29 / 163
第一章《旅立ち~試験》編
第二十九話 合格発表!
しおりを挟む
控えの間、皆が緊張の面持ちで静まり返っている。
「アンニーナとフェイは合格間違いなさそうだな」
「そんなことないわよ、やっぱり駄目なんじゃないかと緊張する」
「そうなのか? 自信満々な感じに思ってたけど」
「そんなわけないじゃない、自信はまああっても……きっとそれだけじゃないだろうし」
「まあそうだよね。僕もそれなりにやれたと思っているけど、自信があるわけじゃないし」
フェイまでそんな弱気な発言をするとは。やはり皆不安な気持ちは一緒なんだな。まあそれでも俺よりは自信持てるだけのものがあると思うけど。
今日も食事が用意されていたが、誰も手を付けていない。緊張の時間を過ごし、出入口からヤグワル団長が現れた。ついに来た!!
「今から合格者を発表する! 名前を呼ばれたものはこの後説明があるから残れ! では、発表するぞ!」
皆がごくりと唾を飲み込んだような緊張感が漂った。
ヤグワル団長は手元の紙に視線を落とす。
「一人目! フェイ!」
ワッと全員がフェイを見た。やっぱりな、フェイは余裕で合格すると思ってた。
「「おめでとう、フェイ」」
アンニーナと俺がそう言うとフェイは嬉しそうに「ありがとう」と微笑んだ。うん、フェイは合格するべきだよな。こんな強いやつなかなかいないだろう。
「次のやつ……、二人目! ネヴィル!」
ネヴィル? どいつだ? キョロッと周りを見回すと「うおぉぉお!!」と雄叫びを上げるやつがいた。あれがネヴィルか。ちょっと年上そうだな。屈強な身体つきに深緑色の短髪、琥珀色の瞳。めちゃくちゃぶっとい大剣を持っている。つ、強そうだな。羨ましい。
「あの人、何年も試験を受け続けていたらしいわよ、他の受験者の子に聞いたけど」
アンニーナが小声で言った。へー、そうなんだ。そんな何年も挑戦するなんて凄いな。ようやくなれたんだな。諦めずに何年も挑戦……尊敬する。
「三人目! アンニーナ!」
「え! やったぁぁあ!! 良かった!! 嬉しい!!」
アンニーナはこそこそと俺と話しているときに、名前を呼ばれたものだからビクッとし、驚きの表情をし大いに喜んだ。めちゃくちゃ嬉しそうなアンニーナの姿を見ると俺まで嬉しくなる。うん、本当にそう思ってるよ。やっぱり友達が合格すると嬉しいんだよ。
「「おめでとう、アンニーナ」」
「ありがと!! 次はリュシュの番ね!」
「え、あー、ハハ……」
俺の番……なんて来るんだろうか……。と、ヤグワル団長に視線を戻すと、ヤグワル団長は持っていた紙から目を離した。
「以上だ!! 今回は三人の合格者! 以上で今年の試験は終了する!! 解散!!」
「「えっ」」
終わった…………。
終わってしまった…………。
無理だと、無謀だと、分かっていた……。そう、分かっていたんだ。
でも、それでも、やっぱり現実を突き付けられると相当なショックだ。
あぁ、俺は…………、俺はやっぱり…………駄目なんだな………。
茫然自失、まさにそれだった。何も考えられない……。俺は……これから……どうしたら良いんだ……。
「リュ、リュシュ……大丈夫?」
「リュシュ……」
他の受験者たちが溜め息を吐きながら控えの間を後にしていく。俺はというと立ち上がることも出来ず、椅子に座り込んだままだ。
アンニーナとフェイが心配そうに顔を覗き込んでくる。
あぁ、二人に心配をかけてしまっている。なんとか……、なんとか声を出さないと……。
「あー、ハハ……だ、大丈夫。二人ともこれからの話を聞きに行かなきゃだろ? 俺は大丈夫だから行って来いよ。俺は先に帰ってるから」
良かった、なんとか言葉に出来た。
「リュシュ……本当に大丈夫?」
「うん、大丈夫だから、行って来いよ」
精一杯笑顔で言った。
アンニーナとフェイは顔を見合わせ、「じゃあ」と言ってそっと俺から離れた。チラチラと振り返り俺をいつまでも気にしてくれている。ハハ、良い友達を持ったもんだ。家族といい、アンニーナやフェイやディアンといい、俺は周りに恵まれてるよ。
他の人々に馬鹿にされようが、婚約破棄されようが、こうやって俺の味方でいてくれる人たちがいるんだから。俺は幸せ者じゃないか。そうだよな、俺は幸せなんだよ。竜騎士だけが全てじゃない。俺自身を認めてくれる人たちがいるんだから、このまま生きて行けば良いんだよ。きっとそうだ。
茫然としたまま立ち上がった。ほら、まだ俺は動けるじゃないか。きっと俺は大丈夫。
鉛のように重い脚を動かし控えの間を後にした。もうすでに他の受験者たちの姿もない。
『リュシュ! 帰るのー? アンニーナとフェイはー?』
頭上からキーアの声がした。能天気な声に今は安心する。
「二人は竜騎士の説明を聞きに行ったよ」
『リュシュはー?』
「…………、俺は駄目だったから…………」
『駄目? なんで? なんで駄目だったのー?』
ヤバい、イラッとしてしまう。キーアの能天気さに安心したのに、その能天気さにイラついてしまう。駄目だ、怒鳴ってしまいそうだ。必死に我慢する。
「おい! お前、ちょっと待て!」
爆発しそうになる心を押さえ付けていると、背後からヤグワル団長がやって来た。
「な、なんですか?」
余程悲愴な顔でもしていたのか、ヤグワル団長は一瞬ぎょっとした顔になり、目線を逸らした。
「あー、お前、その竜を騎竜にするんだろ?」
「あぁ、そうでしたね」
すっかり忘れていた。それどころの気分じゃなかったし。
「俺について来い」
「はぁ」
もう完全にやる気が失せてしまい、なんとも間の抜けた返事になってしまった。
「アンニーナとフェイは合格間違いなさそうだな」
「そんなことないわよ、やっぱり駄目なんじゃないかと緊張する」
「そうなのか? 自信満々な感じに思ってたけど」
「そんなわけないじゃない、自信はまああっても……きっとそれだけじゃないだろうし」
「まあそうだよね。僕もそれなりにやれたと思っているけど、自信があるわけじゃないし」
フェイまでそんな弱気な発言をするとは。やはり皆不安な気持ちは一緒なんだな。まあそれでも俺よりは自信持てるだけのものがあると思うけど。
今日も食事が用意されていたが、誰も手を付けていない。緊張の時間を過ごし、出入口からヤグワル団長が現れた。ついに来た!!
「今から合格者を発表する! 名前を呼ばれたものはこの後説明があるから残れ! では、発表するぞ!」
皆がごくりと唾を飲み込んだような緊張感が漂った。
ヤグワル団長は手元の紙に視線を落とす。
「一人目! フェイ!」
ワッと全員がフェイを見た。やっぱりな、フェイは余裕で合格すると思ってた。
「「おめでとう、フェイ」」
アンニーナと俺がそう言うとフェイは嬉しそうに「ありがとう」と微笑んだ。うん、フェイは合格するべきだよな。こんな強いやつなかなかいないだろう。
「次のやつ……、二人目! ネヴィル!」
ネヴィル? どいつだ? キョロッと周りを見回すと「うおぉぉお!!」と雄叫びを上げるやつがいた。あれがネヴィルか。ちょっと年上そうだな。屈強な身体つきに深緑色の短髪、琥珀色の瞳。めちゃくちゃぶっとい大剣を持っている。つ、強そうだな。羨ましい。
「あの人、何年も試験を受け続けていたらしいわよ、他の受験者の子に聞いたけど」
アンニーナが小声で言った。へー、そうなんだ。そんな何年も挑戦するなんて凄いな。ようやくなれたんだな。諦めずに何年も挑戦……尊敬する。
「三人目! アンニーナ!」
「え! やったぁぁあ!! 良かった!! 嬉しい!!」
アンニーナはこそこそと俺と話しているときに、名前を呼ばれたものだからビクッとし、驚きの表情をし大いに喜んだ。めちゃくちゃ嬉しそうなアンニーナの姿を見ると俺まで嬉しくなる。うん、本当にそう思ってるよ。やっぱり友達が合格すると嬉しいんだよ。
「「おめでとう、アンニーナ」」
「ありがと!! 次はリュシュの番ね!」
「え、あー、ハハ……」
俺の番……なんて来るんだろうか……。と、ヤグワル団長に視線を戻すと、ヤグワル団長は持っていた紙から目を離した。
「以上だ!! 今回は三人の合格者! 以上で今年の試験は終了する!! 解散!!」
「「えっ」」
終わった…………。
終わってしまった…………。
無理だと、無謀だと、分かっていた……。そう、分かっていたんだ。
でも、それでも、やっぱり現実を突き付けられると相当なショックだ。
あぁ、俺は…………、俺はやっぱり…………駄目なんだな………。
茫然自失、まさにそれだった。何も考えられない……。俺は……これから……どうしたら良いんだ……。
「リュ、リュシュ……大丈夫?」
「リュシュ……」
他の受験者たちが溜め息を吐きながら控えの間を後にしていく。俺はというと立ち上がることも出来ず、椅子に座り込んだままだ。
アンニーナとフェイが心配そうに顔を覗き込んでくる。
あぁ、二人に心配をかけてしまっている。なんとか……、なんとか声を出さないと……。
「あー、ハハ……だ、大丈夫。二人ともこれからの話を聞きに行かなきゃだろ? 俺は大丈夫だから行って来いよ。俺は先に帰ってるから」
良かった、なんとか言葉に出来た。
「リュシュ……本当に大丈夫?」
「うん、大丈夫だから、行って来いよ」
精一杯笑顔で言った。
アンニーナとフェイは顔を見合わせ、「じゃあ」と言ってそっと俺から離れた。チラチラと振り返り俺をいつまでも気にしてくれている。ハハ、良い友達を持ったもんだ。家族といい、アンニーナやフェイやディアンといい、俺は周りに恵まれてるよ。
他の人々に馬鹿にされようが、婚約破棄されようが、こうやって俺の味方でいてくれる人たちがいるんだから。俺は幸せ者じゃないか。そうだよな、俺は幸せなんだよ。竜騎士だけが全てじゃない。俺自身を認めてくれる人たちがいるんだから、このまま生きて行けば良いんだよ。きっとそうだ。
茫然としたまま立ち上がった。ほら、まだ俺は動けるじゃないか。きっと俺は大丈夫。
鉛のように重い脚を動かし控えの間を後にした。もうすでに他の受験者たちの姿もない。
『リュシュ! 帰るのー? アンニーナとフェイはー?』
頭上からキーアの声がした。能天気な声に今は安心する。
「二人は竜騎士の説明を聞きに行ったよ」
『リュシュはー?』
「…………、俺は駄目だったから…………」
『駄目? なんで? なんで駄目だったのー?』
ヤバい、イラッとしてしまう。キーアの能天気さに安心したのに、その能天気さにイラついてしまう。駄目だ、怒鳴ってしまいそうだ。必死に我慢する。
「おい! お前、ちょっと待て!」
爆発しそうになる心を押さえ付けていると、背後からヤグワル団長がやって来た。
「な、なんですか?」
余程悲愴な顔でもしていたのか、ヤグワル団長は一瞬ぎょっとした顔になり、目線を逸らした。
「あー、お前、その竜を騎竜にするんだろ?」
「あぁ、そうでしたね」
すっかり忘れていた。それどころの気分じゃなかったし。
「俺について来い」
「はぁ」
もう完全にやる気が失せてしまい、なんとも間の抜けた返事になってしまった。
10
お気に入りに追加
547
あなたにおすすめの小説
引きこもり転生エルフ、仕方なく旅に出る
Greis
ファンタジー
旧題:引きこもり転生エルフ、強制的に旅に出される
・2021/10/29 第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞 こちらの賞をアルファポリス様から頂く事が出来ました。
実家暮らし、25歳のぽっちゃり会社員の俺は、日ごろの不摂生がたたり、読書中に死亡。転生先は、剣と魔法の世界の一種族、エルフだ。一分一秒も無駄にできない前世に比べると、だいぶのんびりしている今世の生活の方が、自分に合っていた。次第に、兄や姉、友人などが、見分のために外に出ていくのを見送る俺を、心配しだす両親や師匠たち。そしてついに、(強制的に)旅に出ることになりました。
※のんびり進むので、戦闘に関しては、話数が進んでからになりますので、ご注意ください。
【完結】神様と呼ばれた医師の異世界転生物語 ~胸を張って彼女と再会するために自分磨きの旅へ!~
川原源明
ファンタジー
秋津直人、85歳。
50年前に彼女の進藤茜を亡くして以来ずっと独身を貫いてきた。彼の傍らには彼女がなくなった日に出会った白い小さな子犬?の、ちび助がいた。
嘗ては、救命救急センターや外科で医師として活動し、多くの命を救って来た直人、人々に神様と呼ばれるようになっていたが、定年を迎えると同時に山を買いプライベートキャンプ場をつくり余生はほとんどここで過ごしていた。
彼女がなくなって50年目の命日の夜ちび助とキャンプを楽しんでいると意識が遠のき、気づけば辺りが真っ白な空間にいた。
白い空間では、創造神を名乗るネアという女性と、今までずっとそばに居たちび助が人の子の姿で土下座していた。ちび助の不注意で茜君が命を落とし、謝罪の意味を込めて、創造神ネアの創る世界に、茜君がすでに転移していることを教えてくれた。そして自分もその世界に転生させてもらえることになった。
胸を張って彼女と再会できるようにと、彼女が降り立つより30年前に転生するように創造神ネアに願った。
そして転生した直人は、新しい家庭でナットという名前を与えられ、ネア様と、阿修羅様から貰った加護と学生時代からやっていた格闘技や、仕事にしていた医術、そして趣味の物作りやサバイバル技術を活かし冒険者兼医師として旅にでるのであった。
まずは最強の称号を得よう!
地球では神様と呼ばれた医師の異世界転生物語
※元ヤンナース異世界生活 ヒロイン茜ちゃんの彼氏編
※医療現場の恋物語 馴れ初め編
異世界転移ボーナス『EXPが1になる』で楽々レベルアップ!~フィールドダンジョン生成スキルで冒険もスローライフも謳歌しようと思います~
夢・風魔
ファンタジー
大学へと登校中に事故に巻き込まれて溺死したタクミは輪廻転生を司る神より「EXPが1になる」という、ハズレボーナスを貰って異世界に転移した。
が、このボーナス。実は「獲得経験値が1になる」のと同時に、「次のLVupに必要な経験値も1になる」という代物だった。
それを知ったタクミは激弱モンスターでレベルを上げ、あっさりダンジョンを突破。地上に出たが、そこは小さな小さな小島だった。
漂流していた美少女魔族のルーシェを救出し、彼女を連れてダンジョン攻略に乗り出す。そしてボスモンスターを倒して得たのは「フィールドダンジョン生成」スキルだった。
生成ダンジョンでスローライフ。既存ダンジョンで異世界冒険。
タクミが第二の人生を謳歌する、そんな物語。
*カクヨム先行公開
異世界転生~チート魔法でスローライフ
リョンコ
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
【完結】神スキル拡大解釈で底辺パーティから成り上がります!
まにゅまにゅ
ファンタジー
平均レベルの低い底辺パーティ『龍炎光牙《りゅうえんこうが》』はオーク一匹倒すのにも命懸けで注目もされていないどこにでもでもいる冒険者たちのチームだった。
そんなある日ようやく資金も貯まり、神殿でお金を払って恩恵《ギフト》を授かるとその恩恵《ギフト》スキルは『拡大解釈』というもの。
その効果は魔法やスキルの内容を拡大解釈し、別の効果を引き起こせる、という神スキルだった。その拡大解釈により色んなものを回復《ヒール》で治したり強化《ブースト》で獲得経験値を増やしたりととんでもない効果を発揮する!
底辺パーティ『龍炎光牙』の大躍進が始まる!
第16回ファンタジー大賞奨励賞受賞作です。
転生したおばあちゃんはチートが欲しい ~この世界が乙女ゲームなのは誰も知らない~
ピエール
ファンタジー
おばあちゃん。
異世界転生しちゃいました。
そういえば、孫が「転生するとチートが貰えるんだよ!」と言ってたけど
チート無いみたいだけど?
おばあちゃんよく分かんないわぁ。
頭は老人 体は子供
乙女ゲームの世界に紛れ込んだ おばあちゃん。
当然、おばあちゃんはここが乙女ゲームの世界だなんて知りません。
訳が分からないながら、一生懸命歩んで行きます。
おばあちゃん奮闘記です。
果たして、おばあちゃんは断罪イベントを回避できるか?
[第1章おばあちゃん編]は文章が拙い為読みづらいかもしれません。
第二章 学園編 始まりました。
いよいよゲームスタートです!
[1章]はおばあちゃんの語りと生い立ちが多く、あまり話に動きがありません。
話が動き出す[2章]から読んでも意味が分かると思います。
おばあちゃんの転生後の生活に興味が出てきたら一章を読んでみて下さい。(伏線がありますので)
初投稿です
不慣れですが宜しくお願いします。
最初の頃、不慣れで長文が書けませんでした。
申し訳ございません。
少しづつ修正して纏めていこうと思います。
3521回目の異世界転生 〜無双人生にも飽き飽きしてきたので目立たぬように生きていきます〜
I.G
ファンタジー
神様と名乗るおじいさんに転生させられること3521回。
レベル、ステータス、その他もろもろ
最強の力を身につけてきた服部隼人いう名の転生者がいた。
彼の役目は異世界の危機を救うこと。
異世界の危機を救っては、また別の異世界へと転生を繰り返す日々を送っていた。
彼はそんな人生で何よりも
人との別れの連続が辛かった。
だから彼は誰とも仲良くならないように、目立たない回復職で、ほそぼそと異世界を救おうと決意する。
しかし、彼は自分の強さを強すぎる
が故に、隠しきることができない。
そしてまた、この異世界でも、
服部隼人の強さが人々にばれていく
のだった。
異世界転生雑学無双譚 〜転生したのにスキルとか貰えなかったのですが〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
エドガーはマルディア王国王都の五爵家の三男坊。幼い頃から神童天才と評されていたが七歳で前世の知識に目覚め、図書館に引き篭もる事に。
そして時は流れて十二歳になったエドガー。祝福の儀にてスキルを得られなかったエドガーは流刑者の村へ追放となるのだった。
【カクヨムにも投稿してます】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる