128 / 163
第四章《覚醒》編
第百二十六話 ルドの記憶 その四
しおりを挟む
目が覚めると再び竜の姿に戻っていた。部屋には人間たちはいない。
夢? そう思ったが、明らかに以前とは違う部屋。隣に眠るクフィアナに安堵の溜め息が漏れる。
『フィー……大丈夫か?』
そっと呟くように声を掛けた。
『ルド……君こそ大丈夫か?』
クフィアナはゆっくりと頭を上げ、心配そうに顔を檻に近付けた。
『俺は大丈夫だ。なぜまた竜に戻っているんだ』
『人間化を成功させたあと、再び違う術をかけていた。それで戻ったのだが、次は自分の意思で人間化と竜化をさせる実験だ、とか叫んでいた……』
『くそっ! アイツら!!』
『………………ルド』
クフィアナは考えを纏めるかのように、ゆっくりと話した。
『ここから逃げよう、そして戦おう』
『…………本気か?』
『あぁ、本気だ。人間たちと戦い、そして竜たちを助けたい』
『………………』
『ルド、私を助けてくれないか?』
クフィアナは真っ直ぐこちらを見詰めた。
銀色の綺麗な瞳。薄暗い部屋のなかですらキラキラと煌めいている。
もう迷いはない強い瞳だ。
『当たり前だろ! 自分の信じる道を行け、俺が守ってやる、って言っただろ? 俺は正直、お前以外はどうでも良い。他の竜なんて興味ない…………でも』
『ルド……』
『でも竜たちがこのままだとずっとお前は苦しむだろ? だから俺はお前のために、他の奴らも助ける、それだけだ』
『ルド、ありがとう』
それから俺たちはこの檻から抜け出すための作戦を練った。
何度も繰り返される人間化と竜化。
次第に身体が慣れて来たからか、初日ほどの激痛苦痛はなくなってきた。
しかし苦しむフリをした。
人間化と竜化をしている最中は、檻の術が解かれているのだ。檻の術と人間化の術、どうやら両方の術が干渉し合い上手く発動しないようだ。
そのためそのときならば、檻から抜け出すことも可能なはず!
クフィアナと目で合図を送り、竜化が完了したと同時に扉へ向かって魔法を放った!!
激しい炎風を巻き起こし、人間たちを薙ぎ倒す。
クフィアナの檻の扉も風圧で開き、そのまま扉は引き千切られる。
『行け!!』
クフィアナに向かって叫び、クフィアナは飛び出した!!
人間たちは炎に飲まれ苦しんでいる。しかし、そんな状態ですら、叫び声を上げながらあとを追おうとする。
すでに大人竜となっていた俺たちは、翼を広げると人間たちの建物などには収まらない。
部屋を扉ごと破壊し飛び出すと、廊下を破壊しながら飛んだ。
『二体で飛ぶと狭い!! フィー! 人間化して俺の背に乗れ!!』
クフィアナは驚いたようだ。
『人間化!? 私を背に乗せるのか!?』
『良いから、早く!!』
納得していないようだが、無理矢理にでもクフィアナを乗せた。
竜はプライドが高い、だから人を背に乗せるなんて! となるようだが、クフィアナは別だ。
クフィアナならいくらでも乗せてやる!
クフィアナを背に乗せ、激しく炎を吐きながら進む。
あちこちの壁が瓦礫と化し、部屋の内部が明らかとなり呆然となった。
多くの部屋にまだまだ竜たちが捕えられていたのだ。
様々な実験器具らしきものが散乱し、竜たちは檻に入れられ鎖で繋がれていた。
「!! なんてことを!!」
クフィアナは俺の背から飛び降りると、急いで竜たちの元に駆け寄った。
「今助けてやる!!」
しかし人間の姿をしたクフィアナに、竜たちは怒りを向けた。
『フィーは人間じゃない!! お前たちと同じ竜だ!!』
クフィアナに害なす者は竜だろうが容赦しない!!
竜たちの目の前に雷撃を落とし牽制をする。
「ルド! 大丈夫だ!」
クフィアナは俺に振り返り制止させようとする。
『なぜこいつらを庇う!! お前を攻撃しようとしたんだぞ!!』
「皆、それだけ辛い目にあったんだよ。ルドなら分かるだろう?」
そう言って悲しそうな目で俺を撫でる。
分かるさ、分かるに決まっている……だからこそ、助けようとしているクフィアナに攻撃をするやつは許せない。
「ルド、すまない、私のために許してやってくれ」
『………………お前はズルい』
「フッ、ありがとう、ルド」
俺が許さないわけがないと分かって言っているのだ。クフィアナのためだと言われたら逆らえないのが分かっているのだ。
それだけ俺にはクフィアナが特別だったから……。
『あんたたちは何者だ!? なぜ竜と人間が一緒に行動する!? しかもなぜその人間は竜の言葉を話せるんだ!!』
「私たちも逃げて来たのだ。私は人間たちに無理矢理人間化させられた」
『人間化!?』
「あぁ」
『ちんたら話してる暇はないぞ!!』
俺はクフィアナが話している間に竜たちの檻を壊して回った。
「ルド!」
クフィアナは再び俺の背中に飛び乗ると、竜たちに向かって叫んだ。
「君たちは自由だ! 私たちは他の竜も助けたい! 逃げたい者は逃げてくれて構わない! 手伝ってくれる者は私たちに続け!」
『人間たちが来る! 急げ!』
戸惑っていた竜たちは人間への怒りを糧にし、他の竜を次々に救い出して行った。
俺とクフィアナは人間たちの追手を蹴散らして行く。
「外だ!!」
多くの竜たちを解放し、暴れまくった建物は天井が崩れ落ち、視界が青色に染まった。
これが空か…………果てしなく広い大空か…………初めて見ることが出来た…………。
夢? そう思ったが、明らかに以前とは違う部屋。隣に眠るクフィアナに安堵の溜め息が漏れる。
『フィー……大丈夫か?』
そっと呟くように声を掛けた。
『ルド……君こそ大丈夫か?』
クフィアナはゆっくりと頭を上げ、心配そうに顔を檻に近付けた。
『俺は大丈夫だ。なぜまた竜に戻っているんだ』
『人間化を成功させたあと、再び違う術をかけていた。それで戻ったのだが、次は自分の意思で人間化と竜化をさせる実験だ、とか叫んでいた……』
『くそっ! アイツら!!』
『………………ルド』
クフィアナは考えを纏めるかのように、ゆっくりと話した。
『ここから逃げよう、そして戦おう』
『…………本気か?』
『あぁ、本気だ。人間たちと戦い、そして竜たちを助けたい』
『………………』
『ルド、私を助けてくれないか?』
クフィアナは真っ直ぐこちらを見詰めた。
銀色の綺麗な瞳。薄暗い部屋のなかですらキラキラと煌めいている。
もう迷いはない強い瞳だ。
『当たり前だろ! 自分の信じる道を行け、俺が守ってやる、って言っただろ? 俺は正直、お前以外はどうでも良い。他の竜なんて興味ない…………でも』
『ルド……』
『でも竜たちがこのままだとずっとお前は苦しむだろ? だから俺はお前のために、他の奴らも助ける、それだけだ』
『ルド、ありがとう』
それから俺たちはこの檻から抜け出すための作戦を練った。
何度も繰り返される人間化と竜化。
次第に身体が慣れて来たからか、初日ほどの激痛苦痛はなくなってきた。
しかし苦しむフリをした。
人間化と竜化をしている最中は、檻の術が解かれているのだ。檻の術と人間化の術、どうやら両方の術が干渉し合い上手く発動しないようだ。
そのためそのときならば、檻から抜け出すことも可能なはず!
クフィアナと目で合図を送り、竜化が完了したと同時に扉へ向かって魔法を放った!!
激しい炎風を巻き起こし、人間たちを薙ぎ倒す。
クフィアナの檻の扉も風圧で開き、そのまま扉は引き千切られる。
『行け!!』
クフィアナに向かって叫び、クフィアナは飛び出した!!
人間たちは炎に飲まれ苦しんでいる。しかし、そんな状態ですら、叫び声を上げながらあとを追おうとする。
すでに大人竜となっていた俺たちは、翼を広げると人間たちの建物などには収まらない。
部屋を扉ごと破壊し飛び出すと、廊下を破壊しながら飛んだ。
『二体で飛ぶと狭い!! フィー! 人間化して俺の背に乗れ!!』
クフィアナは驚いたようだ。
『人間化!? 私を背に乗せるのか!?』
『良いから、早く!!』
納得していないようだが、無理矢理にでもクフィアナを乗せた。
竜はプライドが高い、だから人を背に乗せるなんて! となるようだが、クフィアナは別だ。
クフィアナならいくらでも乗せてやる!
クフィアナを背に乗せ、激しく炎を吐きながら進む。
あちこちの壁が瓦礫と化し、部屋の内部が明らかとなり呆然となった。
多くの部屋にまだまだ竜たちが捕えられていたのだ。
様々な実験器具らしきものが散乱し、竜たちは檻に入れられ鎖で繋がれていた。
「!! なんてことを!!」
クフィアナは俺の背から飛び降りると、急いで竜たちの元に駆け寄った。
「今助けてやる!!」
しかし人間の姿をしたクフィアナに、竜たちは怒りを向けた。
『フィーは人間じゃない!! お前たちと同じ竜だ!!』
クフィアナに害なす者は竜だろうが容赦しない!!
竜たちの目の前に雷撃を落とし牽制をする。
「ルド! 大丈夫だ!」
クフィアナは俺に振り返り制止させようとする。
『なぜこいつらを庇う!! お前を攻撃しようとしたんだぞ!!』
「皆、それだけ辛い目にあったんだよ。ルドなら分かるだろう?」
そう言って悲しそうな目で俺を撫でる。
分かるさ、分かるに決まっている……だからこそ、助けようとしているクフィアナに攻撃をするやつは許せない。
「ルド、すまない、私のために許してやってくれ」
『………………お前はズルい』
「フッ、ありがとう、ルド」
俺が許さないわけがないと分かって言っているのだ。クフィアナのためだと言われたら逆らえないのが分かっているのだ。
それだけ俺にはクフィアナが特別だったから……。
『あんたたちは何者だ!? なぜ竜と人間が一緒に行動する!? しかもなぜその人間は竜の言葉を話せるんだ!!』
「私たちも逃げて来たのだ。私は人間たちに無理矢理人間化させられた」
『人間化!?』
「あぁ」
『ちんたら話してる暇はないぞ!!』
俺はクフィアナが話している間に竜たちの檻を壊して回った。
「ルド!」
クフィアナは再び俺の背中に飛び乗ると、竜たちに向かって叫んだ。
「君たちは自由だ! 私たちは他の竜も助けたい! 逃げたい者は逃げてくれて構わない! 手伝ってくれる者は私たちに続け!」
『人間たちが来る! 急げ!』
戸惑っていた竜たちは人間への怒りを糧にし、他の竜を次々に救い出して行った。
俺とクフィアナは人間たちの追手を蹴散らして行く。
「外だ!!」
多くの竜たちを解放し、暴れまくった建物は天井が崩れ落ち、視界が青色に染まった。
これが空か…………果てしなく広い大空か…………初めて見ることが出来た…………。
10
お気に入りに追加
547
あなたにおすすめの小説
引きこもり転生エルフ、仕方なく旅に出る
Greis
ファンタジー
旧題:引きこもり転生エルフ、強制的に旅に出される
・2021/10/29 第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞 こちらの賞をアルファポリス様から頂く事が出来ました。
実家暮らし、25歳のぽっちゃり会社員の俺は、日ごろの不摂生がたたり、読書中に死亡。転生先は、剣と魔法の世界の一種族、エルフだ。一分一秒も無駄にできない前世に比べると、だいぶのんびりしている今世の生活の方が、自分に合っていた。次第に、兄や姉、友人などが、見分のために外に出ていくのを見送る俺を、心配しだす両親や師匠たち。そしてついに、(強制的に)旅に出ることになりました。
※のんびり進むので、戦闘に関しては、話数が進んでからになりますので、ご注意ください。
【完結】神様と呼ばれた医師の異世界転生物語 ~胸を張って彼女と再会するために自分磨きの旅へ!~
川原源明
ファンタジー
秋津直人、85歳。
50年前に彼女の進藤茜を亡くして以来ずっと独身を貫いてきた。彼の傍らには彼女がなくなった日に出会った白い小さな子犬?の、ちび助がいた。
嘗ては、救命救急センターや外科で医師として活動し、多くの命を救って来た直人、人々に神様と呼ばれるようになっていたが、定年を迎えると同時に山を買いプライベートキャンプ場をつくり余生はほとんどここで過ごしていた。
彼女がなくなって50年目の命日の夜ちび助とキャンプを楽しんでいると意識が遠のき、気づけば辺りが真っ白な空間にいた。
白い空間では、創造神を名乗るネアという女性と、今までずっとそばに居たちび助が人の子の姿で土下座していた。ちび助の不注意で茜君が命を落とし、謝罪の意味を込めて、創造神ネアの創る世界に、茜君がすでに転移していることを教えてくれた。そして自分もその世界に転生させてもらえることになった。
胸を張って彼女と再会できるようにと、彼女が降り立つより30年前に転生するように創造神ネアに願った。
そして転生した直人は、新しい家庭でナットという名前を与えられ、ネア様と、阿修羅様から貰った加護と学生時代からやっていた格闘技や、仕事にしていた医術、そして趣味の物作りやサバイバル技術を活かし冒険者兼医師として旅にでるのであった。
まずは最強の称号を得よう!
地球では神様と呼ばれた医師の異世界転生物語
※元ヤンナース異世界生活 ヒロイン茜ちゃんの彼氏編
※医療現場の恋物語 馴れ初め編
異世界転生~チート魔法でスローライフ
リョンコ
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
【完結】神スキル拡大解釈で底辺パーティから成り上がります!
まにゅまにゅ
ファンタジー
平均レベルの低い底辺パーティ『龍炎光牙《りゅうえんこうが》』はオーク一匹倒すのにも命懸けで注目もされていないどこにでもでもいる冒険者たちのチームだった。
そんなある日ようやく資金も貯まり、神殿でお金を払って恩恵《ギフト》を授かるとその恩恵《ギフト》スキルは『拡大解釈』というもの。
その効果は魔法やスキルの内容を拡大解釈し、別の効果を引き起こせる、という神スキルだった。その拡大解釈により色んなものを回復《ヒール》で治したり強化《ブースト》で獲得経験値を増やしたりととんでもない効果を発揮する!
底辺パーティ『龍炎光牙』の大躍進が始まる!
第16回ファンタジー大賞奨励賞受賞作です。
転生したおばあちゃんはチートが欲しい ~この世界が乙女ゲームなのは誰も知らない~
ピエール
ファンタジー
おばあちゃん。
異世界転生しちゃいました。
そういえば、孫が「転生するとチートが貰えるんだよ!」と言ってたけど
チート無いみたいだけど?
おばあちゃんよく分かんないわぁ。
頭は老人 体は子供
乙女ゲームの世界に紛れ込んだ おばあちゃん。
当然、おばあちゃんはここが乙女ゲームの世界だなんて知りません。
訳が分からないながら、一生懸命歩んで行きます。
おばあちゃん奮闘記です。
果たして、おばあちゃんは断罪イベントを回避できるか?
[第1章おばあちゃん編]は文章が拙い為読みづらいかもしれません。
第二章 学園編 始まりました。
いよいよゲームスタートです!
[1章]はおばあちゃんの語りと生い立ちが多く、あまり話に動きがありません。
話が動き出す[2章]から読んでも意味が分かると思います。
おばあちゃんの転生後の生活に興味が出てきたら一章を読んでみて下さい。(伏線がありますので)
初投稿です
不慣れですが宜しくお願いします。
最初の頃、不慣れで長文が書けませんでした。
申し訳ございません。
少しづつ修正して纏めていこうと思います。
3521回目の異世界転生 〜無双人生にも飽き飽きしてきたので目立たぬように生きていきます〜
I.G
ファンタジー
神様と名乗るおじいさんに転生させられること3521回。
レベル、ステータス、その他もろもろ
最強の力を身につけてきた服部隼人いう名の転生者がいた。
彼の役目は異世界の危機を救うこと。
異世界の危機を救っては、また別の異世界へと転生を繰り返す日々を送っていた。
彼はそんな人生で何よりも
人との別れの連続が辛かった。
だから彼は誰とも仲良くならないように、目立たない回復職で、ほそぼそと異世界を救おうと決意する。
しかし、彼は自分の強さを強すぎる
が故に、隠しきることができない。
そしてまた、この異世界でも、
服部隼人の強さが人々にばれていく
のだった。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる