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愛の帝国
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目が覚めて、ピンク色の肉球が見えた。
私はお家とちょっとしか外に出ないから、肉球はフワフワで柔らかい。
手ペロペロして、お顔かいてまた手舐めて、当然のように両脇を黄色いヒヨコに挟まれてる、目の前に真っ白い小鳥もいた。
ピヨは寝てるから前足で抑えて舐めてあげて、反対側もして、ポポは額擦り合わせただけで毛繕い止めておいた。三人とも可愛い寝息。
それで振り返れば私達を囲う大きな豹さんがいる訳で、いつも通り丸まって、隙間は尻尾で埋められてる。
息する度に豹柄のお腹が動く、お顔舐めにいって私の匂いに黒い鼻がピクピクしてる。
口モゴモゴさせてて可愛い、目の所いっぱい舐めてしまう、耳しすぎると起きちゃうから控えめにして周りを見渡したら、キャビネットの上には洋服が綺麗に畳まれてあった。
服の上には眼鏡と真珠のような魔石が置かれていた。
そっか帰りは石じゃなくておじいちゃんに転移させてもらったんだっけ。
ぴょんっと飛び出て石お布団に転がした。コロってやってテイテイ! ってやってちょっと向こう行っちゃって待って待ってして咥えてひっくり返って、また転がって追いかけて、やだ! 石遊びすっき超楽しい。
両手で抱えてコロンコロンしてたら、不意に鼻の奥をドロの匂いが抜けた。
そっかこっちはドロから貰った石だったのね、って思い出して、どこにでも好きな所に行けって言われたのを思い出した。
好きな所……うーんってなって動きが止まる、例えばタツミの中! とか念じたらどうなるんだろう、なんて考えたけどお腹の中に転移して消化されちゃったら困るからやーめよ。
行きたい所はぜーんぶタツミが連れて行ってくれそうだしな? これいらないな?
と思ったけど、あ……そうだ、私が入れない所あった、入ーれてってドアをカリカリしても入れてくれないとこ。
危ないとか? 色んな理由で入れてくれない場所……。
書斎って呼ばれてる部屋、書斎って調べら読書や書き物をする部屋だそうよ、そこが何で危険?
うー気になるぅう! 魔石ペロペロして気になるぅ! 気になるぅ!! 行きたいー!! って舐めまわしてガリってやったら。
「にゃあ?!」
噛み付いた所から光が噴出して、あ、嘘、行けるの?! 黒い毛並みがキラキラ輝いて、自分の体の眩しさに思わず目を瞑った。
咥えていた石がボロっと砕けて、目を開けたらフカフカのベッドから木の床に変わってる。
真っ暗な部屋、息を吸えば本と……タツミの匂い。
灯りはどこだろう、私は魔法が使えないから、念じても壁のランプに火が灯らない。
でもこの姿だと人間の時より視界はぼやけても暗闇だって少しくらいは見える。
動くものは直ぐ分かるから、きっとオバケが出てもへへへへ平気なはず、避けられるはず!
床クンクンしながら歩いて、お耳と尻尾は警戒アンテナ張っておく! ちょこちょこ歩いて、あ、机。知らないとこだから、ネネ来たよって足にいっぱいマーキングしとかないと。
首のとこいっぱい擦りつけておいて、なんならちょっと噛んでおく、色んなとこでしちゃダメって言われてるけど、壁で爪も研いでおこうバリバリ。
それで、うーん……本棚の本の文字までは見えない、もっと奥の方まで行ってみようかな、なんて考えて…あ、これ、そうだこの部屋タツミ魔法で鍵かけてるんだ。
石で部屋に入っちゃったら私出られないのでは?
でもまあ、いっぱい鳴いたら気付いてくれるよね、もっと奥まで行ってみようって進んで行って、ビクンってなってしまった。
え? 何?? 奥に誰かいる……。
じっと動かない人影がそこにはあって、怖くなって尻尾ボワッてなってしまった。
おひげビリビリする、耳の毛まで逆立ってくる。
誰? って聞いても応えてくれない、じっとそこに立ってる、うう……やっぱり入っちゃダメって言われてる所は入っちゃダメだったんだって。泣きそうになって、でも書斎に私の知らない人がいたなんて、しかも匂いが分からないくらいにタツミの匂いと同化してる。
どうしよ、進めないし下がれないし、硬直状態でいたら、
「ネネ?」
カチャリと鍵が開いて、タツミの声がした。
うえん!! ってタツミが一歩部屋に入ってきた瞬間にダッシュして足から駆け上がって肩まで登る。
肩に座ってお首に抱きついて怖かったぁ! ってした、それとごめんなさい。
「怒ってない、気になり過ぎて魔石で飛んだのか」
「ミィ」
額でいっぱいほっぺにスリスリしたら、タツミは喉をコチョコチョしてくれた。あ、あ、気持ちいい。
「ゴロゴロ言うの早すぎ」
指舐めて、あ、そうだ! 部屋の中に人がいるの! だあれ? って指先アグアグしたら、タツミは眼鏡を直して咳払いをした。
「あれは人じゃない」
「にゃ?」
タツミの目が光って、ランプに緑の光が灯る、部屋の明るくなって瞳孔が細くなれば奥の方まで視界が開けて。
「マネキン」
小首を傾げれば、部屋の奥には人に形をした人形が立っていた。
なんか……なんていうか私に背丈が似てて……真っ黒髪には花の冠のヴェール、純白のドレスを着てる。
肩からピョンして鈴が鳴る、駆け寄って綺麗! 可愛い!! ってマネキンの周り走り回っちゃう。
スカートはボリュームがあってフワフワ、胸を飾るお花のレースは特殊な糸で縫われてるのか光に当たるとキラキラ輝いて、首には煌びやかな宝石に耳にも大きな宝石のイヤリング、ドレスと同じ光沢のある繊細な刺繍のはいったグローブ、足元にはガラスの靴、絵本で見るようなお姫様のドレス。
どうしたのこれ、って興奮してにゃーにゃー鳴いてたら、抱き上げられた。
「最高級の生地が手に入って、ちょっと頑張ってた」
「ミ?」
顔近づけられて、思わず反射でペシってしてしまう、タツミはそのまま頬を寄せてきて私の顔中にキスした。
「ネネが結婚式に着るドレス、俺が作ってあげたくて」
「…………」
「内緒にしててごめん、愛してる」
胸ジンジン痛くて心臓うるさい、人だったらボロボロ泣いてる! いっぱいお顔ペロペロして、大好き、大好きタツミ!!
「世界で一番綺麗で幸せな花嫁にするから」
首輪の鈴にキスされて、格好良すぎて骨なくなってしまうくらい、体ぐにゃぐにゃになってしまった。
体いっぱい触られてグルグルが止まらない。
こんな素敵で立派なものには敵わないけど、私だってタツミに見せたいモノある!! って腕から飛び降りて足元噛んでこっちこっちする!
先に歩いて、リビングに置かれた壊れた鳩時計、ピヨの宝物入れに首突っ込んでガサゴソ、あ! あったあった。
咥えて、タツミの肩に乗って出された手の平に指輪を乗せた。
色んな鉱石や綺麗な石をピヨに魔法で練ってもらって作ったの、金色になるまでたくさん混ぜ合わせて、固めた世界に一つだけの結婚指輪。
「これ俺の為に作ってくれたの?」
「にゃ!」
「ネネ~」
抱き締められて、指輪してしてしてみたけど、まさかの小指にしか入らなかった。
「とっても綺麗だよ。俺もネネに作る」
「にゃあ」
それで、結婚式はひっそりと眼鏡屋さんでした、黒い軍服から真っ白いタキシードに着替えたタツミに私もピヨもドロも動物も誰もの目がハートになってしまった。
お爺ちゃんの神父さんも素敵だったよ、黒猫の家族も首にお祝いのリボンを結んで来てくれた。
お婆ちゃんにドレス着せてもらって、どう? タツミ! ってしたらタツミの眼鏡が割れて急いで直した。
とっても綺麗、言葉にならないってタツミは口を押えていた、えへへ。始めてお化粧してもらったからかな。
私の右手の小指にも金色のリングが光って、いつもあんなにいっぱいキスしてるのに、ヴェールを上げられて交わした誓いの口付けは、二人で顔が真っ赤になる程緊張した。
タツミは一生の愛を私にくれるって約束しくれたよ嬉しい。
さくらんぼのウェディングケーキは今まで食べたお菓子の中で一番甘くて美味しかった。
愛の帝国パンテーラ、けれどその昔この国は、呪いの帝国として恐れられていた。
そんな帝国を正しい道に導こうと、若い皇帝が立ち上がった。呪いの目を持つ彼は世界の不浄を清める為に奔走し奮励努力に勇んだ、その傍らにはいつも黒い子猫がいた。
ギターに音に乗せて、勇敢で優麗な豹の銅像の前で吟遊詩人が国を謳えば、その前に座って歌を聞いていた子供達が、手拍子しながら歌を真似た。
一人の少女が言う、
「ここが呪いの国だったなんて信じられないけど、私達がいるこの場所も昔は汚くて暗くて誰も寄り付かなかった場所だったんだって。今じゃどこよりも安全で綺麗な所なのに」
それを聞いた少年が頷いて自分の目を指差し答える。
「そんな事を言ったら、僕のこの緑色の目だって昔は忌み子の目だなんて呼ばれたって、この祝福の象徴とされている瞳がだよ。信じられないよ」
吟遊詩人が笑って、二番の歌が始れば子供はまたギターと一緒に歌い出した、二番は黒豹と黄金のヒヨコの歌。
その側を幼い黒猫兄弟がじゃれあって遊んでいた。
終わり
私はお家とちょっとしか外に出ないから、肉球はフワフワで柔らかい。
手ペロペロして、お顔かいてまた手舐めて、当然のように両脇を黄色いヒヨコに挟まれてる、目の前に真っ白い小鳥もいた。
ピヨは寝てるから前足で抑えて舐めてあげて、反対側もして、ポポは額擦り合わせただけで毛繕い止めておいた。三人とも可愛い寝息。
それで振り返れば私達を囲う大きな豹さんがいる訳で、いつも通り丸まって、隙間は尻尾で埋められてる。
息する度に豹柄のお腹が動く、お顔舐めにいって私の匂いに黒い鼻がピクピクしてる。
口モゴモゴさせてて可愛い、目の所いっぱい舐めてしまう、耳しすぎると起きちゃうから控えめにして周りを見渡したら、キャビネットの上には洋服が綺麗に畳まれてあった。
服の上には眼鏡と真珠のような魔石が置かれていた。
そっか帰りは石じゃなくておじいちゃんに転移させてもらったんだっけ。
ぴょんっと飛び出て石お布団に転がした。コロってやってテイテイ! ってやってちょっと向こう行っちゃって待って待ってして咥えてひっくり返って、また転がって追いかけて、やだ! 石遊びすっき超楽しい。
両手で抱えてコロンコロンしてたら、不意に鼻の奥をドロの匂いが抜けた。
そっかこっちはドロから貰った石だったのね、って思い出して、どこにでも好きな所に行けって言われたのを思い出した。
好きな所……うーんってなって動きが止まる、例えばタツミの中! とか念じたらどうなるんだろう、なんて考えたけどお腹の中に転移して消化されちゃったら困るからやーめよ。
行きたい所はぜーんぶタツミが連れて行ってくれそうだしな? これいらないな?
と思ったけど、あ……そうだ、私が入れない所あった、入ーれてってドアをカリカリしても入れてくれないとこ。
危ないとか? 色んな理由で入れてくれない場所……。
書斎って呼ばれてる部屋、書斎って調べら読書や書き物をする部屋だそうよ、そこが何で危険?
うー気になるぅう! 魔石ペロペロして気になるぅ! 気になるぅ!! 行きたいー!! って舐めまわしてガリってやったら。
「にゃあ?!」
噛み付いた所から光が噴出して、あ、嘘、行けるの?! 黒い毛並みがキラキラ輝いて、自分の体の眩しさに思わず目を瞑った。
咥えていた石がボロっと砕けて、目を開けたらフカフカのベッドから木の床に変わってる。
真っ暗な部屋、息を吸えば本と……タツミの匂い。
灯りはどこだろう、私は魔法が使えないから、念じても壁のランプに火が灯らない。
でもこの姿だと人間の時より視界はぼやけても暗闇だって少しくらいは見える。
動くものは直ぐ分かるから、きっとオバケが出てもへへへへ平気なはず、避けられるはず!
床クンクンしながら歩いて、お耳と尻尾は警戒アンテナ張っておく! ちょこちょこ歩いて、あ、机。知らないとこだから、ネネ来たよって足にいっぱいマーキングしとかないと。
首のとこいっぱい擦りつけておいて、なんならちょっと噛んでおく、色んなとこでしちゃダメって言われてるけど、壁で爪も研いでおこうバリバリ。
それで、うーん……本棚の本の文字までは見えない、もっと奥の方まで行ってみようかな、なんて考えて…あ、これ、そうだこの部屋タツミ魔法で鍵かけてるんだ。
石で部屋に入っちゃったら私出られないのでは?
でもまあ、いっぱい鳴いたら気付いてくれるよね、もっと奥まで行ってみようって進んで行って、ビクンってなってしまった。
え? 何?? 奥に誰かいる……。
じっと動かない人影がそこにはあって、怖くなって尻尾ボワッてなってしまった。
おひげビリビリする、耳の毛まで逆立ってくる。
誰? って聞いても応えてくれない、じっとそこに立ってる、うう……やっぱり入っちゃダメって言われてる所は入っちゃダメだったんだって。泣きそうになって、でも書斎に私の知らない人がいたなんて、しかも匂いが分からないくらいにタツミの匂いと同化してる。
どうしよ、進めないし下がれないし、硬直状態でいたら、
「ネネ?」
カチャリと鍵が開いて、タツミの声がした。
うえん!! ってタツミが一歩部屋に入ってきた瞬間にダッシュして足から駆け上がって肩まで登る。
肩に座ってお首に抱きついて怖かったぁ! ってした、それとごめんなさい。
「怒ってない、気になり過ぎて魔石で飛んだのか」
「ミィ」
額でいっぱいほっぺにスリスリしたら、タツミは喉をコチョコチョしてくれた。あ、あ、気持ちいい。
「ゴロゴロ言うの早すぎ」
指舐めて、あ、そうだ! 部屋の中に人がいるの! だあれ? って指先アグアグしたら、タツミは眼鏡を直して咳払いをした。
「あれは人じゃない」
「にゃ?」
タツミの目が光って、ランプに緑の光が灯る、部屋の明るくなって瞳孔が細くなれば奥の方まで視界が開けて。
「マネキン」
小首を傾げれば、部屋の奥には人に形をした人形が立っていた。
なんか……なんていうか私に背丈が似てて……真っ黒髪には花の冠のヴェール、純白のドレスを着てる。
肩からピョンして鈴が鳴る、駆け寄って綺麗! 可愛い!! ってマネキンの周り走り回っちゃう。
スカートはボリュームがあってフワフワ、胸を飾るお花のレースは特殊な糸で縫われてるのか光に当たるとキラキラ輝いて、首には煌びやかな宝石に耳にも大きな宝石のイヤリング、ドレスと同じ光沢のある繊細な刺繍のはいったグローブ、足元にはガラスの靴、絵本で見るようなお姫様のドレス。
どうしたのこれ、って興奮してにゃーにゃー鳴いてたら、抱き上げられた。
「最高級の生地が手に入って、ちょっと頑張ってた」
「ミ?」
顔近づけられて、思わず反射でペシってしてしまう、タツミはそのまま頬を寄せてきて私の顔中にキスした。
「ネネが結婚式に着るドレス、俺が作ってあげたくて」
「…………」
「内緒にしててごめん、愛してる」
胸ジンジン痛くて心臓うるさい、人だったらボロボロ泣いてる! いっぱいお顔ペロペロして、大好き、大好きタツミ!!
「世界で一番綺麗で幸せな花嫁にするから」
首輪の鈴にキスされて、格好良すぎて骨なくなってしまうくらい、体ぐにゃぐにゃになってしまった。
体いっぱい触られてグルグルが止まらない。
こんな素敵で立派なものには敵わないけど、私だってタツミに見せたいモノある!! って腕から飛び降りて足元噛んでこっちこっちする!
先に歩いて、リビングに置かれた壊れた鳩時計、ピヨの宝物入れに首突っ込んでガサゴソ、あ! あったあった。
咥えて、タツミの肩に乗って出された手の平に指輪を乗せた。
色んな鉱石や綺麗な石をピヨに魔法で練ってもらって作ったの、金色になるまでたくさん混ぜ合わせて、固めた世界に一つだけの結婚指輪。
「これ俺の為に作ってくれたの?」
「にゃ!」
「ネネ~」
抱き締められて、指輪してしてしてみたけど、まさかの小指にしか入らなかった。
「とっても綺麗だよ。俺もネネに作る」
「にゃあ」
それで、結婚式はひっそりと眼鏡屋さんでした、黒い軍服から真っ白いタキシードに着替えたタツミに私もピヨもドロも動物も誰もの目がハートになってしまった。
お爺ちゃんの神父さんも素敵だったよ、黒猫の家族も首にお祝いのリボンを結んで来てくれた。
お婆ちゃんにドレス着せてもらって、どう? タツミ! ってしたらタツミの眼鏡が割れて急いで直した。
とっても綺麗、言葉にならないってタツミは口を押えていた、えへへ。始めてお化粧してもらったからかな。
私の右手の小指にも金色のリングが光って、いつもあんなにいっぱいキスしてるのに、ヴェールを上げられて交わした誓いの口付けは、二人で顔が真っ赤になる程緊張した。
タツミは一生の愛を私にくれるって約束しくれたよ嬉しい。
さくらんぼのウェディングケーキは今まで食べたお菓子の中で一番甘くて美味しかった。
愛の帝国パンテーラ、けれどその昔この国は、呪いの帝国として恐れられていた。
そんな帝国を正しい道に導こうと、若い皇帝が立ち上がった。呪いの目を持つ彼は世界の不浄を清める為に奔走し奮励努力に勇んだ、その傍らにはいつも黒い子猫がいた。
ギターに音に乗せて、勇敢で優麗な豹の銅像の前で吟遊詩人が国を謳えば、その前に座って歌を聞いていた子供達が、手拍子しながら歌を真似た。
一人の少女が言う、
「ここが呪いの国だったなんて信じられないけど、私達がいるこの場所も昔は汚くて暗くて誰も寄り付かなかった場所だったんだって。今じゃどこよりも安全で綺麗な所なのに」
それを聞いた少年が頷いて自分の目を指差し答える。
「そんな事を言ったら、僕のこの緑色の目だって昔は忌み子の目だなんて呼ばれたって、この祝福の象徴とされている瞳がだよ。信じられないよ」
吟遊詩人が笑って、二番の歌が始れば子供はまたギターと一緒に歌い出した、二番は黒豹と黄金のヒヨコの歌。
その側を幼い黒猫兄弟がじゃれあって遊んでいた。
終わり
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