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愛2
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うわああん、たしゅけて!! ってもうお口回らなくなる。
だってタツミが逃げようとする私に覆いかぶさって、お耳たくさん舐めて噛んでくるの。
止めて! って会話ができるならまだしも、豹さんで攻めてくる。
もちろん獣化してても小柄な私とじゃ、タツミの方が大きい訳でマウント取られちゃって抜け出せない。
うつ伏せの私に乗っかって後ろからいっぱい顔舐めてきて、耳舐めて服脱げ脱げって鼻で捲ってくる。
「もう! それで攻めてきちゃダメって前にも言ったよ!」
「がう」
「分かってないでしょ! 豹ちゃんのまんまじゃん! 私が猫のままタツミの勃ってるとこペロペロすると怒る癖にい!」
「がう」
「怒ってない、じゃないよ! これは人にのみ許された行為だから大きくなって? っていいながら、最後にはトロトロの真っ白いの私の黒い体にいっぱいかけてきたよね」
「……」
いつも以上に都合の悪い所は無視で、後ろ首噛んでゴロゴロ言ってくるし、鼻息が! 荒いんだってば!!
髪の毛揺れるくらいクンクン嗅いでくるの、たまに唸るし腕とかも痛くない位に甘噛みしてくる。
獣化すると嗅覚増すから匂いが出る色んな所嗅ぎまわってくるよお、それでもれなく興奮してる。
「もう! タツミ、ご主人様のいう事聞かなきゃだめでしょ!!」
「?」
「マテ! 伏せ! ハウス!!」
指差して、強めの口調で言ったら、タツミは私の横で動きを止めてマテして、そのまま伏せて、ハウスはここだって遠吠えしてしてきた。
むむむ……!!
全部したけど? ってどやって顔するから、ううう、仕方ない。
「よし」
「がう」
「きゃあぁ!」
飛び込んできて、鼻で仰向けにされて肩を前足で押さえつけられてしまった、見つめ合って好きってお尻尾ピン! ってして言ってくる、なんなら緑の奥の瞳孔がハートになってるくらい、好き好きってでてる。
それでやっぱり隅々までクンクンクンクン、しつこくてお部屋の酸素全部吸われそう。
私が恋愛経験? みたいなのないし、異性を意識する前にタツミと出会って、タツミで異性を感じて、タツミに初恋を奉げてしてしまったので、これが普通になってるんだけど、絵本に出てくる乙女の恋物語とタツミはちょっと違う気がするんだな。
でもそれをタツミに言ったら主人公が違うんだから当たり前だっていう答えだった。
首元をアグアグ言いながら噛んで嗅がれてくすぐったくて、視線をあげらたキャビネットに置かれたクッションからポポがじっとこっちを見ていた。
頬づえつきながら、冷たいような何とも言えない目でこっちを見つめてて、そっかタツミが元気になったから魔法食べ始めたんだ。
ポポは起き上がるとピヨに布団を掛けて、とりあえずは朝まで鳴かないでおくねって伸びして部屋を出て行った。
「ほら、タツミがしつこくするからポポ帰っちゃったよ」
タツミは無言で見下ろしてきて、顎から頬に掛けてベロって舐めてきた。
イヤイヤってしてるけど、実際は嫌だなんて思ってないから、静かな雰囲気でそんな事されたら胸にズンって響いちゃう。
むしろ繊細な人の時と違ってこの姿の時は粗々しくて、私そういうの好きだし、この押さえつけられてる体勢に、お腹きゅんってきてしまう。
顔摺り寄せられて、硬い髭に睫毛が擦れる、そんな細い刺激にもゾクゾク感じてる。
私も猫の時止まらないけど、タツミはずっとゴロゴロ言ってる、心地いい音、尻尾もふわふわご機嫌で肩から前足が外れたから、自由になった両手で豹ちゃん抱き締めた。呼吸がジンジン熱くなる。
「わあ何コレ、幸せ? なのかな安心する心鎮まる」
豹ちゃん丸まって、ピッタリ私に収まってくれて全身抱き締める、足でぎゅうってホールドして、そっか人の時はタツミをここまで抱え込めないもんな。
重いけど、タツミの全部が体に抱え込めて、切ないような苦しい気持ち、強く見えるタツミだってこうやってぎゅううってされたかったね。
「いいこいいこ、私の可愛い豹ちゃん。いっぱいいっぱい頑張って偉かったね、ネネはずっと味方だからね大好きだよずっと一緒よ。私の宝物」
グリグリ鼻首の所に押し込んできて心臓の音シンクロする。
「宿命とか定めとか、難しい言葉なんていいから、褒められたかったよね? いっぱいよしよしされたかったね。これからはネネがたくさんしてあげるからね」
今までに最高に短い呼吸に乗せたゴロゴロ頂いちゃって、もう出せる力の限り獣の体を抱き締めてあげた。
タツミをご主人様だと思っていたから、こんな言葉掛けた事なかった、こんな上からな言葉。いつもイイコイイコされる立場だった。
でもタツミだって、誰だって褒められたら嬉しいし、いいこいいこされたいよね。励まされたらまた頑張ろうってなるもん。
「大好きよ。私の神様、王子様、旦那様、ずっとずっと側にいるからね」
短い硬い毛を撫でてがっしりした骨格を掴む、顔を両手で掴んで、目の前に持ってきて、おっきい黒い鼻とキラキラに光る目、鋭い刃が覗く口元にキスした。
「愛してるタツミ」
「…………ネネ」
毛皮だった頬がスベスベの真っ白い真珠の肌に変わって、整った唇に鼻に眼鏡、私を抱き締める筋肉質な体。
いい匂いがして、嗅ぎたくて、細胞がタツミの香りを欲しがって引き寄せる、恥じらいもなく先に目をつぶって舌を出して、すくってもらった。
食べられて、タツミの口の中で甘噛みされて吸われて擦られて、鼻から高い声でてしまう。
「愛してるネネ、この世に一人の俺の恋人」
「恋人…………ってなんか可愛いね」
「だってネネは初恋の人だから」
「…………ふふ、私も」
キスいっぱいして、もちろんタツミ元気になったから、舌ウネウネするの。
厚くて熱くて長くて、私の口の中いっぱいになる、しかも咥え込める限界までタツミは口を噛み合わせてくるから、息吸うのやっとだし、頭の中まで痺れて喉の奥まで舌が入ってくる。
苦しくって吐きそうで、でも感じて、タツミの背中に爪立てて、そんなディープキスが何十分と続くのが基本だ。
耳元でネネって呼ばれただけでも、鼓膜がじんじんして腰砕けそうなのに、低いじわって痺れる声で大好き大好きって言われながらキスするから、もう私の思考は蕩けていた。
唇離されて、舌のしまい方分からなくなるくらい、頭可笑しくなる。
「まだキスしたい」
「も、だめ……」
「足りない、俺を愛してるって言ってくれた唇何度も味わいたい」
「これからも毎日言ってあげるから」
タツミは眼鏡を直して、私の手を取った。小指を小指で絡めてきて、
「なら約束ネネ」
「う?」
絡んだ小指を振ってくる。
「うーそつーいたーら、ピーヨ油で揚ーげる、指切った!!」
「ちょっとちょっと待って! 待って!! そんな約束の縛り方ある?! 初めて聞いた、軽い脅迫」
「嘘、油鍋で煮込まないけど、炊き込みご飯にする」
「どちらも鶏肉を美味しく頂ける方法だけどダメだよ!!!」
タツミは分かってるよって繋いだ小指を犬歯を立ててギリギリ噛んできて、痛気持ちい。冗談ってニヤってしてる。
笑って、いつもの私達に戻れてよかった。それで私だけお洋服着ててタツミは脱いでるから、自分で脱ぐよってした。
もう立派なレディなので、一人で脱げます! ってタツミには寝てもらってワンピースを脱ぐ。
昔は胸についてたボタンが上手く外せなくて、できない!! って怒ったり泣いたり、タツミに外してもらって、でも途中から自分でできるようになろうね、って見てるけど手伝ってくれなくなって、でもやっぱり外れなくてイライラして、怒って近くにあったモノを投げたりした、猫になって服から抜け出せば。
ネネいけないって叱られた、だってタツミが手伝ってくれないだもん嫌い! って泣いて、もう一度抱っこしてもらって泣きながらボタン外してお洋服脱いだ。
できたら、すっごい嬉しくてたくさん褒めてくれた、ご褒美はさくらんぼだった。
それが今になると、ちょっと違ってきて、タツミに跨ってピンクのワンピースを脱ぐ、胸を覆う下着を外そうと、後ろのホックに手をかけると、手首を掴まれた。
「そこは俺にさせて?」
「ネネ一人でお着替え出来る自慢したいにゃ」
「ダメ、俺がする」
だってタツミが逃げようとする私に覆いかぶさって、お耳たくさん舐めて噛んでくるの。
止めて! って会話ができるならまだしも、豹さんで攻めてくる。
もちろん獣化してても小柄な私とじゃ、タツミの方が大きい訳でマウント取られちゃって抜け出せない。
うつ伏せの私に乗っかって後ろからいっぱい顔舐めてきて、耳舐めて服脱げ脱げって鼻で捲ってくる。
「もう! それで攻めてきちゃダメって前にも言ったよ!」
「がう」
「分かってないでしょ! 豹ちゃんのまんまじゃん! 私が猫のままタツミの勃ってるとこペロペロすると怒る癖にい!」
「がう」
「怒ってない、じゃないよ! これは人にのみ許された行為だから大きくなって? っていいながら、最後にはトロトロの真っ白いの私の黒い体にいっぱいかけてきたよね」
「……」
いつも以上に都合の悪い所は無視で、後ろ首噛んでゴロゴロ言ってくるし、鼻息が! 荒いんだってば!!
髪の毛揺れるくらいクンクン嗅いでくるの、たまに唸るし腕とかも痛くない位に甘噛みしてくる。
獣化すると嗅覚増すから匂いが出る色んな所嗅ぎまわってくるよお、それでもれなく興奮してる。
「もう! タツミ、ご主人様のいう事聞かなきゃだめでしょ!!」
「?」
「マテ! 伏せ! ハウス!!」
指差して、強めの口調で言ったら、タツミは私の横で動きを止めてマテして、そのまま伏せて、ハウスはここだって遠吠えしてしてきた。
むむむ……!!
全部したけど? ってどやって顔するから、ううう、仕方ない。
「よし」
「がう」
「きゃあぁ!」
飛び込んできて、鼻で仰向けにされて肩を前足で押さえつけられてしまった、見つめ合って好きってお尻尾ピン! ってして言ってくる、なんなら緑の奥の瞳孔がハートになってるくらい、好き好きってでてる。
それでやっぱり隅々までクンクンクンクン、しつこくてお部屋の酸素全部吸われそう。
私が恋愛経験? みたいなのないし、異性を意識する前にタツミと出会って、タツミで異性を感じて、タツミに初恋を奉げてしてしまったので、これが普通になってるんだけど、絵本に出てくる乙女の恋物語とタツミはちょっと違う気がするんだな。
でもそれをタツミに言ったら主人公が違うんだから当たり前だっていう答えだった。
首元をアグアグ言いながら噛んで嗅がれてくすぐったくて、視線をあげらたキャビネットに置かれたクッションからポポがじっとこっちを見ていた。
頬づえつきながら、冷たいような何とも言えない目でこっちを見つめてて、そっかタツミが元気になったから魔法食べ始めたんだ。
ポポは起き上がるとピヨに布団を掛けて、とりあえずは朝まで鳴かないでおくねって伸びして部屋を出て行った。
「ほら、タツミがしつこくするからポポ帰っちゃったよ」
タツミは無言で見下ろしてきて、顎から頬に掛けてベロって舐めてきた。
イヤイヤってしてるけど、実際は嫌だなんて思ってないから、静かな雰囲気でそんな事されたら胸にズンって響いちゃう。
むしろ繊細な人の時と違ってこの姿の時は粗々しくて、私そういうの好きだし、この押さえつけられてる体勢に、お腹きゅんってきてしまう。
顔摺り寄せられて、硬い髭に睫毛が擦れる、そんな細い刺激にもゾクゾク感じてる。
私も猫の時止まらないけど、タツミはずっとゴロゴロ言ってる、心地いい音、尻尾もふわふわご機嫌で肩から前足が外れたから、自由になった両手で豹ちゃん抱き締めた。呼吸がジンジン熱くなる。
「わあ何コレ、幸せ? なのかな安心する心鎮まる」
豹ちゃん丸まって、ピッタリ私に収まってくれて全身抱き締める、足でぎゅうってホールドして、そっか人の時はタツミをここまで抱え込めないもんな。
重いけど、タツミの全部が体に抱え込めて、切ないような苦しい気持ち、強く見えるタツミだってこうやってぎゅううってされたかったね。
「いいこいいこ、私の可愛い豹ちゃん。いっぱいいっぱい頑張って偉かったね、ネネはずっと味方だからね大好きだよずっと一緒よ。私の宝物」
グリグリ鼻首の所に押し込んできて心臓の音シンクロする。
「宿命とか定めとか、難しい言葉なんていいから、褒められたかったよね? いっぱいよしよしされたかったね。これからはネネがたくさんしてあげるからね」
今までに最高に短い呼吸に乗せたゴロゴロ頂いちゃって、もう出せる力の限り獣の体を抱き締めてあげた。
タツミをご主人様だと思っていたから、こんな言葉掛けた事なかった、こんな上からな言葉。いつもイイコイイコされる立場だった。
でもタツミだって、誰だって褒められたら嬉しいし、いいこいいこされたいよね。励まされたらまた頑張ろうってなるもん。
「大好きよ。私の神様、王子様、旦那様、ずっとずっと側にいるからね」
短い硬い毛を撫でてがっしりした骨格を掴む、顔を両手で掴んで、目の前に持ってきて、おっきい黒い鼻とキラキラに光る目、鋭い刃が覗く口元にキスした。
「愛してるタツミ」
「…………ネネ」
毛皮だった頬がスベスベの真っ白い真珠の肌に変わって、整った唇に鼻に眼鏡、私を抱き締める筋肉質な体。
いい匂いがして、嗅ぎたくて、細胞がタツミの香りを欲しがって引き寄せる、恥じらいもなく先に目をつぶって舌を出して、すくってもらった。
食べられて、タツミの口の中で甘噛みされて吸われて擦られて、鼻から高い声でてしまう。
「愛してるネネ、この世に一人の俺の恋人」
「恋人…………ってなんか可愛いね」
「だってネネは初恋の人だから」
「…………ふふ、私も」
キスいっぱいして、もちろんタツミ元気になったから、舌ウネウネするの。
厚くて熱くて長くて、私の口の中いっぱいになる、しかも咥え込める限界までタツミは口を噛み合わせてくるから、息吸うのやっとだし、頭の中まで痺れて喉の奥まで舌が入ってくる。
苦しくって吐きそうで、でも感じて、タツミの背中に爪立てて、そんなディープキスが何十分と続くのが基本だ。
耳元でネネって呼ばれただけでも、鼓膜がじんじんして腰砕けそうなのに、低いじわって痺れる声で大好き大好きって言われながらキスするから、もう私の思考は蕩けていた。
唇離されて、舌のしまい方分からなくなるくらい、頭可笑しくなる。
「まだキスしたい」
「も、だめ……」
「足りない、俺を愛してるって言ってくれた唇何度も味わいたい」
「これからも毎日言ってあげるから」
タツミは眼鏡を直して、私の手を取った。小指を小指で絡めてきて、
「なら約束ネネ」
「う?」
絡んだ小指を振ってくる。
「うーそつーいたーら、ピーヨ油で揚ーげる、指切った!!」
「ちょっとちょっと待って! 待って!! そんな約束の縛り方ある?! 初めて聞いた、軽い脅迫」
「嘘、油鍋で煮込まないけど、炊き込みご飯にする」
「どちらも鶏肉を美味しく頂ける方法だけどダメだよ!!!」
タツミは分かってるよって繋いだ小指を犬歯を立ててギリギリ噛んできて、痛気持ちい。冗談ってニヤってしてる。
笑って、いつもの私達に戻れてよかった。それで私だけお洋服着ててタツミは脱いでるから、自分で脱ぐよってした。
もう立派なレディなので、一人で脱げます! ってタツミには寝てもらってワンピースを脱ぐ。
昔は胸についてたボタンが上手く外せなくて、できない!! って怒ったり泣いたり、タツミに外してもらって、でも途中から自分でできるようになろうね、って見てるけど手伝ってくれなくなって、でもやっぱり外れなくてイライラして、怒って近くにあったモノを投げたりした、猫になって服から抜け出せば。
ネネいけないって叱られた、だってタツミが手伝ってくれないだもん嫌い! って泣いて、もう一度抱っこしてもらって泣きながらボタン外してお洋服脱いだ。
できたら、すっごい嬉しくてたくさん褒めてくれた、ご褒美はさくらんぼだった。
それが今になると、ちょっと違ってきて、タツミに跨ってピンクのワンピースを脱ぐ、胸を覆う下着を外そうと、後ろのホックに手をかけると、手首を掴まれた。
「そこは俺にさせて?」
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