに気付いた。
慌ててギルアディスにリディアを送るよう指示を出す。
「殿下……、女性に対しての礼儀を、もう少し慣れましょうね?」
ディベルゼは呆れながら言い、シェスレイトは己の失敗に頭を抱えるのだった。
35
お気に入りに追加
443
あなたにおすすめの小説
姉の身代わりで冷酷な若公爵様に嫁ぐことになりましたが、初夜にも来ない彼なのに「このままでは妻に嫌われる……」と私に語りかけてきます。
夏
恋愛
姉の身代わりとして冷酷な獣と蔑称される公爵に嫁いだラシェル。
初夜には顔を出さず、干渉は必要ないと公爵に言われてしまうが、ある晩の日「姿を変えた」ラシェルはばったり酔った彼に遭遇する。
「このままでは、妻に嫌われる……」
本人、目の前にいますけど!?
【完結】誰にも相手にされない壁の華、イケメン騎士にお持ち帰りされる。
三園 七詩
恋愛
独身の貴族が集められる、今で言う婚活パーティーそこに地味で地位も下のソフィアも参加することに…しかし誰にも話しかけらない壁の華とかしたソフィア。
それなのに気がつけば裸でベッドに寝ていた…隣にはイケメン騎士でパーティーの花形の男性が隣にいる。
頭を抱えるソフィアはその前の出来事を思い出した。
短編恋愛になってます。
【完結】目覚めたら男爵家令息の騎士に食べられていた件
三谷朱花
恋愛
レイーアが目覚めたら横にクーン男爵家の令息でもある騎士のマットが寝ていた。曰く、クーン男爵家では「初めて契った相手と結婚しなくてはいけない」らしい。
※アルファポリスのみの公開です。
行き遅れにされた女騎士団長はやんごとなきお方に愛される
めもぐあい
恋愛
「ババアは、早く辞めたらいいのにな。辞めれる要素がないから無理か? ギャハハ」
ーーおーい。しっかり本人に聞こえてますからねー。今度の遠征の時、覚えてろよ!!
テレーズ・リヴィエ、31歳。騎士団の第4師団長で、テイム担当の魔物の騎士。
『テレーズを陰日向になって守る会』なる組織を、他の師団長達が作っていたらしく、お陰で恋愛経験0。
新人訓練に潜入していた、王弟のマクシムに外堀を埋められ、いつの間にか女性騎士団の団長に祭り上げられ、マクシムとは公認の仲に。
アラサー女騎士が、いつの間にかやんごとなきお方に愛されている話。
身代わりの公爵家の花嫁は翌日から溺愛される。~初日を挽回し、溺愛させてくれ!~
湯川仁美
恋愛
姉の身代わりに公爵夫人になった。
「貴様と寝食を共にする気はない!俺に呼ばれるまでは、俺の前に姿を見せるな。声を聞かせるな」
夫と初対面の日、家族から男癖の悪い醜悪女と流され。
公爵である夫とから啖呵を切られたが。
翌日には誤解だと気づいた公爵は花嫁に好意を持ち、挽回活動を開始。
地獄の番人こと閻魔大王(善悪を判断する審判)と異名をもつ公爵は、影でプレゼントを贈り。話しかけるが、謝れない。
「愛しの妻。大切な妻。可愛い妻」とは言えない。
一度、言った言葉を撤回するのは難しい。
そして妻は普通の令嬢とは違い、媚びず、ビクビク怯えもせず普通に接してくれる。
徐々に距離を詰めていきましょう。
全力で真摯に接し、謝罪を行い、ラブラブに到着するコメディ。
第二章から口説きまくり。
第四章で完結です。
第五章に番外編を追加しました。
俺の妖精すぎるおっとり妻から離縁を求められ、戦場でも止まらなかった心臓が止まるかと思った。何を言われても別れたくはないんだが?
イセヤ レキ
恋愛
「離縁致しましょう」
私の幸せな世界は、妻の言い放ったたった一言で、凍りついたのを感じた──。
最愛の妻から離縁を突きつけられ、最終的に無事に回避することが出来た、英雄の独白。
全6話、完結済。
リクエストにお応えした作品です。
単体でも読めると思いますが、
①【私の愛しい娘が、自分は悪役令嬢だと言っております。私の呪詛を恋敵に使って断罪されるらしいのですが、同じ失敗を犯すつもりはございませんよ?】
母主人公
※ノベルアンソロジー掲載の為、アルファポリス様からは引き下げております。
②【私は、お母様の能力を使って人の恋路を邪魔する悪役令嬢のようです。けれども断罪回避を目指すので、ヒーローに近付くつもりは微塵もございませんよ?】
娘主人公
を先にお読み頂くと世界観に理解が深まるかと思います。
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠 結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
王太子様お願いです。今はただの毒草オタク、過去の私は忘れて下さい
シンさん
恋愛
ミリオン侯爵の娘エリザベスには秘密がある。それは本当の侯爵令嬢ではないという事。
お花や薬草を売って生活していた、貧困階級の私を子供のいない侯爵が養子に迎えてくれた。
ずっと毒草と共に目立たず生きていくはずが、王太子の婚約者候補に…。
雑草メンタルの毒草オタク侯爵令嬢と
王太子の恋愛ストーリー
☆ストーリーに必要な部分で、残酷に感じる方もいるかと思います。ご注意下さい。
☆毒草名は作者が勝手につけたものです。
表紙 Bee様に描いていただきました
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる