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第9話 シュリフス殿下!
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アイリーンが扉を開けなかへと入ると、窓際にある机でなにやら作業をしていたのか、こちらに振り向くイケオジ!!
窓から差し込む太陽の光がまるで後光が差しているかのよう!! 美しい銀髪が光り輝き、深い青、瑠璃色の瞳!! 思わず拝む。
「ルシアさん?」
あ、しまった。なにやってんのよ。
オホホホと誤魔化す。いや、誤魔化せてない気がするけど……何事もなかったかのように華麗にスルーよ!
「アイリーン嬢、どうされましたか?」
イケオジ、シュリフス殿下がこちらに近付いて来た! 少しタレ目がちな目元に柔らかそうな髪、穏やかな表情……はぁぁあん、イケオジ! 声も素敵な低音ボイス! 好き!! 神様ありがとうございます!! 脳裏に焼き付けます!!
「ご無沙汰しております、シュリフス殿下」
「ハハ、ここでは殿下はやめてください。私はただの保健医ですから」
ふにゃっと笑ったその顔がまた良いー!!
「いえ、そういうわけには……」
「アイリーン嬢は真面目ですからねぇ」
ほんわか笑顔に癒されるぅ!!
アイリーンは苦笑しながらもにこやかにシュリフス殿下と談笑する。そしてやはり気が利く! 私の背中に手を添えるとシュリフス殿下に紹介してくれた。
「今日は私の用事ではないのです。こちらのルシアさんが殿下に用事があるそうで……」
「あぁ、貴女がルシアさんですか」
おそらくセルディ殿下から伝書魔法が届いているのだろう、シュリフス殿下はうんうんと頷いて見せた。
「セルディから連絡が来ましたよ。なんでも魔法の件で相談があるとか」
「は、はい」
シュリフス殿下はにこにこしながら、椅子に促した。
アイリーンは「私は失礼しますわね」とか言い出したもんだから、ガシッと腕を掴んで引き留めた。二人きりとか無理―!!
「ルシアさん?」
「アイリーン様! 行かないで!」
ちょっと涙目になりながら小声で懇願した。無理無理!! 推しと二人きりなんて絶対無理!! 好きだけど! 好きだからこそ! 二人きりなんて絶対無理―!!
アイリーンは戸惑いながらも小さく溜め息を吐くと、私に座るよう促し、自分もその横に座った。アイリーン様々!! 優しいぃ!!
「それで……セルディの話では貴女はとても魔力が高いらしいですね」
「はい……」
「でもそれは隠しておきたい、と」
「……はい」
「…………」
シュリフス殿下は少し考え込むように目を閉じた。
目を閉じていても素敵だわぁ……生徒会四人組もそりゃもちろんイケメンなんだけど、やっぱり年齢と共に溢れ出す落ち着きが男性の魅力を存分に醸し出しているわ! たまらない! しかもなんだか良い香りが漂ってくるぅ! 目から耳から鼻から全ての感覚がイケオジに支配される!! むふぅ!!
「私に出来ることはお手伝いしますが……」
そっと目を開けたシュリフス殿下は静かに話し出した。
いかん! 思考が変態に一直線だった! 戻って来―い! 自分! アイザックのことをとやかく言える立場じゃなくなってしまう!
「おそらくそれにも限界があります。いつかはバレることを覚悟しておいてくださいね」
そう言いながらニコリと笑ったシュリフス殿下。釣られてふにゃっと笑ってしまった。あぁぁ、可愛いイケオジィ……。
シュリフス殿下はもし教師たちの間で、私の噂が出回るようなら否定しておく、と約束してくれた。
そしてなにか問題が起きそうならすぐにでも医務室へ相談に来るように、とも言ってくれた。
そして! そして!! そしてぇ!!!! 別れ際に!! ふんわり笑顔で頭をポンって!! ポンって!! 大事なことだから二度言った!! ポンってしてくれたのよー!!
最高!! 目の前に全ての感覚をくすぐるイケオジからの頭ポン!! ぎゃぁぁあ!! なんだこれー!! こんな幸せあって良いのー!? ………………すん。
ダメだ……冷静になろう。
ここで興奮してはいけない。
だって……だって……、シュリフス殿下はモブなんだもの!!
あまりに期待をし過ぎて、なにもなかったらショック過ぎる。
生徒会四人組ともどうなるか分からないし。上手く逃げ続けられるのか分からないし。逃げ続けられたにしても、その影響がどう出るのか分からないし。
アイリーンとも仲良くなって、この先どうなるのは分からなくなってきたし……。
うん、ひとまず落ち着こう。
アイリーンにお礼を言って、またお茶でもしようと誘っていただき、その場は分かれ今日の授業を終了し寮へと戻った。
「むふ……むふふ……むふふふ……」
ダメだ、ニヤニヤが止まらなかった。アナに気持ち悪がられたことは言うまでもない。
窓から差し込む太陽の光がまるで後光が差しているかのよう!! 美しい銀髪が光り輝き、深い青、瑠璃色の瞳!! 思わず拝む。
「ルシアさん?」
あ、しまった。なにやってんのよ。
オホホホと誤魔化す。いや、誤魔化せてない気がするけど……何事もなかったかのように華麗にスルーよ!
