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聖水編
聖水でなにを爆破せよ!
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第4話
聖水でなにを爆破せよ!
さて、お話はズールが教会に来た日に戻ります。
聖女様は、自分の聖水が、毛生え薬と聞いて、複雑な思いをしております。
「ご本人さんは、喜んでおります。ですので、悩みを解決したと言っても過言ではありませんが、私の聖水にそんな力があるとは思えませんわ。
傷を治し、苦を楽に変える。それが私の聖水の力のはず。どういうこと」
そこで、聖女様は、考えました。
「試してみましょう」
さて、この教会の使用人に、カタゲハという男がいます。やはり禿げております。
「彼の頭に聖水をかけてみましょう」とは言うものの、聖女たるものが「その禿げ頭に聖水を塗りなさい」とは言い難いのでした。
聖女様は、僧侶ではありません。
いずれ次の聖人・聖女を出産していただくことになります。
結婚し出産すると育児休業を取り、しばらくは教会から離れます。
そして、聖女が足らない場合などは、短時間勤務制度を利用して、教会に勤務することが多いです。
なので、嫁入り前の聖女様が「禿げ、禿げ」と言うのは、心苦しいのです。
自分の夫が禿げるのではないかと……
そこに、キーとエルダが、良い具合に執務室に勤務しておりました。
「まあ、この二人に頼みましょう」と聖女様は呟くと、二人をよびました。
「キーとエルダ、実はお願いがあるの……」
「「はい、聖女様」」
「実は、聖水の実験をしたいの」
「「実験ですか」」と二人は顔を見合わせるのです。
「そうよ。聖水入りの石鹸やシャンプーを作ってみたいの。それで、男性の意見も聞きたいの」
「そうでしたか」
「今あるシャンプーに聖水を混ぜてもらっても大丈夫か、カタゲハに聞いてちょうだい。そして、良いなら、これを混ぜてきて」
「なるほど、わかりました。では早速、二人で行ってきます」
そして、1週間が経過しましたが、カタゲハの頭は変わりません。
変わったことと言えば、トイレに『お父さんより大きな』巨大ミミズが減らないことでした。
「キー、またミミズだわ」
「なんかミミズの上に用を足しているね。私たち」
「また、汲取りお願いしないと、上に登って来そうで怖いわ。」
「あそこ、なめられそうで怖いねぇ」
「何言ってんの?」
「ええぇ?」
聖女さまは尿瓶で用を足しますので、1階のトイレ事情など知りませんでした。
さて、その後のケムール家ですが。
「お父さんの頭に毛が生えたのに、私の顔の皮膚炎は、いつも通りの効果だわ」と娘のメーが、鏡の前で独り言を言っております。
そのことに、苛立ちを感じております。
一方の妻は、美男子だった夫の復活を喜んでおります。
そして、仕事で、いつも疲れていた時とは違います。
反り返っておりました。
「あれで、わたしの……を……いて欲しい」などと考えていたかは、筆者は知りません!
しかし、人間とは欲深いものです。
ズールは、直接、男性自身に、この怪しい方の聖水を塗ってみたい欲望にかられました。
周辺に塗っただけで、あのパワーです!
反り返るのですから、直接、塗った日には!?
「あぁ、神様、ありがとうございます。私は」
ズールは、塗るのは、ほんのちょっぴりにしておきました。
すると、持続時間に違いがあり、『なえることのないパワー』を手に入れることに、成功しました。
そして、妻の帰りも早くなり、翌年のおめでたにつながるのですが、お話はズールの家でなく、ズールの店舗の従業員の話になります。
実は、この従業員エナルと言います。
彼は、新婚なのですが、困ったことがあります。
子作りの最中に、萎えるのです。
そこで、たまたま、社長のズールとお昼を食べていた際、同僚のポンスカが「最近、長持ちしなくて」と言っていました。
「そろそろ、すっぽんでもいるのか? 高麗人参とかマカ、どれが良いのだ?」などと言っていたような気がしました。
「おい、ポンスカ! 昔、すっぽんとか高麗人参とか、試してみようと言っていたけど、やったのか?」
「いや、あまり効果がなくて、その後、やってないよ」
「い、一度はやったんだ?」
「ああ、すっぽんは高いのでやらなかったけど、高麗人参とマカはやったよ。
他には、トンカットアリも飲んだ。実感らしきものはなかったよ。
ただ、シトルリンは朝立ちには効果があったけど、子作りには関係なかったかな」という答えが返ってきました。
――朝立ちだけか!?
それを聞いたズールは、思いつきました。怪しい聖水のことを。
実は、まだ、残っているのです。しかも、一度、使用すると効果は持続しております。
「エナル君。実は……」
「社長、マジですか……」
「ああ、マジだ」
「欲しいです」
「貸してやるから、試してみて」
と、ズールは部下にやさしい自分に満足しています。
ズールは、怪しい方の聖水を、エナルのため小瓶に分けてやりました。
そして、エナルは風呂上りに、直接、男性自身に塗っることにします。
そこで、ズールは大事なことを説明しておりませんでした。何を? というと、直接塗ったのは、ほんのちょっぴりだったことで、しっかり塗ったのではないのです。
しかし、しっかり、塗ったエナルはというと。
深夜の二時。
ズールと同じく、目が覚めました。
「うん、痛い。『勃起』がひどくて目が覚めてしまった。それにしても、ひどい痛みだ」
勃起がひどくて目が覚めてしまったエナルですが、しばらくして寝ることにしました。
翌朝
朝立ちの時間がやって来ました。
「うぅ、痛い。朝立ちも痛いよ。あぁ、痛い。痛い。痛い痛い痛いぃ」
エナルの勃起がひどく、
「うわぁぁ」
なんと、破裂してしまいました。
男性自身が勃起し過ぎで破裂したのです。
洗面所に股間を真っ赤にし倒れたエナル。
なんと出血多量で死んでしまいました。
さらに、彼の正しい死因は公表されませんでした。
そのころ、教会では豚を買うことにしたのです。
豚は食糞の習慣がありますので、毎日、人に変わり汲み取りをしてくれます。
これで、ミミズが寄ってくることはありませんね。
だが、しかし!
次回の聖女は、ブタが変なことに!
聖水でなにを爆破せよ!
さて、お話はズールが教会に来た日に戻ります。
聖女様は、自分の聖水が、毛生え薬と聞いて、複雑な思いをしております。
「ご本人さんは、喜んでおります。ですので、悩みを解決したと言っても過言ではありませんが、私の聖水にそんな力があるとは思えませんわ。
傷を治し、苦を楽に変える。それが私の聖水の力のはず。どういうこと」
そこで、聖女様は、考えました。
「試してみましょう」
さて、この教会の使用人に、カタゲハという男がいます。やはり禿げております。
「彼の頭に聖水をかけてみましょう」とは言うものの、聖女たるものが「その禿げ頭に聖水を塗りなさい」とは言い難いのでした。
聖女様は、僧侶ではありません。
いずれ次の聖人・聖女を出産していただくことになります。
結婚し出産すると育児休業を取り、しばらくは教会から離れます。
そして、聖女が足らない場合などは、短時間勤務制度を利用して、教会に勤務することが多いです。
なので、嫁入り前の聖女様が「禿げ、禿げ」と言うのは、心苦しいのです。
自分の夫が禿げるのではないかと……
そこに、キーとエルダが、良い具合に執務室に勤務しておりました。
「まあ、この二人に頼みましょう」と聖女様は呟くと、二人をよびました。
「キーとエルダ、実はお願いがあるの……」
「「はい、聖女様」」
「実は、聖水の実験をしたいの」
「「実験ですか」」と二人は顔を見合わせるのです。
「そうよ。聖水入りの石鹸やシャンプーを作ってみたいの。それで、男性の意見も聞きたいの」
「そうでしたか」
「今あるシャンプーに聖水を混ぜてもらっても大丈夫か、カタゲハに聞いてちょうだい。そして、良いなら、これを混ぜてきて」
「なるほど、わかりました。では早速、二人で行ってきます」
そして、1週間が経過しましたが、カタゲハの頭は変わりません。
変わったことと言えば、トイレに『お父さんより大きな』巨大ミミズが減らないことでした。
「キー、またミミズだわ」
「なんかミミズの上に用を足しているね。私たち」
「また、汲取りお願いしないと、上に登って来そうで怖いわ。」
「あそこ、なめられそうで怖いねぇ」
「何言ってんの?」
「ええぇ?」
聖女さまは尿瓶で用を足しますので、1階のトイレ事情など知りませんでした。
さて、その後のケムール家ですが。
「お父さんの頭に毛が生えたのに、私の顔の皮膚炎は、いつも通りの効果だわ」と娘のメーが、鏡の前で独り言を言っております。
そのことに、苛立ちを感じております。
一方の妻は、美男子だった夫の復活を喜んでおります。
そして、仕事で、いつも疲れていた時とは違います。
反り返っておりました。
「あれで、わたしの……を……いて欲しい」などと考えていたかは、筆者は知りません!
しかし、人間とは欲深いものです。
ズールは、直接、男性自身に、この怪しい方の聖水を塗ってみたい欲望にかられました。
周辺に塗っただけで、あのパワーです!
反り返るのですから、直接、塗った日には!?
「あぁ、神様、ありがとうございます。私は」
ズールは、塗るのは、ほんのちょっぴりにしておきました。
すると、持続時間に違いがあり、『なえることのないパワー』を手に入れることに、成功しました。
そして、妻の帰りも早くなり、翌年のおめでたにつながるのですが、お話はズールの家でなく、ズールの店舗の従業員の話になります。
実は、この従業員エナルと言います。
彼は、新婚なのですが、困ったことがあります。
子作りの最中に、萎えるのです。
そこで、たまたま、社長のズールとお昼を食べていた際、同僚のポンスカが「最近、長持ちしなくて」と言っていました。
「そろそろ、すっぽんでもいるのか? 高麗人参とかマカ、どれが良いのだ?」などと言っていたような気がしました。
「おい、ポンスカ! 昔、すっぽんとか高麗人参とか、試してみようと言っていたけど、やったのか?」
「いや、あまり効果がなくて、その後、やってないよ」
「い、一度はやったんだ?」
「ああ、すっぽんは高いのでやらなかったけど、高麗人参とマカはやったよ。
他には、トンカットアリも飲んだ。実感らしきものはなかったよ。
ただ、シトルリンは朝立ちには効果があったけど、子作りには関係なかったかな」という答えが返ってきました。
――朝立ちだけか!?
それを聞いたズールは、思いつきました。怪しい聖水のことを。
実は、まだ、残っているのです。しかも、一度、使用すると効果は持続しております。
「エナル君。実は……」
「社長、マジですか……」
「ああ、マジだ」
「欲しいです」
「貸してやるから、試してみて」
と、ズールは部下にやさしい自分に満足しています。
ズールは、怪しい方の聖水を、エナルのため小瓶に分けてやりました。
そして、エナルは風呂上りに、直接、男性自身に塗っることにします。
そこで、ズールは大事なことを説明しておりませんでした。何を? というと、直接塗ったのは、ほんのちょっぴりだったことで、しっかり塗ったのではないのです。
しかし、しっかり、塗ったエナルはというと。
深夜の二時。
ズールと同じく、目が覚めました。
「うん、痛い。『勃起』がひどくて目が覚めてしまった。それにしても、ひどい痛みだ」
勃起がひどくて目が覚めてしまったエナルですが、しばらくして寝ることにしました。
翌朝
朝立ちの時間がやって来ました。
「うぅ、痛い。朝立ちも痛いよ。あぁ、痛い。痛い。痛い痛い痛いぃ」
エナルの勃起がひどく、
「うわぁぁ」
なんと、破裂してしまいました。
男性自身が勃起し過ぎで破裂したのです。
洗面所に股間を真っ赤にし倒れたエナル。
なんと出血多量で死んでしまいました。
さらに、彼の正しい死因は公表されませんでした。
そのころ、教会では豚を買うことにしたのです。
豚は食糞の習慣がありますので、毎日、人に変わり汲み取りをしてくれます。
これで、ミミズが寄ってくることはありませんね。
だが、しかし!
次回の聖女は、ブタが変なことに!
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