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幸福なる終活制度 設定
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【設定】
環境汚染により地球滅亡まであと10年。
日本政府は「幸福なる就活制度」を打ち立てた。
それは、政府が無作為に国民の命日を決め、安楽死させるという制度である。
↓↓
「は…?明後日?」
無機質なディスプレイに映し出されたものは、あまりにも短すぎる余命宣告だった。
◆◇■
青い空、白い雲。
太陽は眩しいくらいにキラキラと輝き、鳥は優雅に空を飛んでいる。
少し木が傷んだベンチに座って眺める景色は幼い頃見た景色と何も変わらない。
それでも地球は100%、異常気象に見舞われて、10年後には生物の生存できない惑星への仲間入りを果たすらしい。
もう止める術がないのだとどこかの偉い学者が言っていた。
それほど人間は大丈夫だと高を括って、地球を蔑ろにしてきたのだと。
「だからって、命日勝手に決められんのもね」
世界中が慌ただしく騒ぐ最中、我らが日本国政府は新しい制度を打ち立てた。
その名も「幸福なる終活制度」。
政府が無作為に国民に命日を割り当て、国民はその割り当てられた命日に合わせて自分の満足の行く最期を迎えるというものだ。
今後この世界は至る所で食料不足による殺人や戦争、地震、噴火、竜巻、豪雨エトセトラの大災害が多発すると予測されている。
『そんな地獄絵図のような世界でいつ死ぬかも分からず生き残るより、平和な今この時に精一杯やりたいことをして華々しく散りましょう!』
そんなスローガンを掲げて打ち出されたこの制度は賛否両論ありながらも執行されることとなり、めでたくその第一期生に選ばれたのがこの私。
博多佐江、18歳。
環境汚染により地球滅亡まであと10年。
日本政府は「幸福なる就活制度」を打ち立てた。
それは、政府が無作為に国民の命日を決め、安楽死させるという制度である。
↓↓
「は…?明後日?」
無機質なディスプレイに映し出されたものは、あまりにも短すぎる余命宣告だった。
◆◇■
青い空、白い雲。
太陽は眩しいくらいにキラキラと輝き、鳥は優雅に空を飛んでいる。
少し木が傷んだベンチに座って眺める景色は幼い頃見た景色と何も変わらない。
それでも地球は100%、異常気象に見舞われて、10年後には生物の生存できない惑星への仲間入りを果たすらしい。
もう止める術がないのだとどこかの偉い学者が言っていた。
それほど人間は大丈夫だと高を括って、地球を蔑ろにしてきたのだと。
「だからって、命日勝手に決められんのもね」
世界中が慌ただしく騒ぐ最中、我らが日本国政府は新しい制度を打ち立てた。
その名も「幸福なる終活制度」。
政府が無作為に国民に命日を割り当て、国民はその割り当てられた命日に合わせて自分の満足の行く最期を迎えるというものだ。
今後この世界は至る所で食料不足による殺人や戦争、地震、噴火、竜巻、豪雨エトセトラの大災害が多発すると予測されている。
『そんな地獄絵図のような世界でいつ死ぬかも分からず生き残るより、平和な今この時に精一杯やりたいことをして華々しく散りましょう!』
そんなスローガンを掲げて打ち出されたこの制度は賛否両論ありながらも執行されることとなり、めでたくその第一期生に選ばれたのがこの私。
博多佐江、18歳。
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