141 / 163
最終章 唯一無二
第百三十九話 戦闘訓練
しおりを挟む
「戦闘訓練?」
「うん、リュシュの能力がどんなものかということも俺たちは知らないし、リュシュ自身実戦経験があるわけじゃないだろ? だからそれらを知るためにも少しだけでも訓練すべきだよ」
「なるほど」
「確かにな。お前たち同士でも力を把握しとかないと連携が取れんからな。それにヒューイとの訓練も必要だろ」
フェイの意見にヤグワル団長が同意した。
「で、リュシュはどんな魔法が使えるようになったんだ?」
ネヴィルが興味津々だ。それに釣られて他の皆も興味津々な顔。
「えっと……癒し以外はほぼ全属性?」
皆が「え?」といった顔をしたのが分かった。
なんだが居た堪れない気分にもなったが、ここで嘘をついても仕方ないしな……。
「全属性!?」
ネヴィルが真っ先に声を上げた。
「う、うん。俺もまだどれだけの魔法が使えるのかを試したことがあるだけで、威力とかはどれくらいのものかは分からないんだ……。あ、精霊の力を借りたら力が増すことだけは分かってるけど」
「精霊の力!?」
再び皆が驚いた。
「う、うん。精霊の姿が見えるのと同じで力も借りられるらしい」
百聞は一見に如かずということで実際にやってみることになった。
分かりやすく炎を出す。炎の精霊に声を掛けるとひょっこりと顔を出した。そして俺の身体に触れてくれるように頼む。
すると俺の掌から放出されていた炎がボッと勢いを増した。
「うお、これお前が調節したわけじゃないんだな?」
「うん。もっとしっかりと魔力を放出したい場合は自分のなかに精霊の力を取り込んでから放出するんだけど、瞬間的に勢いを増すくらいなら精霊が身体に触れただけでいけるみたい」
「はぁぁ、なんかお前……スゲーな……」
「あれだけ魔力がないって悩んでたのが嘘みたいだね」
ネヴィルに続いてフェイが感嘆の声を上げた。
「でもこれはキーアのことがきっかけで……」
そう小さく呟いたことで皆が急に黙ってしまった。
「あ、いや、まあ完全に全ての魔力や記憶を取り戻したのはクフィアナ様に封印を解いてもらったからなんだろうけどね」
「クフィアナ様と、か。お前の過去が色々関係しているんだな」
ヤグワル団長は俺の封印が解かれたときには居合わせなかったが、なんとなくは察してくれているらしい。
結局一週間ほどは皆と一緒に訓練することになった。
剣は今まで短剣しか扱えなかった。それが今は片手剣だろうが長剣だろうが扱えるほどの筋力が付いた。それに皆驚いていたが、俺自身短剣でしか訓練したことがなかったため、やはり長剣よりは片手剣のほうが良いだろうとなった。
ノグルさんからもらった片手剣。それをそのまま使わせてもらうことにした。
手合わせでフェイたちと対戦したが、今まで力負けしていた競り合いも、ほどほどに対処出来るようになった。しかしどうしても短剣でのイメージが抜けないため、距離を取りつつの対戦になってしまう。
そのことから俺は剣よりも魔法を中心に戦ったほうが良いだろうと言われた。
「剣に魔法を帯びさせると攻撃にも使えるけど、防御にも使える」
「防御?」
フェイが実際にやって見せてくれた。
フェイは自身の持つ剣に炎の魔力を送る。剣は赤く光り出し揺らめいた。
「剣を振るってみて」
「え?」
言われるがままに剣を振り下ろした。
フェイが魔法を帯びた剣を軽く振ると、その剣に触れた途端、俺の剣は弾かれたかのように吹っ飛ばされた。
「おぉ、なんだ今の」
「魔法も撃ってみて」
「あ、あぁ」
炎の魔法を打つ。するとその剣は俺の撃った炎弾を吸収した。
「!?」
水魔法や氷弾も撃ち込んでみるが、今度はそれらを真っ二つにした。
「な、なんだこれ! すごいな!」
「炎魔法は同属性だから吸収しただけなんだけど、それ以外の魔法なら剣を弾いたのと同じだね。弾ききれない代わりに真っ二つにしてくれる。相性が悪い魔法だと剣に帯びさせた魔法の威力が弱まるけど、防御するだけなら少ない魔力で済むから弱まったらまた魔力を送ればいい」
「なるほど」
剣を戦いに上手く使うことが出来なくとも、防御に使えばいいということか。
魔法はフェイやアンニーナ、ネヴィルに戦い方を教えてもらう。実戦に近いかたちでの訓練。魔法の威力はそれなりに俺のほうが強いようだった。しかしやはり摸擬戦となると話は違う。様々な技を繰り出され、弱い魔法強い魔法織り交ぜ様々な攻撃パターン。
こ、これは……勝てない!!
やはりちょっと魔法が使えるようになったからといって、長年使いこなしている相手には勝てない。さらには竜騎士になってから皆はずっと実戦訓練をしている。そんな相手に勝てるわけがない。
「やっぱり俺は一人では戦えないな」
情けないが、いくら力を手に入れてもそれを使いこなせるほど最強になったわけでもない。俺は一人では戦えない……皆の力を借りないと……
「そんなのあったり前だろが!」
後ろからヒューイに思い切りビシッと頭をはたかれた。
「いって!」
「一人で戦えるやつなんているか!! 一対一の勝負じゃねーんだよ! もっと周りを頼れ!!」
「アハハ、だね」
ヒューイが思い切り叫んだ言葉にフェイも頷いた。アンニーナやネヴィルも笑って頷いたのだった。
「うん、リュシュの能力がどんなものかということも俺たちは知らないし、リュシュ自身実戦経験があるわけじゃないだろ? だからそれらを知るためにも少しだけでも訓練すべきだよ」
「なるほど」
「確かにな。お前たち同士でも力を把握しとかないと連携が取れんからな。それにヒューイとの訓練も必要だろ」
フェイの意見にヤグワル団長が同意した。
「で、リュシュはどんな魔法が使えるようになったんだ?」
ネヴィルが興味津々だ。それに釣られて他の皆も興味津々な顔。
「えっと……癒し以外はほぼ全属性?」
皆が「え?」といった顔をしたのが分かった。
なんだが居た堪れない気分にもなったが、ここで嘘をついても仕方ないしな……。
「全属性!?」
ネヴィルが真っ先に声を上げた。
「う、うん。俺もまだどれだけの魔法が使えるのかを試したことがあるだけで、威力とかはどれくらいのものかは分からないんだ……。あ、精霊の力を借りたら力が増すことだけは分かってるけど」
「精霊の力!?」
再び皆が驚いた。
「う、うん。精霊の姿が見えるのと同じで力も借りられるらしい」
百聞は一見に如かずということで実際にやってみることになった。
分かりやすく炎を出す。炎の精霊に声を掛けるとひょっこりと顔を出した。そして俺の身体に触れてくれるように頼む。
すると俺の掌から放出されていた炎がボッと勢いを増した。
「うお、これお前が調節したわけじゃないんだな?」
「うん。もっとしっかりと魔力を放出したい場合は自分のなかに精霊の力を取り込んでから放出するんだけど、瞬間的に勢いを増すくらいなら精霊が身体に触れただけでいけるみたい」
「はぁぁ、なんかお前……スゲーな……」
「あれだけ魔力がないって悩んでたのが嘘みたいだね」
ネヴィルに続いてフェイが感嘆の声を上げた。
「でもこれはキーアのことがきっかけで……」
そう小さく呟いたことで皆が急に黙ってしまった。
「あ、いや、まあ完全に全ての魔力や記憶を取り戻したのはクフィアナ様に封印を解いてもらったからなんだろうけどね」
「クフィアナ様と、か。お前の過去が色々関係しているんだな」
ヤグワル団長は俺の封印が解かれたときには居合わせなかったが、なんとなくは察してくれているらしい。
結局一週間ほどは皆と一緒に訓練することになった。
剣は今まで短剣しか扱えなかった。それが今は片手剣だろうが長剣だろうが扱えるほどの筋力が付いた。それに皆驚いていたが、俺自身短剣でしか訓練したことがなかったため、やはり長剣よりは片手剣のほうが良いだろうとなった。
ノグルさんからもらった片手剣。それをそのまま使わせてもらうことにした。
手合わせでフェイたちと対戦したが、今まで力負けしていた競り合いも、ほどほどに対処出来るようになった。しかしどうしても短剣でのイメージが抜けないため、距離を取りつつの対戦になってしまう。
そのことから俺は剣よりも魔法を中心に戦ったほうが良いだろうと言われた。
「剣に魔法を帯びさせると攻撃にも使えるけど、防御にも使える」
「防御?」
フェイが実際にやって見せてくれた。
フェイは自身の持つ剣に炎の魔力を送る。剣は赤く光り出し揺らめいた。
「剣を振るってみて」
「え?」
言われるがままに剣を振り下ろした。
フェイが魔法を帯びた剣を軽く振ると、その剣に触れた途端、俺の剣は弾かれたかのように吹っ飛ばされた。
「おぉ、なんだ今の」
「魔法も撃ってみて」
「あ、あぁ」
炎の魔法を打つ。するとその剣は俺の撃った炎弾を吸収した。
「!?」
水魔法や氷弾も撃ち込んでみるが、今度はそれらを真っ二つにした。
「な、なんだこれ! すごいな!」
「炎魔法は同属性だから吸収しただけなんだけど、それ以外の魔法なら剣を弾いたのと同じだね。弾ききれない代わりに真っ二つにしてくれる。相性が悪い魔法だと剣に帯びさせた魔法の威力が弱まるけど、防御するだけなら少ない魔力で済むから弱まったらまた魔力を送ればいい」
「なるほど」
剣を戦いに上手く使うことが出来なくとも、防御に使えばいいということか。
魔法はフェイやアンニーナ、ネヴィルに戦い方を教えてもらう。実戦に近いかたちでの訓練。魔法の威力はそれなりに俺のほうが強いようだった。しかしやはり摸擬戦となると話は違う。様々な技を繰り出され、弱い魔法強い魔法織り交ぜ様々な攻撃パターン。
こ、これは……勝てない!!
やはりちょっと魔法が使えるようになったからといって、長年使いこなしている相手には勝てない。さらには竜騎士になってから皆はずっと実戦訓練をしている。そんな相手に勝てるわけがない。
「やっぱり俺は一人では戦えないな」
情けないが、いくら力を手に入れてもそれを使いこなせるほど最強になったわけでもない。俺は一人では戦えない……皆の力を借りないと……
「そんなのあったり前だろが!」
後ろからヒューイに思い切りビシッと頭をはたかれた。
「いって!」
「一人で戦えるやつなんているか!! 一対一の勝負じゃねーんだよ! もっと周りを頼れ!!」
「アハハ、だね」
ヒューイが思い切り叫んだ言葉にフェイも頷いた。アンニーナやネヴィルも笑って頷いたのだった。
10
お気に入りに追加
547
あなたにおすすめの小説
引きこもり転生エルフ、仕方なく旅に出る
Greis
ファンタジー
旧題:引きこもり転生エルフ、強制的に旅に出される
・2021/10/29 第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞 こちらの賞をアルファポリス様から頂く事が出来ました。
実家暮らし、25歳のぽっちゃり会社員の俺は、日ごろの不摂生がたたり、読書中に死亡。転生先は、剣と魔法の世界の一種族、エルフだ。一分一秒も無駄にできない前世に比べると、だいぶのんびりしている今世の生活の方が、自分に合っていた。次第に、兄や姉、友人などが、見分のために外に出ていくのを見送る俺を、心配しだす両親や師匠たち。そしてついに、(強制的に)旅に出ることになりました。
※のんびり進むので、戦闘に関しては、話数が進んでからになりますので、ご注意ください。
【完結】神様と呼ばれた医師の異世界転生物語 ~胸を張って彼女と再会するために自分磨きの旅へ!~
川原源明
ファンタジー
秋津直人、85歳。
50年前に彼女の進藤茜を亡くして以来ずっと独身を貫いてきた。彼の傍らには彼女がなくなった日に出会った白い小さな子犬?の、ちび助がいた。
嘗ては、救命救急センターや外科で医師として活動し、多くの命を救って来た直人、人々に神様と呼ばれるようになっていたが、定年を迎えると同時に山を買いプライベートキャンプ場をつくり余生はほとんどここで過ごしていた。
彼女がなくなって50年目の命日の夜ちび助とキャンプを楽しんでいると意識が遠のき、気づけば辺りが真っ白な空間にいた。
白い空間では、創造神を名乗るネアという女性と、今までずっとそばに居たちび助が人の子の姿で土下座していた。ちび助の不注意で茜君が命を落とし、謝罪の意味を込めて、創造神ネアの創る世界に、茜君がすでに転移していることを教えてくれた。そして自分もその世界に転生させてもらえることになった。
胸を張って彼女と再会できるようにと、彼女が降り立つより30年前に転生するように創造神ネアに願った。
そして転生した直人は、新しい家庭でナットという名前を与えられ、ネア様と、阿修羅様から貰った加護と学生時代からやっていた格闘技や、仕事にしていた医術、そして趣味の物作りやサバイバル技術を活かし冒険者兼医師として旅にでるのであった。
まずは最強の称号を得よう!
地球では神様と呼ばれた医師の異世界転生物語
※元ヤンナース異世界生活 ヒロイン茜ちゃんの彼氏編
※医療現場の恋物語 馴れ初め編
異世界転移ボーナス『EXPが1になる』で楽々レベルアップ!~フィールドダンジョン生成スキルで冒険もスローライフも謳歌しようと思います~
夢・風魔
ファンタジー
大学へと登校中に事故に巻き込まれて溺死したタクミは輪廻転生を司る神より「EXPが1になる」という、ハズレボーナスを貰って異世界に転移した。
が、このボーナス。実は「獲得経験値が1になる」のと同時に、「次のLVupに必要な経験値も1になる」という代物だった。
それを知ったタクミは激弱モンスターでレベルを上げ、あっさりダンジョンを突破。地上に出たが、そこは小さな小さな小島だった。
漂流していた美少女魔族のルーシェを救出し、彼女を連れてダンジョン攻略に乗り出す。そしてボスモンスターを倒して得たのは「フィールドダンジョン生成」スキルだった。
生成ダンジョンでスローライフ。既存ダンジョンで異世界冒険。
タクミが第二の人生を謳歌する、そんな物語。
*カクヨム先行公開
異世界転生~チート魔法でスローライフ
リョンコ
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
【完結】神スキル拡大解釈で底辺パーティから成り上がります!
まにゅまにゅ
ファンタジー
平均レベルの低い底辺パーティ『龍炎光牙《りゅうえんこうが》』はオーク一匹倒すのにも命懸けで注目もされていないどこにでもでもいる冒険者たちのチームだった。
そんなある日ようやく資金も貯まり、神殿でお金を払って恩恵《ギフト》を授かるとその恩恵《ギフト》スキルは『拡大解釈』というもの。
その効果は魔法やスキルの内容を拡大解釈し、別の効果を引き起こせる、という神スキルだった。その拡大解釈により色んなものを回復《ヒール》で治したり強化《ブースト》で獲得経験値を増やしたりととんでもない効果を発揮する!
底辺パーティ『龍炎光牙』の大躍進が始まる!