「アイリーン嬢、どうされましたか?」
イケオジ、シュリフス殿下がこちらに近付いて来た! 少しタレ目がちな目元に柔らかそうな髪、穏やかな表情……はぁぁあん、イケオジ! 声も素敵な低音ボイス! 好き!! 神様ありがとうございます!! 脳裏に焼き付けます!!
「ご無沙汰しております、シュリフス殿下」
「ハハ、ここでは殿下はやめてください。私はただの保健医ですから」
ふにゃっと笑ったその顔がまた良いー!!
「いえ、そういうわけには……」
「アイリーン嬢は真面目ですからねぇ」
ほんわか笑顔に癒されるぅ!!
アイリーンは苦笑しながらもにこやかにシュリフス殿下と談笑する。そしてやはり気が利く! 私の背中に手を添えるとシュリフス殿下に紹介してくれた。
「今日は私の用事ではないのです。こちらのルシアさんが殿下に用事があるそうで……」
「あぁ、貴女がルシアさんですか」
おそらくセルディ殿下から伝書魔法が届いているのだろう、シュリフス殿下はうんうんと頷いて見せた。
「セルディから連絡が来ましたよ。なんでも魔法の件で相談があるとか」
「は、はい」
シュリフス殿下はにこにこしながら、椅子に促した。
アイリーンは「私は失礼しますわね」とか言い出したもんだから、ガシッと腕を掴んで引き留めた。二人きりとか無理―!!
「ルシアさん?」
「アイリーン様! 行かないで!」
ちょっと涙目になりながら小声で懇願した。無理無理!! 推しと二人きりなんて絶対無理!! 好きだけど! 好きだからこそ! 二人きりなんて絶対無理―!!
アイリーンは戸惑いながらも小さく溜め息を吐くと、私に座るよう促し、自分もその横に座った。アイリーン様々!! 優しいぃ!!
「それで……セルディの話では貴女はとても魔力が高いらしいですね」
「はい……」
「でもそれは隠しておきたい、と」
「……はい」
「…………」
シュリフス殿下は少し考え込むように目を閉じた。
目を閉じていても素敵だわぁ……生徒会四人組もそりゃもちろんイケメンなんだけど、やっぱり年齢と共に溢れ出す落ち着きが男性の魅力を存分に醸し出しているわ! たまらない! しかもなんだか良い香りが漂ってくるぅ! 目から耳から鼻から全ての感覚がイケオジに支配される!! むふぅ!!
「私に出来ることはお手伝いしますが……」
そっと目を開けたシュリフス殿下は静かに話し出した。
いかん! 思考が変態に一直線だった! 戻って来―い! 自分! アイザックのことをとやかく言える立場じゃなくなってしまう!
「おそらくそれにも限界があります。いつかはバレることを覚悟しておいてくださいね」
そう言いながらニコリと笑ったシュリフス殿下。釣られてふにゃっと笑ってしまった。あぁぁ、可愛いイケオジィ……。
シュリフス殿下はもし教師たちの間で、私の噂が出回るようなら否定しておく、と約束してくれた。
そしてなにか問題が起きそうならすぐにでも医務室へ相談に来るように、とも言ってくれた。
そして! そして!! そしてぇ!!!! 別れ際に!! ふんわり笑顔で頭をポンって!! ポンって!! 大事なことだから二度言った!! ポンってしてくれたのよー!!
最高!! 目の前に全ての感覚をくすぐるイケオジからの頭ポン!! ぎゃぁぁあ!! なんだこれー!! こんな幸せあって良いのー!? ………………すん。
ダメだ……冷静になろう。
ここで興奮してはいけない。
だって……だって……、シュリフス殿下はモブなんだもの!!
あまりに期待をし過ぎて、なにもなかったらショック過ぎる。
生徒会四人組ともどうなるか分からないし。上手く逃げ続けられるのか分からないし。逃げ続けられたにしても、その影響がどう出るのか分からないし。
アイリーンとも仲良くなって、この先どうなるのは分からなくなってきたし……。
うん、ひとまず落ち着こう。
アイリーンにお礼を言って、またお茶でもしようと誘っていただき、その場は分かれ今日の授業を終了し寮へと戻った。
「むふ……むふふ……むふふふ……」
ダメだ、ニヤニヤが止まらなかった。アナに気持ち悪がられたことは言うまでもない。
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