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第1章 小さな体で
第2話 猫との戦い
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ライチちゃんが叫ぶ。
そうだよな。私たちは不用意に外に出て、それでいて猫に追い込まれてんだから。
これは自業自得ということなのだろうか。
それでも――――――――――――
一方、レモンちゃん。
死にたくはない。
けれどもどうしようもない。
同じように頭を抱えているなかで。
私はとあるものを見つけた。
「あれってねこじゃらしじゃない?」
「はぁ?キウイ、あんたついに頭バグっちゃったの?この期に及んでねこじゃらしの話をするとか」
「何かに使えないのかなと」
「ねこじゃらしで戦おうとでも?」
「それも一つの考えとしてさぁ」
「無理よ。あれは猫と遊ぶために使うものなんだから!」
その時、レモンちゃんが閃いた顔をした。
レモンちゃんはこう考えた。
猫と遊ぶ。
つまりは猫の気を引くことができる、、。
もしかしたら、使えるかも!
「ねえ二人とも、ねこじゃらし取りにいけないかな~?」
「ついにあんたまでおかしくなっちゃたの?」
「ねこじゃらしを使って、猫を足止めできるかも」
「仮に足止めできたとして、あんたはどうすんのよ」
「それはまだ考えてないけど、三人ともやられるよりはましと思うの」
「いくらあたしでもそれは気が引けるわ。助かるなら三人で助かりたいし」
「レモンちゃん、ライチちゃん。あんまり考えてる時間はなさそうだよ」
「くぅ……。レモンには悪いけどとりあえずさっきのあんたの話に合わせるわ。その間にあんたを助ける方法考えるから!」
「ごめん!絶対なんとかするから!」
作戦は概ねレモンちゃんの考え通りに動き、私とライチを避難させることはできた。
ごめんねレモンちゃん。
それはいいけれども。
猫がねこじゃらしにかまってくれているけど、それを持ってるレモンちゃんは動きをとることが出来ません。
どうしよう……。
そこへ、ライチの声が。
「あんたの持ってるねこじゃらしでねこはあそんでいるのよね。だったらそれを手から離せば逃げれるわ!」
私は反論する。
「それ離したら、興味を失った猫がまたレモンを追うでしょ」
「ならどうしたらいいのよ!」
「手を放すだけならすぐに猫に気づかれる。でも、遠くへ飛ばすことができれば…!」
「投げるってことね!!」
ここで、ライチちゃんはレモンちゃんに話を振る。
「ねえレモン、あたしたちの話聞こえてた?」
「聞こえたよっ!」
「それなら話は早いわね。すぐ行動に移すのよ!あたしとキウイが助けにいくわ!」
「マジかだよ。私もかよ」
「元々はあんたらが勝手に出ていったからこういうことになったのよ」
「それはそうだけど、悪気はなかったんだぜ…」
話は決まった。
レモンちゃんも覚悟を決めたようだ。
「早くしなさい!あんたはおっとりしすぎだから急ぐことを覚えなさい!」
ライチちゃんが急かす。
レモンちゃんはねこじゃらしを猫に見せつけるように二三回降った。
それを遠くに思いっきり投げる。
ヒュー――ン。ストン。
ねこじゃらしが地面へ落ち、猫がそこへと駆けていく。
それを見てレモンちゃんは、一目散に私たちの方へと走ってきた。
「助かったぁ~」
「一時はどうなるかと思ったわ。」
「まったくだぜー」
「ちょっとキウイ、あんたにも責任があるのよ」
「ライチちゃんは厳しいなぁ」
「あんたらがテキトーすぎるのよ」
「それはごめんなさいです~」
「今度からは気を付けることね!それとさ」
「それと~?」
「ちゃん付けめんどくさいからやめない?」
「それは私も思ってた」
「同意です~」
そんなわけで、私たちは少しだけ仲良くなることができた。
でも外の世界は気をつけなくちゃ。
危険がいっぱいだから。
「ところでレモン、あんた動物に好かれる能力あるわよね」
「そうかな~」
「普段もそうだし、動物に好かれてなければ気をずっと引くことは無理だったわけだし」
「確かにだな」
「あはは、ありがとう」
私たちスモールズには、一人一人に何かしらの能力があるといわれているのだけど、もしかしたらわたしの能力は動物に好かれる能力なのかもしれない。
そうだよな。私たちは不用意に外に出て、それでいて猫に追い込まれてんだから。
これは自業自得ということなのだろうか。
それでも――――――――――――
一方、レモンちゃん。
死にたくはない。
けれどもどうしようもない。
同じように頭を抱えているなかで。
私はとあるものを見つけた。
「あれってねこじゃらしじゃない?」
「はぁ?キウイ、あんたついに頭バグっちゃったの?この期に及んでねこじゃらしの話をするとか」
「何かに使えないのかなと」
「ねこじゃらしで戦おうとでも?」
「それも一つの考えとしてさぁ」
「無理よ。あれは猫と遊ぶために使うものなんだから!」
その時、レモンちゃんが閃いた顔をした。
レモンちゃんはこう考えた。
猫と遊ぶ。
つまりは猫の気を引くことができる、、。
もしかしたら、使えるかも!
「ねえ二人とも、ねこじゃらし取りにいけないかな~?」
「ついにあんたまでおかしくなっちゃたの?」
「ねこじゃらしを使って、猫を足止めできるかも」
「仮に足止めできたとして、あんたはどうすんのよ」
「それはまだ考えてないけど、三人ともやられるよりはましと思うの」
「いくらあたしでもそれは気が引けるわ。助かるなら三人で助かりたいし」
「レモンちゃん、ライチちゃん。あんまり考えてる時間はなさそうだよ」
「くぅ……。レモンには悪いけどとりあえずさっきのあんたの話に合わせるわ。その間にあんたを助ける方法考えるから!」
「ごめん!絶対なんとかするから!」
作戦は概ねレモンちゃんの考え通りに動き、私とライチを避難させることはできた。
ごめんねレモンちゃん。
それはいいけれども。
猫がねこじゃらしにかまってくれているけど、それを持ってるレモンちゃんは動きをとることが出来ません。
どうしよう……。
そこへ、ライチの声が。
「あんたの持ってるねこじゃらしでねこはあそんでいるのよね。だったらそれを手から離せば逃げれるわ!」
私は反論する。
「それ離したら、興味を失った猫がまたレモンを追うでしょ」
「ならどうしたらいいのよ!」
「手を放すだけならすぐに猫に気づかれる。でも、遠くへ飛ばすことができれば…!」
「投げるってことね!!」
ここで、ライチちゃんはレモンちゃんに話を振る。
「ねえレモン、あたしたちの話聞こえてた?」
「聞こえたよっ!」
「それなら話は早いわね。すぐ行動に移すのよ!あたしとキウイが助けにいくわ!」
「マジかだよ。私もかよ」
「元々はあんたらが勝手に出ていったからこういうことになったのよ」
「それはそうだけど、悪気はなかったんだぜ…」
話は決まった。
レモンちゃんも覚悟を決めたようだ。
「早くしなさい!あんたはおっとりしすぎだから急ぐことを覚えなさい!」
ライチちゃんが急かす。
レモンちゃんはねこじゃらしを猫に見せつけるように二三回降った。
それを遠くに思いっきり投げる。
ヒュー――ン。ストン。
ねこじゃらしが地面へ落ち、猫がそこへと駆けていく。
それを見てレモンちゃんは、一目散に私たちの方へと走ってきた。
「助かったぁ~」
「一時はどうなるかと思ったわ。」
「まったくだぜー」
「ちょっとキウイ、あんたにも責任があるのよ」
「ライチちゃんは厳しいなぁ」
「あんたらがテキトーすぎるのよ」
「それはごめんなさいです~」
「今度からは気を付けることね!それとさ」
「それと~?」
「ちゃん付けめんどくさいからやめない?」
「それは私も思ってた」
「同意です~」
そんなわけで、私たちは少しだけ仲良くなることができた。
でも外の世界は気をつけなくちゃ。
危険がいっぱいだから。
「ところでレモン、あんた動物に好かれる能力あるわよね」
「そうかな~」
「普段もそうだし、動物に好かれてなければ気をずっと引くことは無理だったわけだし」
「確かにだな」
「あはは、ありがとう」
私たちスモールズには、一人一人に何かしらの能力があるといわれているのだけど、もしかしたらわたしの能力は動物に好かれる能力なのかもしれない。
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