第16回ファンタジー大賞奨励賞受賞作です。
転生したおばあちゃんはチートが欲しい ~この世界が乙女ゲームなのは誰も知らない~
ピエール
ファンタジー
おばあちゃん。
異世界転生しちゃいました。
そういえば、孫が「転生するとチートが貰えるんだよ!」と言ってたけど
チート無いみたいだけど?
おばあちゃんよく分かんないわぁ。
頭は老人 体は子供
乙女ゲームの世界に紛れ込んだ おばあちゃん。
当然、おばあちゃんはここが乙女ゲームの世界だなんて知りません。
訳が分からないながら、一生懸命歩んで行きます。
おばあちゃん奮闘記です。
果たして、おばあちゃんは断罪イベントを回避できるか?
[第1章おばあちゃん編]は文章が拙い為読みづらいかもしれません。
第二章 学園編 始まりました。
いよいよゲームスタートです!
[1章]はおばあちゃんの語りと生い立ちが多く、あまり話に動きがありません。
話が動き出す[2章]から読んでも意味が分かると思います。
おばあちゃんの転生後の生活に興味が出てきたら一章を読んでみて下さい。(伏線がありますので)
初投稿です
不慣れですが宜しくお願いします。
最初の頃、不慣れで長文が書けませんでした。
申し訳ございません。
少しづつ修正して纏めていこうと思います。
3521回目の異世界転生 〜無双人生にも飽き飽きしてきたので目立たぬように生きていきます〜
I.G
ファンタジー
神様と名乗るおじいさんに転生させられること3521回。
レベル、ステータス、その他もろもろ
最強の力を身につけてきた服部隼人いう名の転生者がいた。
彼の役目は異世界の危機を救うこと。
異世界の危機を救っては、また別の異世界へと転生を繰り返す日々を送っていた。
彼はそんな人生で何よりも
人との別れの連続が辛かった。
だから彼は誰とも仲良くならないように、目立たない回復職で、ほそぼそと異世界を救おうと決意する。
しかし、彼は自分の強さを強すぎる
が故に、隠しきることができない。
そしてまた、この異世界でも、
服部隼人の強さが人々にばれていく
のだった。
秘密多め令嬢の自由でデンジャラスな生活〜魔力0、超虚弱体質、たまに白い獣で大冒険して、溺愛されてる話
嵐華子
ファンタジー
【旧題】秘密の多い魔力0令嬢の自由ライフ。
【あらすじ】
イケメン魔術師一家の超虚弱体質養女は史上3人目の魔力0人間。
しかし本人はもちろん、通称、魔王と悪魔兄弟(義理家族達)は気にしない。
ついでに魔王と悪魔兄弟は王子達への雷撃も、国王と宰相の頭を燃やしても、凍らせても気にしない。
そんな一家はむしろ互いに愛情過多。
あてられた周りだけ食傷気味。
「でも魔力0だから魔法が使えないって誰が決めたの?」
なんて養女は言う。
今の所、魔法を使った事ないんですけどね。
ただし時々白い獣になって何かしらやらかしている模様。
僕呼びも含めて養女には色々秘密があるけど、令嬢の成長と共に少しずつ明らかになっていく。
一家の望みは表舞台に出る事なく家族でスローライフ……無理じゃないだろうか。
生活にも困らず、むしろ養女はやりたい事をやりたいように、自由に生きているだけで懐が潤いまくり、慰謝料も魔王達がガッポリ回収しては手渡すからか、懐は潤っている。
でもスローなライフは無理っぽい。
__そんなお話。
※お気に入り登録、コメント、その他色々ありがとうございます。
※他サイトでも掲載中。
※1話1600〜2000文字くらいの、下スクロールでサクサク読めるように句読点改行しています。
※主人公は溺愛されまくりですが、一部を除いて恋愛要素は今のところ無い模様。
※サブも含めてタイトルのセンスは壊滅的にありません(自分的にしっくりくるまでちょくちょく変更すると思います)。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる