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第7話 アイリーン!
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恐る恐る振り向くと予想通りのアイリーンがいた。うぐっ。
まさか生徒会室から出たところを見られてないわよね!?
「アイリーン様、ごきげんよう……アイリーン様もここでなにをなさっておられたのですか?」
美人に睨まれるって怖いわねぇ……でも、でも! 中身は私のほうが年上なのよ! 負けないわ!
若干ドキドキしながらニコリと笑って見せた。
「わ、私はただ通りすがっただけですわ! 特に用事があって生徒会室まで来たわけではありません、ぐ、偶然こちらに用があって通っただけです!」
ほほーん、これは……セルディ殿下の姿を見たくてここまで来ちゃった感じかしら。フフ。
「生徒会室に入られないのですか?」
「せ、生徒会室に用があるわけではありませんから」
「でもセルディ殿下がおられますよね? ご挨拶しなくてよろしいのですか?」
「そ、そんなこと!」
アイリーンは顔を赤らめ声を張り上げようとし、ハッと気付くと一つ咳払いをして落ち着いた。さすが公爵令嬢ね。すぐに落ち着いちゃった。
「コホン……そんなことをする必要はありません。殿下はお仕事をされているのです。こんなことでお手を煩わせてはいけません」
ザ・淑女!! 殿下に会いに来たのに姿を見なくても良いだなんてー!
会いたいからこんなところまで来ちゃったけど、でもお仕事の邪魔になるからこっそり部屋の扉だけ見詰めていますってか! 健気! いやん、可愛いわ! アイリーンってこんな健気なことしてたのね!
どちらかと言えば生徒会室にバーンと乗り込んで「殿下、わたくしが会いに来て差し上げましたわよ!」とか宣言しちゃうキャラかと思ってた。ごめんよ、アイリーン。
「それで、貴女はなにをなさっていたのかしら? 生徒会室から出て来たようですが」
ふぐぅ! 見られてる! やっぱり見られてるのねー! そりゃそうか、殿下の姿を見たいがために生徒会室前で扉に穴が開きそうなくらい見詰めてたんだろうしね……。
「あー、えっと、その……」
なんて説明をするのが正解なの!? 魔法の件を素直に話すべき!? ここでアイリーンにバレても平気かしら……でも、この先アイリーンと仲良くなるには下手に隠し事をするのは得策じゃない気がする……。さらっと聞き流してくれたら良し、問い詰められたら掻い摘んで話してみるかな……。
「あの、ちょっと魔法についてご相談を……その件で今から医務室に向かうところだったのですが……」
「医務室!? なぜ医務室に!? なにかされたのですか!? まさか暴力!?」
アイリーンは血相を変えて、ガシッと両肩を掴み私の全身を見渡した。
え、生徒会メンバーに暴行されたとか思ったの!? えぇ!? めっちゃ心配してくれてる! アイリーン優しいぃ!! って、いやいや、誤解を解かないと!
美人のドアップに気圧されながら笑顔で両手を振って見せた。
「いえ!! とんでもないです!! 生徒会の皆様にはなにもされてませんよ、大丈夫です」
仕方がないので殿下たちと話した内容を説明した。
魔力が高いかもしれないということ、そのことはしばらく隠しておきたいということ、隠しておくために、保健医のシュリフス殿下に協力をお願いすること、を。
「ま、まあ、そうなんですの。貴女の魔力……」
アイリーンは少し考えるように少し俯いた。
綺麗な金髪だなぁ。睫毛も長いわぁ。それになんだか良い匂い。思わず触りたくなっちゃう……って、いやいや、変態じゃあるまいし!
そんなことよりもアイリーンは私の魔力が高いということはどう思ったんだろう。
学園のなかで魔力が高いのはセルディ殿下とアイリーン、この二人が飛び抜けていた。様々な魔法を操り、威力も強い。だからルシアが聖女扱いになったとき、セルディ殿下とルシアがコンビを組むことが多くなり、それに対しても酷く嫉妬をしていた。
だから出来れば魔力が高いことは隠し通したかったし、アイリーンには知られたくはなかった。でも、アイリーンの断罪イベントを回避するには、隠し事なくアイリーンと仲良くならないと……というか、それを抜きにしてもアイリーンとは友達になりたい!!
「ルシアさん」
ドキィ!! アイリーンをガン見していた挙句、友達になる! と、ムフムフ考えていたところに、バッと顔を上げたアイリーンの顔が近過ぎてビクッとしてしまった。
「私も協力致しますわ」
「へ?」
あがっ! 思わず間抜けな声が!
「あ、いえ、あの、協力!? アイリーン様が協力してくださるんですか?」
「えぇ、貴女とは学年が違うから、あまり役には立たないかもしれませんが、変な噂が出回らないようには出来ます」
「本当ですか!? ありがとうございます!」
まさかアイリーンが協力してくれるだなんて! なんて優しい子! ん? セルディ殿下に近付けさせないためかな? まあ、それは私も近付くつもりないし、どっちでもいいや。
ここぞとばかりに勢いでアイリーンにぎゅっと抱き付いた。
「ありがとうございます! よろしくお願いします!」
「ちょ、ちょっと! おやめなさい!」
ぎゅうっと抱き締めたアイリーンはふわふわで柔らかく良い匂い~!
「アハ、すみません、嬉しくて! あの、アイリーン様、私と友達になってくださいませんか?」
身体を離し、アイリーンを見詰め、ちょっと照れながら言ってみた。調子乗り過ぎかしら……でも今がチャンスなはず!
「お、お友達!?」
「はい! お友達! 私、まだ学園であまりお友達がいなくて……」
これは本当に……だって、攻略対象たちを避けまくっていたら、他の女の子たちとお喋りしたりする隙がなかったんですもの!
攻略対象たち、なにかしらルシアの周りに出現し過ぎなのよ!!
「わ、私と?」
「ダメですか?」
上目遣いでちょっとうるうるしてみせた。あざとい! 自分でも分かるあざとさ!
アイリーンはたじろぎ顔を少し赤らめ……
「し、仕方ないですわね、なって差し上げますわ」
プイッと横を向きながらそうボソッと呟いたアイリーン。
ツンデレー!! 可愛いわぁぁああ!!
まさか生徒会室から出たところを見られてないわよね!?
「アイリーン様、ごきげんよう……アイリーン様もここでなにをなさっておられたのですか?」
美人に睨まれるって怖いわねぇ……でも、でも! 中身は私のほうが年上なのよ! 負けないわ!
若干ドキドキしながらニコリと笑って見せた。
「わ、私はただ通りすがっただけですわ! 特に用事があって生徒会室まで来たわけではありません、ぐ、偶然こちらに用があって通っただけです!」
ほほーん、これは……セルディ殿下の姿を見たくてここまで来ちゃった感じかしら。フフ。
「生徒会室に入られないのですか?」
「せ、生徒会室に用があるわけではありませんから」
「でもセルディ殿下がおられますよね? ご挨拶しなくてよろしいのですか?」
「そ、そんなこと!」
アイリーンは顔を赤らめ声を張り上げようとし、ハッと気付くと一つ咳払いをして落ち着いた。さすが公爵令嬢ね。すぐに落ち着いちゃった。
「コホン……そんなことをする必要はありません。殿下はお仕事をされているのです。こんなことでお手を煩わせてはいけません」
ザ・淑女!! 殿下に会いに来たのに姿を見なくても良いだなんてー!
会いたいからこんなところまで来ちゃったけど、でもお仕事の邪魔になるからこっそり部屋の扉だけ見詰めていますってか! 健気! いやん、可愛いわ! アイリーンってこんな健気なことしてたのね!
どちらかと言えば生徒会室にバーンと乗り込んで「殿下、わたくしが会いに来て差し上げましたわよ!」とか宣言しちゃうキャラかと思ってた。ごめんよ、アイリーン。
「それで、貴女はなにをなさっていたのかしら? 生徒会室から出て来たようですが」
ふぐぅ! 見られてる! やっぱり見られてるのねー! そりゃそうか、殿下の姿を見たいがために生徒会室前で扉に穴が開きそうなくらい見詰めてたんだろうしね……。
「あー、えっと、その……」
なんて説明をするのが正解なの!? 魔法の件を素直に話すべき!? ここでアイリーンにバレても平気かしら……でも、この先アイリーンと仲良くなるには下手に隠し事をするのは得策じゃない気がする……。さらっと聞き流してくれたら良し、問い詰められたら掻い摘んで話してみるかな……。
「あの、ちょっと魔法についてご相談を……その件で今から医務室に向かうところだったのですが……」
「医務室!? なぜ医務室に!? なにかされたのですか!? まさか暴力!?」
アイリーンは血相を変えて、ガシッと両肩を掴み私の全身を見渡した。
え、生徒会メンバーに暴行されたとか思ったの!? えぇ!? めっちゃ心配してくれてる! アイリーン優しいぃ!! って、いやいや、誤解を解かないと!
美人のドアップに気圧されながら笑顔で両手を振って見せた。
「いえ!! とんでもないです!! 生徒会の皆様にはなにもされてませんよ、大丈夫です」
仕方がないので殿下たちと話した内容を説明した。
魔力が高いかもしれないということ、そのことはしばらく隠しておきたいということ、隠しておくために、保健医のシュリフス殿下に協力をお願いすること、を。
「ま、まあ、そうなんですの。貴女の魔力……」
アイリーンは少し考えるように少し俯いた。
綺麗な金髪だなぁ。睫毛も長いわぁ。それになんだか良い匂い。思わず触りたくなっちゃう……って、いやいや、変態じゃあるまいし!
そんなことよりもアイリーンは私の魔力が高いということはどう思ったんだろう。
学園のなかで魔力が高いのはセルディ殿下とアイリーン、この二人が飛び抜けていた。様々な魔法を操り、威力も強い。だからルシアが聖女扱いになったとき、セルディ殿下とルシアがコンビを組むことが多くなり、それに対しても酷く嫉妬をしていた。
だから出来れば魔力が高いことは隠し通したかったし、アイリーンには知られたくはなかった。でも、アイリーンの断罪イベントを回避するには、隠し事なくアイリーンと仲良くならないと……というか、それを抜きにしてもアイリーンとは友達になりたい!!
「ルシアさん」
ドキィ!! アイリーンをガン見していた挙句、友達になる! と、ムフムフ考えていたところに、バッと顔を上げたアイリーンの顔が近過ぎてビクッとしてしまった。
「私も協力致しますわ」
「へ?」
あがっ! 思わず間抜けな声が!
「あ、いえ、あの、協力!? アイリーン様が協力してくださるんですか?」
「えぇ、貴女とは学年が違うから、あまり役には立たないかもしれませんが、変な噂が出回らないようには出来ます」
「本当ですか!? ありがとうございます!」
まさかアイリーンが協力してくれるだなんて! なんて優しい子! ん? セルディ殿下に近付けさせないためかな? まあ、それは私も近付くつもりないし、どっちでもいいや。
ここぞとばかりに勢いでアイリーンにぎゅっと抱き付いた。
「ありがとうございます! よろしくお願いします!」
「ちょ、ちょっと! おやめなさい!」
ぎゅうっと抱き締めたアイリーンはふわふわで柔らかく良い匂い~!
「アハ、すみません、嬉しくて! あの、アイリーン様、私と友達になってくださいませんか?」
身体を離し、アイリーンを見詰め、ちょっと照れながら言ってみた。調子乗り過ぎかしら……でも今がチャンスなはず!
「お、お友達!?」
「はい! お友達! 私、まだ学園であまりお友達がいなくて……」
これは本当に……だって、攻略対象たちを避けまくっていたら、他の女の子たちとお喋りしたりする隙がなかったんですもの!
攻略対象たち、なにかしらルシアの周りに出現し過ぎなのよ!!
「わ、私と?」
「ダメですか?」
上目遣いでちょっとうるうるしてみせた。あざとい! 自分でも分かるあざとさ!
アイリーンはたじろぎ顔を少し赤らめ……
「し、仕方ないですわね、なって差し上げますわ」
プイッと横を向きながらそうボソッと呟いたアイリーン。
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